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鼻の下のシワを放置するとどうなる?若々しい口元を守る秘訣と改善法

鼻の下のシワを放置するとどうなる?若々しい口元を守る秘訣と改善法

この記事を読んでわかること

  • 鼻の下のシワを放置するとシワが深くなり、周囲のシワやたるみと連動して「老け顔」の原因となります。顔の中心部にあるため、より影響は大きく、メイクでのカバーも困難です。
  • 鼻の下のシワができる原因には加齢だけでなく、乾燥や紫外線ダメージ、表情のクセや生活習慣など複数の要因が絡み合い、さらには骨格や元々の肌質で目立ちやすい人もいます。
  • 鼻の下のシワを放置するのではなく、保湿の徹底やUVケア、表情筋のマッサージや生活習慣の改善など早めにケアを行うことが大切です。
  • セルフケアに限界を感じたら、ヒアルロン酸注入やダーマペンなど美容医療でのシワ改善治療を検討してみるのもひとつの手段です。

朝、鏡を見て「あれ?鼻の下になんとなく線が見える…」と感じたことはありませんか?最初は気にならなかった小さなシワも、時間の経過とともに深くなり、老け顔の印象を与える原因となってしまいます。特に鼻の下は顔の中心部に位置するため、シワが目立ってしまうと顔全体の印象にも大きく影響を与えてしまうのです。

この記事では、鼻の下のシワを放置することで起こるリスクと、シワを悪化させない効果的な予防法について詳しく解説します。日常的なケアの方法から美容皮膚科での治療選択肢まで、幅広い対策をご紹介していきます。早めにケアを始めることで、若々しく美しい口元を維持することができるでしょう。

鼻の下のシワを放置するとどうなる?

鼻の下にできる細かいシワは、「少し気になるけれど小さいから大丈夫」とつい放置してしまいがちです。ところが、そのままにしておくとシワはだんだん深くなり、老け見えやメイク崩れなど、見た目の印象に大きく影響してしまいます。まずは、放置したときにどのような変化が起こるのか見ていきましょう。

放置するとシワが深くなり、ほうれい線が強調されることも

放置された小さなシワは、時間の経過とともに深く刻まれていってしまいます。早めの段階で適切なケアを行わないと、最初は表皮レベルの浅いシワだったものでも、真皮層まで達する深いシワへと進行してしまうのです。

また、加齢により口周りの皮膚や筋肉の老化が進むことで、周辺の複数のシワが連動して深く見えやすくなってしまいます。そのため、ほうれい線がより目立ちやすくなったり、他のシワとの見分けがつきにくくなるといった影響も与えかねません。

また、皮膚の弾力が低下した状態では、表情の変化によってできるシワが元に戻りにくくなります。そのため、一時的にできるようなシワの状態から、徐々に定着してしまい、表情を変えてもシワが残るようになってしまいます。

特に口元は日常的によく動く部位であるため、シワの進行スピードが他の部位よりも速い傾向があります。放置する期間が長くなるほど、後から改善するのに時間と労力がかかってしまうのです。

シワがあるだけで老けて見え、実年齢より上に見られる

鼻の下のシワは、顔の中心部に位置するため目立ちやすく、老け顔の印象を強く与えてしまいます。とくに口元のシワは、疲れた印象や不機嫌な表情に見えてしまうことも多く、相手に与える第一印象を大きく変えてしまいます。

深く刻まれてしまったシワは、頑張ってメイクをしても隠すことが難しくなります。むしろファンデーションがシワの溝に入り込み、逆に目立ってしまうケースも珍しくありません。自然な笑顔を作った際にも、シワが強調されてしまいます。

また、鼻の下のシワはその部分だけにとどまらず、口元やほうれい線など周囲のたるみやシワと連動して、顔全体のエイジングサインを目立たせてしまいます。口元の印象は、見た目年齢を大きく左右する重要な要素なのです。

ファンデーションのヨレやメイク崩れが目立つようになる

深くなったシワは、メイクの仕上がりにも大きく影響します。ファンデーションやコンシーラーがシワの溝に入り込み、時間が経つとヨレや崩れが目立ってしまいます。

特に笑ったり話したりする際の表情の変化により、さらにメイクは崩れやすくなります。口元は動きの多い部位であるため、よりメイクが落ちやすくメイク直しの頻度も増えてしまいます。朝は綺麗に仕上がったメイクも、夕方には崩れが目立ってしまうでしょう。

リップメイクの際にも、唇の輪郭がぼやけて見えたり、口紅の発色が悪くなったりする場合があります。鼻の下のシワがリップライン付近まで伸びると、口紅の色素がシワの溝に入り込んでラインがにじみ、シワが影をつくることで光の反射が乱れ、境界が曖昧になることもあります。さらには乾燥やハリ不足で表面に凸凹が生じると、色素がうまく密着せず、発色にムラがでて色が沈んでみえてしまうのです。メイクの持ちが悪くなることで、外出先でのメイク直しの手間も増えてしまいます。

口周りの印象がくすみ、笑顔が引き立ちにくくなる

鼻の下にシワができると、口元に細かい影が入りやすくなり、全体の印象がくすんで見えることがあります。特に笑ったときに口周りにシワが強調されると、せっかくの笑顔でも明るく見えにくくなり、「疲れている」「老けて見える」といった印象につながりやすいのです。

また、口元は顔の印象を大きく左右するパーツであり、シワがあるだけで表情の若々しさや生き生きとした雰囲気が損なわれてしまいます。鼻の下のシワを放置してしまうと、笑顔を作っても肌のハリ不足や影のせいで魅力が半減してしまうため、早めのケアが大切です。

鼻の下にシワができる原因とは

鼻の下にシワができるのは「年齢のせい」と思われがちですが、実際にはそれだけが原因ではありません。肌の乾燥や紫外線、毎日の生活習慣や表情のクセなど、複数の要素が重なって口元にシワを作り出しています。まずはシワの主な原因を知り、どんな対策が必要なのかを理解していきましょう。

加齢による皮膚のたるみ・真皮のコラーゲン減少

年齢を重ねることで、皮膚の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンといった弾力成分が減少していきます。コラーゲンはタンパク質のひとつであり、肌を内側からささえる土台のようなもの、エラスチンはコラーゲン繊維を支え、しなやかに保つバネのような役割を持ってます。これらの成分は肌のハリと弾力を保つ重要な役割を果たしているため、減少することでハリや弾力性が低下し皮膚のたるみにつながります。

特に鼻の下の皮膚は薄く、コラーゲン減少の影響を受けやすい部位です。皮膚の弾力が低下することで、表情の変化によってできる一時的なシワが元に戻りにくくなり、そのまま”消えないシワ”として深く刻まれてしまいます。

とくに30代後半から40代にかけては、ターンオーバーの遅れも影響し、シワが目立ちやすくなる傾向があります。ターンオーバーとは、古い細胞や組織が新しく入れ替わる仕組みのことです。年齢を重ねていくとともに皮膚の再生機能が低下するため、一度できたシワが改善されにくくなってしまうのです。

コラーゲン英語: collagen、ドイツ語: Kollagen)は、主に脊椎動物真皮靱帯軟骨などを構成するタンパク質のひとつ。

引用元:コラーゲン – Wikipedia

エラスチン: Elastin)は、弾性線維の構成要素となるタンパク質である。弾性線維はコラーゲン線維を支える役割を持つ線維である。

引用元:エラスチン – Wikipedia

生物学におけるターンオーバー(metabolic turnover)もしくは代謝回転とは、新旧の分子が入れ替わりつつバランスを保つ動的平衡状態のこと。また、その結果として古い細胞や組織自体が新しく入れ替わること。

引用元:ターンオーバー – Wikipedia

乾燥や紫外線による肌ダメージ

肌の乾燥は、鼻下のシワができる原因の中でも大きな割合を占めています。細かなシワは「小じわ」や「ちりめんじわ」とも呼ばれ、水分不足によって皮膚の潤いが失われることで、肌のカサつきやキメの乱れにつながり、細かいシワができる原因となります。特に唇や鼻下は皮脂の分泌が少なく、乾燥しやすい部位でもあります。

また、紫外線によるダメージも、肌の老化を加速させる主な要因のひとつです。紫外線A波(UVA)は皮膚の深層である真皮層にまで達し、タンパク質を変性、すなわちコラーゲンやエラスチンを破壊してしまいます。日常的に紫外線を浴びることで、皮膚の弾力が徐々に失われていくのです。

さらに、紫外線は活性酸素を発生させ、細胞の老化を促進します。日焼け止めを塗り忘れがちな口元は、知らず知らずのうちに紫外線ダメージが蓄積しやすい部位でもあるのです。

紫外線(しがいせん、: ultraviolet)は、波長が10 – 400 nm、即ち可視光線より短く軟X線より長い不可視光線電磁波である。UV-A (波長 315–380 nm)皮膚の真皮層に作用し蛋白質変性させる。皮膚の弾性を失わせ老化を促進する。

引用元:紫外線(UV-A)Wikipedia

表情のクセ(口元の動き・笑い方)や生活習慣の影響

日常的な表情の動きも、鼻の下のシワを深める要因として大きな影響を及ぼします。口をすぼめる動作、笑顔を作る際の表情筋の収縮、話すときの口の動きなど、無意識に行っている表情が繰り返され、日々蓄積されることでシワが刻まれやすくなります。

さらに食事や栄養の偏りも、皮膚の健康状態に影響を与えます。皮膚の弾力を支えるコラーゲンはタンパク質を材料とし、ビタミンCのサポートによって作られます。これらの栄養素が不足するとコラーゲンの生成がうまくいかず、皮膚のハリや弾力が失われやすくなるのです。

また、ビタミンEや亜鉛も肌の修復や抗酸化をサポートする重要な栄養素となるため、不足すると肌ダメージを受けやすく、老化を加速させる一因となります。

鼻の下のシワが目立ちやすい人の特徴

鼻の下のシワは誰にでもできる可能性がありますが、実は「特に目立ちやすいタイプ」の人がいます。肌質や生活習慣、骨格の違いによってシワが出やすい条件がそろっていると、実年齢より早く、口元が老けた印象にみられることもあります。ここでは、鼻の下のシワが目立ちやすい人の特徴を見ていきましょう。

肌の乾燥や保湿不足が続いている

慢性的な肌の乾燥状態は、鼻の下のシワを目立たせる大きな要因のひとつです。水分不足の肌は角質層のバリア機能が弱まり、ハリや弾力を維持する力が低下してしまうため、シワができやすい状態になります。保湿ケアが不十分な方や、間違ったスキンケアを続けている方は、特に注意が必要です。

鼻下は皮脂腺が少なく、もともと乾燥しやすい部位です。洗顔後の保湿を怠るだけでなく、洗浄力の強いクレンジングや過度に摩擦をする洗顔を行ったり、刺激の強いスキンケア製品を使用したりすることで、乾燥が慢性化してしまいます。

さらにエアコンの使用が多い環境にいる方も、注意が必要です。エアコンの長時間の使用は室内の湿度が下がり、空気が乾燥しやすくなります。乾燥した環境では、肌の水分が奪われやすく、小ジワから深いシワへと進行もしやすくなるのです。

口呼吸や喫煙などの習慣がある

口呼吸や喫煙といった生活習慣もまた、鼻の下のシワを目立たせる大きな要因となります。

まず口呼吸を習慣的に続けると、常に口元が半開きの状態になりやすく、唇周りの筋肉に不自然な力がかかります。その結果、口輪筋(口を囲む筋肉)のバランスが崩れ、鼻の下の皮膚に細かいシワが寄りやすくなります。

さらに口呼吸は口腔内や口周りの乾燥を招くため、肌の水分不足によって弾力を失い、シワが定着しやすくなるのも特徴です。

一方、喫煙は「スモーカーズライン」と呼ばれる鼻下の縦ジワの代表的な原因です。タバコの葉に含まれるニコチンは血管を収縮させて血流を悪化させ、肌への酸素や栄養供給を妨げます。その結果、真皮層のコラーゲンやエラスチンは減少し、肌のハリや弾力が低下します。加えて、喫煙によって発生する活性酸素は肌の老化を加速させるため、シワが深まりやすくなるのです。さらに、タバコを吸うときの「口をすぼめる繰り返しの動作」が鼻下の皮膚に継続的な折れジワをつくり、細かい縦ジワが深く定着しやすくなります。

このように、口呼吸や喫煙といった習慣は、鼻の下のシワをつくりやすい典型的な要素として注意が必要です。

ニコチン(nicotine)とは、植物塩基(アルカロイド)の1つ。主にタバコ (Nicotiana tabacum)の葉に含まれる。

引用元:ニコチン – Wikipedia

急激な体重変動で皮膚にゆるみが出やすい

急激な体重の増減は、鼻の下のシワを目立たせる原因になります。短期間で体重が増えると皮膚は大きく引き伸ばされますが、その後急に痩せてしまうと、皮膚は元に戻りきれず「余り」が出てしまい、口元にゆるみやたるみが残ります。

特に口周りは皮膚が薄くて筋肉も細かく、変化の影響を受けやすい部位です。そのため、鼻下の皮膚に細かいシワやたるみじわが入り込みやすく、結果として老けて見える印象につながります。

また、加齢とともにコラーゲンやエラスチンの量が減っている場合は、皮膚の“戻る力”自体も弱くなっているため、体重変動による”ゆるみ”がさらに目立ちやすくなります。

遺伝や骨格的に口周りの皮膚が薄い人

鼻の下のシワは、生活習慣や加齢だけでなく、生まれ持った遺伝や骨格の影響でも目立ちやすくなります。口周りの皮膚がもともと薄い人は、外部刺激や乾燥の影響をより受けやすく、ハリや弾力を保つ力が弱いため、細かいシワが刻まれやすい傾向があります。

また、もともとの骨格的に上顎が小さい・鼻の下(人中)が長いといった特徴がある場合、口元の皮膚に余白ができやすく、その部分にシワが寄りやすくなります。こうした構造的な要因はスキンケアや生活習慣だけでは改善が難しく、年齢とともにたるみやシワが強調されやすくなる点が特徴です。

このように、遺伝的・骨格的な条件によって「シワができやすい土台」がある人は、より早い段階から保湿や紫外線対策を徹底することが予防につながります。

日常生活でできるシワ予防の基本ケア

鼻の下のシワ対策として、日常的に取り入れられる効果的なケア方法をご紹介します。継続的なケアが、シワの予防と改善の鍵となります。

保湿と紫外線対策で肌の弾力を守る

鼻の下のシワ予防に、適切な保湿ケアは基本中の基本です。化粧水で肌に水分をたっぷりと与えて整えた後、美容液や乳液で保湿成分を補給し、クリームでしっかりと蓋をすることが大切です。

ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなどの保湿成分が配合されたアンチエイジング化粧品を選ぶことで、より効果的なケアが可能になります。特に乾燥が気になる部分には、重ね塗りや部分用クリームの使用もおすすめです。

また、紫外線は肌の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンを破壊し、ハリを失わせる大きな原因です。特に口元は日焼け止めを塗り忘れやすい部位のため、意識的にUVケアを行っていきましょう。日焼け止めクリームはもちろん、帽子や日傘を活用すれば紫外線ダメージをさらに軽減できます。日焼け止めクリームはこまめに塗りなおすことも大切です。

表情筋ストレッチやマッサージで筋肉バランスを整える

表情筋トレーニングは、口周りの筋肉を強化し、皮膚のたるみを予防する効果的な方法です。その中でも舌回しエクササイズは、口輪筋を中心とした複数の筋肉を同時に鍛えることができます。

具体的な方法としては、舌を口の中で大きく回すエクササイズを、左右各10回ずつを1セットとして、1日3セット程度から始めてみましょう。慣れてきたら回数を増やし、継続することで効果が期待できます。口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」の発声練習も、口周りの筋肉を鍛える効果があります。

表情筋のトレーニングとあわせて、頬や口元から上に軽くなであげるような、引き上げのリフトアップマッサージも取り入れることで、血行促進効果も期待できます。ただし、力を入れすぎたマッサージは逆に皮膚を傷めてしまうこともあるため、「優しく・短時間」を意識することが大切です。毎日のちょっとしたケアの積み重ねで、口元の印象は大きく変わります。

良質な睡眠・栄養・禁煙など生活習慣の改善

鼻の下のシワを予防・改善するには、毎日の生活習慣を整えることが欠かせません。特に重要なのが、睡眠・食事・禁煙の3つです。

まず、良質な睡眠は肌のターンオーバーを正常化し、日中に受けたダメージを修復する時間を確保してくれます。しかし寝不足が続いてしまうと、肌の修復を助けてくれる脳下垂体前葉から分泌される成長ホルモンが減ってバリア機能も弱まり、血流の悪化で栄養や水分が届きにくくなってしまいます。その結果、肌の水分保持力が低下し、乾燥小じわが定着しやすくなるのです。

次に、栄養バランスの取れた食事はシワ予防に直結します。ビタミンCやEなどの抗酸化成分は紫外線ダメージによる肌老化を防ぎ、タンパク質はコラーゲンやエラスチンの材料として肌の弾力やハリを保つ土台になります。また青魚やナッツに含まれる良質な脂質や亜鉛などのミネラルも、肌の修復や保湿をサポートしてくれます。

さらに、禁煙も大切です。タバコは血流を悪化させるだけでなく、コラーゲンの破壊や活性酸素の増加を招き、口元に「スモーカーズライン」と呼ばれる縦ジワをつくりやすくしてしまいます。

このように、規則正しい生活習慣を心がけることは、スキンケアや美容医療と並んで、鼻の下のシワを遠ざけるための重要な鍵となります。

成長ホルモン(せいちょうホルモン、: growth hormone、GH)は、脳下垂体前葉GH分泌細胞から分泌されるホルモンである。成長ホルモンは睡眠中に2時間から3時間の間隔で下垂体前葉より分泌される。したがって、子供の成長創傷治癒、肌の新陳代謝は睡眠時に特に促進される。

引用:成長ホルモン – Wikipedia

美容皮膚科での対処法と選択肢

市販のスキンケアやセルフケアでは限界を感じた場合、専門的な治療を受けるのも選択肢のひとつです。美容皮膚科では、鼻の下のシワに直接アプローチできる施術が用意されており、即効性や持続性を求める人に向いています。ここでは代表的な方法を紹介します。

ヒアルロン酸注入(ボライトXCなど)でシワをふっくら改善

鼻の下のシワは、肌内部のコラーゲンやエラスチンの減少によってハリが失われ、真皮層に刻まれることで深くなっていきます。ヒアルロン酸注入は、こうしたシワの溝に直接ヒアルロン酸を注入し、内側からボリュームを補うことでふっくらとしたお肌に整える施術です。

ヒアルロン酸にはさまざまな種類がありますが、近年注目されているのがボライトXCという製剤です。従来のヒアルロン酸が「シワを平らに」「ボリュームロスの改善」「リフトアップ」などの形成を目的としていたのに対し、ボライトXCはその性質が大きく異なります。やわらかいヒアルロン酸製剤であるボライトXCは、お肌全体に注入をすることで肌の水分量を高め、肌質改善効果を目的に治療がなされます。そのため、潤いやなめらかさを高めながら自然にシワを目立たなくしてくれるのが特徴です。注入後1か月で効果を感じはじめ、3〜4か月後をピークとし、最大9か月もの間効果が持続されるといわれており、比較的長期間にわたって口元の若々しさを維持できます。

ただし治療は肌全体に、複数個所注入をしていきますので、1〜2週間は赤みや内出血、ボコつきなどダウンタイムが続く可能性があり、治療を受けるタイミングを見計ることが大切です。お顔全体へのアプローチとなるため口元のシワだけでなく、肌トラブルの改善、ハリやツヤ感もアップし、美肌へと導いてくれます。

マイクロニードルやダーマペンで肌の再生を促す

マイクロニードルやダーマペンは、肌に無数の微細な針穴をつくることで、修復しようとする肌の自然治癒力を利用してコラーゲンやエラスチンの生成を促す治療です。鼻下の皮膚は薄く小じわが入りやすいため、こういった内側から補強をしていくような「肌そのものを再生させるアプローチ」が効果的とされています。

針で刺激を与えると、肌は「修復しよう」と働き、数週間〜3か月にわたり新しいコラーゲンを生成していきます。その結果、土台が強化されてシワの凹みが徐々に浅くなり、同時に毛穴の引き締めや肌質改善にもつながります。さらに、施術の際にヒアルロン酸や成長因子、美容液などを一緒に導入すると、肌の奥まで有効成分が浸透しやすくなり、より高い効果が期待できます。

ダウンタイムは施術後の赤みや軽い腫れが2〜3日続く程度で、多くは数日で回復します。即効性というよりも数回の施術を重ねることで徐々に効果を実感できる治療で、自然に若返りたい方や、シワだけでなく肌全体のハリやなめらかさを改善したい方に向いています。

まとめ

鼻の下のシワは、加齢による皮膚の弾力低下、乾燥、紫外線ダメージ、生活習慣など様々な要因が作用して形成されます。”小さいから大丈夫”とケアを怠り放置することでシワが深くなりやすく、また口元は顔の中心に位置する部分であるため、疲れた印象や老け顔の印象を与えてしまうリスクがあります。

早期からの適切なケアと、必要に応じて美容医療での治療介入により、自然で美しい口元を維持することができます。セルフケアでは限界を感じる、気になる症状がある、といった場合はぜひ椿クリニックに相談し、あなたに最適な治療法を見つけるお手伝いをさせてください。小さな習慣の積み重ねが大きな変化につながります。若々しさを保ち、笑顔で日々を過ごせるためのケアを今から一緒に始めていきましょう。

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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