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保湿力をアップして肌質を改善するヒアルロン酸とは。ボライトXCを徹底解説

保湿力をアップして肌質を改善するヒアルロン酸とは。ボライトXCを徹底解説
”いつまでも若々しく、キレイでありたい” 多くの方が理想としているのではないでしょうか。

目につきやすいお顔や首などのお肌の状態は、これらを大きく印象づけるポイントです。しかしながら年齢を重ねるごとに肌のうるおいや弾力は失われ、シワも刻まれていきます。早い段階から肌のケアをしていくことが大切なのです。

肌のうるおいや弾力を保つには、ヒアルロン酸が大きく関係しています。加齢により減少してしまうヒアルロン酸を補うことで、若々しい印象の肌へと導くことができるのです。

ここでは、お肌の真皮層に直接ヒアルロン酸を注入する治療、”ボライトXC”についてお伝えしていきます。特徴やメリット、副作用やリスクまで詳しくお話していますので、しっかりご理解していただいたうえで安心して治療をお受けいただき、理想とする美肌を一緒に目指していきましょう。

ヒアルロン酸の基礎知識: なぜ肌に必要なのか

ヒアルロン酸という言葉は多くの方が耳にしたことがあると思います。肌に良さそうなイメージですが、体の中でどのような役割があり、なぜ肌に必要なのか、具体的な部分までは知らない方も多いかと思いますので、詳しくお伝えしていきます。

ヒアルロン酸の役割とは

ヒアルロン酸は目・関節・皮膚など体のあらゆる場所に存在し、肌にハリやうるおいを与える、目の乾燥を防ぐ、関節の動きを良くするなどの役割があります。とくに体内にあるヒアルロン酸の約50%は皮膚に集中しています。
ヒアルロン酸には高い粘性(ねばねばした性質)と弾性(元に戻ろうとする力)があり、1gで6Lもの水分を抱え込むことができるといわれ、その保水性は抜群です。
ヒアルロン酸は肌の”真皮”に多く含まれます。真皮には、肌構造を支える「コラーゲン」とコラーゲン同士をつなぎとめる「エラスチン」が存在し、ヒアルロン酸はそのすき間を埋めています。しっかりと水分を抱え込み、肌にうるおいとハリを与え、柔軟性をもたらします。

引用文献:ロート製薬
ヒアルロン酸とは? | ロート製薬: 商品情報サイト (rohto.com)

年齢と共に失われるヒアルロン酸

私たちの健康や美容に大切なヒアルロン酸ですが、20代をピークとして、加齢とともに徐々に減少していくことが分かっています。
ヒアルロン酸が減少することで肌が乾燥するだけでなく、ハリや弾力も失われシワやたるみにつながっていきます。

ヒアルロン酸と肌の水分バランス

健康的な肌の水分バランスは20~30%とされています。水分バランスが保てている肌はハリやツヤがあり、うるおいのあるキメの整った肌になります。この水分バランスが悪いと、カサつきやキメの乱れ、乾燥肌となり、小ジワなどの原因となるほか、外部刺激に弱く肌トラブルの生じやすい肌となってしまいます。
加齢による肌の水分量の減少とともに、水分保持にかかわる皮脂や天然保湿因子、角質細胞間脂質なども減少していき、年齢を重ねていくほど水分バランスを保つことが難しくなっていくのです。
ヒアルロン酸は、この水分バランスを保つためにとても大切な要素です。水を抱え込んでくれる性質から、お肌の水分量や弾力性を保ち、うるおいのある肌に導いてくれます。

ボライトXCとは – 最新の美容治療を徹底解説

ここでは肌質改善効果が期待される”ボライトXC”について、従来のヒアルロン酸製剤との違いや特徴など詳しくお伝えしていきます。

ボライトXCの特徴と効果

ボライトXCはアラガン社製ジュビダームビスタシリーズの中で最も柔らかいテクスチャーのもので、厚生労働省より”肌質改善”が認められた唯一のヒアルロン酸注入剤です。シワやたるみの改善、形成を目的とした従来のヒアルロン酸とは異なり、肌の潤いやハリ、小ジワの改善といった肌質への効果が期待できます。真皮層に直接薬剤を注入することで、水分量の維持とともに繊維芽細胞に刺激が加わり、コラーゲン生成が活性化され、ハリ感がアップします。水分バランスが整うと肌のバリア機能も高まり、乾燥も改善されることで、赤ら顔、肌荒れ、毛穴、くすみの改善にも有効です。

他のヒアルロン酸製品との違い

ヒアルロン酸にも様々な種類があり、粘度や硬さにも違いがあるので目的に合わせて使用する製剤も異なります。従来はほうれい線などの深いシワ、くぼみの改善、お顔のリフトアップのほか、涙袋をふっくらさせる、唇のボリュームアップ、鼻を高くするなどの形成を目的として局所的に注入をしています。
ボライトXCはこれらとは異なり、肌質改善を目的として、全体的に注入しながらお肌にアプローチします。ジュビダームビスタシリーズの中で粘度が最も低く柔らかい製剤で、潤いやハリ感、小ジワ改善などを目的とし、顔~首まで広範囲に注入することができます。
またヒアルロン酸には、水のように柔らかい「非架橋型」と分子構造を固めてゲル状にした「架橋型」があります。水光注射などでは非架橋型のヒアルロン酸を使用することが多く、ボライトXCは架橋型ヒアルロン酸です。非架橋型に比べ、体内にゆっくり吸収されるため、効果の持続時間は長くなります。
さらにジュビダームビスタシリーズのヒアルロン酸はアラガン社独自の特許技術である「バイクロス」によって形成されてます。これは高分子と低分子のヒアルロン酸を連結させているものであり、長期的に肌に残りやすく、持続的な効果を発揮します。

ボライトXCの安全性と効果的な使用法

ヒアルロン酸製剤は世界各国で複数のメーカーが製造・販売していますが、アラガン社製のジュビダームビスタシリーズは日本で唯一厚生労働省に製造販売承認を受けており、安全性・効果ともに信頼性が高い薬剤です。
ボライトXCの効果は最大9ヵ月持続するとされており、1年に1~2回の注入がおすすめです。また、ボライトXCの大きな効果として肌の水分量のアップがみとめられます。IPL(フォトフェイシャル)やHIFU(ハイフ)などの光治療・熱治療・レーザー治療は水分量が満たされている肌により効果的なため、ボライトXCで肌水分量を増やし、肌が整った状態で受けていただくと効果的です。

ボライトXCで期待できる変化とは

肌質改善が期待される”ボライトXC”ですが、実際の使用例をみながら具体的に、どのくらいの期間でどういった肌の変化があるのか詳しくみていきましょう。

実際の使用例と効果

実際の使用例を参考に、肌の変化をみていきます。
肌のハリ感やツヤ感がアップし、毛穴の引き締まりや小ジワが改善されています。

症 例

頬のハリ感・毛穴の改善・ツヤ感UP 40代

施術前

施術後(1ヵ月後)

施術名
ヒアルロン酸ジュビダームビスタ ボライトXC

施術の説明
ヒアルロン酸を肌の浅い層(表皮~真皮層)に注射器で細かく注入することで、肌質改善、肌の水分保持が期待できる施術です。ハリ・潤い・弾力が改善されます。

施術の副作用(リスク)
疼痛・腫れ・内出血・血管閉塞・アレルギー・感染・硬結を生じる可能性があります。

施術の価格
2本使用 ¥56,100 〜 ¥75,900(税込)

ボライトXCの長期的な利点

1回の施術で最大9ヵ月といった長期的な効果の持続は、少ない治療回数でも肌を綺麗に保つことができるため、大きなメリットといえます。肌質改善のための治療は様々ですが、およそ1ヵ月毎に継続した通院を必要とするものが多いです。1回の施術で最大9ヵ月もの効果が続くボライトXCは、忙しい方や遠方で定期的・継続的な通院が難しい方にピッタリといえるでしょう。

治療後の肌の変化

治療後、肌の変化を感じられるのはおよそ1ヵ月後になります。肌の潤いやハリ感がアップすることでツヤ感のある肌になり、乾燥小ジワも改善され、若々しい印象の肌へと変化していきます。また肌の保水性が高まり、乾燥も解消されることで、赤みやくすみが改善されます。さらに、お肌のうるおいがアップすると肌のバリア機能が高くなるため、肌のコンディションが整い、肌トラブルが生じにくくなるのです。毎日の化粧ノリもアップします。

ボライトXC治療後のケア方法

どのような治療を受ける時でも同様ですが、治療後のケアをおろそかにしたり、注意点を守らずにいることで、期待される効果が十分に得られないばかりかトラブルの原因となることもあります。ボライトXC治療後のお肌の状態と、アフターケアで大切なことをお伝えしていきます。

治療後当日中のケアが鍵

ボライトXCは、注射した部位表面がボコボコすることが多く、内出血もみられやすい治療になります。治療直後にボコつきを馴染ませてはいきますが、残る場合もあります。ボコつきがみられた場合、24時間以内にご自身で清潔な綿棒や指を使用しながら、このボコボコを潰し、お肌に馴染ませていただくケアが必要となります。低粘度のヒアルロン酸ですので、潰して馴染ませればすぐに解消されます。
また内出血や赤み、腫れの悪化リスクを避けるため、当日は長時間の入浴や過度の飲酒、激しい運動を避けていただきます。感染のリスクを避けるためにも施術後12時間以内の洗顔を控えていただき、メイクは24時間以内はお控えください。

治療後の肌ケアのポイント

ボコつきを馴染ませるケアは必要ではありますが、お肌に負担をかけるような過度な圧迫やマッサージは控えていただきます。スキンケアについても、擦ったりせずに、優しく肌に触れてケアをすることがポイントです。

首の横ジワにも効果的なボライトXC

首元も目につきやすく、年齢の印象を与える部分です。首の横ジワはどうしてできるのか、その原因と、首元の治療としてもボライトXCをおすすめする理由をお伝えしていきます。

首の横ジワができる原因とは

首の横ジワは、生活習慣が大きく関係しています。スマホやパソコンをうつむきがちに長時間使用する、寝るときの枕が高すぎるなど長時間首が曲がったような姿勢をとり続けてしまうと、深くシワが刻まれてしまいます。もともと首の皮膚は薄くたるみやすいうえに、加齢にともない、皮膚のハリや弾力性が低下することで、刻まれやすくなります。
また、保湿ケアを怠ることで乾燥から小ジワができやすくなり、紫外線のダメージもシワ・たるみの原因となるため、保湿・紫外線ケアの不足も原因のひとつです。

首の横ジワにボライトXCが効果的な理由

”首元をみれば年齢が分かる”といわれるほど、首元のシワは年齢が出やすく、目につきます。しかし、一度シワが刻まれてしまうとセルフケアでの改善はなかなか難しいのです。
首のシワに対して効果の高い治療はこれまで難しいとされてきましたが、ボライトXCは肌質改善を目的とした柔らかいヒアルロン酸を真皮層に細かく注入し、自然な仕上がりで首の横ジワを改善してくれます。

首へのボライトXC治療後のケア方法

首へのボライトXC注入後についても、お顔への治療後と同様のケアが必要です。注入後のボコボコの状態については、皮膚の薄い首ではさらに生じやすいです。ボコボコがみられたら、清潔な指で潰すように馴染ませるケアがこちらも必要となります。
こちらのコラムでも詳しく説明していますので参考にしてみてください。

ボライトXCがおすすめの人は?

これまでお伝えしたことを踏まえながら、具体的にどのようなお肌悩みの方にボライトXCの治療をおすすめしたいか、こちらでまとめていきます。

アンチエイジング目的の人は効果がわかりやすい

これまで前述したことから、ボライトXCは以下のような方におすすめです。

  • 顔表面の小ジワ、首の横ジワが気になる
  • 肌のハリ感、ツヤ感をアップさせたい
  • 肌の乾燥、ごわつきが気になる
  • 乾燥による肌トラブルや肌荒れを改善したい
  • 赤みが気になる
  • 毛穴の開きやたるみが気になり、引き締めたい

これらの悩みは加齢変化によってヒアルロン酸が減少し、肌の保水性や弾力性が衰えることで生じることが多いものです。直接ヒアルロン酸を肌に注入するボライトXCは、アンチエイジング目的の方にとって、より効果が分かりやすいといえます。

老いる肌への予防として

ヒアルロン酸は20代をピークに徐々に減少していきます。とくに30歳以上になると肌の衰えを感じることが多くなります。早い段階から定期的に治療をしていくことで、ハリやツヤ感を保ち、若々しい肌を手に入れることができるため、老いていく肌への予防策としておすすめです。

ボライトXCの副作用やリスクは?

ボライトXCの効果やメリットについてお伝えしてきましたが、副作用やリスクについてもしっかり理解したうえでダウンタイム期間も踏まえ、治療を受けていただくことが大切です。具体的にお伝えしていきます。

治療直後はボコボコの状態になりやすい

ボライトXCは細かくたくさんの箇所に、真皮層に直接注入していきます。皮内への注入ですので、施術直後はボコボコの状態になりやすいです。この膨らみは一時的なもので、清潔な指や綿棒で潰すようにマッサージをして馴染ませることができます。低粘度性の薬剤ですので、すぐに馴染み、ボコボコは解消されていきますのでご安心ください。

こちらのコラムも参考にしてみてください。

https://tsubaki-grp.com/column/skin-article/bolight-bokoboko-care-downtime/

内出血が起こりやすい

細かくたくさんの箇所に注射していくので、内出血が起こりやすい治療です。とくに皮膚の薄い首は内出血しやすい箇所です。1~2週間程度で徐々に改善していきます。

その他の副作用について

一般的にみられるものとしては、赤みや多少の腫れ感があり、約1週間程度残ります。
稀な副作用としては、アレルギー・血流障害・感染・硬結です。ヒアルロン酸は元々体内に存在する安全性の高い成分ですが、稀にアレルギー反応を起こすことがあります。また、注入したヒアルロン酸が血管内に入ったり、血管を圧迫することにより血流障害が生じるリスクもあります。リスクをできる限り回避するためには、十分な知識や技術、経験のある医師ののもとで施術を受けることが大切です。

まとめ

ヒアルロン酸は肌のうるおいや弾力を保ち、若々しい印象のある肌質を保つのに重要な役割を果たしています。しかしながら加齢に伴い体内のヒアルロン酸は減少してしまい、肌の水分量が低下することでハリやツヤ感は失われていき、シワも刻まれていくのです。

ボライトXCは直接ヒアルロン酸を注入することで水分量をアップするとともに、注射の刺激によるコラーゲンの活性などで様々な美肌効果をもたらしてくれます。最大9ヵ月もの効果の持続は頻回・定期的な治療が難しい方にも大きなメリットともいえるでしょう。
内出血やボコつきはみられやすい治療ですので、ダウンタイム期間を踏まえたうえで、安心して治療をお受けいただければと思います。
お顔だけではなく首元にもアプローチができるボライトXCぜひお試しいただき、お肌悩みを一緒に解決できればと思います。

ぜひ椿クリニックへご相談ください。

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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