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自力でほうれい線を消す!生活習慣から専門治療まで徹底解説

自力でほうれい線を消す!生活習慣から専門治療まで徹底解説

この記事を読んでわかること

  • ほうれい線の原因とメカニズムを理解し、生活習慣や栄養バランスの見直し、正しいスキンケアで自力での改善を目指す方法を解説しています。
  • 適切な表情筋トレーニングで筋肉を鍛え、たるみを解消することで、ほうれい線を目立たなくさせることができます。
  • 美容クリニックでの脂肪溶解注射、ヒアルロン酸注入、医療ハイフなどの専門的な治療法を併せることで、より効果的にほうれい線を改善することも可能です。
  • 継続的なケアとアフターサポートの重要性を理解し、定期的なメンテナンスと自宅でのケアを続けることで効果を持続させることが可能です。

ほうれい線は年齢に関係なく、形成されてしまう溝です。しかし、ほうれい線があることで、実年齢よりも老けて見られたり、疲れているような印象を与えてしまったりしてしまいます。
ほうれい線は日々のケアや表情筋トレーニングで、自力で目立たなくすることも可能ですが、美容施術と組み合わせることでより効果的に改善することが可能です。
この記事では、自力でほうれい線を目立たなくする方法や、ほうれい線に効果的な美容施術を解説します。

ほうれい線とは何か?

ほうれい線は年齢に関係なく形成されてしまう溝ですが、その原因やメカニズムについて解説していきます。

ほうれい線の原因

ほうれい線が濃く見える主な原因は、肌のたるみ・乾燥・紫外線ダメージです。

肌にハリがあることで、シワやたるみが抑制されますが、紫外線や乾燥は肌のハリを保つコラーゲンやエラスチン、潤いを保ってくれるヒアルロン酸などを減少させます。

また、日々生活していく上でも肌は重力の影響を受け、垂れ下がりやすくなっています。

ほうれい線ができるメカニズム

ほうれい線は、医学用語では鼻唇溝と言います。その名の通り、鼻の横あたりから口の横あたりまで伸びる溝で、これはシワではなく顔の構造上できてしまう溝のため、年齢に関係なく作られるのがほうれい線です。
頬の多い脂肪により垂れ下がってきた皮膚が、ほうれい線上に乗っかることで形成されてしまいます。また、皮膚を支える土台の機能が低下することも、皮膚のたるみにつながり、ほうれい線の形成に関与します。
しかし、このほうれい線をそのままにしてしまうと、どんどんと溝が深くなっていき、消すことのできない刻まれたシワになることがあるため、早めのケアが重要です。

ほうれい線の影響と心理的負担

ほうれい線があることで、老けた印象に見られてしまいがちです。
また、顔の表情に大きく影響を与えるほうれい線は、他人に対する第一印象を変える可能性があります。深いほうれい線は疲れて見えたり、常に不機嫌そうに見えたりする原因となることがあります。
これらの心理的負担は、個人の自尊心や自己効力感にも影響を及ぼすことがあります。そのため、ほうれい線のケアや管理は見た目だけでなく、精神的な健康を保つためにも重要です。

ほうれい線を自力で消すための基本アプローチ

ほうれい線を自力で改善するためのアプローチ方法を解説していきます。できることから日々の習慣に取り入れてみましょう。

生活習慣の見直し

ほうれい線を目立たなくさせるためには、普段の生活習慣を見直し、肌のハリを保つ必要があります。

まず喫煙ですが、喫煙をすることで体の中に活性酸素が発生します。この活性酸素は体をサビさせるもので、紫外線を浴びたときにも発生します。本来活性酸素は体内の細菌やウイルスの排除に使われますが、何らかの原因で増えすぎた活性酸素は肌に悪影響を及ぼします。
喫煙をしており、実年齢よりも老けて見られる顔のことを「たばこ顔(スモーカーズ・フェイス)」と言いますが、その特徴として

  • 下まぶたのたるみ
  • 深いほうれい線
  • 顎のたるみ
  • 上まぶたが下がる
  • 口唇周囲の縦シワ

などがあります。これらの特徴は顔全体のたるみからくる特徴であり、活性酸素がたるみに大きな影響を及ぼすことがわかります。

他にも、普段のライフスタイルや癖などもたるみのできやすさに影響を与えます。
例えば、普段から猫背になっている人は自然と顔が前に出た状態になりますが、そうすることで皮膚が下に引っ張られ、少しずつたるみが加速していきます。

また、お風呂でシャワーを直接上から当てる癖のある人もたるみが進行しやすくなります。普段から重力によって下に垂れていく皮膚をさらに上からシャワーの圧力を与えることで余計に垂れやすくなります。さらに、シャワーの刺激を直接肌に与えることは肌のキメなどにとっても良くありません。

ほうれい線が目立たない肌を維持するためには、禁煙や姿勢、ちょっとした習慣を見直してみるといいでしょう。

栄養バランスの改善

肌は毎日口にする食材によって作られています。抗酸化力の高い食材や、肌に潤いを与える食材などを中心に、バランスの良い食事を心がけましょう。

【潤いのある肌への食事】
お肌は約28日周期のターンオーバーを繰り返すことで、新しい肌を作っています。そのため、ターンオーバーを乱さないことが潤いのある肌への第一歩となります。そのためには腸内環境を整え善玉菌を増やすことで体調不良や便秘を防ぎ、肌のターンオーバーを整えましょう。
納豆やヨーグルト、キムチなどの発酵食品や乳酸菌で善玉菌を増やし、善玉菌の餌であるごぼうやバナナなどのオリゴ糖、きのこ類や里芋などの食物繊維などと一緒に摂ると良いでしょう。

【活性酸素から肌を守る食事】
紫外線を浴びたり、喫煙することで発生する活性酸素は、私たちの肌をサビさせ老化に導きます。この活性酸素の働きを抑制してくれるのが、抗酸化作用のあるビタミンA,C,Eです。

  • ビタミンA:モロヘイヤやかぼちゃなど
  • ビタミンC:パプリカやいちご、ブロッコリーなど
  • ビタミンE:アーモンドや卵、ゴマなど

この他にもアサイーやブルーベリーなどに含まれるポリフェノール、トマトに含まれるリコピンなども抗酸化力の高い食品です。

これらをバランスよく取り入れ、肌の老化を遅らせることで、ほうれい線の目立たない肌作りの基礎を作っていきましょう。

正しいスキンケア方法

スキンケアひとつとっても、ほうれい線の目立たない肌作りは可能です。
肌が乾燥していることで肌の弾力が低下し、顔を動かしたときにできるほうれい線の溝がそのまま残ってしまうことで、シワが増えたように見えてしまいます。
ほうれい線の溝ができたとしても、それをシワとして残さずに、ぴんと張った状態に戻すためには、肌に潤いを与えることが一番です。
朝・夜の化粧水やクリームを使用した保湿は最も基本ですが、熱すぎるお湯で洗顔しないことや、朝の洗顔では適度な皮脂を肌に残すことなども重要です。
具体的には、洗顔の際のお湯は38度程度のぬるま湯、もしくは水での洗顔にしましょう。熱すぎるお湯は肌の保湿に必要な分の皮脂まで洗い落としてしまいます。また、夜の洗顔でしっかりと肌の汚れを落とした後は、化粧水やクリームで優しく保湿を行います。朝の洗顔はクレンジングや洗顔料は使わずに、水またはぬるま湯のみでの洗顔にすることで、日中の肌の乾燥を防ぐことができます。

普段の生活に取り入れやすい方法から実践し、潤いや弾力のある肌をキープしましょう。

効果的な表情筋トレーニング

皮膚を引き上げる力のある表情筋を鍛え、たるみを改善させることで、必然的にたるみにより濃く見えるほうれい線は改善が可能です。その方法を解説します。

表情筋トレーニングの重要性

皮膚を支える要素のひとつである表情筋が衰えると、皮膚を支える力が弱まりたるみが出てしまいます。また、表情筋の衰え以外にも、下に引っ張る筋肉が上に引っ張る筋肉よりも優位になることでたるみが発生することもあります。そのため、皮膚を上に引き上げる役割をする表情筋を、効率よく鍛えることが重要です。
特に皮膚を上に引っ張る大頬骨筋や小頬骨筋、口輪筋などを鍛えることで効率よく皮膚の引き上げを実感することができます。

初心者向けの簡単なトレーニング

表情筋のトレーニングで比較的取り入れやすい方法は、「うー」と「いー」を繰り返し行うトレーニングです。

トレーニング前には、背筋をしっかりと伸ばし、猫背にならないように気をつけながら行いましょう。
まず口をしっかりとすぼめ、「うー」の口にします。この時、口の周りの筋肉を意識するように行いましょう。次に「いー」の口にしていきます。この際、上の前歯8本がしっかりと見えるように、口から頬までをVの字の形になるように、頬の大頬骨筋や小頬骨筋を意識して行いましょう。
この2つの動作をリズムよく5〜10回程繰り返します。

「いー」の口の際は、横に開くのではなく、必ず頬を持ち上げるように斜め上に開くことを意識しましょう。

美容クリニックでの専門的な治療方法

ほうれい線を自力で改善する方法や、目立たなくする方法をかいせつしてきましたが、それと同時に美容クリニックでのケアを取り入れることで、より効果的なほうれい線の改善が可能です。

脂肪溶解注射の効果

ほうれい線の原因が、頬の多すぎる脂肪によるものであれば、ほうれい線に乗っかっている脂肪を、脂肪溶解注射で減らしてあげることで改善することができます。

脂肪溶解注射は、脂肪細胞自体を破壊し脂肪量を減少させるため、リバウンドのない部分痩せが可能です。

急激なダイエットで脂肪を減らしてしまうと、脂肪の減少に追いつかなかった皮膚が余り、垂れてくることでもほうれい線は形成されます。このリスクを回避しながら、ほうれい線の改善が可能なため、肌に弾力やハリのある人は、脂肪溶解注射でほうれい線を改善する方法がおすすめです。

ヒアルロン酸注入のメリット

ヒアルロン酸は鼻や顎などの形成に使われますが、椿クリニックの「ヒアルロン酸リフト」では、お顔のたるみを改善するように注入していきます。
加齢とともに肌を支える土台の力が低下することでたるみが発生し、そのたるみがほうれい線上に集まることでほうれい線が濃くなってしまいます。
加齢によって機能を失った土台を、ヒアルロン酸でバランスよく補充することでたるみを改善しつつ、ほうれい線も改善します。
たるみの進行した方で、ほうれい線が気になる場合は、ヒアルロン酸注入が適しています。

医療ハイフの具体的な効果

たるみ治療で最近人気の治療が医療ハイフですが、一度の治療で

  • ハリや弾力を保つコラーゲンやヒアルロン酸のある真皮層
  • 支持靭帯のゆるみや脂肪の下垂によりたるみが生まれる脂肪層
  • 肌を支える土台となり表情筋の老化に関係するSMAS筋膜

の3層にアプローチし土台からたるみの引き締めが可能なため、ほうれい線を目立たなくすることができます。

肌を支える土台のひとつであるSMAS筋膜の引き締めを行い、たるみを改善します。同時に、ほうれい線上に乗っかる余分な脂肪を減少させ、真皮層のコラーゲンやエラスチンを回復させるため、肌の弾力の改善も期待でき、効率よくほうれい線の解消が可能です。
医療ハイフは、進行したたるみでは効果を実感することが難しいですが、軽度のたるみや肌の引き締めを行いたい場合には適しています。

悩みの相談からアフターケアまでのプロセス

椿クリニックでのカウンセリングや施術後のサポートなどについて解説します。

初回カウンセリングの内容

椿クリニックでは、初めてご来院されたお客様には、まず問診票を記入していただきます。
問診表をもとに、お客さまの悩みに合わせた治療の提案や、医師の診察を行うため、既往歴や内服している薬は忘れずに記載するようにしましょう。
カウンセリングでは、お客様の悩みを聞き、希望する治療がある場合はそれもお聞きします。しかし、悩みによっては、希望する治療とは別のものが適している場合もあるため、より悩みが改善しやすい治療も併せて提案いたします。
カウンセリングにて悩みを聞き、適した治療の説明を終えると、医師の診察に移ります。診察にて、しっかりと肌の状態や悩みの具合を確認し、希望している治療や、提案した治療が適応可能かを診断します。
治療にあたって不安がある場合は、この時点で医師に確認しておくといいでしょう。

カウンセリングや診察では、不安を解消できるまで話し合いを行うことができるため、疑問を残さないようにしましょう。

アフターケアとフォローアップ

椿クリニックでは、施術後も不安や疑問があれば、いつでもお問い合わせください。お電話でのご相談も承っております。

どの施術も、施術後は保湿と紫外線対策を徹底しましょう。

脂肪溶解注射後は、施術部位の薬剤を優しく肌に馴染ませるようにマッサージを行います。反対に、ヒアルロン酸注射は、揉んだり圧迫したりすることで、ヒアルロン酸が移動してしまったり、効果が半減してしまったりするため、施術部位はできるだけ触らないようにしましょう。
注入系の施術後は、注射針によって傷跡ができている状態のため、施術部位の清潔を保ち、サウナや激しい運動、飲酒などの体温の上がる行動は控えるようにしましょう。

医療ハイフはダウンタイムのほぼない施術ではありますが、赤みや痒みなどがある場合は、体温を上げないようにしましょう。

ヒアルロン酸注入は施術後約1〜2年持続します。ただし、生活習慣や、何回目の施術かなどで持続期間が変わるため、効果が落ちてきたと感じる頃に再注入を行うと、たるみ改善の効果を持続させやすくなります。
脂肪溶解注射は、一度の施術で減らせる脂肪量は少ないため、様子を見ながら5回程度繰り返し施術を行うといいでしょう。ただし、脂肪を減らしすぎると頬がこけてしまう原因にもなるため、注意しましょう。
医療ハイフは1度の施術ですぐに効果を実感できますが、その効果の持続期間は3〜6ヶ月程度のため、3〜6ヶ月に1回の頻度で施術を受けると、効果を維持しやすくなります。

どの治療も、効果期間には個人差があるため、肌状態などを確認しながら、医師と相談し治療を進めるようにしましょう。

ほうれい線対策の継続が重要な理由

ほうれい線の対策には継続したケアが重要になります。

定期的なケアの必要性

ほうれい線の悩みは、何もせずそのままにしてしまうことで、加齢とともに深く刻まれたシワへと変わっていきます。
そのため、早めの対策が必要ですが、それと同じくらい重要になるのが、定期的なケアです。
外科的な手術とは異なり、美容皮膚科で受けるどの治療も、治療後の持続期間が決まっています。1度の治療で効果をしっかりと感じる治療でも、時間の経過と共にその効果はなくなっていき、施術前の状態に戻っていきます。
そのためより効果を持続させるためには、定期的にメンテナンスを受ける必要があります。
メンテナンスの間隔は、治療内容によって異なるため、医師や看護師に相談しましょう。

自宅でのケア方法

自宅でのケアでは、保湿・紫外線対策を必ず行いましょう。
肌を保湿する際はセラミドが配合されている製品がおすすめです。セラミドは、肌の角質層で水分や油分を閉じ込める働きをします。このセラミドがあることで、角質層での保水力が保たれています。また、外的刺激からも守ってくれるため、積極的に肌に与えてあげたい成分です。
もちろん、使ってみてヒリヒリや痒みが出ないなど自分の肌に合った商品が一番ですが、セラミド配合の商品も手に取ってみてください。

セラミドは、ヒトの皮膚の表皮層の表面を形成する角質層の主成分である。[2][3]セラミドは、コレステロールや飽和脂肪酸とともに、水を通さず乾燥による過度の水分喪失を防ぐほか、微生物の侵入を防ぐバリア機能を形成する。
引用:Wikipedia セラミド

まとめ

ほうれい線を自力で消すには、日々のスキンケアや、表情筋のトレーニングが効果的です。しかし、美容クリニックの治療を受けることで、より効果的に効率よくほうれい線の改善が可能になります。
ほうれい線の原因には、肌のたるみや脂肪が多いこと、肌の弾力が低下していることなどが挙げられますが、それぞれの原因に合わせた治療が必要になります。
ほうれい線の治療前には必ずカウンセリングや医師の診察にてほうれい線を形成している原因を確認してもらい、適切な治療を受けるようにしましょう。

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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