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リモートワークで増えるシワの原因|姿勢改善とセルフケア・美容医療でできる対策

リモートワークで増えるシワの原因|姿勢改善とセルフケア・美容医療でできる対策

この記事を読んでわかること

  • うつむき姿勢や無表情、口呼吸や血行不良が首や顔のシワ・くすみを助長します。リモートワークの際は画面を目線の高さに、椅子に深く座り、1時間ごとに軽く体を動かしましょう。
  • 仕事前の朝15分の姿勢チェックや表情の準備で映りを底上げできます。
  • ノートPCスタンドやライト、クッションなどの代用品で低コストに環境づくり。必要に応じて、ボトックス注射やヒアルロン酸注入などの美容医療も検討しましょう。

在宅勤務が当たり前になった今、長時間のデスクワークやオンライン会議で「首や顔のシワが増えた」と感じる方が増えています。原因は加齢だけでなく、猫背や前かがみなどの姿勢の乱れにあるかもしれません。本コラムでは、リモートワーク特有のシワの原因を解説し、姿勢改善や日常で取り入れられるセルフケア、さらに美容皮膚科で受けられる治療法まで幅広くご紹介します。

リモートワークが招く姿勢の乱れとシワの原因

リモートワークが招く姿勢の乱れとシワの原因

在宅勤務は便利である一方、長時間のデスクワークや画面注視により、気づかないうちにお肌や表情に影響を及ぼしています。ここではリモートワーク特有のシワの原因を見ていきましょう。

前かがみ姿勢が首・デコルテに与える影響

リモートワークではノートパソコンをそのまま机に置いて作業する方が多く、視線が下がり、頭が前方に突き出る「ストレートネック」の姿勢になりがちです。この状態が続くと、首の前面の皮膚が常に折りたたまれたように縮んだ状態となり、横ジワが深く刻まれていきます。

また、肩が内側に丸まることで胸が閉じ、鎖骨周辺の筋肉が緊張してデコルテラインの美しさが失われやすくなります。特にリモート会議でカメラに映るのは顔と首元が中心のため、首やデコルテのシワは年齢印象に直結する要素です。

日常的に「パソコン画面を目線の高さに合わせる」「背もたれに深く腰をかける」といった小さな姿勢の工夫が、シワ予防の第一歩になります。

表情筋の硬直と口呼吸がもたらすシワリスク

リモートワーク中は、資料作成や会議参加で長時間モニターを見つめることが多くなります。このとき集中するあまり、無表情で過ごす時間が増えるのが特徴です。

表情が動かないと顔全体の表情筋が固まりやすくなり、額や目尻などにシワが刻まれやすくなります。また、画面を注視するあまり、知らず知らずのうちに眉間にぐっと力が入ることもシワを作ってしまう原因になります。さらに、口角を上げる動きが減るためにフェイスラインが下がり、たるみが目立つきっかけにもなります。

こうした硬直を防ぐには、意識的に表情を動かす習慣を取り入れることが効果的です。例えば「1日数分の顔ヨガ」「口角を上げながら深呼吸」「眉を上下させる軽い運動」など、シンプルなケアでも十分に筋肉が刺激されます。小さな表情の積み重ねが、将来のシワ改善につながります。

血行不良と乾燥による肌老化の加速

長時間同じ姿勢を続けると、首や肩の筋肉がこり固まり、血流が滞ってしまいます。血行不良になると酸素や栄養素が肌細胞に行き届かなくなり、ターンオーバーが乱れて乾燥やくすみが進みます。これがシワや老け見えの原因になるのです。

さらに、老廃物の排出も滞ることで顔がむくみ、フェイスラインがぼやけたり、目の下のクマが濃くなったりといった影響も現れます。代謝が落ちることで肌の回復力が弱まり、ちりめんジワや小ジワも悪化しやすくなります。

対策としては、1時間に一度は立ち上がって軽いストレッチを行うことがおすすめです。首を回す、肩を大きく動かす、深呼吸を意識するだけでも血流が改善し、肌のコンディションを守るサポートになります。こうした簡単な習慣が、シワ予防とアンチエイジングの両方に役立ちます。

姿勢を整えることで得られる美容効果

姿勢を整えることで得られる美容効果

姿勢を少し正すだけで、肌や表情にうれしい変化が表れます。正しい姿勢がもたらす具体的な美容効果を見てみましょう。

首・フェイスラインがすっきり見える理由

首やデコルテは、顔と同じくらい年齢を印象づける部位です。特にリモートワークでは画面越しに首元まで映ることも多く、横ジワやたるみは見た目年齢に直結します。

前かがみ姿勢を続けると、首の皮膚は常に折り畳まれた状態になり、深い横ジワが形成されやすくなります。さらに、肩が内側に丸まることで鎖骨が隠れ、デコルテライン全体がぼんやりとした印象になってしまいます。

背筋を伸ばし、頭を正しい位置に保つと、首の前面が自然に伸びてシワの固定化を防ぐことができます。また、肩甲骨を意識して引き寄せると胸が開き、鎖骨のラインがすっきりと現れます。これによりデコルテの印象が明るく華やかになり、全体的に若々しい雰囲気を演出できます。

ちょっとした工夫としては、1日数回「壁に背中と後頭部をつけて立つ」習慣を取り入れること。これだけで首・肩・背中の位置がリセットされ、首元のシワ予防に役立ちます。

顔のリフトアップ効果

姿勢は顔の印象にも大きく関係しています。猫背であごが前に出た状態では、頬や口角が重力に引っ張られて下がり、たるみや二重あごが目立ちやすくなります。

一方で、背筋を伸ばしあごを軽く引いた正しい姿勢を保つと、顔の筋肉が本来の位置でバランスよく働き、自然なリフトアップ効果が得られます。頬の位置が上がり、口角が引き締まることで、明るく若々しい表情に見えるのです。

また、正しい姿勢によって首から顔にかけての血流やリンパの流れが促進されるため、むくみの軽減にもつながります。特に朝のむくみや午後の疲れ顔が気になる方にとって、姿勢改善は即効性のある美容対策のひとつです。

日常の中で「スマホを見るときは顔の高さに持ち上げる」「オンライン会議中はあごを引き、頭頂部を天井に引っ張られるイメージを持つ」といった意識を習慣化することで、自然なリフトアップが期待できます。

血色と肌ツヤの向上

良い姿勢を保つことは、血流と呼吸の改善に直結します。背中が丸まっていると肺が圧迫されて浅い呼吸になり、酸素が十分に体内へ取り込めません。その結果、血液の循環が滞り、顔がくすんで顔色が暗くなったり、肌が乾燥してハリを失ったりしやすくなります。

正しい姿勢で胸が開くと呼吸が深まり、酸素と栄養が効率よく全身に届けられます。これにより肌細胞が活性化し、ターンオーバーが整い、血色やツヤが自然に向上します。鏡を見たときに「顔色が明るくなった」「化粧ノリが良くなった」と感じるのは、この血流改善の効果によるものです。

さらに、姿勢改善によって肩や首のこりが和らぐと、副交感神経が優位になりリラックスしやすくなります。質の良い睡眠にもつながり、その結果として肌の回復力が高まり、翌朝のコンディションにも差が出ます。

「椅子に座ったまま背筋を伸ばし、深呼吸を3回行う」だけでも血流は改善します。シンプルな習慣を取り入れることで、肌本来の輝きを育むことができるのです。

副交感神経系(ふくこうかんしんけいけい、英語: Parasympathetic nervous system, PNS、ラテン語: Pars parasympathica divisionis)は、自律神経系の一部を構成する神経系である。コリン作動性により、交感神経系と対称的存在であり、心身を鎮静状態に導く。

引用:Wikipedia – 副交感神経系

在宅ワーク中にできるセルフケア習慣

在宅ワーク中にできるセルフケア習慣

リモートワークでできる首や顔のシワは、特別な時間を取らなくても、リモートワークの合間にできる小さな工夫で予防と改善を目指せます。毎日の習慣にしやすい方法をご紹介します。

カメラ・ライト・椅子でシワを防ぐチェックリスト

オンライン会議で映る顔の印象は、カメラの位置や照明、座り方によって大きく変わります。

  • カメラの高さ
    ノートPCをそのまま机に置くと目線が下がり、あごが前に突き出て二重あごや首の横ジワが目立ちやすくなります。スタンドを使ってカメラを目線と同じ高さに合わせることで、自然と背筋が伸び、首元もすっきり見えます。
  • ライトの位置
    照明が斜め下から当たるとほうれい線や小じわの影が強調されます。デスクライトを正面か斜め上から当てるだけで、顔全体が明るく映り、肌の質感も均一に見えやすくなります。自然光を取り入れるのも効果的です。
  • 椅子とクッション
    座面が低すぎると骨盤が後ろに傾き、猫背を招いてしまいます。クッションで高さを調整して骨盤を軽く前傾させると、背筋が伸びて首やデコルテの負担が減り、シワの予防につながります。

この「映りと姿勢のチェックリスト」を習慣化することで、オンライン会議でも自信を持って映れるようになります。

会議ごとの3分リセットで首肩&表情をほぐす

長時間の会議や作業の後は、筋肉がこわばり血流も滞りやすくなります。そのままではシワやたるみが定着しやすいため、短時間の「リセット習慣」を取り入れましょう。

  • 首、肩のリフレッシュ
    首をゆっくり左右に倒したり、肩を大きく回したりすると、緊張が和らぎ血流が促進されます。肩甲骨を寄せる動きも効果的です。
  • 目と表情のリセット
    目を閉じて眼球を上下左右に動かす「アイリセット」は、目の疲れや眉間のこわばりを軽減します。また、口角を大きく動かす・舌を回すといった動作で表情筋を緩めることができます。
  • 呼吸を整える
    背筋を伸ばして3回深呼吸を行うと、自律神経が整いリラックスできます。血行が改善し、顔色も自然に明るさを取り戻します。

1回のリセットはわずか3分程度で十分です。会議が終わるたびに取り入れることで、シワやくすみの予防効果が積み重なります。

朝15分ルーティンで顔まわりを整える

1日の始まりに「姿勢と表情を整える時間」を取ることで、その日1日の映りや印象が変わります。朝の15分を上手に使って、顔まわりの準備を整えましょう。

  • 胸を開くストレッチ(5分)
    両手を後ろで組み、肩甲骨を寄せるようにして胸を開きます。これにより背中がまっすぐになり、姿勢の基礎が整います。
  • あご下のタッチケア(5分)
    あご下を軽く指先でなぞるようにマッサージすると、リンパの流れが改善され、むくみが取れてフェイスラインがすっきりします。
  • 呼吸と表情の準備(5分)
    鼻から息を吸って口角を上げながら吐き出す練習を繰り返すと、呼吸が整い声も出しやすくなります。同時に表情筋が目覚め、自然な笑顔が作りやすくなります。

このルーティンを続けることで、リモート会議のカメラ越しでも明るく若々しい印象を与えられます。

少ない道具で効果を高める仕事環境づくり

少ない道具で効果を高める仕事環境づくり

姿勢改善やシワ予防のための仕事環境づくりは、高価な器具を揃えなくても始められます。手軽に取り入れられるアイテムを上手に活用しましょう。

ノートPCスタンド・小型ライトの選び方

ノートパソコンをそのまま机に置いて使うと、視線が下がり首が前に出てしまいます。これが首の横ジワや二重あごの原因になります。ノートPCスタンドを使って画面を目線の高さに合わせれば、自然と背筋が伸び、首元のラインが美しく保てます。スタンドは高さ調整が可能なものや、持ち運びしやすい軽量タイプがおすすめです。

また、小型のデスクライトは顔の影をやわらげ、ほうれい線や小じわを目立ちにくくしてくれます。特にオンライン会議では、光の当て方ひとつで印象が大きく変わります。正面からやや斜め上に光を当てることで肌が均一に見え、血色がよく映ります。リングライトやコンパクトLEDライトなど、USB接続できるタイプは取り入れやすいでしょう。

椅子用クッションやフットレストの代用アイデア

長時間のデスクワークでは、骨盤の位置や足の置き方が姿勢に大きく影響します。専用の高級チェアを買わなくても、クッションや身近なアイテムを使えば十分に対策が可能です。

  • 椅子用クッション
    座面にクッションを敷いて骨盤を軽く前傾させると、背筋が自然に伸び、首や肩への負担が減ります。腰痛予防にも効果的です。硬さのあるクッションやバスタオルを折りたたんで代用するのもおすすめです。
  • フットレスト
    足が床にきちんとつかないと骨盤が後ろに傾き、猫背や血行不良の原因になります。市販のフットレストがなくても、雑誌を重ねたり段ボールを置いたりするだけで高さ調整が可能です。足裏がしっかり支えられることで姿勢が安定し、むくみや疲労の軽減にもつながります。
  • 手元の小物の活用
    メジャーやタイマーを手元に置いておくと、「姿勢チェック」や「休憩リマインド」がしやすくなります。例えば1時間ごとにタイマーを鳴らし、そのたびにストレッチを取り入れると血流が滞りにくくなります。

ちょっとした代用グッズでも、正しい姿勢を支え、首や顔のシワ予防に大きく貢献します。

美容皮膚科でできるシワ改善治療

美容皮膚科でできるシワ改善治療

リモートワークによってできるシワはセルフケアでの予防に加え、美容医療を取り入れることでより確実なシワ改善を目指すことができます。

注射治療による即効性のある改善法

シワ治療の中でも広く知られているのがボトックス注射です。表情筋の過度な収縮を和らげることで、額の横ジワや眉間の縦ジワ、目尻の笑いジワなどを目立たなくする効果があります。数日〜1週間程度で変化を実感しやすく、ダウンタイムも短いため、仕事やオンライン会議に影響を与えにくいのが特徴です。

また、首の縦ジワやあご周りの緊張からくるシワにも応用できるため、リモート会議で映る首元の印象改善にも役立ちます。施術前には医師とのカウンセリングで部位や希望を丁寧に確認し、自然な仕上がりになるように注入量を調整します。

そのほか、ヒアルロン酸注入などのフィラー治療も人気です。肌にボリュームを補うことでほうれい線や口元のシワをふっくらさせ、即効性のある若返り効果を期待できます。

椿クリニックのライフスタイル別サポート

忙しいリモートワーク世代にとって、美容治療を続けやすいかどうかは大切なポイントです。最近では短時間で終わる施術や、ダウンタイムがほとんどない治療が増えており、仕事の合間や休日に気軽に受けられます。

また、クリニックによってはオンライン予約や平日夜間診療に対応しているところも多く、在宅勤務やハイブリッドワークのスタイルに合わせて柔軟に通える体制が整っています。初回のカウンセリングでは、生活リズムや美容の悩みを医師に相談し、自分に合った無理のない治療計画を立てることが大切です。

まとめ

リモートワークでできてしまうシワの改善や予防には、まずはデスク環境や姿勢を整えることから始めてみましょう。それでもなかなか改善しない場合や、即効性を求める場合には、美容医療によるボトックス注射やヒアルロン酸注入などがおすすめです。ダウンタイムが少なくすぐに日常の生活に戻れる点も魅力のひとつです。

リモートワークで深くなるシワにお悩みの方は、ぜひ椿クリニックにご相談ください。

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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