医療ハイフ(HIFU)は、たるみやフェイスラインのもたつき、小顔効果などを気にしている方にオススメの施術で、肌の深層にアプローチし、肌を支える土台から改善していく治療です。
はじめて医療ハイフを受けるときに気になるのが、副作用やダウンタイムなどについてではないでしょうか。医療ハイフは超音波の熱エネルギーを使用して肌を引き締める治療で、メスを使わない「照射系」の治療になるため、ダウンタイムはほとんどの場合1週間程度で治まります。
ここからは、「医療ハイフの副作用」、「医療ハイフのダウンタイム」についてご紹介します。
後半では、アフターケア方法についても述べているので医療ハイフを受けるか検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
医療ハイフに副作用はある?ダウンタイムはどのぐらい?

この記事を読んでわかること
- 医療ハイフの副作用には、赤みや腫れ、水ぶくれ、むくみ、神経損傷が起こる可能性があります。
- 医療ハイフのダウンタイム中の症状は1週間以内で治まることが多いが、個人差があります。保湿や紫外線対策が有効です。
- 医療ハイフのメリットはリフトアップや軽度のたるみ改善、デメリットは脂肪の少ない部位のこけや若い人の効果の薄さなどがあります。
- 施術後のアフターケアは、泡洗顔や保湿を丁寧に行い、紫外線対策を徹底することが肌回復と施術効果の維持に重要です。
目次
医療ハイフの副作用

医療ハイフは、肌に高周波を照射して施術をおこないます。
超音波によって肌に熱が伝わると、下記のような副作用が起こるかもしれません。
よくある副作用について、みていきましょう。
赤み、腫れ
メイクでカバーできるぐらいのほんのりとした赤みが出るかもしれません。
医療ハイフは超音波による熱エネルギーで、肌の深層のSMAS筋膜を引き締めたり、脂肪層にアプローチしたりします。これにより肌の内部に熱がこもることで軽度の炎症が起き、肌の表面に赤みとして現れます。
また、熱エネルギーによって細胞が刺激され、微細な損傷が起こります。この際、体の自然治癒力が働き、細胞の損傷を回復するために、リンパ液や末梢血管の血流が増加します。これによって腫れやむくみなどの症状が現れます。
肌が赤くなりやすい方や医療ハイフの出力が高い場合に、ほてった感じや腫れが出ることもあります。
水ぶくれ、火傷
とくに骨に近い部分に医療ハイフを照射した場合、熱エネルギーが肌に伝わりやすくなり、水ぶくれや火傷などが非常にまれですが起こる場合もあります。
また、施術者の技術不足や、間違った照射レベル、施術時の肌状態によっても火傷や水ぶくれが起きる可能性があります。
信頼できる施術者選びや、施術前の肌ケアが重要になります。
むくみ
とくに施術直後に、顔がむくんだように感じることがあります。
腫れが起きるのと同じように、医療ハイフの熱エネルギーによって細胞がダメージを受けると、それを修復しようとして血流やリンパ液が増加します。これによって、施術後のむくみを感じることもあります。
この場合は、時間が経過するにつれてむくみは落ち着いていきます。
神経損傷
高エネルギーを照射する医療ハイフは、照射する箇所や照射パワーの調整を誤ってしまうと
神経を傷つけてしまうことがあります。軽度の場合は、施術後の軽いしびれで治まることがほとんどですが、症状が重くなると軽い麻痺のように部分的に動かしづらくなることもあります。その場合でも数ヶ月でほとんどが元の状態に回復します。
まずは医療ハイフにはこれらのような副作用があることを知っておきましょう。
もしこれらの副作用が不安なときには、クリニックでおこなわれている施術を選ぶと安心です。
クリニックで受けられる医療ハイフの場合は、専門的な知識をもつ医療従事者が施術をおこなっているためこのような副作用の発生にも対策がとられています。
医療ハイフのダウンタイム

医療ハイフ施術を受けたあとに、ダウンタイムはどのぐらいかかるのでしょうか。
ダウンタイムの期間
上記で紹介したような副作用の場合、1週間以内で落ち着くことがほとんどです。
ただし、肌状態は個人差が大きく、体質や照射箇所、照射時の出力などによってこれ以上の時間がかかることもあります。
もし、1ヶ月経過しても気になる症状が残っているときには、医療ハイフを受けたクリニックに直接相談するようにしましょう。
ダウンタイム中の症状
ダウンタイム中の症状は、副作用に加えて、肌の乾燥や痒みなどが起きやすくなります。
これは、一時的に肌のバリア機能が低下し、摩擦などの外的刺激を受けやすくなることが原因としてあります。また、肌の内部に熱がこもることでも乾燥しやすく、乾燥が進んでしまうと痒みが顕著になりやすくなります。
ダウンタイムの症状を抑えるためには、正しい保湿や紫外線対策などの肌ケアが重要になります。
医療ハイフのダウンタイムへの対策

医療ハイフのダウンタイムは、施術前の肌ケアや施術を受けるクリニックなどによって変わってきます。
ダウンタイムを最小限にする方法
ダウンタイムを最小限にするためには、施術前の保湿や紫外線対策が重要です。
医療ハイフは肌の内部に、超音波による熱エネルギーを与えて悩みを改善する治療であるため、熱作用による肌表面へのダウンタイム症状を軽減させるためには、肌がしっかりと潤っていることが大事です。角質層の水分が不足し、乾燥している肌は、外的刺激を受けやすくなるように、医療ハイフの熱刺激も受けやすくなります。

また、施術前に肌荒れを起こしたり、日焼けを起こしたりといったことも肌細胞にダメージが起きている状態であるため、避けるようにしましょう。そこに医療ハイフによる熱刺激が加わることで、より副作用が強く現れやすく、ダウンタイムが長引く原因になります。
また、施術後に赤みや腫れなどの副作用が出ている時は、長風呂やサウナ、激しい運動や飲酒などの血行が良くなる行動は避けるようにしましょう。血行が良くなったり、体温が上がることで出雲タイムが長引く可能性があります。
適切なクリニックの選び方
ダウンタイムを最小限に抑えるためには、適切なクリニック選びが欠かせません。
クリニックを選ぶ際は、口コミの評判や、症例写真を元に選ぶといいでしょう。また、医療ハイフは3〜4ヶ月に1回のペースでの施術が推奨されているため、通いやすい立地であるかどうかも重要視しましょう。
ある程度クリニックを絞れたら、必ずカウンセリングに足を運び、実際にクリニックの雰囲気やスタッフの雰囲気などを確認しましょう。自分に合っているか、通いやすいクリニックかなどを確認します。同時に料金プランなども確認しましょう。
医師の技術も重要ですが、長く通うことができるかどうかも大事になります。
医療ハイフのメリットとデメリット

医療ハイフのメリットやデメリットを知り、医療ハイフを受ける基準にしてください。
医療ハイフのメリット
医療ハイフのメリットは、肌の深層のSMAS筋膜まで、メスを使わずにアプローチできるということです。これにより、ダウンタイムが小さいながらも、深いところから肌の引き締めが可能で、効果的に軽度のたるみの改善が可能になります。
この他にも以下のようなメリットがあります。
- メスを使う外科手術をせずに顔のリフトアップができる
- 肌のハリや弾力を高め維持することができる
- ほうれい線や目の周りのちりめんジワなどの改善が期待できる
- ダウンタイムがほとんどない
- 出力やショット数を調整することで痛みや効果を調整することができる
- メスを使用しないため、傷跡や赤み、腫れ、皮膚のひきつれなどの心配はほとんどない
このように、医療ハイフには様々なメリットがあります。
医療ハイフのデメリット
メリットの多い医療ハイフですが、デメリットも存在します。
- 元々脂肪の少ない人は、照射する部位によっては頬がこけるなど、余計に老けた印象になってしまうこともある
- 肌のハリがしっかりとある若い人は変化がわかりづらい
- 進行したたるみには効果がない
メリットとデメリットを知ったうえで、施術を受けるといいでしょう。
他の美容施術と比較した場合
椿クリニックで受けることができるたるみケアには、医療ハイフの他にも、ヒアルロン酸注入による施術があります。
医療ハイフのデメリットに、進行したたるみには効果を感じづらいことを記しましたが、その進行したたるみにはヒアルロン酸注入が効果的です。
ヒアルロン酸は、鼻や唇などの形成に使用されることが多いですが、椿クリニックでは、たるんだ皮膚を引き上げ留めるようにも使用します。たるみの原因が筋膜までの場合は、医療ハイフの引き締め効果で改善が期待できますが、それよりも奥の、皮膚を支える土台である骨の萎縮などによってたるみが進行している場合、土台を補充するようにヒアルロン酸を注入します。頬の痩せやこめかみの痩せなどがみられる場合は、ヒアルロン酸注入が適しています。
しかし、医療ハイフは真皮層にも熱作用を与え、皮膚の浅い部分のハリの回復も期待できるため、軽度のたるみで、小じわやちりめんじわなども気になる方は、医療ハイフが適しているでしょう。
施術の際は、しっかりと医師に肌状態を診てもらい、最も適した施術を選ぶことが重要です。
アフターケアは丁寧に

医療ハイフ施術後は、肌がダメージを受けているため敏感になっており、外部からの刺激を受けやすくなっています。
ここでは、医療ハイフ施術後のアフターケアについてオススメの方法をご紹介します。
泡で洗顔する
洗顔料をしっかりと泡立ててから洗顔すると、肌に伝わる刺激を少なくできます。
しっかりとした泡を作ったら、手が肌に触れないように、泡で顔全体を包み込みます。この時、しっかりと汚れを落とそうと、ごしごしと擦りたくなるかもしれませんが、ぐっとこらえ、泡で肌をタップするように肌に優しく押し付けましょう。濃密な泡が、毛穴の中の汚れを掻きだしてくれるため、擦らずに肌を綺麗にすることができます。
泡を洗い流す際も、流水を直接肌に当てることは刺激につながるため、水やぬるま湯を手ですくって洗い流すようにしましょう。
熱すぎるお湯や冷たすぎる水の利用は避けて、ぬるま湯を使って洗顔するように心がけると、さらに肌に優しい洗顔ができます。
保湿はしっかり
肌は乾燥すると外部からの刺激を受けやすくなります。
医療ハイフ施術後は、とくに肌が乾燥しやすくなっているため乳液やクリームなどを使って、いつもよりも丁寧に保湿をおこないましょう。
夜の洗顔後の保湿はもちろんですが、朝の洗顔後の保湿も化粧水とクリームを使って行いましょう。洗顔後の肌をそのままにしておくと、水分がどんどん蒸発し、乾燥が進んでしまうため、洗顔後すぐに保湿するように心がけましょう。
紫外線対策は必須
紫外線は肌への刺激が強いため、医療ハイフ施術後の敏感になっている肌にとっては大きな負担になってしまいます。
外出時には、必ず日焼け止めを塗るようにしましょう。
日傘やサングラス、帽子などのUV対策グッズも併用すると安心です。
医療ハイフによる施術期間中は、できるだけ屋外でのレジャーやスポーツなどは控えると、より効果を維持しやすくなります。
まとめ
医療ハイフの施術後にはよくある副作用がいくつかあります。
だいたいの副作用は、おおむね1週間程度のダウンタイムで症状が落ち着きます。
1ヶ月以上経過しても、施術後の気になる症状が残っているときには、施術をしたクリニックまで直接相談するようにしましょう。
また、アフターケアを丁寧におこなうことで、医療ハイフ施術後の肌トラブルを減らすことも期待できます。
今回ご紹介した内容について、さらに詳しく知りたい方や他にご不安な点がある方は、無料カウンセリングを随時おこなっていますので、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
一般的にダウンタイムはほとんどまたは全くありません。当日お化粧をして帰っていただけるくらいです。まれに赤み・腫れ・むくみ(数時間~数日程度で治まる)、火傷(極めて低頻度)、一時的な顔のしびれ(時間の経過と共に消失)が起こる場合もあります。
施術後は熱を照射して影響で、血流が良くなる行為(入浴、激しい運動・飲酒)は当日は避けてください。
また、一時的に乾燥しやすくなるため、1カ月程度は保湿をいつもより心掛けてください。色素沈着防止の為、施術部位を強くこすること、日焼けは避ける必要があります。
ハイフ施術後の痛みには個人差がありますが、多くの場合は施術中に軽い不快感は感じる程度で施術後の痛みはほとんどありません。まれに筋肉痛のような痛みを感じる事がありますが時間と共に軽快していくので心配はありません。痛みが長く続く場合や強い痛みを感じる場合は、クリニックへ電話しましょう。
通常ハイフ施術後に生じる腫れは、ほとんどの場合が数日から1週間以内に軽快します。ただし、腫れがひくまでの時間は人によって差があります。