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フォトフェイシャルはクマに効果ある?改善できる種類とそのメカニズム

フォトフェイシャルはクマに効果ある?改善できる種類とそのメカニズム

この記事を読んでわかること

  • フォトフェイシャルは、IPLという光を用いてシミやくすみ、色素沈着を改善する治療法です。特殊な光がメラニン色素を分解し、肌のターンオーバーを促進することで、肌のトーンを均一化し、ハリを向上させます。
  • 色素沈着の改善や、コラーゲンの生成が期待できるため、茶クマや青クマ、黒クマなどの改善に効果を発揮します。
  • 施術はカウンセリングと医師の診察から始まり、洗顔、施術、鎮静ケアを含む約1時間のプロセスです。施術後はすぐにメイク可能で、保湿と紫外線対策が重要となります。
  • フォトフェイシャルは肌のターンオーバー周期に合わせ、3~4週間に1回の施術が効果的です。この間隔を守ることで、シミ改善や肌質向上が期待でき、最適な結果を得られます。

フォトフェイシャルは、肌の様々な悩みを改善してくれる、人気の治療ですが、目の下のクマには効果があるのでしょうか。
その答えは、改善が期待できるものもあれば、根本的な改善は期待できないものもあり、クマの種類の診断が重要になります。
その理由や、クマの改善に対する疑問をこのコラムで解説していきます。クマの種類や、クマを改善するための方法、日常生活で気をつけることなども解説しているため、クマに悩む方は是非参考にしてください。

フォトフェイシャルとは何か?

フォトフェイシャルは、シミやくすみなどに効果的な治療で、多くの肌悩みを改善することができる人気の治療です。そんなフォトフェイシャルについて解説していきます。

フォトフェイシャルの基本

フォトフェイシャルはIPLという特殊な光を肌に照射し、シミやくすみなどあらゆる肌悩みを改善する治療です。正常な肌細胞は傷つけることなく肌の深層まで届く光線がメラニン色素を分解してシミを薄くします。
また、細胞を刺激してコラーゲンの生成を促すため、ターンオーバーが促進され、くすみやニキビ跡のケアにも効果的です。コラーゲンの生成が促されるため、肌のハリが改善し、毛穴の引き締めも期待できます。
この他にも、毛細血管へアプローチすることで、赤ら顔の改善にも使用されます。

使用される技術とメカニズム

フォトフェイシャル機器にもいくつか種類があり、椿クリニックではM22という種類の機器を使用しています。
M22は、先端のフィルターを付け替えることでIPLの波長を変更でき、それぞれの肌悩みに合わせて最適なフィルターを使用し施術します。

M22では、肝斑モードを搭載しており、本来であれば光治療で悪化の恐れがある肝斑に対しても照射が可能になりました。

肌悩みに合わせて治療ができるため、より効果を実感しやすくなります。

施術の流れと所要時間

椿クリニックでのフォトフェイシャルの施術は、カウンセリングから始めていきます。
カウンセリングにて、肌悩みや改善したい悩みをしっかりと聞き、フォトフェイシャルが適しているかの確認のため、肌を見させていただきます。カウンセリングでは、治療に対しての不安や疑問が解消できるまでじっくりとお話させていただきます。
カウンセリング後は医師の診察にて、フォトフェイシャルの施術が可能かどうかを診させていただきます。
医師の診察にて施術が可能と判断されると、いよいよフォトフェイシャルの施術に移っていきます。
フォトフェイシャルの施術は洗顔から施術、施術後のお肌の鎮静のためのビタミンCパックまで、トータル1時間程度で終了します。施術中は、肌状態によって個人差はありますが、パチッとする痛みを感じることもあり、ほとんどの場合は我慢できる程度です。痛みが強い場合や不安な場合は、お気軽に施術者にお声がけください。
施術後は、しっかりと保湿と紫外線対策を行っていただき、すぐにメイクをしていただけます。
お帰りの準備が整いましたら、お会計と次回のご予約をお取りし終了となります。

フォトフェイシャルの一般的な効果

ここからはフォトフェイシャルの効果について解説していきます。

シミやそばかすの改善

フォトフェイシャルの特殊な光が、シミやそばかすなどのメラニン色素が蓄積された部分に働きかけます。これにより、メラニン色素の排出が促され、シミやそばかすの他、色素沈着にも効果を発揮します。

小じわの軽減や毛穴の引き締め効果

フォトフェイシャルの熱作用によって真皮層のコラーゲンの生成が促され、肌にハリや弾力が戻ります。これにより、小じわの改善や毛穴の引き締めが期待できます。

肌の真皮層には、コラーゲンやエラスチンなど、肌のハリや弾力に関係する成分が存在します。これらの成分は、年齢を重ねたり、紫外線によるダメージが蓄積されたりすると減少や劣化を起こし、ハリや弾力の低下につながります。

フォトフェイシャルによってコラーゲンの生成が促されることで、肌のハリが戻り、小じわの改善が期待できます。また、肌のハリが戻ることでたるんで開いていた毛穴の引き締めも期待できます。

参考:Wikipedia – コラーゲン

参考:Wikipedia – エラスチン

顔の赤みの改善

顔の赤みの原因である毛細血管の拡張をフォトフェイシャルが緩和します。これにより、赤ら顔の改善が期待できます。
皮膚の浅い部分にある毛細血管が拡張することによって、血液の流れが増加し、皮膚の表面に近い部分での血液量が増えるため、赤みとして見えるようになります。
特にお顔は皮膚が薄いうえに毛細血管も多く、血管が見えやすいため、赤ら顔になりやすい部位でもあります。
温度の変化や感情の変化、飲酒や辛い食べ物を食べたときなどに血管拡張が起こりやすくなります。
この他にも、繰り返す炎症によって血管の拡張が続き、赤ら顔に見えてしまうこともあります。

フォトフェイシャルの特殊な光が、毛細血管を破壊することで、顔の赤みの改善につながります。

クマの原因と種類

目の下にできるクマは時に老けた印象や疲れた印象を他人に与えることも。そんなクマにはいくつかの原因がありますが、その原因について解説します。

色素沈着によるクマ

色素沈着によるクマは「茶クマ」と呼ばれることがあり、摩擦による炎症が色素沈着となり、茶色のクマに見えることが原因です。

目の周りの皮膚はお顔の中でも特に薄く、外的刺激を受けやすくなります。アレルギーによる痒みやメイクを落とす際などに強く擦ることで肌は炎症を起こします。その炎症から肌を守るためにメラニン色素を生成しますが、排出されるよりもメラニンの蓄積速度が上回ることで色素沈着として茶色っぽく色が残ります。
メラニン色素は肌のターンオーバーと共にいずれ排出されていきますが、元の状態に戻るまでには非常に長い期間がかかります。

血行不良によるクマ

血行不良によるクマは、青みがかって見えることから「青クマ」と言われることがあります。

目の周りの皮膚は薄く、皮膚の下の血管が透けて見えやすい部分でもあります。疲労や寝不足などによって血流が滞ったり、冷え性や元々皮膚が白く血管が透けて見えやすかったりすることでクマが目立ちやすくなります。
血行不良によるクマは、皮膚に色がついているわけではないため、日々の習慣の見直しや目の周りを温め血行を良くすることで改善することがほとんどです。

たるみによるクマ

目の周りの皮膚がたるんだり、目の下の眼窩脂肪が突出しふくらみができたりすることで影ができてしまいます。この影がクマのように見えることから「影クマ」や「黒クマ」と言われます。

目の周りには脂肪や筋肉があり、これらが眼球を支えていますが、加齢とともに眼球を支える力が弱まることで脂肪が目の下に押し出されます。涙袋と勘違いすることもありますが、涙袋より下にできるふくらみが眼窩脂肪によるものです。
反対に、加齢によって皮膚が垂れ、目の下にくぼみができることでも黒クマはできてしまいます。

このクマは、自力で改善することは難しく、美容治療を受けることで改善が期待できます。

フォトフェイシャルがクマに効果がある理由

クマの種類によっては、フォトフェイシャルで改善が期待できます。

色素沈着に対する効果

フォトフェイシャルはメラニン色素の排出に効果的です。そのため、色素沈着が原因でできる茶クマはフォトフェイシャルで改善が期待できます。

フォトフェイシャルは肌の奥深くにあるメラニン色素に作用し、その色素を分解します。さらにメラニン色素を排出しやすくするため、色素沈着によってできたクマの色味が改善されます。また、肌の全体的なくすみが取れトーンが均一になり、肌の明るさの改善も期待できます。
色素沈着によるクマは、肌の摩擦の他、日焼けなどでメラニン色素が過剰に生成された結果生じることが多いですが、フォトフェイシャルはそのメラニンの蓄積を効果的に軽減させるため、目の下の暗い影を改善する手助けとなります。

青クマに対するアプローチ

青クマは目の下の血行不良と、皮膚の薄さが主な原因ですが、フォトフェイシャルでは皮膚の薄さにアプローチすることで目立ちにくくすることが可能です。

加齢とともに表皮幹細胞の機能が低下することで、正常に増殖しにくくなり、さらに分化も遅くなるため表皮細胞が減少しやすくなります。また、真皮層のコラーゲンやエラスチンの減少や劣化によって、表皮や真皮が薄くなっていきます。フォトフェイシャルが真皮層に働きかけることで、コラーゲンの生成を促進させ、真皮層の弾力の回復が期待できます。これにより、皮膚の薄さを改善させ、青クマの原因である血管が透けることを緩和させます。

たるみの軽減と引き締め効果

フォトフェイシャルがコラーゲンの生成を促進することで、皮膚のたるみを引き締めます。これにより、目の下にできていた影が目立ちにくくなり、黒クマの改善が期待できます。
ただし、軽度のたるみのみに効果があるため、進行したたるみや、眼窩脂肪が原因のクマは別の治療を検討する必要があります。

フォトフェイシャルの施術前後の注意点

フォトフェイシャルの施術前後は、肌のケアをしっかりと行うように心がけましょう。その方法やコツについて解説します。

施術前の準備と注意点

フォトフェイシャルの施術前は、肌が乾燥したり荒れたりしないように、保湿をしっかりと行いましょう。また、日焼けによって肌がダメージを受けていると、フォトフェイシャルの照射が大きな負担となり、肌トラブルにつながったり十分に照射ができなくなったりします。フォトフェイシャルの前はしっかりと紫外線対策を行ったり、できるだけ紫外線を長時間浴びることは避けたりするといいでしょう。

施術後のケア方法

フォトフェイシャルの施術後は、一時的にバリア機能が低下するため、肌が乾燥しやすくなったり、紫外線の作用を強く受けやすくなったりします。そのため、保湿と紫外線対策を徹底するようにしましょう。
特に、色素沈着によるクマの改善のために治療を受けた後は、色素沈着の部分が普段よりも紫外線を吸収しやすい状態になります。ケアを怠ることで、フォトフェイシャルの効果を十分に実感することが難しくなる可能性があります。
また、紫外線は真皮層のコラーゲンやエラスチンを破壊したり劣化させたりします。肌のハリを保つためにも、しっかりと紫外線対策は行いましょう。

同時に、しっかりと保湿しバリア機能を補助するように心がけましょう。バリア機能が低下することでも、紫外線の影響を受けやすくなります。

そのため、化粧水で水分を肌に補給し、油分のあるクリームなどで水分が蒸発しないように、蓋をするようにケアしましょう。

禁忌事項とリスク

フォトフェイシャルは、以下の方は受けることができないため注意しましょう。

  • 妊娠中の方
  • レチノイン酸やハイドロキノンを使用している方
  • ケロイド体質の方
  • 直近で強い日焼けをした方
  • てんかん発作の既往を持つ方
  • 光過敏症の方
  • 光感受性が高まる薬を内服、外用している方
  • 施術部位に金属プレートやシリコンを埋めている方
  • 施術部位に感染症、傷、皮膚疾患がある方

レチノイン酸は1週間前、ハイドロキノンは3日前から塗布を中止していれば施術が可能です。
施術時に強い光が発せられるため、光過敏症の方やてんかん発作の既往を持つ方は受けていただけません。光感受性が高まる薬に関してはいくつか種類があるため、必ず医師に既往歴なども併せて相談するようにしましょう。

フォトフェイシャルはダウンタイムがほとんどない治療ですが、肌状態や施術者の技術不足によっては以下のようなリスクが現れる可能性があります。

  • 炎症や赤み
  • 色素沈着
  • 隠れていたシミが表面に現れる
  • かさぶたや水ぶくれ
  • 痒み

炎症や赤み、痒みは一時的なもののため、気になる場合はしっかりと冷やしておきましょう。
施術によって、奥にあったシミが表に浮き出てくることがあり、シミが増えたように感じることもあります。フォトフェイシャルを繰り返すことで段々と薄くすることが可能です。
施術後の紫外線対策を怠ると、色素沈着やシミのリスクが高まります。しっかりと紫外線対策や保湿を行うようにしましょう。
肌状態が悪いところに照射してしまったり、必要以上に強い出力で照射してしまったりすることで水ぶくれやかさぶたができる可能性があります。万が一、違和感を感じる場合や、炎症が長引く場合は医師に相談するようにしましょう。

施術後の生活の変化

クマの治療のために施術を受けた後は、肌のケアはもちろんのこと、生活習慣の見直しも意識しましょう。
クマの原因にもよりますが、特に青クマが気になる場合は、こまめに目を休めるようにし、体を冷やさないようにしましょう。カフェインの摂取は体を冷やす原因になるため、1日に1杯程度にして、鉄分やビタミンA・Eを意識して摂取するようにしましょう。
鉄分は牛肉の赤み、豚や鶏のレバー、まぐろ、かつお、納豆、ひじき、ほうれん草、小松菜などに多く含まれています。同時に、目の疲労感を和らげる効果が期待できるビタミンAはうなぎ、にんじん、ほうれん草、モロヘイヤなど、血行を促進する効果が期待できるビタミンEはアボカド、大豆、卵、かぼちゃ、などに多く含まれているため、摂取するように心がけるといいでしょう。
十分な睡眠や適度な運動も効果的です。

十分な睡眠は、肌の再生にも効果的なため、茶クマや黒クマが気になる場合も質の良い睡眠を取るように心がけましょう。また、どのクマにも言えることですが、肌の摩擦をできるだけ軽減させることも、クマの改善や予防に効果的です。

フォトフェイシャルの施術を受ける際の費用と頻度

クマにも効果を発揮するフォトフェイシャルですが、その効果的な施術頻度や費用について解説します。

1回あたりの費用

椿クリニックでは、初めて椿クリニックでフォトフェイシャルの施術を受ける方には、初回価格として全顔1回9,800円(税込)でご用意しています。
まずは1回施術を受けてみて、自分の肌に合うかどうか確認してみるのもいいでしょう。
2回目以降はコースで通っていただくと、1回ずつで購入するよりもお得に施術を受けていただけます。
気になる方は、お気軽にスタッフにご相談ください。

推奨される施術頻度

フォトフェイシャルは肌のターンオーバーに沿って施術を進めていくため、3〜4週間に1回のペースで通っていただくとより効果的です。
フォトフェイシャルに使用される光エネルギーは、メラニン色素に作用してシミや色素沈着を目立ちにくくし、さらに肌の深部に働きかけてコラーゲン生成を活性化します。この作用により、肌が内側から再生しやすくなり、ターンオーバーが正常化します。

3~4週間に1回の施術頻度が推奨されるのは、肌のターンオーバーサイクルが約28日周期であるためです。この期間を空けることで、新しく生まれた肌細胞が表皮へと移動し、施術による効果が十分に発揮される時間を確保できます。
また、定期的に施術を行うことで、ターンオーバーのリズムが整い、クマの改善だけでなく、全体的な肌質の向上やトーンの均一化が期待できます。
このように、適切な間隔を守ることが、より良い結果を得るためには重要となります。

まとめ

フォトフェイシャルは、肌のターンオーバーを整えたり、メラニン色素を排出したりする効果があり、茶クマや青クマ、黒クマなどに効果を発揮します。
ただし、青クマに関しては、根本的な改善は期待できないため、施術を受けつつ、生活習慣も見直すことが重要です。
黒クマは肌のたるみや眼窩脂肪の状態によってはフォトフェイシャルで改善できない可能性もあるため、しっかりと専門家に診てもらい、適した他の美容治療を検討することも必要です。

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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