美容施術にはダウンタイムがつきものですが、メスを入れない注射器のみで施術が完了する脂肪溶解注射は比較的ダウンタイムが短く、忙しい人でも受けやすいというところが魅力です。この記事では、脂肪溶解注射のFatX coreの副作用や腫れなどのダウンタイムについて解説していきます。副作用をできるだけ長引かせないコツも解説していきますので、脂肪溶解注射を受けてみたいという人は是非参考にしてみてください。
ダウンタイムが気になる方必見!脂肪溶解注射FatX coreの副作用と腫れについて知っておこう
この記事を読んでわかること
- FatX coreについての基本情報から、薬剤の特徴・使用成分、主な副作用(腫れ、赤み、しこりなど)についての詳細について
- FatX coreにはダウンタイムがあります。施術後のダウンタイムの期間や腫れ、痛みを抑えるための具体的なケア方法についての解説しています
- 脂肪溶解注射の効果を維持するための、食事や生活習慣の工夫、腫れを抑えるための具体的なポイントをお伝えしています。
目次
脂肪溶解注射FatX coreの副作用について知ろう
FatX coreの基本情報や副作用について解説していきます。
FatX coreとは何か?
FatX coreとは、脂肪溶解注射の薬剤の一種で、デオキシコール酸という成分で作られています。
体の脂肪細胞の数は増減しませんが、ひとつの脂肪細胞が肥大することで脂肪量が増え体のサイズが大きくなります。ダイエットで脂肪細胞を小さくしてサイズダウンすることは可能ですが、小さくしただけの脂肪細胞はまた大きくなるため、リバウンドという現象が起こります。
この脂肪細胞をデオキシコール酸が溶解し排泄するため、リバウンドのない部分痩せが可能になります。
どのような副作用があるの
FatX coreの主な副作用は、腫れや赤み、熱感、痒み、しこり、内出血などです。
FatX coreの主成分であるデオキシコール酸は、日本の厚生労働省にあたるアメリカの食品医薬品局(FDA)による承認を受けている非常に安全な成分です。
デオキシコール酸は1%よりも高濃度になると痛みや腫れ、炎症などの副作用が大きくなるため1%以下の濃度が適切とされていますが、FatX coreはその上限ぎりぎりの1.0%が配合されています。
そのため、大きな効果を得やすい反面、副作用も出やすくなります。
アメリカ食品医薬品局(アメリカしょくひんいやくひんきょく、英語: Food and Drug Administration[4]、略称: FDA)は、アメリカ合衆国保健福祉省(Department of Health and Human Services, HHS)配下の政府機関。連邦食品・医薬品・化粧品法を根拠とし、医療品規制、食の安全を責務とする。
引用:Wikipedia – アメリカ食品医薬品局(FDA)
副作用を抑えるためのFatX coreの工夫とは
高濃度にデオキシコール酸が配合されているため、副作用が出やすいことを解説しましたが、FatX coreは副作用をできるだけ抑えることができるようにNAIS complex(Natural anti-inflammatory system)という「植物抽出物+アミノ酸」の成分も同時に配合されています。この成分が配合されていることにより
- 抗浮腫効果(むくみを抑える)
- 抗炎症効果(薬剤による炎症を抑える)
- 血液循環増進(血液の流れを良くする)
- 脂肪細胞膜の破壊促進(脂肪細胞の破壊や排出を促進する)
- 遊離脂肪酸の吸収促進(脂肪が効率的にエネルギーとして使われるようにする)
- 体液の循環改善(血液やリンパ、体内の水分の流れを良くする)
- 脂肪細胞の分解誘導(脂肪細胞を減らすように促すこと)
などの効果が期待でき、特に抗炎症作用によって施術後の痛みの緩和や赤みの軽減につながります。
副作用を緩和できると同時に、デオキシコール酸に相乗効果を与えることができるようにNAIS complexは配合されています。
FatX core脂肪溶解注射のダウンタイム:どれくらい腫れる?
施術後のダウンタイムの期間や注意点などを解説します。
ダウンタイムの一般的な期間
FatX coreは、細胞膜を破壊し脂肪細胞を溶かす作用により脂肪を減少させるため、施術後2~3日の間は圧痛が続くことがあります。また、この期間に初期の炎症反応による腫れや痛み、赤みなどが出ますが、NAIS Complexの効果により日常生活には支障のない程度で済むことがほとんどです。
一時的に注射部位の感覚が少し低下したり、脂肪細胞が分解されたところで線維化やコラーゲン形成が行われるため注入部位が少し硬く感じたりすることがありますが、これらの一連の過程は1ヶ月の間に消失するためご安心ください。
ダウンタイム中の注意点
ダウンタイム中特に行動の制限はありませんが、施術当日は注射針による傷や内出血を悪化させないために、サウナや長風呂、激しい運動、飲酒などの体温の上がる行動は控えるようにしてください。
内出血ができている場合はこれらの行動は内出血を長引かせる原因となるため、1週間ほどは控えるようにしてください。
しこりができたときの次の施術は?
施術後に注入した薬剤が固まったままだとしこりができることがあります。
FatX coreの施術頻度は1ヶ月に1回ですが、しこりが残っていた場合その部分に再度注射をすることでさらにしこりが積み重なってしまう可能性があります。もしも1ヶ月経ってもしこりが残っている場合は、その部分をしっかりと温めながらマッサージしていただき、しこりが解消されてから次の施術を受けることをおすすめします。
FatX coreの施術後ケア:腫れを最小限に抑える方法
FatX core施術後のケアを解説します。
施術後の基本的なケア方法
施術後2〜3日程は薬剤による炎症が起きているため、保冷材などで注射部位をしっかりと冷やすようにしましょう。この時痛みが我慢できる程度であれば、注射部位の薬剤をまんべんなく広げるイメージで揉みほぐすようにマッサージしてください。薬剤が固まったままだとしこりができやすくなるため、早めの段階からマッサージをしておくことをおすすめします。
熱感が落ち着いてきたら今度は体内での循環を良くするため、温めるようにしてください。この時もマッサージは継続して行うことで、効果を実感しやすくなります。
施術後1〜2週間経つと施術部位が少し硬く感じることがありますが、これは脂肪溶解作用による線維化や、新しくコラーゲンが作られている証拠でもありますので、気になる場合は優しくマッサージをしてほぐすようにしてください。
腫れを抑えるための具体的な対策
施術後腫れが気になる場合には、しっかりと冷やすようにしてください。
施術後2〜3日は腫れのピークですが、炎症が落ち着くのと同時に腫れも引いていきます。
また、腫れていると感じる原因にはむくみも関係してくるため、FatX coreの施術期間中は塩分の摂取を控えるようにしましょう。
医師に相談するタイミング
副作用の出現や期間には個人差がありますが、ほとんどの場合熱感が施術後2〜3日程度、赤みが落ち着くまでは2〜7日程度かかります。
施術後赤みや腫れが長引いたり、蕁麻疹などが出たりした場合はアレルギー反応の可能性もあるため、一度当院にご相談ください。
脂肪溶解注射の効果を最大化するためのケアガイド
脂肪溶解注射は打って終わりではなく、減らした脂肪を維持できるかどうかはその後の食事や生活習慣などにも関わってきます。効果を最大限実感することができるポイントを解説します。
効果を長持ちさせるためのポイント
FatX coreで溶解された脂肪細胞は増殖することがないため、リバウンドがない部分痩せですが、ひとつの脂肪細胞が大きく肥大しリバウンドにつながってしまうという話もなくはありません。
FatX coreでサイズダウンした体を長持ちさせるポイントは、日々の生活習慣や運動、食事などに注意することです。
日常生活で気をつけるべきこと
脂肪細胞を減らしたからといって、運動もせずに不規則な生活を続けていると、ひとつの脂肪細胞がどんどん肥大しサイズが元に戻ってしまう原因にもなります。
日常生活に有酸素運動を上手に取り入れ、日々脂肪が燃焼しやすい状態にしておくことが大事です。
すぐに取り入れやすい例としては
- エレベーターやエスカレーターを使わず、階段で昇り降りする
- 1駅、2駅ほど目的地の前で降りて歩いて向かう
- 時間のある時は少し寄り道して歩いて帰る
などです。
時間に追われる現代社会では難しい時もあるかもしれませんが、時間や心に余裕のある時は少し長く歩いてみることで脂肪の燃焼のみならず、心身のリフレッシュにも効果的です。
推奨される食事
先ほど、施術後の腫れやむくみを抑えるために塩分を控えた食事が効果的であるということをご紹介しましたが、その他にも脂肪や油分の過剰な摂取にも気をつけ、バランスの良い食事を摂るようにしましょう。
「一汁三菜」や
「まごわやさしい」
などを頭に入れて日々の献立を組み立てることで、自然とバランスの良い食事につながりやすくなります。
FatX coreの施術前に知っておくべきこと
FatX coreを受けるか悩んでいる人へ、事前に確認しておくべきことを解説します。
FatX coreを受けることができない人
以下の方はFatX coreを受けることができません
- 授乳中の方(授乳終了6週間後まで)
- 妊娠中の方
- 18歳未満の方
- 乳房縮小目的の方
- 細小血管障害や血管不全のある方
- 免疫不全または自己免疫疾患(特に強皮症)を持つ方
- 抗がん剤治療を行っている方
- 治療箇所の周辺の皮膚に潰瘍や感染のある方
- 湿疹または乾癬を発症している方
また上記以外にも、過度に脂肪が減らせると思っていたり、体重も落とすことができると思っている人には適していません。
FatX coreなどの脂肪溶解注射は、メスを入れるなど体への大きな侵襲がない分、効果の現れ方もゆっくりになります。また、部分的に脂肪を減らすことを目的としているため、全身一気に痩せたいという人や、体重を落としたいと思っている人からすると効果のないものと感じてしまうこともあります。
体重変動に惑わされず、見た目の変化を望む人に脂肪溶解注射は適しています。
脂肪が減った後にたるみが起きない?
よくご質問をいただくのが「脂肪が減ると皮膚がたるまない?」というお声です。
結論からお話しすると、FatX coreで脂肪溶解注射を行うとほぼたるみを感じることはないでしょう。
FatX coreは、脂肪細胞が破壊され除去された後に皮下層のリモデリングという反応が起こります。これによって繊維化およびコラーゲン合成が促進されるため、皮膚のたるみを予防して弾力を得ることができます。
信頼できるクリニックの選び方
ここまでFatX coreの副作用や腫れについて解説してきましたが、副作用の出やすさや効果の出やすさは施術する医師の技術によっても左右されます。
例えば
「脂肪量に見合わない薬剤の注入量」・・・薬剤が多すぎれば腫れやしこりなど副作用が長引きやすくなり、少なすぎれば効果を実感しにくくなります。
「針の刺し方」・・・針先で血管を傷つけてしまうと内出血が出やすくなりますが、内出血ができてしまうと青紫の跡がなかなか消えずにメイクでもカバーできないほどになってしまう可能性もあります。
「デザインが上手でない」・・・人の顔や体は大抵左右非対称にできていますが、左右差を減らしたいという要望や、できるだけ左右で差がないように脂肪を減らしたいという要望に応えられるかというところは医師のデザイン力やどの部分にどれだけ入れるといいかなどの技術にも関わってきます。
こういった不安を無くすためにも、クリニックの症例の確認やカウンセリングでしっかりと今の状態を確認してもらうようにしましょう。
椿クリニックでは無料でご相談のみでも承っております。FatX coreをしてみたいけどどのクリニックを選んだらいいかわからない方は一度椿クリニックに足をお運びください。
まとめ
FatX coreの副作用や腫れはNAIS complexという成分が配合されていることにより、痛みの度合いや腫れの具合を抑えることができています。
ダウンタイムは2〜3週間ほどで引いていくことがほとんどですが、マッサージ不足や注入量が多かったことによるしこりは1ヶ月ほど長引く場合もあります。その場合はマッサージをしっかりと行い、しこりが解消されてから次の施術を受けるようにしましょう。
腫れを長引かせずしっかりと効果を実感したい場合、施術後2〜3日間はしっかりと冷却し、熱感が引いた後は温めながらマッサージを行うことでより効果を実感しやすくなります。また、塩分や油分脂肪などカロリーの高い食事を避け、栄養バランスの取れた食事を摂取することも効果を実感する上で大事になります。