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「体は痩せたのに、顔だけそのまま?」マンジャロで顔痩せしない理由と対策ガイド

「体は痩せたのに、顔だけそのまま?」マンジャロで顔痩せしない理由と対策ガイド

この記事を読んでわかること

  • マンジャロ注射は体重を減らすのには効果的だが、脂肪に直接アプローチする施術ではないため、顔に変化が出にくいとされています。
  • 顔の脂肪は体の脂肪とは異なり、構造維持に必要で残りやすくなっています。また、むくみやホルモン変化、筋力低下もフェイスラインのぼやけに影響します。
  • 顔の太さには脂肪型・筋肉たるみ型・むくみ型などに分かれ、加齢によりたるみや筋力低下が原因になりやすく対策も変化します。
  • 顔痩せ施術には脂肪溶解注射やインモードなどがあり、痛み・回数・費用を比較し、自身の顔タイプと目的に合う方法を選ぶことが重要です。

「マンジャロを始めて、体はスッキリしてきたのに…顔だけなぜか痩せない気がする」――そんな違和感を覚えたことはありませんか?
実は、マンジャロのようなGLP-1受容体作動薬には高い体重減少効果がある一方で、顔の脂肪やフェイスラインの変化には個人差が出やすいのが実情です。
特に、頬のもたつきや二重顎など「顔の脂肪」は、体とは違うメカニズムで減りにくいケースがあったり、脂肪ではなく「たるみ」が原因となっているケースもあったりします。
このコラムでは、マンジャロで顔が痩せにくい理由を医学的視点から解説しつつ、効果的な顔痩せ施術の選択肢も紹介します。
「せっかく痩せたのに顔の印象が変わらない…」とお悩みの方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

マンジャロで体重は落ちたのに、顔だけ痩せないのはなぜ?

マンジャロで体重は落ちたのに、顔だけ痩せないのはなぜ?

今話題のマンジャロ注射ですが、「体重が落ちたのに顔だけ痩せない…」という経験をした方もいるのではないでしょうか。実は、体重を落とすだけのダイエットや、一般的なダイエットでは顔痩せはなかなか難しいと言われています。その理由について解説します。

GLP-1は顔脂肪に効きにくいって本当?

マンジャロ注射がダイエットに効果的と言われている理由は、「GLP-1」と「GIP」という成分の作用にあります。

  • GLP-1:脳の満腹中枢を刺激して、食欲を抑える
  • GIP:インスリン分泌を促し、脂肪の代謝をサポート

これらの成分によって、食後の血糖値の急上昇を抑えることで脂肪がつきにくくなります。

ただ、脂肪を直接的に減らす効果があるわけではないため、GLP-1の影響はお腹周りや太ももなどの内臓脂肪や皮下脂肪といった、代謝の活発な部位でより顕著に出やすいとされています。一方で、顔は脂肪が少なく、マンジャロ注射による変化が見えにくい部位でもあります。

そのため、「体重が減ったのに、顔は痩せない」といった、新しい悩みの種が生まれることがあるのです。

グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(グルカゴンようペプチド-1じゅようたいさどうやく、Glucagon-like peptide-1 receptor agonist、GLP-1受容体作動薬)またはインクレチン模倣薬(Incretin mimetic)は、GLP-1受容体(GLP-1R)の作動薬である。この系統の薬剤は、2型糖尿病の治療に使用される[1][2]。

引用:Wikipedia – GLP-1受容体作動薬

顔と体では脂肪の減り方が違う理由

体の脂肪は「エネルギー源」として使われやすいため、ダイエットの影響を受けやすいですが、顔の脂肪は「皮膚の構造を保つための脂肪」として機能していることが多く、ダイエットをしても残りやすいという性質があります。

例えば、食事量を減らした極端なダイエットを行ったときに、よく「女性らしい体つきでなくなってしまう」と言われているのは、エネルギー源として使われる脂肪の分布が関係しているのです。胸やお尻などの生命の維持に比較的影響しない部分の脂肪から減っていくことが多いと言われているため、メリハリのある女性らしい体つきを失ってしまうリスクが高くなるのです。

マンジャロ注射も同じで、エネルギー源として使われやすい部分の脂肪から減っていくため、顔はなかなか痩せないといった現象が起こってしまうのです。

むくみやホルモンの影響でフェイスラインがぼやけるケース

顔が痩せない原因のひとつとして「むくみ」も見逃せません。マンジャロ注射の作用によって体内の水分バランスが変化し、一時的にむくみが出やすくなる人もいます。また、ストレスによって「コルチゾール」というホルモンが過剰に分泌されると、体内の水分や塩分のバランスが崩れやすくなり、顔のむくみにつながりやすくなります。

さらに、加齢やストレス、睡眠不足などで女性ホルモンの分泌が低下してしまうと、肌のハリや弾力を維持するためのコラーゲンやヒアルロン酸などの減少・劣化が早まりやすくなると言われています。これによって、顔のたるみやフェイスラインのゆるみが助長され、シャープさを失ってしまうことがあります。

こうした要因が重なると、「痩せているはずなのに顔が大きく見える」というギャップに悩む方も少なくありません。

顔痩せしにくいタイプを見極めるセルフチェック

顔痩せしにくいタイプを見極めるセルフチェック

たるみやむくみによって顔が痩せにくいと感じている人は、まず自分の顔のシャープさが失われている原因を探ることから始めるのが得策です。ここでは、顔が痩せにくい原因や、年齢によって変わる痩せにくさなどについて解説します。

あなたは皮下脂肪型?筋肉たるみ型?タイプ別の見分け方

まずは自分の顔のタイプを知ることが顔痩せのスタートです。

皮下脂肪型は、触ると柔らかくたぷっとしており、頬やあご下に脂肪が多くついているのが特徴です。皮膚をつまんだときに厚みを感じるのも、皮下脂肪が多くついている顔の特徴です。

筋肉たるみ型は加齢や表情筋の衰えにより、皮膚が下がってフェイスラインが崩れるタイプです。触っても脂肪感は少なく、「なんとなくゆるんで見える」のが特徴です。こめかみのあたりから皮膚を上に引っ張ると、フェイスラインのぼやけが改善される場合は、たるみが関係していることが多いです。

また、むくみ型は朝と夜で顔の大きさに差が出るなど、水分代謝の影響が大きいパターンです。

どのタイプに当てはまるか確認し、治療の方向性をある程度定めておくと、その先の計画がスムーズに進みやすくなるでしょう。

年齢によって変わる顔の痩せにくさとその理由

年齢によっても顔の痩せにくさや、フェイスラインのぼやけの原因が変わることもあります。

20代では表情筋の引き締まりがしっかりとしており、たるみによるフェイスラインのぼやけが少ない反面、脂肪の蓄積によって顔痩せが難しくなっていることが多いです。食事や運動の影響が比較的出やすいのに対し、40代以降では皮膚の弾力を維持するコラーゲンやエラスチンの劣化・減少によるたるみが現れやすくなります。また、筋力の衰えによるたるみも目立ちやすくなってきます。

つまり、年齢とともに顔を大きく見せている原因が変わるため、顔痩せの難しさの性質も変わってくるのです。「若い頃と同じケアでは変化が出ない」と感じたら、それは年齢特有の変化によるものかもしれません。

皮膚の弾力性や強度に役立っている。

引用:Wikipedia – コラーゲン

エラスチンは皮膚や血管では年齢と共に減少し皺の原因となる。

引用:Wikipedia – エラスチン

医療の力で顔痩せを叶える!効果的な2つの選択肢

医療の力で顔痩せを叶える!効果的な2つの選択肢

マンジャロ注射で顔だけ痩せなかったとお悩みの方は、局所的にアプローチできる方法を試すのもひとつの手です。ここでは、お悩み毎に適した治療を2つご紹介します。

二重顎にも効くFatX coreの脂肪溶解作用とは

フェイスラインや顎下などの、たぷたぷとした脂肪、「ここの脂肪がなかったらもっとシャープな印象になるのにな」とお悩みの方、脂肪細胞を直接溶かし、脂肪量を減少させる脂肪溶解注射がおすすめです。

脂肪溶解注射に用いられる薬剤は複数ありますが、顔のように「ダウンタイムはできるだけ避けたい」けど「しっかりと効果は欲しい」「できれば肌の引き締めも」といった要望に応えることができるのがFatX coreという薬剤です。

この薬剤は、脂肪溶解作用のある「デオキシコール酸」が高濃度に配合されているにも関わらず、副作用をできるだけ抑えることができるように配合された薬剤です。また、脂肪細胞の溶解とともに、肌の引き締め効果も期待できるため、できるだけ肌をたるませたくない顔への施術に向いています。

脂肪の量を左右する「脂肪細胞」を直接溶解するため、施術後のリバウンドがほとんどない点も魅力です。

マンジャロ注射では落とすのが難しかった顔の脂肪へのアプローチとして、併用を検討するのもおすすめです。

インモードのRF(高周波)で引き締めと脂肪ケアを同時に

インモードとは、RF(高周波やラジオ波とも言われる)を肌に照射し、その熱作用によって肌のハリの回復や脂肪の減少に働きかける施術です。

RFによって肌内部へ熱刺激を与えます。すると、肌のハリや弾力を維持しているコラーゲンやエラスチンの生成が促されたり、構造が正常化したりするため、たるみ治療として用いられます。また、同時に脂肪層へのアプローチも可能なため、「脂肪を減らしたら肌がたるむ」という不安を解消しつつ、フェイスラインの引き締めや、小顔効果を得ることができます。

椿クリニックでは、施術部位やお悩みによってモードが変更できるため、フェイスラインの骨ばった部分や顎下の面積の比較的広い部分、脂肪は減らさずコラーゲンの生成だけを行いたいこめかみの部分など、顔の中でも部分ごとに細かく調節が可能です。

ハリの低下によるたるみの改善も、脂肪が多いことによってぱんぱんな顔の改善も、両方を叶えることができるのがインモードのメリットです。

ダウンタイムや痛み、通院ペースの比較ガイド

マンジャロ注射ではなかなか痩せることができなかった顔の改善には、「どっちの治療を選べばいいの?」という疑問が生まれた方も多いでしょう。治療に迷ったときはまず、自分の顔が痩せることができない理由を知り、そのうえで、施術の痛みやダウンタイム、通院の頻度などを総合的に見て決めることが成功の秘訣です。

FatX coreインモード
顔が痩せない原因・主に脂肪によって顔が太って見える人
・皮膚をつまんだときに厚みを感じる人
・フェイスラインの皮膚を持ち上げても二重顎が改善されない人
・主にたるみによって顔が太って見える人
・こめかみ辺りから皮膚を持ち上げたときにフェイスラインのもたつきが改善される人
・フェイスラインの皮膚を持ち上げたときに二重顎が改善される人
施術時の痛み・注射針による痛みと、薬剤が入っていくときの違和感がある
・施術前のクーリングによってほとんどの場合我慢できる程度の痛み
・熱感を強く感じることがある
・皮膚を吸引しながら施術を行うモードは吸引による痛みを感じることがある
ダウンタイム・内出血が出ることや注入量や人によっては腫れが目立つことがあるが、1週間程度で自然に治まる
・2~3日程度薬剤の反応によって痛みが出ることがある
・吸引によって赤みが数日残ることがある
・人によっては内出血が1週間ほど続くことがある
通院頻度1ヶ月に1回2~4週間に1回
推奨回数3~5回程3~6回の施術後、効果維持のため半年に1回頻度でのメンテナンス

このように、それぞれの施術の特長を知ることで、より自分の悩みにあった選択が可能になります。施術前には必ず、医師に状態を診てもらい、適切な施術を見極めてもらうようにしましょう。

顔痩せ治療を成功させるための“見極めポイント”

顔痩せ治療を成功させるための“見極めポイント”

顔痩せの効果をしっかり実感するには、自分の顔のタイプやライフスタイルに合った方法を見極めることが大切です。ここでは、後悔しない治療選びのために押さえておきたいポイントを解説します。

回数・費用・効果のバランスをどう判断する?

顔痩せ治療を選ぶ際には、「効果が出るまでに何回かかるのか」「トータルでどれくらいの費用がかかるのか」も重要な比較ポイントです。

例えば、FatX coreは1回でも効果を感じやすい人もいれば、複数回の施術で変化を感じる人もいます。

一方で、インモードは1回の施術でスッキリとした感じを得ることができますが、変化を感じるためには複数回の施術で段階的に引き締めていく必要があります。

無理のない範囲で続けられるプランかどうか、事前に見通しを持つことが、納得のいく結果につながりやすくなります。

施術前に準備したい質問とカウンセリングでの確認事項

はじめて顔痩せ治療を受ける方にとって、カウンセリングや診察の場はとても大切です。自分の顔に合う施術はどれか、何回くらい施術が必要か、副作用やダウンタイムの有無、どれくらいの費用がかかるか、などを確認しておきましょう。

また、症例写真や施術後の流れ、アフターケアの体制などを具体的に聞いておくと、不安を軽減し、施術への理解も深まります。「施術を受けてみて失敗した…」と後悔しないためにも、疑問をクリアにした上で前向きな判断をしていくことが大切です。

まとめ

マンジャロ注射で痩せなかった顔は、脂肪が原因であればFatX coreのような脂肪溶解注射が、たるみが原因の場合はインモードなどの引き締めも同時にできる施術がおすすめです。

顔痩せには、自分の顔が太って見える原因を知り、その原因に的確にアプローチできることが、改善への近道です。

「顔だけ痩せない」と悩んでいる方はぜひ椿クリニックにご相談ください。

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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