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脱毛してから脇汗が増えた?原因と効果的な解決策を専門家が解説

脱毛してから脇汗が増えた?原因と効果的な解決策を専門家が解説

この記事を読んでわかること

  • 脱毛後に脇汗が増えるわけではなく、毛がなくなることで汗が直接衣服に触れやすくなり、汗の量が増えたように感じることが原因です。
  • ボトックスは汗の原因であるアセチルコリンの働きを抑え、脇汗を減少させる効果があり、手軽に行える治療法です。
  • ボトックスの脇への注射は短時間で済み、効果は2週間後に実感でき、持続期間は約4〜6ヶ月。効果を持続させるためには定期的なメンテナンスが必要です。
  • ボトックスは熱に弱いため、施術後2〜3日は激しい運動や長時間の入浴を避け、効果を最大限に引き出すためには脇を揉まないようにすることが重要です。

脇の脱毛後、脇汗が増えたと感じる人がいらっしゃいますが、本当に脇汗は増えているのでしょうか。
脇汗が増えたと感じる原因と、気になる脇汗を解決する治療ボトックスについて解説していきます。
また、ボトックスをより効果的にする秘訣や、副作用などのリスクについても解説します。

脱毛後に脇汗が増えた?ボトックスが解決策になる理由

脱毛後に脇汗が増えた?ボトックスが解決策になる理由

脇の脱毛をすると脇汗が増えるという話を耳にすることもあるのではないでしょうか。果たして本当に脇汗は増えているのか解説します。

脱毛と脇汗増加の関連性を解明

脇の脱毛をした後に、脇汗が増えた気がするという声を聞くことがありますが、脱毛と脇汗の量の増加は関係ありません。
脇の脱毛をした後に、脇汗が増えたと感じる原因は、それまで脇の毛が衣服との間にあったところ、毛がなくなりダイレクトに衣服に汗がつくため、汗が増えたと感じることが多いようです。他にも、汗を留めていた毛がなくなったことで、汗腺から出た汗がそのまま垂れ流れ、汗が流れる感覚がはっきりするため、脇汗が増えたと感じることがあるようです。
「脇の脱毛後脇汗が増えた」と聞くと、脇の脱毛を迷ってしまう方もいるかと思いますが、むしろ脇の脱毛は脇の環境にとってとてもいいことなので、脇の臭いに悩む方なども是非脇の脱毛は行ってほしいと思います。
脇の臭いに悩む方に脇の脱毛をおすすめする理由としては、脇に毛があることで脇の下は蒸れやすくなり、雑菌が繁殖しやすい状態になります。そこに汗をかくと、繁殖した雑菌と汗が反応し異臭を放つことで脇の臭いが強くなりますが、そういった悩みも軽減されるからです。

他にも、それまで毛の生えていた毛穴が、毛がなくなることで引き締まるため、そこからの分泌物は軽減され、肌も滑らかになるなどメリットが多くあります。

脇汗が増える一般的な理由

脇汗が増える理由としては

  1. 暑い時や運動をしたときに体温を下げるための温熱性発汗
  2. 人前に出て緊張したときや驚いたときに出る「冷や汗」と言われる精神性発汗
  3. 辛い物や刺激の強いものを食べたときに反射的に出る味覚性発汗

に分けられます。
ただし、これ以外に局所的に必要な量以上の汗をかいていたり、日常生活に支障をきたすほどの汗をかいたりしていると、多汗症という疾患の可能性もあります。

ボトックス治療の原理とは何か?

脇汗が増えて困るという人には、ボトックスがおすすめです。
ボトックスとは、ボツリヌス菌(Clostridium Botulinum)によって産生される有効成分であるA型ボツリヌス毒素を使用し、一時的に筋肉の働きをブロックする治療です。
ふくらはぎの痩身や噛み締めによるエラの発達などに使われるほか、表情筋の動きによるシワの治療にも使われます。
ボトックスは、アセチルコリンという筋肉を収縮させる作用をもつ神経伝達物質の放出を阻害することで筋肉の働きをブロックします。このアセチルコリンは多量な脇汗の元であるエクリン腺を活発にさせる作用もあるため、ボトックス注射にて働きをブロックすることで、脇汗を抑えることができます。この働きがあるため、脇汗への応用が可能なのです。

参考:Wikipedia – ボツリヌストキシン

アセチルコリン(英語: Acetylcholine, ACh)は、副交感神経や運動神経の末端から放出され、神経刺激を伝える神経伝達物質である。

引用:Wikipedia – アセチルコリン

ボトックスで脇汗治療:何を期待できるか

ボトックスで脇汗治療:何を期待できるか

ボトックスによる脇汗の治療について解説します。

ボトックス注射のプロセス詳細

ボトックスの脇への注射は、10分〜15分ほどで終わります。
施術前に、複数回注射する痛みを軽減するため、冷やしながら進めていきます。
注入する箇所を確認し、均一に注入するためマーキングをしていきます。
注入が終わると数分止血をし、しっかりと血が止まったのを確認したら施術は終了となります。針自体は細いものを使うため、ほとんど出血もなく、止血もすぐに終わることがほとんどです。
止血が終わったらマーキングや血液などの汚れを拭き取り、着替えをしていただいてすべて終了となります。

治療後の即効性と持続期間

ボトックスの治療後は2〜3日で薬剤が作用し、しっかりと脇汗が減った効果を感じるのは2週間後くらいからです。その後は4〜6ヶ月ほど効果が持続しますが、元々の汗の量にも左右されるため、注射後3ヶ月以上経っていて汗がまた気になり始めた時期が次の治療のベストタイミングです。

安全性と副作用:知っておくべき事項

ボトックスは皮膚にメスを入れる治療と違い、注射器1本で完結する治療で副作用もほとんどありませんが、以下のようなデメリットやリスクが現れることがあります。

  1. 複数箇所に注射していくため痛みがある
    治療前に表面麻酔のクリームを塗り注射直前まで冷却をするため、注射針の痛みは極力抑えることができます。しかし、ボトックスを注入する際に圧迫感や痛みを感じることがあります。
  2. 赤みや腫れ、凸凹ができる
    脇汗治療のためのボトックス注射は皮膚の浅い部分に複数回注入していきます。そのため、注射直後は皮膚表面が凸凹とした感じになりますが、徐々に薬剤が吸収されていくため翌日には気にならないことがほとんどです。
  3. 注射後に内出血や痛みがある
    注射の針によって血管が傷つくことで内出血が起こりますが、医師の技術力によって左右されるところもあります。内出血を極力抑えたい場合には、症例が豊富で信頼できる医師を見つけることが重要です。
  4. 脇ボトックスは永久的な治療ではない
    脇ボトックスはだいたい半年ほどで効果が切れてしまいます。1年しっかりと効果を持続させたい人は年に2〜3回ボトックス注射を受けている人もいます。汗じみが気になる時季のみ脇汗を止めたいという人は、その時季のみボトックス注射を受けるだけでも効果的です。

椿クリニックでのボトックス治療の安全対策

椿クリニックでのボトックス治療の安全対策

椿クリニックでの安心安全なボトックス治療をご紹介します。

使用するボトックスの品質と認証

椿クリニックでは厚生労働省やアメリカのFDA(米国食品医薬品局)の承認を受けたアラガン社のボトックスビスタと、韓国のMFDS(食品医薬品安全処)の承認を受けた韓国製のニューロノックスの2種類をご用意しています。

ボトックスビスタは国内外の承認を受けているため、非常に安全性の高い製剤となっています。一方で、韓国製のニューロノックスは国内の承認は受けていないものの、美容大国韓国で承認を受けており、韓国では非常に高い人気を誇っている製剤で、ボトックスビスタと比べると比較的お値段が抑えられるため、初めてボトックスを受けてみるという方にはおすすめです。

参考:Wikipedia – アラガン

施術者の資格と経験

アラガン社のボトックスビスタを取り扱う際には研修を受ける必要がありますが、椿クリニックの医師はその研修を受け、ボトックスビスタの取り扱いを承認されています。
そのため、当院で受けるボトックス注射は安心して受けていただくことができます。
また、長年の経験からどのような症状にはどれぐらいのボトックスの量が必要なのかなども的確に診断することができます。
脇汗のみでなく、お顔の表情じわや発達したふくらはぎへの施術なども行っておりますので、お気軽にご相談ください。

万が一の副作用への対応

脇のボトックスの副作用を前述しましたが、赤みや腫れなどは1〜2日で自然に引いていくことがほとんどです。また、内出血を起こした際も2週間ほどで自然に引いていくため、ご安心ください。万が一、長引く場合や症状がひどくなる場合には施術を受けたクリニックにすぐに相談するようにしましょう。

ボトックス治療の適用性:誰が受けるべきか

ボトックス治療の適用性:誰が受けるべきか

脇のボトックスはどのような人に適用されるのでしょうか。

治療適用の基準とは

脇のボトックスは汗が気になる方であれば汗の量に関係なく受けることができます。
特に脇の汗によって衣服に汗ジミができるのが気になるという方は、ボトックスの治療を受けることで脇汗の量が減り、汗ジミが気にならなくなるなど外から見たときの変化も期待できるためおすすめです。

ボトックス治療を受けることができない人は?

脇のボトックスの治療を受けることができない人は以下の通りです。

  • 妊娠、授乳中、妊娠の可能性のある方
    ボトックスは安全な製剤ですが、胎児へのリスクが報告されています。そのため、ボトックスの注射後は男性で3ヶ月、女性で2回の生理が経るまでは避妊するように気をつけてください。
  • ボトックスに対してアレルギーがある方
  • 全身性の神経筋接合部の疾患を持つ方
  • 筋弛緩剤を内服中の方

他にも、内服している薬によってはボトックスを受けることができない場合もあるため、内服している薬がある場合は必ず医師に相談するようにしてください。

ボトックス予約前のQ&A:よくある質問に答えます

ボトックス予約前のQ&A:よくある質問に答えます

脇のボトックスで多い疑問にお答えしていきます。

治療の費用

脇ボトックス注射(ボトックスビスタ)

価格(税込)
多汗症・ワキガ50単位¥53,900
100単位¥86,900
150単位¥132,000
200単位¥170,500

脇ボトックス注射(ニューロノックス)

価格(税込)
多汗症・ワキガ50単位¥19,800
100単位¥31,900
150単位¥47,300
200単位¥61,600

左右に同じ量を入れる方が多いですが、人によっては発汗の量に左右差があることもあります。そんな場合は注入量を調節することもできるため、左右で発汗量に差がある方はお気軽にご相談ください。

治療回数とメンテナンス

脇のボトックスは1度の治療で4〜6ヶ月ほど効果が持続します。そのため、ワンシーズンのみ脇汗を抑えたい場合は1度の治療で十分です。
1年間しっかりと脇汗を抑えたい方は、1年に2〜3回治療を受けられる方もいます。
脇汗をどれくらいの期間抑えておきたいかで治療の回数を決めるといいでしょう。

最適な注入量は?

脇のボトックスは注入量で持続期間が左右されるということはありません。注入量で左右されるのはどの程度の脇汗を抑えることができるかということです。
個人的な体感ではありますが、50~100単位ではまだ少しじんわりと脇汗が出るかなという程度で、150単位以上注入すればいつ触っても脇がサラサラのほとんど脇汗が出ていない状態にまで近づけることができます。自分の普段の脇汗の量や、どの程度まで脇汗を抑えたいかによって注入量を決めるといいでしょう。

治療後のケア:ボトックス後の最適な生活スタイル

治療後のケア:ボトックス後の最適な生活スタイル

治療後のケアや注意点を知っておくことで、ボトックスの効果を最大限得ることができます。

治療後の注意事項

ボトックスは熱に弱い性質を持っています。そのため、施術後ボトックスが作用し始める2〜3日間は注入部位を温めたり、長風呂や激しい運動など体温の上がる行動は避けるようにしましょう。また、脇のボトックスは脇全体に均一に薬剤を注入しているため、揉んでしまうと薬剤の効果が薄くなる部分などが出てくる可能性があります。温めないと同時に揉まないようにも気をつけて過ごしてください。

効果を最大化する生活習慣

発汗の原因は3つあることをお話ししましたが、ボトックスの治療後はできるだけ発汗の原因を取り除くことも重要です。体温調節のための発汗は体の自然な反応のため、取り除くことは難しいですが、冷や汗と味覚性発汗に関しては、生活習慣の中で気をつけることができます。
冷や汗をなるべくかかないようにできるだけリラックスした状態を保つようにしましょう。また、味覚性発汗については、辛い物や刺激のあるものを食べた際に発汗されるため、脇汗を出したくない期間中はできるだけ摂取することを避けるようにするといいでしょう。

ボトックスを選ぶ理由:脇汗治療の利点

ボトックスを選ぶ理由:脇汗治療の利点

ボトックスはダウンタイムもほとんどなく、短い時間で治療が終わるのに効果は半年ほど続くというメリットがたくさんあります。そんな脇のボトックスが生活に与える影響は大きく、心理的なメリットもあります。

社会生活への影響と心理的メリット

電車に乗って吊革につかまった時や、棚の上にあるものを取ろうとした時などふと自分の脇を見たときに汗ジミがあって恥ずかしい思いをした人もいるのではないでしょうか。汗ジミはどうしても他の人に対して「不潔」や「臭いそう」などといったマイナスなイメージを与えてしまいがちです。そんな悩みを脇ボトックスは解決してくれるため、脇汗で悩んでいる人は1度、ワンシーズンのみでも脇汗の出ない快適な生活を送ってみてはいかがですか。

まとめ

脱毛後に脇汗が増えたと感じる理由は、直接衣服に汗がつくようになったことで汗の量を可視することができ、結果汗が増えたように感じるだけで、実際には脱毛後に脇汗が増えることはありません。
脇汗が気になる場合は、脇のボトックス注射がおすすめです。
アセチルコリンという神経伝達物質をブロックするため、脇汗が出るのを抑えることが可能です。
効果は4〜6ヶ月続くため、ワンシーズンに1回の注射で脇汗の気にならない季節を過ごすことができるため、脇汗の気になる方は是非椿クリニックの脇ボトックスをお試しください。

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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