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ニキビ跡のクレーターを自力で治す!日常のスキンケアから専門治療まで

ニキビ跡のクレーターを自力で治す!日常のスキンケアから専門治療まで

この記事を読んでわかること

  • ニキビ跡のクレーターは、炎症が真皮層まで達し、組織が破壊されることで起こります。
  • 浅いクレーターなら自力で改善可能で、スキンケアや食事に注意することが重要です。
  • 専門的な治療方法としては、ダーマペンやマッサージピールなどがあります。
  • クレーターを再発させないためには、スキンケアのやりすぎに注意したりニキビを予防したりすることが必要です。

炎症ニキビや重症ニキビの後にできるクレーターは、見た目に大きな影響を与えます。時には、自分の容姿に自信を無くしてしまうことも。
そんなクレーターを自力で治そうと思った時、どのようなケアが必要になるのでしょうか。
自力で改善が可能なクレーターから、専門的な治療が必要なケースまで、解説していきます。

ニキビ跡のクレーターとは?原因と種類を知ろう

ニキビ跡のクレーターとは?原因と種類を知ろう

ニキビ跡のクレーターは、なぜできるのでしょうか。

ニキビ跡のクレーターができる仕組みとは?

ニキビ跡のクレーターは、炎症ニキビや重症ニキビによって、周辺の組織を破壊してしまうことで起こります。

  1. ニキビの炎症が皮膚の奥深くまで進行する
    ニキビは、皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まりによって発生し、そこに皮膚の常在菌であるアクネ菌が繁殖することで炎症が悪化します。軽度のニキビであれば炎症が悪化することなく治まりますが、炎症が真皮層や皮下組織まで達すると、周囲の組織やコラーゲンが破壊され、深いダメージが残ります。
  2. 肌の修復過程でコラーゲンが異常生成される
    炎症が治まると、肌はダメージを修復しようとコラーゲンを生成します。しかし、強い炎症によってダメージを受けた場合、適切なコラーゲン生成が行われず、組織が不完全な状態で再生することがあります。そうすることで、皮膚が滑らかに修復されずに、クレーターとして残ってしまうのです。また、炎症が長引いたことで毛細血管が拡張されたまま残ると、クレーター部分が赤みを帯びた状態になることもあります。
  3. 皮膚のターンオーバーだけでは改善が難しい
    通常の肌のターンオーバーでは、表皮層の再生が行われますが、クレーター状のニキビ跡は真皮層まで損傷が達しているため、自然なターンオーバーだけでは改善が難しいのが特徴です。そのため、ダーマペンやピーリングなどの専門的な施術が必要になる場合があります。

クレーターにはどんな種類があるのか

クレーターには、その形や皮膚の損傷の深さによって3種類に分けられます。

①ローリング型

直径5mm〜1cm程度で、上から見たときに円形に見えることが多いです。数が多くなり隣り合うクレーターと連なることで、いびつな形になることがあります。
ローリング型は皮下組織に炎症が起こったことで異常なコラーゲンが生成され、皮膚を下に引き込んでいることでクレーターが生じます。そのため、皮膚表面の表皮自体は傷ついていないことが多いです。
ローリング型は、比較的皮膚の浅い部分でのダメージであるため、真皮層のコラーゲンの生成を促すことで改善されることがあります。

②ボックス型

ボックス型は、楕円形に見えることが多いクレーターです。縁が垂直に立っており、底面はまっすぐになっていることが特徴で、横から見ると四角い形で陥没していることが、名前の由来となっています。
ボックス型はローリング型と同様に、線維化した皮下組織が皮膚を引っ張り込んでいることが原因です。しかし、ローリング型と異なる点は、しっかりと縁が作られているため影が作られやすいということです。正面を向いている時は、影によって凹凸が強調されやすく、上を向くと凹凸が軽減するように感じることがあります。そのため、メイクなどでカバーしづらいという特徴もあります。
ボックス型もローリング型と同様に、真皮層のコラーゲン生成を促し、肌の奥から陥没を持ち上げる改善方法がおすすめです。

③アイスピック型

アイスピック型のクレーターは直径2mm以下と小さいものが多いです。しかし、その名前の通り、アイスピックのように深く皮下組織にまで到達していることが多いのが特徴です。
アイスピック型は、重症化したニキビが長引くことによって、長期間毛穴から膿が排出し続けたことが原因と言われています。その結果、毛穴に沿って皮膚の線維化が進み、毛穴周辺が硬くなり小さな穴として残ってしまいます。
アイスピック型は皮膚の奥深く、皮下組織にまで達しているため、治療は難しく時間がかかり、自力で治すことは難しいでしょう。そのため、専門的な治療、例えばダーマペンなどを活用し、目立ちにくい状態に改善していくことがおすすめです。

クレーターはタイプによって自力で治すことが可能な場合もありますが、より早く綺麗に治すためには、しっかりとクレーターのタイプを見極めてもらい、適切な治療を受けることがおすすめです。

放置するとどうなる?クレーター悪化のリスク

クレーターを放置することで、肌のでこぼこが治りにくくなったり、見た目に影響を与える原因になってしまいます。

クレーターが深くなることで、肌の滑らかさが失われ、化粧ノリが悪くなったり、化粧でカバーできなくなったりしてしまいます。また、一度深いクレーターになってしまうと、自力で治すことは難しくなり、専門的な治療を行っても改善までに時間がかかってしまう可能性があります。

さらに、化粧でカバーできなくなると、自分の見た目に自信を無くし、人と会うのが億劫になったり、さらに厚化粧になってしまうと肌への負担が大きくなってしまったりします。このように精神的なストレスにつながりやすくなるため、早めの改善が重要になります。
ただし、間違った方法での自己治療は、さらにクレーターを悪化させてしまう原因にもなるため、専門のクリニックに相談することをおすすめします。

自力でニキビ跡のクレーターを治すことは可能?

自力でニキビ跡のクレーターを治すことは可能?

クレーターができてしまうと見た目に影響を与えるため、できるだけ早く治したいと思う人も多いはず。クレーターを自力で治すことは可能なのでしょうか。

自力で改善できるケースと難しいケース

クレーターを自力で改善できるケースは、比較的皮膚の浅い部分のみの損傷に留まっているクレーターです。食事内容やスキンケアを工夫しつつ、コラーゲンの生成を促すことで、陥没した部分を持ち上げることで改善が可能です。
一方で、肌の奥深くまで損傷してしまっているクレーターは、損傷した部分の再生が必要なため、専門的な治療を必要とします。

クレーターの深さを自分で確認することは難しいですが、適切なスキンケアや食事に気をつけて過ごすことが大事になります。

日常生活で心がけたいスキンケア習慣

日常生活では、肌の乾燥を防ぎ、しっかりと保湿するように心がけましょう。同時に、肌のコラーゲンを破壊してしまう紫外線も徹底してブロックするようにしましょう。
肌の角質層は、紫外線や花粉などの外的刺激から肌を守るようにバリア機能が備わっています。しかし、肌が乾燥し潤いを失うと、バリア機能も低下し、紫外線などの影響を受けやすくなってしまいます。日々の保湿が重要ですが、水分か油分、どちらかに偏ることのないように、化粧水で水分を補ったら、必ずクリームなどの油分で蓋をするようにしましょう。

水分と油分のバランスを整えることが、肌のバリア機能を維持するうえで大事になります。
また、紫外線は肌のハリや弾力を維持するためのコラーゲンを破壊してしまい、肌の老化を加速させます。特にクレーターのある肌へは、クレーターの改善を阻害してしまうため、日焼け止めを使用してしっかりと対策を行いましょう。
この他にも、肌への摩擦を軽減するために、たっぷりの泡で優しく洗顔を行うことや、タオルで拭くときに擦らないようにすることなども大事です。

食生活や睡眠など、肌再生を促進するポイント

バランスの良い食事や、質の良い睡眠も、肌再生を促進するポイントになります。

特に摂り入れたい栄養素は、タンパク質やビタミンA・C・Eなどです。
タンパク質は、体を作る元となり、肌のハリを保つコラーゲンを作り出すために必要な栄養素です。豚肉や鶏肉などに豊富に含まれています。
ビタミンA・C・Eは肌の酸化を防ぎ、健康的で若々しい肌を維持するために重要です。
ビタミンAは肌の粘膜やうるおいを保ち、紫外線などの外的刺激へのバリア機能を高めることに役立ちます。ビタミンCは、美白の栄養素として有名ですが、コラーゲンの生成を助ける効果もあります。ビタミンEは血行を良くし、肌を活性化させターンオーバーの維持に役立ちます。
これらの栄養素は、かぼちゃやほうれん草、ブロッコリー、果物などに多く含まれています。

また、質の良い睡眠は、肌を健康に保つために重要になります。
睡眠から3時間経った頃に訪れるノンレム睡眠の際に最も分泌される、成長ホルモンが肌の健康の維持に関係します。この成長ホルモンは、ダメージを受けた細胞を修復する際に必要となり、睡眠時に最も分泌されます。この成長ホルモンの働きによって、日中の紫外線や活性酸素による細胞へのダメージを修復します。

バランスの良い食事と共に、質の良い睡眠を取れるように生活習慣を整えましょう。

スキンケアだけでは不十分な場合に試したいこと

スキンケアだけでは、クレーターの改善に時間がかかったり改善が難しかったりする場合があります。そんな時におすすめなのが、クリニックでの治療です。

ダーマペンなどのマイクロニードル療法とは

マイクロニードル療法とは、肌に傷を作り、その修復過程で生成されるコラーゲンによって、肌のハリを回復する治療法です。ダーマペンやダーマローラーなど様々ですが、椿クリニックではダーマペン4を採用しています。
ダーマペン4は髪の毛よりさらに細くなった超極細針を使用し、お肌の表面にとても小さな穴を一時的につくって、お肌の自然治癒力(お肌の回復力)を向上させる治療です。肌が本来持っている、”傷を修復させる作用”により、コラーゲンやエラスチンなどを生成する線維芽細胞が活性化されます。これにより、肌の弾力やハリの改善、毛穴の開きの改善、クレーターのニキビ跡の改善が期待できます。

ダーマペンなどのマイクロニードル療法とは

さらに、ダーマペン施術時に潤滑剤として使用する美容液のヒアルロン酸が、保湿作用に優れているため、肌のバリア機能を高め肌の修復を促してくれます。また、肌の新陳代謝が促進されることで、小ジワなどの肌の衰えを防ぐ効果も期待できます。
施術後徐々にコラーゲンが増えていく治療のため、約1ヶ月後に効果を実感できます。

レチノール配合製品を取り入れるメリット

レチノールとはビタミンAのことです。このビタミンAは、皮膚細胞の分化(細胞の「成長」と「発達」)を促し、コラーゲンとエラスチンの生成促進作用があります。副作用として皮むけなどの皮膚刺激があります。
また、このビタミンAと似た機能をもつ、ビタミンA誘導体の一種であるトレチノインという薬もあります。

レチノールが配合された製品を使用することで、コラーゲンの生成を活発にし、陥没している皮膚を持ち上げ、滑らかにします。
ただし、市販の化粧品では角質層までの作用に留まるため、しっかりと効果を得たい場合は、ゼオスキンなどの医療機関専売のスキンケアアイテムを使用することをおすすめします。

ビタミンA (Vitamin A) とは、物質としては一般にレチノール(Retinol、アルコール体)を指し[1][2]、ビタミンA1としても知られる。
日本で医薬部外品として化粧品に配合されたレチノールのシワ改善作用の効能表示が承認されているが[5]、皮膚刺激性と物質としての不安定な性質は問題視されている[6][7]。

引用:Wikipedia – ビタミンA

トレチノイン(英語: Tretinoin)は、ビタミンA誘導体の一種。
トレチノインでは、副作用のレチノイド反応が起こりやすく、塗布部位の痒み、紅斑、熱感、皮むけが生じることがあり、こうした反応が起きた場合、刺激の少ない別のレチノイドに変更したり、使用頻度を減らす[2]。こうした皮膚刺激性を小さくするため、最初は週2-3回で開始し保湿剤を併用することもできる[3]。レチノイド反応は、使用から最初の2-4週間に起こりやすく通常は使用を続けるとおさまる[3]。しかし、まれにトレチノイン以外の成分に対するアレルギーが起こることがある[2]。

引用:Wikipedia – トレチノイン

マッサージピールによる効果とは

マッサージピール(PRX-T33)は、高濃度トリクロロ酢酸(TCA)と低濃度過酸化水素(H2O2)を配合したピーリング剤です。PRX-T33の主な成分である高濃度トリクロロ酢酸は、真皮層まで浸透し、コラーゲンの生成を促します。しかし、強いピーリング作用を持っており、そのままでは皮膚に強い刺激を与えてしまう薬剤です。それを、低濃度過酸化水素が中和してくれることで、皮膚の表面を傷つけることなく肌の奥まで高濃度トリクロロ酢酸の効果を浸透させることができます。

マッサージピールによってコラーゲンの生成が促されるため、肌自体をふっくらとさせてくれる効果に加え、配合されているコウジ酸の効果で肌表面のくすみの改善も期待できます。
肌にハリ感がほしい方や肌トーンをアップさせたい方に向いています。

椿クリニックで受けられる専門的な治療内容

椿クリニックで受けられる専門的な治療内容

椿クリニックでクレーターの治療を受ける際の金額や期間、クレーターのタイプごとにおすすめする治療について解説します。

他人には聞きづらい!「費用」と「期間」のリアル事情

椿クリニックでは、クレーターの治療にダーマペン4やマッサージピール、ゼオスキンなどをご用意しています。

クレーター改善に必要な目安期間料金
ダーマペン41ヶ月に1回のペースで5回程度全顔
初回 ¥17,600(税込)
マッサージピール1週間~2週間に1回のペースで5回以上全顔or首or手の甲
初回 ¥9,900(税込)
ゼオスキン12〜18週間の集中ケア6本セット
初回 ¥45,780(税込)

こちらでご紹介した期間はあくまでも目安のため、クレーターの状態によって期間は前後します。また、1回の単価がお得になるコースでの料金もありますので、お気軽にご相談ください。

症状別、おすすめする最適な方法

クレーターの深さやタイプによって、おすすめする治療が異なります。

比較的浅いクレーター(ローリングタイプやボックスタイプ)は、ダウンタイムの短いマッサージピールやゼオスキンなどがおすすめです。
一方で、肌の奥深くまで損傷が進んでいるクレーターには、アクティブな治療が必要で、ダーマペン4がおすすめです。
しかし、他の症状も一緒に改善したい場合は、これ以外の治療が適していることもあるため、施術を受ける前に必ずカウンセリングを受けるようにしましょう。

健康な肌へ近づくための日々の注意点

健康な肌へ近づくための日々の注意点

クレーターの治療後は、適切なスキンケアを継続することが重要になります。

やりすぎ注意!逆効果になりかねないスキンケア例

スキンケアで肌の健康を守ることは大切ですが、時にやりすぎると逆効果となることがあります。
例えば洗顔の頻度は、肌を清潔にしようと1日に何回も洗顔をしてしまうと肌への負担が大きくなり、乾燥が進んでしまう可能性があります。乾燥が進むことで、肌のバリア機能が低下し、紫外線の影響を受けやすくなってしまいます。
また、乾燥した肌を潤そうと、皮脂の分泌が過剰になりニキビを作りやすい肌状態になってしまいます。繰り返すニキビによってもクレーターはできてしまうため、朝の水のみでの洗顔と、夜の洗顔フォームを使用した洗顔の2回までにしておくといいでしょう。洗顔の際に熱いお湯を使用することは、必要な皮脂まで洗い流してしまう原因になるため、ぬるま湯か水での洗顔にしましょう。

再発させないためにはどうする?

クレーターを再発させないためには、ニキビを予防することが重要です。
ニキビ予防のためには、肌の水分と皮脂のバランスを保つことが必要です。また、古くなった角質を除去することも必要であるため、定期的にケミカルピーリングなどを受けることもポイントです。
ニキビができてしまった場合は、悪化する前に治療を受けましょう。また、ニキビを自分で潰してしまうこともクレーターの原因となるため、ニキビができてもなるべく触らないように注意しましょう。

まとめ

ニキビ跡のクレーターを自力で治すためには、肌のコラーゲンの生成を促すことが重要です。ただし、肌の奥深くまで損傷を受けているクレーターに関しては、自力で治すことは難しいため、ダーマペンなどの専門的な治療を受けることをおすすめします。
クレーターと一言で言っても、いくつかのタイプに分けられるため、ご自身のタイプに合わせた治療やスキンケアを選ぶことが大事になります。自分では判断が難しいため、クレーターでお悩みの方はぜひ椿クリニックにご相談ください。

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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