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脂性肌の黒ニキビは“飲み物”で変わる!トラブル緩和のための相性ガイド

脂性肌の黒ニキビは“飲み物”で変わる!トラブル緩和のための相性ガイド

この記事を読んでわかること

  • 脂性肌は過剰な皮脂が角質と混ざって毛穴を詰まらせ、酸化により黒ニキビに。初期なら正しいケアで炎症性ニキビへの進行を防げます。
  • 肌質に合ったケアが黒ニキビ予防の鍵。脂性肌は水分補給、乾燥肌は保湿重視で、角栓・白ニキビにはそれぞれ異なる対処が必要です。
  • ルイボスティーや白湯などはホルモン・腸内環境を整え黒ニキビ予防に効果的です。カフェインや糖分、乳製品の摂りすぎには注意が必要。
  • セルフケアで難しい場合は美容医療も活用しましょう。施術後は保湿ケアと生活習慣の見直しで再発予防を。ストレスや睡眠不足も大敵です。

「毎日きちんと洗顔しているのに、黒ニキビが繰り返しできてしまう…」そんなお悩み、ありませんか?実はその原因、飲み物の“相性”にあるかもしれません。
脂性肌の方は、皮脂分泌が過剰になりやすく、毛穴が詰まりやすい状態に傾きがち。そこに合わない飲み物を日常的に摂っていると、肌トラブルが悪化してしまうこともあります。
このコラムでは、黒ニキビの原因や進行メカニズムを解説しながら、脂性肌さんにおすすめの飲み物や避けたい成分、さらに美容医療との相乗効果までをわかりやすくご紹介。内側からのケアを取り入れて、毛穴の詰まりに悩まない肌を目指しましょう。

黒ニキビは脂性肌が原因?毛穴詰まりとの関係を正しく理解しよう

黒ニキビは脂性肌が原因?毛穴詰まりとの関係を正しく理解しよう

肌にぽつぽつとできる黒いもの、触ってみるとざらざらしているし、見た目にもあまり良くない…と悩んでいる方、その黒ニキビ、実は脂性肌が関係しているかもしれません。黒ニキビのできる原因や角栓などとの違いについて解説します。

皮脂が多いとどうなる?黒ニキビができるしくみ

黒ニキビは、毛穴にできた角栓が酸化して黒くなったもので、進行すると黄ニキビや赤ニキビに発展してしまいます。
皮脂は肌を乾燥や刺激から守る大切な役割を持っていますが、分泌が多すぎると毛穴にトラブルを引き起こします。特に脂性肌の方は、過剰な皮脂と古い角質が混ざって毛穴に詰まりやすくなり、そのまま放置すると「角栓」と呼ばれる固まりになります。この角栓が空気に触れて酸化すると黒く変色し、「黒ニキビ」となるのです。黒ニキビの段階では、アクネ菌の繁殖はまだ始まっていないため、適切なスキンケアで角栓を取り除くことができれば、炎症性のニキビへと進行するのを防ぐことができます。

白ニキビや角栓との違いでアプローチも変わる

黒ニキビと似た肌トラブルとして「白ニキビ」や「角栓」がありますが、それぞれ状態や進行段階が異なるため、しっかりと見極め正しいケアを行うことが大切です。

白ニキビは、毛穴が角栓によってふさがれ、その中に皮脂や角質がたまった状態です。皮脂や角質の出口が完全にふさがれるため、放置すると炎症性のニキビに発展することがあります。
一方で角栓は、毛穴に詰まった皮脂と角質の塊そのもので、ニキビというよりも“つまり”の元です。角栓の状態ではまだ完全に毛穴がふさがれていないため、皮脂が毛穴から出ている状態です。

白ニキビは炎症が起こる前に整肌・保湿中心のケア、角栓は酵素洗顔や定期的な角質ケア、さらには美容医療の力を借りるなど、状態に合わせたアプローチが必要です。

肌質チェックで変わる!黒ニキビ予防の最適ルート

黒ニキビを繰り返さないためには、自分の肌質に合ったケアを選ぶことが欠かせません。まずは自分の肌質を知り、最適なケアのルートを見つけましょう。
皮脂が多くテカリやベタつきが気になる人は、洗浄力よりも「過剰な皮脂を抑えるケア」を意識しましょう。過剰な皮脂分泌は、肌の保湿に必要な皮脂まで洗い流してしまい、肌を潤そうと過剰に皮脂が分泌されていることが原因のひとつとして挙げられます。そのため、水分補給を重視したケアから始めてみましょう。
肌が乾燥しやすく毛穴が目立つ人は、保湿+油分による蓋をしっかりと行い、肌の水分バランスを整え、スキンケアによる油分の膜を作ることが大切です。
黒ニキビは、どの肌質でも「毛穴詰まり」が共通の原因ですが、その背景にある原因はさまざま。肌質を知ることで、最短ルートで黒ニキビ予防につなげられるのです。

洗顔で差がつく!黒ニキビ対策の基本スキンケア

洗顔で差がつく!黒ニキビ対策の基本スキンケア

黒ニキビ対策には基本のスキンケアが大切ですが、特に洗顔やクレンジングは黒ニキビの作りにくい肌の土台を作る上で重要になります。適切な洗顔方法を知り、黒ニキビのできにくい肌を目指しましょう。

クレンジング・洗顔料は成分で選ぶのがポイント

黒ニキビ対策において、まず見直したいのがクレンジングと洗顔料の選び方です。ただ「毛穴汚れに効く」というだけで選ぶのではなく、肌質や悩みに合った成分に注目することがポイントです。

たとえば、皮脂が多く黒ニキビができやすい脂性肌タイプには、サリチル酸やAHA(フルーツ酸)配合の洗顔料がおすすめです。毛穴の詰まりをやさしく取り除く作用があります。一方で、乾燥を感じやすい肌には、アミノ酸系洗浄成分やセラミド入りの洗顔料を選び、余分な皮脂を取りすぎないようにしましょう。

クレンジングでは、オイルタイプはしっかりメイクを落とすのに最適ですが、過剰な皮脂が気になる場合は、皮脂を落としすぎないバームタイプやジェルタイプなど肌への負担が少ないものを選ぶのが安心です。

肌に合った成分で、落とすケアを見直してみましょう。

摩擦を避けた“泡の質”で優しく毛穴汚れを落とす

洗顔で黒ニキビを防ぐには、どう洗うかもとても大切です。特に意識したいのが「泡の質」です。手と肌が直接こすれないようにするためには、きめ細かく弾力のある泡をつくることがポイントです。泡がクッションの役割を果たしてくれるため、摩擦を最小限に抑えながら毛穴の奥の汚れをしっかり吸着してくれます。

洗顔料はしっかり泡立ててから、泡だけを肌に押し付けるようなイメージでやさしく洗いましょう。小鼻や顎などのざらつきが気になる部分は、泡で優しくくるくるとなでるように洗いましょう。泡で出てくるタイプのものをそのまま使うのも良いですが、へたれやすいと感じる場合は、泡立てネットなどを使って自分好みの泡を作るのもおすすめです。

摩擦レスな洗顔は、毎日の積み重ねで黒ニキビをできにくくする“肌の土台づくり”につながります。

脂性肌さんにおすすめ!飲み物で内側から肌バランスを整える

脂性肌さんにおすすめ!飲み物で内側から肌バランスを整える

スキンケアをしっかりしているのに、なかなか黒ニキビが減らない。そんなときは、肌の内側、つまり体の中にも目を向けてみましょう。

黒ニキビができやすい肌は皮脂の分泌が過剰になりやすかったり、乾燥しやすい肌だったりします。私たちの肌状態は、ホルモンバランスや食生活の影響を強く受ける傾向があり、毎日なんとなく選んでいる「飲み物」も、肌トラブルに密かに関わっていることがあるのです。ここでは、脂性肌のバランスを内側から整えるおすすめの飲み物や、気をつけたい成分、日常での取り入れ方について詳しくご紹介します。

黒ニキビの根本にアプローチする飲み物とは?

黒ニキビの原因となる毛穴詰まりや皮脂の過剰分泌は、外側のスキンケアだけでなく、体の内側の状態とも深く関係しています。特に脂性肌の方は、日々の飲み物選びを見直すだけでも肌バランスが整いやすくなることがあります。

おすすめは、ルイボスティーやハトムギ茶、白湯など。これらの飲み物には抗酸化作用や利尿作用があり、体内の老廃物をやさしく排出してくれるほか、ホルモンバランスや腸内環境の安定を助けてくれるといわれています。
特にルイボスティーはノンカフェインで、肌荒れやむくみに悩む人にもぴったり。水分不足は肌を乾燥させやすくし皮脂分泌を活発にしてしまうため、こまめな水分補給も黒ニキビ予防には欠かせません。

毎日の飲み物を“肌にいいもの”に置き換えるだけでも、黒ニキビの出にくい肌環境に一歩近づけます。

カフェイン・糖分・乳製品は摂りすぎ注意

黒ニキビを予防するうえで特に注意したいのが、カフェイン・糖分・乳製品の摂りすぎです。

カフェインは過剰に摂取すると自律神経を刺激し、ストレスホルモンの分泌を促して皮脂の分泌が活発になることがあります。また、砂糖が多く含まれた甘いドリンクは血糖値の急上昇を引き起こし、皮脂腺の働きを活発化させることがあります。
また、牛乳に含まれるIGFという物質がホルモンに影響を与え皮脂分泌を活性化させる可能性があり、人によってはニキビを悪化させるケースもあります。

すべてをやめる必要はありませんが、日常的に口にしている量を見直すことが大切です。肌トラブルが気になるときこそ、「飲み物の質」に意識を向けてみましょう。

セルフケアに限界を感じたら?美容医療で毛穴の奥をリセット

セルフケアに限界を感じたら?美容医療で毛穴の奥をリセット

セルフケアに限界を感じたら美容医療の力を借りて、毛穴の奥から綺麗にすることで黒ニキビのできにくい肌を作りやすくします。

毛穴詰まりや皮脂にアプローチする治療法とは

黒ニキビや毛穴詰まりを繰り返してしまう場合、セルフケアだけではなかなか根本からの改善が難しいこともあります。そんなときに検討したいのが、美容医療の力を借りた“プロのアプローチ”です。

たとえば、ウォーターピーリングは水流を使って毛穴の奥の汚れをやさしく吸引しながら、美容成分を同時に導入できる人気の施術です。水流という物理的なアプローチで、直接毛穴の汚れを掻き出すため、毛穴の詰まりやザラつきが気になる方に効果的です。

さらに、ケミカルピーリングではサリチル酸やグリコール酸などの薬剤を用いて、不要な角質をやわらかくし除去するため、毛穴詰まりを防ぎやすくします。

肌質に合った治療を選べば、黒ニキビのできにくいクリアな肌に近づけます。

セルフケアとどう違う?美容医療のメリット・注意点

セルフケアはコストが抑えられ、自分のペースで続けられる反面、角栓が深く詰まっている場合や皮脂分泌が過剰な場合には、効果が感じにくいこともあります。一方、美容医療では、医師や専門のスタッフの診断のもと、肌状態に合わせた施術を受けることができ、毛穴の奥の汚れや皮脂腺にまでアプローチできるのが大きなメリットです。ただし、治療によってはダウンタイムが必要だったり、肌質によって向き・不向きがあるため、事前のカウンセリングでしっかりと見極めてもらうことが重要です。

黒ニキビや毛穴詰まりのケアには、日々のセルフケアも大切ですが、長年の悩みや繰り返すトラブルには美容医療の力を取り入れるのもひとつの選択肢です。

セルフケアと美容医療をうまく組み合わせることで、より効率的に肌悩みを改善へ導くことができるでしょう。

飲み物やスキンケアとの相乗効果を高めるには

美容医療で毛穴詰まりや黒ニキビの治療を受けたあとは、日常の飲み物やスキンケアを見直すことで、より効果を実感することができます。

たとえば施術後は肌が一時的に敏感になっているため、刺激の少ない保湿重視のスキンケアでしっかりとバリア機能を整えることが大切です。また、内側からのケアとしては、カフェインや糖分の多い飲み物を控え、水分をこまめに摂る習慣が肌の回復をサポートします。特にルイボスティーやハトムギ茶、白湯などは、炎症や皮脂バランスの乱れを整えるサポートとしておすすめです。

美容医療はあくまで土台のリセットと捉えましょう。その後に何を取り入れるか、どのようにスキンケアを継続していくかで、肌の調子が大きく左右されます。
美容医療に加え日々のスキンケアや飲み物の選び方まで意識することで、黒ニキビの再発リスクを下げ、クリアな肌をキープしやすくなります。

日常習慣の見直しがカギ!黒ニキビを繰り返さないために

日常習慣の見直しがカギ!黒ニキビを繰り返さないために

美容医療で綺麗にリセットした肌に、黒ニキビを作らせないためにできることは、スキンケアや飲み物などの内外からのケアに加えて、ストレス管理なども重要になります。

ストレスや睡眠不足が肌に与える影響とは

ストレスや睡眠不足は、ホルモンバランスを崩しやすくし、黒ニキビの原因を作りやすくしてしまいます。

ストレスを受けた体内では、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。このコルチゾールは、皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を増やしてしまいます。また、ストレスが溜まった状態が長く続くと、男性ホルモンと呼ばれるアンドロゲンの分泌が増え、ホルモンバランスが乱れやすくなってしまいます。アンドロゲンは皮脂の分泌を促進する作用があるため、脂性肌に傾きやすくなってしまいます。

さらに、長く続くストレスは、免疫機能を低下させてしまい、肌の修復力の低下につながるため、できた吹き出物が治りにくくなったり、炎症を悪化させてしまったりします。自律神経が乱れることも血流を悪化させ、肌のターンオーバーを低下させてしまいます。

そこに睡眠不足が重なってしまうと、肌の修復がうまくいかずターンオーバーが乱れ、古くなった角質が積み重なってしまうことも黒ニキビを作りやすくしてしまう原因となります。

黒ニキビを予防するためには、ホルモンバランスを整えるためのアプローチも同時に行い、体のより深い部分からのケアも心がけましょう。

ストレスによっても分泌が亢進される。

引用:Wikipedia – コルチゾール

子供の成長や創傷治癒、肌の新陳代謝は睡眠時に特に促進される。

引用:Wikipedia – 睡眠

忙しい人でもできる“肌リズム”回復法

仕事や家事に追われる毎日で、スキンケアにしっかり時間をかけられない…そんな人でも、肌のリズムを整える方法はあります。大切なのは、少しだけ意識する習慣を積み重ねること。

たとえば、夜更かしが続く日でも、できるだけ質の良い睡眠をとるように心がけるだけで、肌のターンオーバーは整いやすくなります。短時間でも良質な睡眠につなげるために、スマホのブルーライトを寝る1時間前からオフにすることや、短い時間でもぬるめの湯船に浸かることなども効果的です。さらに、朝起きてコップ一杯の白湯を飲むだけでも、腸の動きが整い、肌の巡りにもプラスに働きます。

完璧を目指さず、「できることからひとつずつ」実践していくことで、乱れがちな肌リズムも少しずつ整い、黒ニキビや皮脂トラブルの出にくい肌コンディションへと導くことができます。

まとめ

黒ニキビは、毛穴に詰まった角栓が酸化し表面が黒くなったもので、放置してしまうと炎症ニキビに発展しやすくなります。
日々のスキンケアに加え、肌を潤すための水分補給やストレス管理なども、黒ニキビの予防に効果的です。
スキンケアではなかなか改善が見られない場合は、ウォーターピーリングやケミカルピーリングなどの美容医療もおすすめです。
自分の肌に合ったケア用品や美容医療を選択することが、トラブルを回避するために重要になります。
黒ニキビでお困りの方は、椿クリニックにご相談ください。

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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