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インモードとボトックスの順番は?咬筋ボトックスとの相性と受け方ガイド

インモードとボトックスの順番は?咬筋ボトックスとの相性と受け方ガイド

この記事を読んでわかること

  • 同日施術は医師判断。部位が重ならなければ可の例も。基本はインモードが先で、その後のボトックスは1〜2週間空けると安心。
  • 輪郭や脂肪感が主ならインモード→必要部位にボトックス。額・目元の表情じわはボトックス→約2週後にインモードが無難。
  • 咬筋の張りにはボトックスで筋肉の張力を緩め、引き締めはインモード。原則インモード先→咬筋ボトックスだが適応は医師と決定。
  • 予定前は咬筋ボトックスを3〜4週前、インモードは約1週前が目安。直前は避け、当日の飲酒・激運動は控えてダウンタイムを軽減。

「インモードとボトックスは同日に受けても大丈夫?」「咬筋ボトックスもしたいけど、どちらを先にしたらいいの?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。どちらの施術も、フェイスラインをすっきりさせたり、小顔効果を期待出来たりするものですが、施術の順番や相性は、仕上がりやダウンタイムの過ごしやすさに大きく影響します。
このコラムでは、インモードとボトックスの基本的な順番の考え方や、咬筋ボトックスとの相性、さらにイベント前のスケジュール調整や初めて受ける際の判断基準まで、分かりやすく解説します。
自分の悩みに合った受け方を知り、無理のない計画を立てるための参考にしてください。

インモードとボトックスの順番|咬筋ボトックスとの相性も解説

インモードとボトックスの順番|咬筋ボトックスとの相性も解説

インモードとボトックスを組み合わせるときに多い疑問が「順番はどちらが先か」「同日にできるのか」という点です。特に咬筋ボトックスを含めた場合は、部位ごとに考え方が異なるため、相性を理解しておくことが大切です。ここでは基本的な考え方を整理します。

インモードとボトックスは同日施術できる?安全基準

結論として、同日施術が可能かどうかはクリニックや医師の判断基準によるのが一般的です。

安全面では、施術部位が重ならない場合は同日に行われるケースもありますが、腫れや内出血が出る可能性を考慮して「1〜2週間空けた方が良い」とされる場合もあります。

もしも同日に施術する場合は、ボトックスの特性も考慮してインモードが先の施術が推奨されます。

先にやるのはどっち?インモードとボトックスの判断目安

基本的には、インモードで皮膚の引き締めを行った後にボトックスを注入する流れが選ばれることが多いです。その理由としては、インモードを先に行いある程度輪郭を整えてから筋肉へアプローチを行う方が、自然な仕上がりになりやすいのです。また、ボトックスは熱に弱い性質を持っており、インモードの熱がボトックスの効果を左右する可能性があるからです。

そのため、フェイスラインをすっきりとさせる目的での咬筋ボトックスとインモードも、インモードを先にして余分な脂肪やむくみなどを落ち着かせてからボトックスを受けることで、より自然で効果的な仕上がりが期待できます。治療を併用する際は、インモードの施術から1〜2週間空けてボトックス施術を受けることで肌への負担の軽減や、より自然な仕上がりに近づけます。

ただし、施術部位や悩みによってはボトックスで動きを弱めてから肌のハリを改善していく方法が適している場合もあるため、両方の施術を受ける際は必ず医師の診断を仰ぎましょう。

部位別に違う!インモードとボトックスの効果的な活かし方

部位別に違う!インモードとボトックスの効果的な活かし方

部位によってインモードとボトックスの相性や期待できる変化が異なります。部位ごとに解説していきます。

額・目元のしわとインモード・ボトックスの組み合わせ

額や目元は、表情の動きによる表情じわが目立ちやすい部位です。

この部分では、表情じわにアプローチできるボトックスを先に行い、肌全体のハリを補う目的でインモードを後に取り入れるのがおすすめです。

表情じわは筋肉が強く収縮することでできるため、先にインモードで肌のハリを改善しても表情が動くたびにできるしわが肌を折りたたんでしまい、インモードの効果が減少してしまう結果になることも。

そのため、「しわをできにくくするケア」のボトックスを先に行い、その後2週間以上空けてから「肌の質感を整えるケア」のインモードを組み合わせることで、より自然な仕上がりが期待できます。

フェイスラインの引き締めとボトックスの使い分け

フェイスラインは、たるみや輪郭のもたつきが気になる部分です。

ここでは、インモードで皮膚を引き締めるケアと脂肪を減少させるケアを行い、その後「エラが気になる」や「もっと効果的にたるみを引き締めたい」という場合には、ボトックスでエラや皮膚の下への引っ張りを緩和するケアを組み合わせるのがおすすめです。

脂肪がつきやすいタイプにはインモードでの引き締めが相性が良く、筋肉の張りによるエラ張りが目立つタイプには咬筋へのボトックスが効果的な選択肢になります。また、フェイスラインは皮膚を下へ引っ張る力が強いことでももたつきが強調されてしまいます。そんな場合には広頚筋のボトックスがおすすめです。

フェイスラインの悩みが「脂肪由来」か「筋肉由来」かを見極めるのが、組み合わせを考える上で重要なポイントです。

咬筋ボトックスとインモードの相性と順番

咬筋(エラ部分)は、食いしばりや歯ぎしりなどで筋肉が発達しやすい部位。

この咬筋が発達してしまうと顔の下半分が横に広がったような、ベース型のフェイスラインになってしまいます。咬筋にボトックスを注入すると、筋肉の過度な収縮を和らげ、自然と筋肉をやせ細らせてくれます。これによりエラ部分のボリュームを和らげるサポートができます。

一方で、インモードはフェイスラインの引き締めに使われることが多く、「筋肉を緩める施術」と「皮膚を引き締める施術」の相性は良いと言われています。

順番としては、まずインモードで引き締め、その後に咬筋ボトックスで筋肉の張りを落ち着かせると、輪郭がよりすっきりと見えやすい傾向があります。ただし、見た目にもわかるほどエラの張りが大きい場合は、先にボトックスでエラの張りを落ち着かせてからインモードで気になるもたつきを解消していく順番でもいいでしょう。

ただし、施術のタイミングや間隔はクリニックによって基準が異なるため、医師に相談して調整するのが安心です。

この筋肉が収縮することで下顎骨が上に上がり、名前の通り咬むことができる。しかし上顎と下顎が常にかみ合わさった状態でいると、無駄な力が加わり続けるので咬筋の過剰発達が起き、顔全体が大きく見える主な原因ともなる。

引用:Wikipedia – 咬筋

イベント前に逆算!咬筋ボトックスとインモードのスケジュール

イベント前に逆算!咬筋ボトックスとインモードのスケジュール

結婚式や写真撮影などイベント前に施術を受けたい場合、直前に慌てて予約すると仕上がりが間に合わないこともあります。ここでは、咬筋ボトックスとインモードを「いつ受けると見え方が整うか」を逆算スケジュールで解説します。

施術は予定日の何日前に?スケジュール目安

咬筋ボトックスは2週間ほどで効果が出始めるため、イベント日の3〜4週間前に受けるのが安心です。

インモードは直後からハリ感を得られる場合もありますが、むくみや赤みが引いて安定するまで1週間前後を見ておくと安心です。

両方を行う場合、イベントの1か月前くらいが目安になります。

むくみを避ける時期のカレンダー調整

施術直後はむくみや腫れが出やすく、写真や人前に出る場面では気になることがあります。

特にインモード後は1〜2日程度の赤みやむくみ、咬筋ボトックスは注射部位の違和感が出ることがあるため、重要なイベントの1〜2日前は避けるのが基本です。

予定を逆算して、余裕を持ってスケジュールを組むと安心です。

初めての人向け|インモード先・ボトックス後の判断基準

初めての人向け|インモード先・ボトックス後の判断基準

初めてインモードやボトックスを受ける人にとって、「どちらを先に受けるべきか」「自分の悩みに合うのはどの方法か」は迷いやすいポイントです。ここでは、初心者が判断しやすい基準を3つの観点から紹介します。

表情じわ優先か輪郭優先かの決め方

悩みが「額や目元のしわ中心」なら、ボトックスを先に受ける方がより自然になりやすく、インモードの効果も最大限得ることができるでしょう。

一方で「フェイスラインのもたつきや二重顎が気になる」なら、インモードを先に照射して引き締めを意識する方が効果的です。その後、ボトックスが必要な部分があればバランスを見ながら施術を行うといいでしょう。

まずは「自分が一番改善したいポイントはどこか」を優先順位として決めましょう。

ダウンタイムを短くするための工夫

初めて施術を受ける際は、どのような反応が起こるか予想がしにくくなります。そのため、腫れやむくみが出ても支障が少ない日程を選ぶのが安心です。

また、施術の当日はアルコールや激しい運動を控えるなど生活習慣の工夫も重要です。

スケジュールに余裕を持たせることで、ダウンタイムの影響を最小限に抑えることができます。

まとめ

インモードとボトックスの順番は、基本的にはインモードが先の方が自然な変化を得やすくなります。しかし、表情じわなどの皮膚の動きによってしわが刻まれていくような悩みには、ボトックスで筋肉の動きを抑制してから肌にハリを与える順番の方が適していることもあります。

部位順番の目安相性のポイント注意点
額・目元のしわボトックス → インモード表情じわを和らげた後に、インモードで肌全体を引き締めると自然な仕上がりになりやすいボトックスがしっかりと効いてからインモードの施術を行わないとボトックスの効果が半減しやすくなる
フェイスライン基本的にはインモードが先脂肪には引き締め(インモード)、筋肉の張りには緩和(ボトックス)が有効に働く脂肪や皮膚のたるみを改善してからボトックスを受けることで自然な仕上がりになりやすい
咬筋(エラ)悩みの大きさによって順番が変わるエラの張りが強い場合は筋肉のボリュームを落ち着かせた後にインモードで引き締めると輪郭がすっきり見えやすい噛みしめが強い人はボトックスの効果が出るまで少し時間がかかる場合も

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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