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頬骨下のへこみはなぜ起こる?ヒアルロン酸・HIFU・ボトックスの治療法と生活習慣改善

頬骨下のへこみはなぜ起こる?ヒアルロン酸・HIFU・ボトックスの治療法と生活習慣改善

この記事を読んでわかること

  • 頬骨の下がへこんで見える原因は、加齢による変化やダイエット、生活習慣である。
  • へこみはメイクや髪型でカバーできたり、生活習慣の見直しで改善に期待できたりする。
  • へこみが改善しないときは、美容クリニックでヒアルロン酸注入やHIFU、ボトックス治療を受けるのもひとつの手段である。

「頬がへこんで見えるようになってきた」「昔はふっくらしていたのになんで頬がこけるんだろう」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
頬骨の下のへこみが起きるのは、同じ向きで寝ている、噛みしめる習慣や加齢による筋肉量・骨密度の減少、ダイエットによる体重変化などさまざまです。
頬のへこみは、生活習慣を見直すと改善に期待できます。
この記事では、頬のへこみがあるときに見直したい生活習慣を解説します。
また、生活習慣の見直しで改善できなかった場合に、美容クリニックで検討したい施術や費用についてもお伝えします。

頬骨の下がへこんで見える理由をやさしく理解

頬骨下のへこみやたるみを気にして頬を軽く触れる女性のイメージ写真

頬骨の下がへこんで見える理由は、年齢を重ねて骨格や筋肉のバランスが変化したり、日々の姿勢が影響したりします。
この章では、頬骨の下がへこむ理由を解説するので参考にしてください。

骨格・脂肪・筋肉のバランスで影ができる仕組み

年齢を重ねると骨密度や脂肪が低下したり、表情筋が衰え皮膚を支えられなくなったりしてたるみや頬のへこみができる原因になります。

骨密度は20歳頃がピークで徐々に減少します。骨密度が低下すると、骨の厚みが薄くなり、痩せてボリュームが減少するため、頬にへこみができやすくなるのです。
米国による研究では、41歳以降から顔の骨の骨密度が低下すると報告されています。
骨密度の低下速度は男性よりも女性が早いため、特に40歳以上の女性は頬骨のへこみを感じやすい年齢といえるでしょう。

また、筋肉の減少によりへこみができる理由は、主に表情筋が関係しています。
表情筋は顔の皮膚と筋肉をつなげ支える役割がある皮筋の総称です。
しかし、表情筋の強度が低下すると皮膚や脂肪を支えきれなくなり、頬がたるみ、へこみができてしまうのです。

脂肪に関しても、減少すると肌のボリュームが少なくなるため、ハリが減少しへこみができます。

表情筋(ひょうじょうきん、英:mimic muscles)は、顔面部と頭部、頸部の一部にある、皮筋の総称である。

引用:Wikipedia 表情筋

体重変化やむくみの影響

体重が増えた場合、ダイエットに取り組む方も多いでしょう。しかし、過激なダイエットにより体重が急激に変わる点も、頬骨の下にへこみができる原因のひとつです。

脂肪は皮膚を支える役割もあるため、その土台となる脂肪がダイエットによって減ってしまうと、頬がこけたり、へこんだりしてしまいます。

また、むくみがある状態から改善したときも頬がこけたと感じるかもしれません。特に、加齢による土台の弱まりでさらに“こけ”が強調される関係になってしまいます。
むくみは一時的な場合が多く、慢性的なものにしないようにするためには、日々の食習慣や生活習慣を見直すことが重要になります。

姿勢や噛みぐせによる左右差

普段食事を摂るときに片方で噛む習慣がある場合は、左右差が出る原因になります。また、頬杖をついたり、いつも同じ横向きになって眠ったりすることも頬のへこみや左右差の原因です。

片方で噛む習慣があると、片側のみ筋肉が発達して筋肉が太くなってしまう可能性があるのです。長時間の頬杖や横向きの姿勢では、圧迫により血流が悪くなります。これによって、新陳代謝が低下しターンオーバーが乱れることによる肌のハリの低下も関係します。肌のハリが低下することで、へこみが目立ちやすい原因になるのです。

生物を構成している細胞や組織 (生物学)が生体分子を合成し、一方で分解していくことで、新旧の分子が入れ替わりつつバランスを保つ動的平衡状態のこと。また、その結果として古い細胞や組織自体が新しく入れ替わること。

引用:Wikipedia ターンオーバー(生物)

原因別にみる頬骨下のへこみ改善治療

肌のハリやツヤが整い、頬に手を添えて微笑む女性のイメージ写真。美容ケア後の明るい仕上がりを表現したカット

先ほど解説した原因に合わせて、へこみを改善する治療法について解説します。
メリット・デメリットもお伝えするため、頬こけが気になる方は検討してみてください。

ヒアルロン酸注入でボリューム補正

へこみを改善する方法に、ヒアルロン酸注入があります。
頬のこけやへこみが気になる部位にヒアルロン酸を注入することで、失ったボリュームをヒアルロン酸が補ってくれるため、改善が期待できるのです。

頬がこけた老け見えのBeforeと、ふっくら丸みが出たAfterを比較したイラスト。頬骨下のへこみ改善のビフォーアフター図

また、皮膚のたるみによって頬のこけが起きている場合にも、皮膚を持ち上げるようにヒアルロン酸を注入することもでき、顔のバランスを見ながらへこみを改善していけます。

ヒアルロン酸注入は短時間で施術を終えることができ、比較的挑戦しやすい施術ですが、個人の骨格やへこみに合わせた注入量の調整が必要であり、効果が出るかは医師のスキルに左右されます。ヒアルロン酸注入の施術を希望する際は、実績が多く相談しやすいクリニックを選びましょう。

HIFUでたるみを引き上げ

HIFUは高密度の超音波を肌に照射し、「真皮層」「脂肪層」「SMAS筋膜」に刺激を与えて、コラーゲンやエラスチンの産生を促したり、筋膜の引き締めを促したりする施術です。これにより、皮膚の浅い層から深い層まで頬こけの原因に合わせた深度の照射で、肌のリフトアップが期待できます。

HIFU(ハイフ)が1.5mm・3.0mm・4.5mmの深さに超音波エネルギーを照射する仕組みを示した皮膚断面イラスト。表皮・真皮・脂肪層・SMAS筋膜の深達度が描かれている図

筋膜や肌のハリが低下して、頬がたるんできたと感じる方にHIFU施術はおすすめです。

HIFUはエステサロンでも取り扱っているところがありますが、エステサロンでの施術にはリスクが伴います。実質、2022年では事故の約8割をエステサロンでの施術が占めているのです。そのため、施術を受けるときは必ず医療機関で、医師の指示のもと資格を持った施術者から受けるようにしましょう。

咬筋ボトックスで左右差のあるへこみに対応

咬筋ボトックスは、ボツリヌス菌から生成した薬剤が、筋肉の収縮を抑えます。これにより、筋肉の収縮を弱め、少しずつ筋肉をやせ細らせていくことでナチュラルなフェイスラインへの変化に期待できます。

咬筋は頬と下顎をつないでいる筋肉で、噛みしめる習慣により発達して、頬のへこみができてしまいます。

咬筋が発達してしまう原因としては、歯ぎしりや食いしばりなどがありますが、左右で同じように筋肉が発達し頬のへこみが現れるパターンもあれば、そこに日常の噛み方のクセなどが加わるとどちらかだけが発達しやすくなることもあります。これにより、頬のへこみ具合にも左右差が出てしまうことも。そんな時でも、ボトックス注射であれば筋肉の発達具合によって左右の注入量を調節することができるため、左右差のある頬のへこみにもアプローチが可能です。

今日からできるセルフ対策と生活習慣の見直し

鏡を見ながらフェイスラインや頬のハリを確認する女性のイメージ写真。美容施術後の仕上がりをイメージさせるカット

「治療を考えているけど、まずはセルフ対策で試したい」と考えている方もいるでしょう。
この章では、へこみをカバーするメイク方法や、改善に期待できる生活習慣についてお伝えします。

光・チーク・髪型で影をカバーするメイクテク

メイクで頬のへこみをカバーしたいときは、ツヤタイプのファンデーションを全体に乗せましょう。その後リキッドタイプのコンシーラーをへこみが気になる部分につけて、影のある部分にスポンジで伸ばします。また、ハイライトをへこみのある部分に乗せると、光を集めてふっくらとした見た目になります。

ポイントメイクとしては、ピンクやベージュ系のチークを頬の高い位置に乗せると、自然なフェイスラインになり印象を変えられるでしょう。

へこみを髪型でカバーするときは、前髪を立体的にしたり、頬の横に丸みを作ったりすると印象を変えられるかもしれません。

噛みしめや頬杖を減らす置き換え習慣

噛みしめがある方は、ストレスを軽減できるように意識してみてください。噛みしめは、下あごをほとんど動かさずに食いしばる状態のことで、疲れているときや集中しているとき、ストレスを感じているときなどに、無意識に行っている癖です。噛みしめが長く続くと、顎の筋肉の発達だけでなく歯にも悪影響を及ぼしてしまうため、できるだけ早い段階で改善することがおすすめです。

ストレスを軽減するには、ストレッチが有効です。ストレッチにより筋肉がほぐれた状態で過ごせるため、噛みしめる頻度の減少にも期待できます。

呼吸・姿勢・睡眠を整えて影を作りにくくする

呼吸の仕方や日々の姿勢、睡眠の質なども頬の影の形成に関わっています。

呼吸の見直しとしては、口呼吸をできるだけ少なくして、鼻呼吸を意識しましょう。口呼吸で口がぽかんと空いた状態では、口周りの筋肉を使う機会が少なくなり、頬のたるみやへこみの原因となるのです。集中しているときはとくに口呼吸になりやすいため、意識して口の開き具合を確認する習慣を取り入れてみましょう。

姿勢は、スマートフォンやパソコンを操作するときに前屈みになったり、猫背になったりしないよう心がけましょう。姿勢が悪い状態が続くと、筋肉がこわばり、血流が少なくなります。

さらに、睡眠不足の状態が続くと肌のターンオーバーが乱れやすくなり、ハリが低下して頬のへこみを助長してしまう可能性もあります。睡眠の2時間前にはブルーライトをカットしたりゆっくりと湯船につかったりして、深い睡眠を取れるように心がけましょう。

頬のへこみを改善したい方は、呼吸・姿勢・睡眠習慣を見直してみましょう。

左右差が大きくなったときに確認したいこととは

頬に手を添えて肌のハリやフェイスラインの仕上がりを確かめる女性のイメージ写真。美容施術後の自然なボリューム感を表現したカット

頬骨の下のへこみに「なんだか左右差が出てきた」「片側だけへこみが大きくなってきた」と気づいたときに確認したいのが、普段のクセや生活習慣です。ここでは、「気づいたら左右差が大きくなっていた」とならないためのチェック方法を解説していきます。

左右差を生む生活習慣を見直す

左右差を生む生活習慣には、片方で噛みしめたり、頬杖をついたりするものがあります。
食事のときに片方で噛む習慣は、左右差を生む原因です。片方で噛む習慣がある方は、両方で咀嚼するように意識しましょう。

頬杖をついていると、片側だけ圧迫される時間が多くなり、左右差を生んでしまいます。
頬杖をできるだけ少なくできればよいですが、習慣化したものを辞めるのは難しいでしょう。
片側で頬杖をしたら、次は逆側で行うよう心がけて、頬を圧迫する時間を徐々に少なくしましょう。

歯科矯正中に頬のへこみを感じたときは、食事の際によく噛むことを意識してください。
矯正器具を着けているときは、今までと喋りや噛むときの感覚に違和感があり、会話を避けがちです。
会話がなく、食事で噛む回数が少ないと、筋肉が衰えてしまい、頬のこけが目立ちやすくなります。
食事で咀嚼回数を増やすと表情筋が鍛えられ、頬のこけを改善できるでしょう。

枕や寝姿勢での圧迫を避ける

同じ体勢で睡眠を取ると、頬杖と同様に片側だけ圧迫されて頬がへこむ原因になります。
特に硬い枕を使用している方は、圧迫されやすく血流が悪くなりやすいのです。
右向きで眠った次の日は左向きで横になる、横になって過ごすときは定期的に向きを変えるなど、意識して過ごすと頬こけの悪化を予防できます。

リラックスできる体勢で過ごす時間も大切ですが、へこみが気になるときは時間を決めて逆向きになるよう意識してみてください。

頬骨下のへこみ対策 どこまで自分で?どこから専門家へ?

頬に軽く触れながら肌の状態を確認する女性のイメージ写真。頬骨下のへこみやたるみを意識した表情

「頬骨下のへこみが気になるけど、セルフ対策と専門家に相談するラインはどこからなの?」と判断に悩みますよね。
目安はセルフ対策に2週間程度取り組み、改善の傾向がなければ専門家に相談してみてください。へこみに関する相談先も解説していくので、今後の参考にしてくださいね。

まずは2週間セルフチェック ― 自分でできる観察ポイント

頬のへこみが気になる方は、以下の項目をチェックしてみてください。

  • 頬骨が張っている
  • 顔に影ができている気がする
  • 肌のツヤ・ハリがなくなった
  • 頬のたるみ・くぼみが気になる

上記にひとつ以上当てはまる方は、頬のへこみがあります。
上記以外にも、こめかみから頬にかけてオージーカーブと呼ばれるS字のフェイスラインがあると、明るい印象が与えられます。

オージーカーブがある丸みのある頬と、オージーカーブがないまっすぐなフェイスラインを比較した顔のイラスト

オージーカーブの有無もへこみがあるかの判断材料になるため、気になる方はチェックしてみましょう。
観察ポイントで当てはまった方は、先ほど解説した生活習慣の見直しに取り組んでみてください。

専門家に相談するならどこ?美容クリニック・歯科・栄養の選び方

頬のへこみが気になるときは、原因別に相談先を決めましょう。

原因相談先
生活習慣やダイエットによる頬のへこみ美容クリニック
歯科矯正や抜歯による頬のへこみ歯医者

生活習慣やダイエットによる頬のへこみであれば、美容クリニックがおすすめです。
冒頭で解説したように、ヒアルロン酸注射やHIFU、ボトックスなどで頬のへこみを改善できるかもしれません。

歯科矯正や抜歯によるへこみは、美容クリニックに相談しても治療中の場合は、対応してもらえないケースがあります。歯科矯正の途中で美容医療を実施する場合、施術・部位によって感染や出血などリスクが高くなるのです。
歯科矯正中に美容治療を受ける場合は、美容クリニック・歯科医師の両方に必ず相談しましょう。

費用や時間を知って無理のない計画を立てる

椿クリニックで今回紹介した施術を受けるときの費用や時間は、以下のとおりです。

施術メニュー費用施術時間施術間隔
ヒアルロン酸注入1.0cc/1本¥77,000約60分最低1ヶ月
2.0cc/2本¥146,300
3.0cc/3本¥207,900
4.0cc/4本¥261,800
5.0cc/5本¥308,000
HIFU300ショット(全顔)初回 ¥19,800
通常 ¥38,280
約40分約3~6ヶ月
咬筋ボトックスボトックスビスタ(厚生労働省認可)50単位 ¥53,900
80単位 ¥85,800
100単位 ¥96,800
約30分約1ヶ月
韓国製ボツリヌストキシン50単位 ¥13,200
80単位 ¥19,800
100単位 ¥26,400
約30分約1ヶ月

施術によって治療間隔や費用が変わるため、あなたの金銭面や通える頻度を考えてメニューを選ぶとよいでしょう。
「自分にどの施術が合うかわからない」と悩んでいる方は、無料でカウンセリングが受けられるため、お気軽にご相談ください。

まとめ

頬骨の下のへこみは、実年齢よりも高く見える原因になるものです。今回紹介した生活習慣の改善でへこみの軽減に期待できたり、メイクでカバーできたりするかもしれません。
へこみが気になったときは、まずはセルフで改善できないか試してみてください。
それでも改善しない場合は、美容クリニックで治療を受けるのもひとつの手段です。

椿クリニックでは患者様に安心・納得して施術を受けてもらえるように、治療内容の説明やカウンセリングをしています。
へこみが気になる方はお気軽にご相談ください。

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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