表情筋って?
「顔」とひとくくりに言っても、その中には鼻や口など、いくつかパーツが存在します。また、表面的な部分以外にも、表情筋など内側にもたくさんのパーツがあります。ここでは表情筋にスポットを当て、解説していきます。
顔内部の表情筋の名称
それぞれの筋肉の働きは次の項目で解説していきます。
表情筋の働きって?
前頭筋 この筋肉が働くとおでこの皮膚のシワを作り、眉毛とまぶたが引き上げられます 眉毛下制筋 眉毛を下に下げる働きをします 眼輪筋 目を閉じるときに働きます。まぶたを強く固く閉じるときにも使われます 鼻根筋 鼻の根元に横シワを作る働きをします 上唇鼻翼挙筋 鼻翼(小鼻)と上唇を引き上げる働きをします 小頬骨筋 鼻翼(小鼻)と上唇を引き上げる働きと鼻唇溝(ほうれい線)の形成に関与しています 大頬骨筋 口角を上外側の方向に引き上げます 笑筋 えくぼを作ります 下唇下制筋 下唇を外側下方へ引き下げます 口角下制筋 下唇と口角を下へ引き下げる働きをします。両側が働くと口が「へ」の字になります 口輪筋 口を軽く閉じたり、周りの筋束が同時に働くと強く閉じる。また、口を尖らせたりする働きもあります オトガイ筋 オトガイ部(あご先)の皮膚を引き上げて、下唇を突き出す働きをします 皺眉筋 眉間にシワを作ります。特に縦じわ
参考元:鹿児島大学 島田和幸 表情筋について より
表情筋によるシワとは
表情筋の名称や働きを解説しましたが、どの表情筋の働きがどのシワにつながるのかまだまだわからないことが多いですよね。この項目では表情筋とよく聞く悩みの部位のシワについて解説していきます。
おでこのシワ
眉毛を上げたときにおでこに横ジワができますよね。このシワは前頭筋が働くことによりできます。前頭筋が強く長期間働くことで、どんどんとシワが刻み込まれていき、顔を動かしていない時にもおでこにくっきりとシワが残ります。そのため、ボトックスで前頭筋の働きを緩めてあげることが重要です。
眉間のシワ
集中しているときや怪訝な表情を作る時など、眉をぐっと中心に寄せたときに眉間にできる縦ジワは、皺眉筋(すうびきん)が関係します。この筋肉をよく使うことにより、表面に刻み込まれてしまっているものもあります。
目尻のシワ
笑った時に目尻にできるシワは眼輪筋が関係しています。よく笑う人に目尻のシワが多いのは、この表情筋をよく使っているからです。
あごのシワ
あごにできるシワ、よく梅干しジワと言われますが、このシワはオトガイ筋の働きによるものです。無意識のうちに下唇が突き出てしまっているとき、あごに梅干しのようなシワができていた経験はありませんか?オトガイ筋の働きを緩めてあげることで改善します。
バニーライン
眉間のシワと共に現れることが多いですが、目頭から鼻にかけて斜めに入るシワのことです。アメリカのウサギのキャラクターに似ていることから、バニーラインと呼ばれるようになりました。このシワができてしまうと、常に怒っている印象を与えてしまうシワです。眉間のシワと一緒にボトックスで治療する方が多いシワです。
ボトックスって何?
表情筋によるシワの話をしてきましたが、そもそもで表情筋の働きを弱めるボトックスって何?という疑問も出てきたのではないでしょうか。ボトックスについて簡単に解説していきます。
ボトックスとは
A型ボツリヌス毒素から抽出した、毒性のない製剤(毒性のないA型ボツリヌストキシン)の事で、筋肉を弛緩させる作用があります。 これを表情ジワの筋肉に注射することにより、筋肉が弛緩、それを補うように周囲の筋肉が皮膚をひっぱる事により、表情ジワが消え、効果が持続する間は表情ジワが出来にくくなります。 施術にかかる時間も短く、個人差はありますが、だいたい2〜3日で効果が出始め、3〜4ヶ月程度続きます。
引用:椿クリニックHP
近年では医療用としてだけでなく、美容外科領域において筋弛緩作用を応用した「眉間やアゴのシワ取り」や「輪郭補正(エラ取り)」の美容目的で使用されていることが多く、日本においても2009年にアラガン社からボトックスビスタという商品名で発売された[12]。ボトックスビスタの美容医療業界における市場占有率は半数を超える[13]。世界で1,100万人以上が美容医療分野での治療を受けており、他社薬剤との臨床比較試験においても、持続期間やしわの改善率などに「ボトックスビスタ」が優れているとの結果が報告されている[14]。
引用元:Wikipedia
椿クリニックのボトックスが安全な理由
椿クリニックでは、厚生労働省・FDA(アメリカ食品医薬品局)認可のボトックスビスタ(アラガン社のボトックス)、MFDS(食品医薬品安全処)認可の韓国製ボツリヌストキシンの2種類の製剤を取り扱っております。 しわとり治療は、シワの種類や症状、個人差によって適切な治療方法が異なります。
初めて治療を受けようとお考えの方は、シワ取り治療に知識と経験がある医師に、ご自身にもっとも適した治療方法をご相談されることをお奨めします。 ボツリヌス治療は、この治療の薬剤の特性を十分に理解し、施注手技について十分な知識と経験がある医師が行わなければなりません。医師がボツリヌス治療を行うためには、事前にA型ボツリヌス毒素製剤の取り扱いに関する講習・実技セミナーを受講し、施注資格を取得することが義務付けられています。
椿クリニックの医師およびスタッフはアラガン社の講習・実技セミナーを受講し、薬剤の特性ならびに薬剤の取り扱いについて正しい知識と技術をご提供いたします。
引用:椿クリニックHP
FDAは食品や医薬品、さらに化粧品、医療機器、動物薬、たばこ、玩具など、消費者が通常の生活を行うに当たって接する機会のある製品について、その許可や違反品の取締りなどの行政を専門的に行う。
引用元:Wikipedia
食品医薬品安全処(しょくひんいやくひんあんぜんしょ、略称: 食薬処、英語:Ministry of Food and Drug Safety、MFDS)は、安全な食品及び医薬品体系の構築・運営を通じて、関連産業の競争力向上という国民の期待に応じる為に設立された、大韓民国における国家行政機関。旧名は韓国食品医薬品安全庁 (Korea Food and Drug Administration、KFDA) 。
引用元:Wikipedia – 食品医薬品安全処
表情ジワ以外のボトックスの使い方
表情筋とボトックスについて解説してきましたが、ボトックスには表情筋によるシワ以外にも使い方があります。椿クリニックで提供している表情じわ以外の顔のボトックス治療をご紹介します。
口角が下がりへの字になってしまう
笑っていない時、口角が下がって常に不機嫌そうな顔になっている経験ありませんか?口角が下がるのは口角下制筋が強く働いているからです。この表情筋の働きをボトックスで弱めてあげることで、への字になっていた口を緩やかにしてくれます。
顔のたるみにも効果的なボトックス
ボトックスは顔の皮膚を下に引っ張っている筋肉を緩めることでたるみの改善にも効果的です。 「フェイスリフトボトックス」と呼ばれる打ち方は、皮膚を下に引っ張っている顎から鎖骨あたりにかけて伸びている広頚筋という筋肉にボトックスを注射します。
そうすることで下へ引っ張る力が緩み、上に引っ張る力が優位になることでフェイスラインのたるみが改善されます。たるみの他にもほうれい線の改善も期待できます。
まとめ
ボトックスは顔の表情筋に注射することで、筋肉の収縮を抑え表情ジワの改善が可能です。 椿クリニックでは2種類のボツリヌストキシン製剤、ボトックスとニューロノックスをご用意しています。 表情筋の他にも、下がった口角やフェイスラインのたるみの改善にも使われます。