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肌の赤みを消すことはできる?赤みの原因別に改善策をご紹介します

肌の赤みを消すことはできる?赤みの原因別に改善策をご紹介します

この記事を読んでわかること

  • 肌の赤みは血管の拡張、ニキビ跡、繰り返しの炎症などが原因で発生します。赤ら顔は血管拡張が関係し、ニキビ跡は炎症で毛細血管が集中して赤みが残ることが多いです。
  • 赤ら顔にはフォトフェイシャルでの毛細血管の縮小、ニキビ跡にはビタミンCイオン導入やピーリングが有効です。各原因に合わせた治療が改善に効果的です。
  • 赤みの対策には、良質な睡眠、ストレス管理、やさしい洗顔や保湿が重要です。紫外線対策や温度管理にも注意が必要で、赤みを予防できます。
  • 肌に優しい和食や、ビタミン・タンパク質の摂取で赤みケアが可能です。グリーン系のコンシーラーを活用したメイクで、赤みを目立たなくできます。

肌の赤みは血管が浮き出ることが原因だったりニキビ跡で肌が赤い、繰り返す炎症で肌が赤いなど、肌の赤みの中にも様々な種類、原因があるため、それぞれの原因に合わせたケアが大切になります。
日常生活やスキンケアを見直すことも大切ですし、美容クリニックでフォトフェイシャルやケミカルピーリング、イオン導入、点滴や内服など原因にあった治療をすることで、肌の赤みを軽減させることができます。
日常生活やスキンケアで気をつけること、赤みの原因別にどんな治療が合うのか等こちらのコラムでお伝えしていますのでせびチェックしてみてください。

肌の赤みの原因とは

お肌の赤みには様々な原因があります。こちらでは血管拡張、ニキビ、長期的な赤みの原因についてお伝えしていきます。

血管の拡張による赤ら顔とは

赤ら顔とは、毛細血管が拡張して血管が肌の表面に赤く浮き上がってしまう症状のこと。毛細血管拡張症ともいいます。
人によって毛細血管拡張症のタイプは異なり、血管が確認できない程度の方もいれば、肌表面に血管が線状に浮き出て見えるタイプの方もいます。毛細血管が多くある鼻や頬周りで、症状を認められることが多いです。
毛細血管が拡張する主な原因は、繰り返す炎症によるものです。炎症が起こると、免疫細胞の移動の促進や、損傷した組織の修復に必要な栄養素と酸素を供給するために、血管が拡張します。体の防御メカニズムのひとつで自然な反応ですが、炎症が繰り返されることで、赤ら顔としての印象が強くなりやすくなります。
毛細血管拡張症は、色白の人や皮膚が薄い人に表れやすく、生まれつきの要因があることも特徴です。また、温度差や精神的影響によっても赤みがでるので、緊張していたり飲酒していたりするとより症状が強く出る傾向があります。

参考:毛細血管拡張症 – MSDマニュアル家庭版

ニキビ跡から生じる赤み

ニキビができて炎症が起きると、そのダメージから皮膚を守るために毛細血管がニキビ跡に集中して、うっ血することがあります。その影響で、ニキビが治った後も赤みが残ってしまいます。
また、ニキビ跡によっては、まだ炎症していることで赤みが続いていることもあるため、それぞれの赤みの原因に合った対処が重要になります。

繰り返しの炎症による長期的な赤み

ニキビによる炎症が強い場合や、同じ場所で何度も炎症が繰り返されている場合、皮膚にダメージを受けることから表皮や真皮が薄くなります。そして毛細血管が集まり赤みが長期間続いてしまうことがあります。
繰り返した炎症によって、肌自体もダメージを受けている状態のため、赤みの対処と同時に、ダメージを受けた肌のケアも行うことで、より効果的に赤みの解消が可能です。

毛細血管の拡張による赤みは、セルフケアでは改善が難しいため、炎症を初期の段階で改善してあげることが、後々に赤みを残さないためにも大事になります。

椿クリニックのアプローチ – 赤みの原因別治療

赤みの原因がわかったところで、ここからは赤みに対する治療方法について、原因別に解説していきます。

赤ら顔に対する治療法

毛細血管が拡張することで皮膚が赤く見えてしまう赤ら顔への治療方法としては、フォトフェイシャルがおすすめです。
フォトフェイシャルは、顔の表面に広がった余分な毛細血管を破壊し、縮小させることができるので、肌表面の赤みを目立ちにくくする効果が期待できます。

また、イオン導入をフォトフェイシャル後に併用することもおすすめです。肌のバリア機能により塗るだけでは肌の深部まで届かない有効成分を、皮膚の深部に浸透させることができるため、より美肌への効果が期待できます。

フォトフェイシャルについて詳しくはこちら
イオン導入について詳しくはこちら

ニキビ跡の赤みに対する治療

赤いニキビ跡はターンオーバーを促すことで大抵は自然に消えていきます。しかし、炎症が深い場合や、炎症を繰り返している場合には、治った後にでこぼこのクレーターができてしまったり、自然には治らない赤みが残ってしまったりする可能性もあります。ニキビの悪化を防ぐために、皮膚科で処方される外用薬を用いてニキビを早期に治療することも赤みを防ぐ方法のひとつです。
軽度の二キビ跡の場合、美容皮膚科では、ビタミンCのイオン導入により毛細血管拡張症を抑えて皮膚の血流を整えたり、過剰な皮脂分泌を抑え新しくできるニキビを予防したりします。また、ターンオーバーを促すためにケミカルピーリング治療を定期的に受けることもおすすめです。

組織レベルのターンオーバーの例として、例えばヒト表皮細胞基底層で形成され、約28日かけて角化し、角質細胞になり最後はとして剥落する。組織のターンオーバーに要する時間は、一般に個体の老化とともに増大する。

引用:Wikipedia – ターンオーバー

炎症が治まって平らになっても、赤み(炎症後紅斑(えんしょうごこうはん))が一時的に残ります。この赤みは時間とともに消えますのでご心配ありません。

引用:日本皮膚科学会HP 皮膚科Q&A にきび より

炎症による肌の赤みへの治療アプローチ

炎症による赤みの場合、炎症を皮膚科処方の塗り薬や内服などでコントロールしてからでないと美容皮膚科で治療を受けられない場合もありますが、繰り返すニキビによる炎症の場合ケミカルピーリングやイオン導入をすることでニキビの炎症を落ち着かせ皮脂のコントロールをすることができます。
身体の内面からアプローチするビタミン剤や美肌の点滴を併用することもおすすめです。

日常生活でできる肌の赤みケア

日常生活で少し意識するだけでも肌の赤みをケアをすることができます。
今回はストレスと睡眠、スキンケア、紫外線と温度に着目してお伝えしていますので、ぜひ今日から意識して取り入れてみてください。

ストレスと睡眠の影響について

私たちの体は、何らかのストレスを受けると、その事態に対処しようと交感神経を優位に切り替えます。それに伴って血管の収縮や覚醒反応が起こり、さらにその状態が続くと免疫機能の低下なども起こります。肌の生まれ変わり(ターンオーバー)も不調になり、すこやかな肌を保ちにくくなってしまうのです。
また、ストレスによってホルモンバランスが崩れると、皮脂の分泌を促す作用が強くなり、皮脂量が増加しやすくなります。これにより、ベタつきを感じやすくなったり、ニキビができやすくなったりすることもあります。ニキビが繰り返しできてしまうことで、炎症も繰り返され、結果治りにくい赤みのあるニキビ跡として残ってしまうのです。

肌の修復にはストレス管理が重要ですが、良質な睡眠も私たちの身体の細胞を修復する大切な要素です。睡眠中に分泌される成長ホルモンは肌の修復やターンオーバーに関係しますが、特に睡眠から3時間の間に最も成長ホルモンが分泌されると言われています。そのため、この間にしっかりと深い眠りに入れるかどうかが重要になります。
忙しい日々の中でも質の良い睡眠を取ることを意識し、寝室を暗くする、触り心地の良い寝具を用意するなど、熟睡できる就寝環境を整えるようにしましょう。

肌に優しい洗顔と保湿の重要性

肌に赤みを起こさないためには、日々の洗顔や保湿も重要になります。
まずは、「洗顔」のポイントについて紹介します。顔は汗や皮脂、大気中のほこりや花粉、メイクなどの汚れが溜まりやすい部位なので、常に肌を清潔に保つように洗顔します。ただし、洗いすぎは肌のバリア機能を弱める原因になってしまうため、低刺激性の洗顔料とぬるま湯を使って、やさしく洗顔することを心掛けましょう。また、タオルや洗顔ブラシなどで顔をゴシゴシとこすってしまうと、角質層を傷つけ、炎症を引き起こしてしまう恐れがあります。しっかりと泡立てた洗顔料を手の平に乗せ、泡で顔を包むように洗いましょう。すすぎ残しのないように、しっかりと洗い流すことも大切ですが、洗い流す際もシャワーを直接当てるのでなく、手ですくったぬるま湯を優しく顔に押し当てるようにしましょう。

次は「保湿」のポイントです。
洗顔後は皮脂や天然保湿因子が洗い流されるため、皮膚のバリア機能が低下し、外部からの刺激や乾燥に対して敏感になります。

そのため、肌の水分が蒸発しきらないうちに化粧水で水分を補いましょう。さらに化粧水を塗ったあとは、必要に応じて美容液などで栄養を補給し、最後に保湿剤やクリームを塗って水分を閉じ込め、肌を乾燥から守ります。このように、洗顔するたびに水分をしっかり補い保湿剤で保護することで、肌をダメージから守り、バリア機能の回復を促すことができます。敏感肌の方は摩擦に対してもデリケートなので、化粧水や保湿剤、クリームなどを塗る際もハンドプレスでやさしくなじませるようにしましょう。

紫外線対策と温度の影響

日焼けは、医学用語で「日光皮膚炎」といいます。一度にたくさん紫外線を浴びることで、皮膚の細胞が傷つき、やけどに似た症状が出ます。軽い症状だと、皮膚の赤みやほてり感、乾燥などで済みますが、ひどい日焼けでは、ヒリヒリした痛みや水ぶくれなどの症状が出ることもあります。いずれも炎症が起きて肌に大きなストレスがかかるため、敏感肌の方の場合は、日焼けをきっかけに顔の赤みが続くことがあります。

紫外線の他にも、食事や飲酒、寒暖差による体温変化などの刺激をきっかけに、毛細血管が拡張して肌に赤みが出る方もいます。悪化すると、常に顔が赤い状態が続き、ニキビのようなできものができることもあります。
自分の肌の傾向を知り、それに合った対策を行うことが、肌の赤身の予防にもつながります。

サンバーンは紫外線UVBが表皮を透過し、真皮乳頭体まで達した結果、直接的DNA損傷が主因となり乳頭体内の毛細血管が炎症反応として充血を起こし、皮膚の色が赤くなった状態を指す。その際、紫外線量がメラニン色素の防御反応を超えていると、細胞組織が傷を受け、炎症の情報伝達物質である多様な炎症メディエータやサイトカインが産生[3] され発熱や水泡、痛みが起きる。医学的にはこれを日光皮膚炎という

引用:Wikipedia – 日焼け

食事と肌の赤み – 内側からのアプローチ

食生活の乱れは肌荒れを引き起こす原因の1つです。肌に優しい食事とは?赤みを減らす栄養素とは?食事で心がけるポイントについてお伝えしていきます。

肌に優しい食事の選び方

糖質や脂質の多い食べ物は皮脂の分泌が活発になり肌トラブルが起こりやすくなります。
また、ダイエットなどで食事を抜いてしまうと自律神経が乱れ睡眠の質が低下してしまい肌トラブルの原因になります。
和食中心のバランスの良い食事を朝昼夜と摂ることが大切です。
お菓子や甘いジュースも肌には優しくないので避けた方がよいでしょう。
一汁三菜や「まごわやさしい」を意識して献立を組み立てるといいでしょう。

赤みを減らすための栄養素

お肌に良い栄養素としてビタミン・タンパク質・食物繊維等があります。ビタミンはお肌の新陳代謝を高め、タンパク質はお肌を作る基となり、食物繊維は腸内環境を整えてくれます。
いつもの食事を振り返り、不足している栄養素を積極的に摂って行きましょう。

メイクで肌の赤みをカバーする方法

日常生活やスキンケアに気を付けたり、美容クリニックで治療をすることで赤みの軽減に繋がりますが少し期間がかかってしまいます。こちらでは、少しでも赤みを抑えたようにみえる、赤みのある方へおすすめするメイクのポイントについてお伝えしていきます。

部分的な赤みのカバー

いつものベースメイクの前にグリーン系のコンシーラーをすることで赤みをカバーできます。
赤みが気になる部分にグリーン系のコンシーラーを点でのせ、広げるように塗っていくようにしましょう。赤みが特に気になるところは叩き込むように塗ることでカバー力がアップします。
これは肌の悩みの色を色相環に落とし込み考え、対角線に位置する色を重ねることで肌色の悩みを均一にしカバーすることができるというものです。

赤みのある肌の補色はグリーン系の色味のため、赤みの気になる部分へはグリーン系のコンシーラーが効果的です。

肌全体の赤みを消す方法

全体的な赤みが気になる方には、ベースメイクをグリーン系で整えるのがおすすめです。
赤みが気になる箇所に少しづつ薄く塗ることで赤みを抑えることができます。
グリーン系の下地で赤みを整えた後いつものファンデーションで仕上げていくといいでしょう。

まとめ

赤みといっても血管が浮き出るような赤み、ニキビ跡の赤み、炎症を繰り返してできた赤みなどの種類があります。
赤みの種類が違えば治療方法も異なります。
メイクで目立ちにくくすることもできますが、日常生活を見直し、美容クリニックで適切な治療を受けることで赤みのない素肌へと繋がります。

今ある赤みを1人で悩まず、一度椿クリニックへご相談ください。

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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