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リーズナブルに始めるたるみ防止策|猫背を整える1分首ストレッチと毎日の小さな習慣

リーズナブルに始めるたるみ防止策|猫背を整える1分首ストレッチと毎日の小さな習慣

この記事を読んでわかること

  • たるみ防止は高価な道具がなくても始められます。朝・夜の短いケアや週末のリセット習慣で、乾燥やむくみを和らげ、肌のハリを守ることができます。
  • 姿勢の乱れやスマホの使い方もたるみに影響します。猫背や首のこりを防ぐストレッチ、舌の位置リセット、スマホを目線に近づける工夫で、フェイスラインを崩しにくくなります。
  • 頭皮マッサージや枕の見直し、睡眠習慣を整えることも大切。血流やリンパの流れを助けることで、顔のこわばりやむくみを軽減し、すっきりとした印象につながります。
  • セルフケアで足りない時は医療ハイフも選択肢。効果や費用、ダウンタイムを理解し、日常の習慣と組み合わせることで、無理なく長く続けられるケアにつながります。

たるみ対策は、高価な道具よりも「毎日続けられる小さな行動」がカギになります。
このコラムでは、日常に取り入れやすい保湿のコツや摩擦を減らす触れ方、そしてたるみを助長させてしまう猫背を整えるストレッチを中心に、日々無理なく続けられる“リーズナブルなたるみ防止策”をまとめました。
スマホを見る位置の工夫や頭皮ほぐし、睡眠環境の見直しなど、顔まわりの印象づくりに関わる習慣もわかりやすく紹介します。
セルフケアを重ねても物足りないと感じる場合には、医療機関で受けられる医療ハイフという選択肢もあります。たるみ対策は自分のペースでできることから始めてみましょう。

リーズナブルに始めるたるみ防止の基本

高価な道具や特別な環境がなくても、たるみケアは毎日のちょっとした習慣から始められます。大切なのは「短い時間で無理なく続けること」。朝や夜のスキマ時間を活用すれば、生活リズムの中に自然と組み込むことができます。

朝5分・夜3分の即マネできるルーティン

朝は「こすらない・押し込む・封じる」の三段階が軸になります。
洗顔はぬるま湯で優しく流し、化粧水は手のひらで優しくプレスするように押し込みます。クリームは点おきしてから、フェイスラインを下から上へなで上げるイメージで伸ばしましょう。最後に首筋を鎖骨へ向かって軽くなで下ろすと、めぐりが整い、朝のむくみが引きやすく感じられます。
夜は入浴後の柔らかな肌に、摩擦を避けて保湿を重ねます。仕上げに深呼吸をゆっくり数回入れると食いしばりの緊張がほどけ、ケアの心地よさが続きやすくなります。

たるみを助長させてしまう原因のひとつに、肌の乾燥によるハリの低下があります。また、乾燥してバリア機能の低下した肌は紫外線の影響を受けやすく、ハリを維持するためのコラーゲンやエラスチンを減少・劣化させてしまいます。朝・夜の適切なケアで肌のハリを守ることがたるみの予防にもつながりやすくなります。

週末10分メンテでタイパ重視の整え方

仕事や学校などで忙しい平日は「最小限のケア」にし、週末だけ「少し丁寧に」が、たるみを予防するうえで続けやすい方法です。
温めたタオルを顔全体にふわりと当ててから外すと、表情筋のこわばりが緩みやすくなります。その直後に、頬の下からこめかみに向けて数秒間そっと持ち上げ、皮膚を動かしすぎない程度に静止させます。

顔のケアが終わったら、最後に壁に背をつけ、後頭部・肩甲骨・お尻・かかとをそろえて顎を軽く引くと、日中の猫背に傾いた姿勢がリセットされ、顔まわりの見え方が落ち着きます。

表情筋が凝り固まってしまうと、皮膚を支える力が弱まったり、表情筋によっては皮膚を下に引っ張る力が強く働いてしまったりします。週末の時間のある時は、表情筋をゆっくりとほぐしてあげるケアも取り入れてみましょう。

むくみとたるみの違いを簡単に見極める30秒チェック

自分の顔がむくみなのかたるみなのか、判断が付きにくいときは、頬中央を指先でそっと押して、離した直後の戻り方を確認してみましょう。
すぐに戻れば一時的なむくみの影響が考えられ、戻りがゆっくりなら、ハリの低下が要因に含まれる可能性があります。
さらに、朝と夕方で同じ照明・同じ角度の自撮りを短期間だけ記録すると、日内での変化の傾向が見えやすくなります。自己チェックはあくまで目安で、セルフケアの方針を決める目的で使用するといいでしょう。本格的にたるみを改善する場合は、必ず専門家の意見を聞き、医師の診察を受けたうえで治療方針を決定するようにしましょう。

姿勢と生活習慣でたるみをためない工夫

顔のたるみは肌の問題だけではなく、姿勢の影響も大きく現れます。猫背や首のこりはフェイスラインのもたつきにつながりやすいため、体の使い方を見直すことが大切です。

猫背を戻す1分首ストレッチと舌の位置リセット

顔の下半分の印象は、首のこりや猫背の影響を受けやすいものです。
椅子に浅く座って背筋を伸ばし、首を左右にゆっくり倒してそれぞれ呼吸を数回分キープします。つづいて斜め前に倒し、後頭部を軽く支えて同じく数呼吸。最後に顎を軽く引く意識で頭をまっすぐに戻すと、首まわりがやわらぎます。仕上げに舌先を上あごのスポットにふんわり置き、鼻呼吸で30秒過ごすと、口周りの力みが抜けやすくなり、たるみの出やすい顔の下半分が整って見えます。
無理に伸ばしたり、反動をつけたりせず、痛気持ちいい手前で止めるのが続けるコツです。

猫背になるとどうしても顎が前に出てしまいがちになり、首や顎周辺の筋肉が凝り固まりやすく、皮膚を下に引っ張ってしまいます。

これにより顎下のもたつきが強くなってしまうため、1~2時間に1回程度は姿勢を見直す習慣をつけるといいでしょう。

スマホを見る高さを上げてあご下のもたつきを防ぐ

スマホの画面を目線の高さに近づけるだけで、首にかかる負担を減らすことができます。目線が下がってしまうと、「スマホ首」と呼ばれるストレートネックの状態になってしまいます。この状態が長く続くことで、首の筋肉が凝り固まり皮膚が下に引っ張られてしまいます。
デスクならスタンドや書籍を使って土台を作り、立位では片肘を反対の手で支えて即席の肘台を作ると安定します。目線が落ちてきたら、画面中央が目線〜やや下にあるかを確認し、顎が前に突き出ていないかをチェック。1時間に一度の姿勢リマインダーを設定しておくと、忘れにくくなります。

効果を高めるプラスケア 頭皮・睡眠習慣

セルフケアを続けるなら、頭皮ほぐしや睡眠の整え方も意識してみましょう。日常の小さな工夫が積み重なって、肌の印象を前向きに整えてくれます。

頭皮マッサージで顔のこわばりをほぐす流れ

入浴中は頭皮が柔らかくなり、ほぐしやすいタイミングです。耳の上からこめかみにかけて小さな円を描くように動かし、次にうなじのくぼみの少し上を丁寧に指圧します。親指をくぼみの部分に当てて顔を上に向ける方法が楽でおすすめです。
最後は頭頂部をつまむように数秒保持します。痛気持ちいい手前で止め、爪は立てずに指の腹を使うのがポイント。
体の皮膚は1枚でできており、頭の凝りが顔のたるみに関係することもあります。そのため、側頭部がほぐれると、頬の外側のこわばりもやわらぎ、表情が引き締まって見えやすくなります。

入浴の際やスキマ時間に、頭をもみほぐす習慣をつけるといいでしょう。

枕の高さ・就寝前の水分調整でむくみを持ち越さない

枕は高すぎても低すぎても首や肩に負担をかけ、朝のむくみ感につながりやすくなります。仰向けでは顎が胸側に落ち込まず、横向きでは鼻先が床と平行に見える高さを目安にしましょう。
就寝直前の大量の水分や塩分は控えめにし、温かい飲み物を少量にとどめると安心です。頬に寝跡が残る場合は、タオルを重ねて接地面を分散させるだけでも、朝の印象が落ち着きます。

セルフケアで足りないときの選択肢 医療ハイフ

顔のたるみを「もっとしっかりケアしたい」「進行を予防したい」と感じたときには、美容医療という選択肢もあります。その中でも医療ハイフは、たるみの気になる部分に集中的にアプローチできる施術です。

医療機関で行うハイフの仕組みと安全性

医療ハイフは、医療機関で医師の管理下に行われるたるみケアのひとつです。超音波の熱エネルギーを肌の深い層に届けることで、皮膚表面を傷つけずにアプローチできるのが大きな特徴です。

医療HIFUは照射の深さや出力によって効果が異なる点も特徴です。例えばボリュームを残したい部分に間違った深さでの照射を行ってしまうと、肌のたるみを加速させてしまったり頬のコケの原因になってしまったりします。そのため、専門家が一人ひとりの状態に合わせて調整できる技術を持っていることが大事になります。
セルフケアで物足りなさを感じたときに、医療ハイフは「次の一歩」として検討できる選択肢です。ただし、適応には個人差があるため、必ず専門の医療機関で相談してから進めるようにしましょう。

費用感とダウンタイムの基本情報

費用は部位やショット数、機器によって幅があり、所要時間や回数提案も人によって異なります。
一般にダウンタイムはほとんどなく、直後から普段の生活に戻ることができます。ただし、赤みや熱感など一時的な反応が出る場合もありますが、数日で自然に回復します。メイクは直後から可能ですが、長時間の入浴や激しい運動などは赤みや腫れを長引かせてしまう可能性があるため、当日中は控えるといいでしょう。
医療ハイフは、ショット数によって効果の実感が変わります。そのため、一見安く見えてもショット数が少ないと効果を感じられないことも。施術を決める際は料金だけでなく、ショット数も確認するようにしましょう。また、医療ハイフの効果は6ヶ月程度であるため、より効果を持続させたい場合は3~6ヶ月に1回のペースでの施術がおすすめです。負担のない費用やスケジュールかどうかも併せて確認するといいでしょう。

セルフケアと併用する際の考え方

医療ハイフは、日々のセルフケアで整えた土台に「もう一段のサポート」を加えるイメージで取り入れると、満足度を保ちやすくなります。

施術当日から数日は強い摩擦や過度な圧を避け、保湿と紫外線対策を丁寧に続けます。そのうえで、猫背を戻す1分首ストレッチや舌の位置リセット、スマホの高さ調整などの習慣を維持すると、日常の負担が減り、印象の安定につながりやすくなります。変化は主観に左右されやすいので、正面と斜め45度の写真を同条件で月に一度記録し、焦らず推移を見守る姿勢が大切です。

たるみケアを続けるための仕組みとやめるべき習慣

たるみケアは「一度で終わる」ものではなく、コツコツと続けることで少しずつ効果を実感しやすくなります。そのためには続けやすい仕組み作りと、避けたい習慣を知ることも大切です。

毎日続く仕組み化 スマホのリマインド術

習慣化は「思い出せる仕掛け」と「小さな単位」で成功しやすくなります。
歯磨き後に1分首ストレッチ、スキンケアの最後に姿勢を10秒×3回整える、といった形で既存の行動に紐づけると、忘れにくくなります。スマホの通知を朝と夜に設定し、短いメッセージで合図を出すと行動が途切れません。
ホーム画面に簡単なチェック表を置いて、できた日に丸を付けるだけでも可視化の効果が働き、やる気が保ちやすくなります。

やらないほうがいいNG習慣3つ

たるみの予防のためには、やらないほうがいい習慣や、改善したい習慣を知ることも大切です。ついついやってしまう習慣がないかチェックしてみましょう。

①強い力でのマッサージ
強い力でのマッサージは肌の負担になりやすく、赤みや刺激の原因になることがあります。

②慢性的な寝不足
慢性的な寝不足は肌の回復を妨げてしまうため、乾燥や肌の老化の一因になります。質の良い睡眠を心がけましょう。

③日中の無防備な肌
日中は紫外線や空気など外的刺激の影響を受けやすくなります。そんな環境下で肌を無防備な状態にしておくことはたるみだけでなく、シミやしわといった肌の老化を加速させてしまう要因となります。朝肌を保湿した後は、日焼け止めのみでも大丈夫ですので、肌の上に1枚膜を作っておくと安心です。

ケアは“強く・多く”ではなく、“やさしく・適量”を心がけ、睡眠の確保とこまめな日焼け止めの塗り直しで、肌へ負担の少ない日常を整えましょう。

1週間の記録シートで見え方を振り返る

自分のたるみケアが本当に合っているのか不安になることがありますよね。そんな時は肌の変化を把握するために、小さくても続く記録が有効です。
毎週、同じ場所・同じ照明・同じ角度で撮影した写真と、チェック表に付けた丸を並べて眺めるだけで、自分のペースが客観的に見えてきます。
思うように進まない週があっても気にせず、翌週は行動をひとつだけ増やす——その繰り返しが、たるみをためにくい生活のリズムを自然に形作っていきます。

まとめ

毎日のたるみ対策は、特別な道具よりも「続けやすさ」が鍵です。朝5分・夜3分のシンプルな保湿と摩擦レスのタッチ、猫背を戻す1分首ストレッチ、スマホの目線調整といった生活の工夫を積み重ねるだけでも、顔まわりの印象は落ち着きやすくなります。
さらに、頭皮ほぐしや睡眠環境の見直しで土台を整えれば、リーズナブルに続けられる“たるみ防止策”として無理がありません。もしセルフケアだけでは物足りないと感じたら、医療機関で行う医療ハイフという選択肢を検討するのも一案です。
期待や適応には個人差があるため、専門家に相談しながら、あなたのペースで無理なく続けていきましょう。

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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