医療法人社団 育麗会
銀座・名古屋・心斎橋

日焼けした肌でも大丈夫? 医療ハイフ治療の安全性とタイミング解説

日焼けした肌でも大丈夫? 医療ハイフ治療の安全性とタイミング解説

この記事を読んでわかること

  • 日焼け肌に医療ハイフを施術すると、熱傷や炎症、色素沈着などのリスクが高まるので注意が必要です。
  • 日焼け直後は冷却することで炎症を抑え、保湿とビタミン類の摂取による内外からのケアを行いましょう。
  • 紫外線対策は医療ハイフ治療前後では必要です。日焼け止めや帽子、日傘などを活用することで、医療ハイフが効果的に受けることができます。
  • サンバーンやサンタンといった日焼けの種類や程度に応じて、肌が完全に回復してから医療ハイフを受けることで、熱傷や炎症、色素沈着などのリスク回避につながります。

医療ハイフは日焼けした肌への施術によってリスクが増大する恐れがあります。
また、医療ハイフ施術後の日焼けに関しても、医療ハイフの効果が低下しやすかったり効果の持続期間が短くなってしまったりします。
日焼けと医療ハイフの関係について解説していきます。

医療ハイフ治療と日焼け肌:安全に施術を受けるための知識

医療ハイフ治療と日焼け肌:安全に施術を受けるための知識

医療ハイフを日焼けした肌へ照射するリスクについて解説します。

日焼け肌に医療ハイフ治療は可能?安全性を解説

医療ハイフは高密度焦点式超音波法と言い、超音波の熱エネルギーを皮膚深層に点状に照射し、リフトアップ効果、小顔効果をもたらすことが出来る治療です。
虫眼鏡で太陽の光を集めると黒い紙を焦がすことができる原理と同じように、皮膚深層に熱エネルギーを与えます。そのため、日焼けしている肌への照射は非常に高リスクで、火傷や赤みの原因となります。

治療前後の日焼け:肌への影響と対策

治療前の日焼けが医療ハイフ後の肌状態にリスクを与えるのはもちろんですが、治療後の日焼けも肌老化を促進する要因となるため、医療ハイフの治療前後で日焼け対策を行う必要があります。

日焼け後の肌ケアと医療ハイフのタイミング

日焼け後の肌ケアと医療ハイフのタイミング

日焼けした後の肌ケアと医療ハイフのタイミングについて解説します。

最適な医療ハイフ治療のタイミング:日焼け後の肌はどう扱う?

日焼けには2段階あり、紫外線を浴びた直後から赤くなる「サンバーン」、日焼け後しばらくしてから黒くなる「サンタン」に分けられます。
特にサンバーンは肌の火傷と言ってもいいほど、肌細胞にダメージを与えるため注意が必要です。

UV-Bの影響によるサンバーンは、紫外線を浴びてから最短4時間ほどで赤みやひりつき、炎症などの症状が現れ8~24時間前後でピークを迎えます。2~3日後には次第に治まっていきますが、サンバーンに伴う痛みのピークは紫外線を浴びてから6~48時間後であると言われています。
一方でUV-Aの影響による日焼けは、紫外線を浴びてから72時間以降にメラニン色素を作るメラノサイトが活性化します。その結果メラニンが多く作られ肌が黒くなるサンタンが起こります。
この反応は本来、次に紫外線を浴びたときに肌を守れるようにするための反応ですが、過剰に生成されたメラニンはシミをつくってしまうなど将来の肌に大きな影響を及ぼします。

日焼けは簡単に言うと火傷であるため、日焼け後の肌はすぐに冷やすようにしましょう。
また、紫外線を浴びてから72時間経つとメラノサイトが活性化しだすため、メラニンの生成をできるだけ抑えるための対策も必要です。

日焼け後の肌ケア

日焼けした肌はできるだけすぐに冷水や保冷材などで冷やすようにしましょう。
早期に火傷した状態からクールダウンさせてあげることで火傷の進行を抑えます。パックをしながら冷やすのもいいでしょう。ただし、パックは推奨時間よりも長く置くことで肌の乾燥を促進してしまうこともあるため、使用時間は守るようにしましょう。

肌の火照りや赤みが引いたら肌を保湿し外的刺激から保護するようにしましょう。
紫外線によって肌がダメージを受けているため、保湿による水分補給や外側から保護してあげることで肌を守りましょう。アルコールを含まず低刺激なもので、セラミドなど保湿力の高い成分や抗炎症作用のある成分が含まれているものを選ぶといいでしょう。

外側からのケアと同時に内側からもケアするようにしましょう。
ビタミンC、E、Aなどは、肌のダメージ回復のための手助けとなる他、シミの抑制などにも働きます。食事からの摂取が難しい場合は、サプリメントなどを活用して摂取するのもおすすめです。

日焼けした肌の回復プロセスと治療の計画

日焼けした肌が元の肌の色に戻るまでの期間は、日焼けの種類によって変わります。
サンバーンの場合は、日焼け後3日ほどすると炎症が落ち着き始め、1〜2週間後には皮がむけ始めます。ただ、水ぶくれができるほど激しいサンバーンの場合、治るのに3週間以上かかる他、跡が残ってしまう可能性もあります。
サンタンの場合は個人差もありますが、日焼け後72時間ほどで徐々に黒くなり始め、その後数週間〜数ヶ月かけて元に戻っていきます。

医療ハイフは、日焼けした肌がしっかりと元の状態に戻ってから施術が可能となります。

日焼け肌に医療ハイフ治療を施す際のリスクと効果

日焼け肌に医療ハイフ治療を施す際のリスクと効果

日焼けした肌への医療ハイフを施術した場合のリスクについて考えられます。

日焼け肌への医療ハイフ治療:潜在的リスクの詳細

日焼けしている肌への医療ハイフの治療は、火傷のリスクの他以下のようなリスクが考えられます。

  • 照射後の長引く炎症
  • 色素沈着のリスク
  • 照射時の痛みの増大

日焼け後肌が黒い状態でもハイフの施術を行っているところもありますが、副作用やリスクの増大を避けるためにはできるだけ肌の状態が元に戻ってから医療ハイフを受けることをおすすめします。

効果を最大化するための前処理と注意事項

医療ハイフの効果を最大化するためには、紫外線対策と乾燥対策が重要になります。
乾燥している肌も医療ハイフの熱ダメージによる副作用を受けやすくなったり、効果的なレベルでの照射が難しい場合もあります。
医療ハイフの照射前には、しっかりと肌を保湿し、紫外線対策をしておくようにしましょう。

医療ハイフ治療前の日焼け対策:必要なステップとは?

医療ハイフ治療前の日焼け対策:必要なステップとは?

医療ハイフを受ける前の日焼け対策について解説します。

治療前に行うべき日焼け対策とその理由

医療ハイフの施術前は紫外線を多く浴びる海水浴やプールなどの野外活動は避けるようにしましょう。
また、外出時の日焼け止めや日傘、帽子などによる紫外線対策はもちろんですが、屋内でも窓際にいる際は窓を通過して紫外線が入ってくるため、日焼け止めを忘れずに塗るようにしましょう。

日焼け止めと医療ハイフ:相互作用と適切な使用法

医療ハイフ前は紫外線対策が重要ですが、日焼け止めにもいくつか種類があり、シーンに合わせた日焼け止めを選ぶようにしましょう。

日焼け止め選びでチェックしたいポイントは「SPF」と「PA」です。
「SPF」は「Sun Protection Factor」の略でUVBを防ぐ効果がどれだけあるかの指標になります。数値が高いほど防止効果が高くなります。
「PA」は「Protection Grade of UVA」の略でUVAを防ぐ効果がどれだけあるかの指標になります。+(プラス)で表記され、+の数が多いほどUVAを防ぐ効果が高くなります。

プールや海、川などでの日焼け対策
水にぬれるシーンでは、ウォータープルーフタイプの日焼け止めを選び、紫外線を防ぐ効果の高いSPF50、PA++++を選ぶといいでしょう。ウォータープルーフタイプとはいえ擦れなどによっても日焼け止めは薄くなることがあるため、こまめに塗りなおすようにしましょう。

野外活動やレジャーなどでの日焼け対策
SPF30〜50、PA++以上のものを選ぶようにしましょう。特に夏場は汗によっても日焼け止めが落ちてしまうため、こまめに塗りなおすようにし、帽子やサングラスなども活用して紫外線対策を行うようにしましょう。

短時間の散歩や洗濯物、室内の窓際で過ごす際の日焼け対策
短時間の外出でも油断は禁物です。短時間の外出や室内の窓際にいる際は比較的効果の低いSPF10〜30、PA+程度で十分です。日焼け止め効果のある化粧下地などを使用するとメイクの時短にもなりおすすめです。

医療ハイフ治療後の日焼け管理:肌を守るためのガイド

医療ハイフ治療後の日焼け管理:肌を守るためのガイド

医療ハイフ後も紫外線対策が重要になります。

医療ハイフ後の日焼け:避けるべき行動とその理由

医療ハイフの施術前は肌トラブルを防ぐために紫外線対策が重要ですが、施術後は医療ハイフの効果をより持続させるため、肌老化を防止するために重要です。

医療ハイフによって生成が促されるコラーゲンやエラスチンなどは、紫外線によって減少したり劣化したりします。医療ハイフで肌のハリを取り戻しても紫外線によって肌老化を加速させてしまってはもったいないですよね。

医療ハイフの治療期間中はできるだけ紫外線を長く浴びるような野外活動は避けるようにしましょう。

日焼け対策製品の選び方と効果的な使用方法

日焼け対策の製品は日焼け止めの他、日傘や帽子などがあります。
日焼け止めを選ぶ際は、SPFやPAの他、紫外線吸収剤か紫外線散乱剤かも確認するといいでしょう。紫外線吸収剤は日焼け止めが紫外線を吸収し熱エネルギーなどに変えて放出します。一方で紫外線散乱剤は紫外線を散乱・反射させて肌を防御します。ノンケミカルと表記されることもあり、紫外線吸収剤と比べると紫外線防御力は劣りますが、軽い付け心地で肌への負担は少ないことが多いです。
紫外線吸収剤にアレルギーのある人は避ける方がいいでしょう。

日焼け止め以外の紫外線対策グッズの選び方としては、帽子の場合は紫外線カット機能のあるつばの広い物を選ぶことで、顔へ日光が当たることを防いでくれます。
日傘はできれば内側が黒、外側が白系の物を選ぶといいでしょう。

まとめ

医療ハイフの施術前は日焼けに注意しましょう。
万が一日焼けをしてしまった際は、肌の冷却・保湿、内側からの修復が重要になります。
日焼けの種類や度合いによって回復までの期間が異なるため、医療ハイフを受けていい肌状態かどうかは施術を受けるクリニックの医師に相談するようにしましょう。
医療ハイフの施術後も効果を長持ちさせるために紫外線対策はしっかりと行うようにしてください。

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

前の記事を見る

「痛くない」は嘘? 医療ハイフ治療の真実の痛みと美容効果とは

次の記事を見る

フォトフェイシャルはクマに効果ある?改善できる種類とそのメカニズム

この記事をシェアする

カテゴリから記事を探す

タグから記事を探す

短いダウンタイムで実感できる美しさ
切らない美容医療専門

銀座・名古屋・心斎橋

椿クリニック