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顔の赤みを消す方法:原因から効果的なケア・治療まで徹底解説

顔の赤みを消す方法:原因から効果的なケア・治療まで徹底解説

この記事を読んでわかること

  • 繰り返す炎症や、皮膚疾患、アレルギー反応など多様な要因によって血管が拡張することで顔の赤みが起こります。
  • 顔の赤みを消すためには、優しいスキンケア、栄養バランスの良い食事、ストレス管理などが重要です。
  • フォトフェイシャルという光治療で血管拡張を改善することで赤ら顔に効果を発揮します。また、シミや毛穴の開きなどにも効果があります。
  • 即効性と持続効果が魅力ですが、痛みや効果の個人差などのデメリットもあります。

顔の赤みは主に血管拡張によるものがほとんどで、その原因は長引く炎症にあります。
血管拡張による顔の赤みを消すには、フォトフェイシャルがおすすめです。しかし、炎症が続いていることで赤く見えるものに関しては、炎症を抑えるためのケアを優先しておこなうことで改善が期待できます。
この記事では。血管拡張による顔の赤みを消すフォトフェイシャルの治療を詳しく解説していきます。
また、炎症が続いていることによる顔の赤みの改善方法も解説していますので、顔の赤みでお悩みの方はぜひ、参考にしてください。

顔の赤みの原因とは?

顔の赤みにはいくつか原因があります。その原因を知り、効果的な対策を行いましょう。

血管拡張とは?

顔の赤みの原因のひとつに、血管拡張によるものがあります。
皮膚の浅い部分にある毛細血管が拡張することによって、血液の流れが増加し、皮膚の表面に近い部分での血液量が増えるため、赤みとして見えるようになります。
特にお顔は皮膚が薄いうえに毛細血管も多く、血管が見えやすいため、赤ら顔になりやすい部位でもあります。
温度の変化や感情の変化、飲酒や辛い食べ物を食べたときなどに血管拡張が起こりやすくなります。

繰り返しの炎症による影響

酒さという慢性的な皮膚の疾患や、繰り返す皮膚の炎症によっても赤ら顔になりやすくなります。
酒さはしばしば「大人ニキビ」と言われることがありますが、ニキビのように小さな吹き出物が現れ、皮膚の下の血管がはっきりと見えるようになります。ニキビと異なり、原因が不明ですが、症状が悪化すると、顔面の中央部の皮膚が厚くなり、赤くなって団子鼻のように見えることもあります。

繰り返す炎症によって起こる赤ら顔は、免疫細胞の移動の促進や、損傷した組織の修復に必要な栄養素と酸素を供給するためなどに、血管が拡張します。体の防御メカニズムのひとつで自然な反応ですが、炎症が繰り返されることで、赤ら顔としての印象が強くなりやすくなります。

参考:MSDマニュアル 酒さ より

炎症を起こす様々な要因

顔の赤みを引き起こす炎症の要因は様々あります。

・皮膚疾患
湿疹やニキビ、乾癬、脂漏性や接触性の皮膚炎など

・アレルギー反応
食物アレルギーや薬物アレルギーなどで腫れや赤みなどの反応が起こります

・日焼け
過度の日焼けによって皮膚がダメージを受け、赤みやヒリヒリが現れます

・皮膚感染症
細菌や真菌感染、ヘルペスなどのウイルス感染

・自己免疫疾患

・刺激物質との接触や物理的な摩擦

・ビタミン不足
ビタミンB群やビタミンCが不足することで炎症が起こりやすくなります

炎症以外にも、ホルモンバランスの乱れや飲酒などによって血管が拡張されることでも赤みが強くなり、遺伝的要因も赤ら顔の原因となります。

顔の赤みを消すための基本ケア

顔の赤みを起こさないためには、日々のスキンケアが重要です。そのポイントを解説します。

日常のスキンケアのポイント

血管拡張による赤ら顔のほとんどが炎症によるものであるため、できるだけ物理的な摩擦や刺激は避けるようにしましょう。

肌に触れる際は、強くたたいたり擦ったりせず、優しく押さえるように触れましょう。炎症を抑える作用のあるトラネキサム酸が配合されている化粧品などがおすすめです。

また、肌が乾燥していることで、アレルゲンや紫外線などの外的刺激を受けやすくなってしまうため、朝・夜の保湿を徹底し、外出時には必ず日焼け止めや帽子などで紫外線対策を行うことも重要です。

できればすっぴんでの外出差は避け、軽くファンデーションや下地を塗るなどして、肌の上に1枚ヴェールを作ることをおすすめします。

食生活と生活習慣の見直し

赤ら顔を改善するためには、日々の食事にも気をつけましょう。
栄養バランスの整った食事を摂ることはもちろんですが、肌の修復を助けてくれるビタミンB2を多く含む肉類(特にレバー)や牛乳・乳製品、卵などを積極的に取り入れていくといいでしょう。
反対に、脂質や糖質、香辛料などの刺激物は赤ら顔を悪化させる原因となるため、避けるようにしましょう。

アルコールや喫煙なども、赤ら顔を悪化させる原因となり、特に喫煙は肌の老化にも関係するため、赤ら顔などを改善して美肌を手に入れたい方は避けるようにしてください。アルコールは適度な摂取であれば問題はありませんが、過剰摂取は健康にも悪影響を及ぼすため、注意しながらたしなむといいでしょう。

ストレス管理の重要性

ストレスによってホルモンバランスが乱れると、コルチゾールやアンドロゲンなどのホルモンの分泌を促進します。このホルモンは皮脂腺を刺激し、皮脂の過剰分泌を引き起こします。皮脂が過剰に分泌されると、マラセチア菌が繁殖しやすくなり、炎症を引き起こします。
また、ストレスにより免疫細胞の機能が低下すると、皮膚のバリア機能が弱まり、炎症や感染症に対する抵抗力が落ち、刺激を受けやすくなります。その結果、脂漏性皮膚炎の症状が悪化する可能性があります。

このように、ストレスによってホルモンバランスが崩れたり、免疫機能が低下することで、肌が炎症を起こしやすい状態となり、赤ら顔になる肌環境が作られてしまうのです。

他にも、自律神経の乱れによって、肌の修復機能が低下するため、炎症が治りにくくなることも、赤ら顔を悪化させてしまう要因となります。

健康的な肌のためには、ストレスのない生活を心がけることも重要であるため、リラックスできる時間や、趣味の時間を作るように心がけるといいでしょう。

参考:マルホ株式会社 – 脂漏性皮膚炎はなぜ起こる? より

フォトフェイシャルとは?

日々のケアで赤ら顔の予防や改善を行いつつ、クリニックでの治療も併せることで、より効果的に赤ら顔の改善ができます。

フォトフェイシャルの基本概要

フォトフェイシャルとは、幅の広い光を肌に照射することで、赤ら顔の改善や、シミ・くすみの改善、毛穴の開きの改善や小じわの改善など、様々な効果が期待できる光治療です。

「フォトフェイシャル」は厳密には、ルミナス社という会社が開発した光治療マシンのことを指す言葉で、IPL (Intense Pulsed Light)と呼ばれる光を使用した機器のことですが、一般的にはフォトフェイシャルという治療名で知れ渡っています。このIPL機器は様々な種類があり、椿クリニックでは、M22という機器を使用しています。

M22の大きな特徴は、肌悩みによって先端のフィルターを変えることで、より効果的に働きかけることができ、光治療が禁忌とされている肝斑にも照射が可能な点です。
もちろん、毛細血管の拡張による赤ら顔の改善にも、効果的に働きかけます。

血管拡張に対する効果

フォトフェイシャルは、血管拡張を起こしている部分に照射することで、その熱作用によって毛細血管を破壊することができます。
そうすることで、拡張していた毛細血管を少しずつ減らしていき、赤ら顔を改善していきます。
また、フォトフェイシャルの熱作用によってコラーゲンやエラスチンを生成する線維芽細胞が刺激されることで、減少や劣化していたコラーゲンやエラスチンが回復します。さらに、血行が良くなることで、肌の隅々まで栄養素が行き渡りやすくなり、肌細胞の修復も促進され、ターンオーバーの維持につながります。ターンオーバーが維持・促進されることで、角質層の保湿因子が活性化し、肌の内側から潤いをキープできるようになります。同時に毛穴の引き締めも期待できるため、過剰な皮脂分泌を抑制し、ニキビの改善にもつながります。炎症性のニキビを繰り返し発症している場合、その炎症によっても赤ら顔が強調されてしまうため、ニキビの根本的な改善も可能です。

治療の流れと必要な回数

フォトフェイシャルの治療前には、カウンセリングや診察にて、肌状態をしっかりと確認します。
医師の診察で、フォトフェイシャルの照射が可能であると判断されれば、施術に移っていきます。
施術する部屋に移った後は、クレンジングや洗顔フォームを使用して、メイクや日焼け止め、汚れなどをしっかりと落としてから、再度肌状態を医師が確認し、適切な照射レベルに設定していきます。
照射時には、肌への摩擦や負担を軽減させるためのジェルを塗り、お顔の外側から照射を始めていきます。
お顔の中には、赤ら顔やニキビ、シミやそばかす、肝斑などの様々な肌悩みが複合的に存在しているため、その都度悩みに対応したフィルターを使用して照射を行っていきます。
洗顔から施術終了までは約60分ほどですが、照射中はリラックスした状態で過ごしていただくことをおすすめします。

フォトフェイシャルは様々な肌悩みにダイレクトにアプローチできますが、赤ら顔をしっかりと改善したい場合には、3〜4週間に1回の頻度で5回程繰り返していただくことで、効果を実感できることが多いです。

フォトフェイシャルのメリット

フォトフェイシャルのメリットについて解説します。

即効性と持続効果

フォトフェイシャルは、強い光を照射していくため、比較的早い段階で変化を実感することができます。
また、定期的にフォトフェイシャルの施術を受けることで、肌のターンオーバーを正常に維持することができ、長期的な肌質改善につながります。
ターンオーバーが正常に維持できていることによって、肌のくすみの改善やシミの改善にもつながります。

肌のトーンアップ

フォトフェイシャルは肌のターンオーバーを促し、蓄積されたメラニンの排出を促す効果もあるため、肌全体のトーンアップも期待できます。
また、シミやそばかすなど、メラニンが蓄積された部分へダイレクトにアプローチでき、浮かび上がらせるため、効率よくシミなどを改善することも可能です。

他の治療法との比較

フォトフェイシャルは、一度の治療で複数の肌悩みを改善できる点が、他の治療との大きな違いです。

フォトフェイシャルでは、比較的肌の表面の毛穴の引き締めや、くすみの改善から、真皮層のコラーゲンやエラスチンの修復による肌の弾力アップや小じわの改善まで行うことができ、肌全体のコンディションを改善することができます。

シミやくすみ、小じわや肌の弾力の低下、毛穴の開きや赤ら顔など、比較的肌の浅い部分の悩みに関しては、フォトフェイシャルで一気に改善できるため、様々な肌悩みを持つ方には特におすすめです。

フォトフェイシャルのデメリットと注意点

メリットの多いフォトフェイシャルですが、デメリットも少なからず存在します。

施術中の痛みや不快感

フォトフェイシャルは、強い光を照射していくため、人によっては痛みを感じることがあります。特に骨に近い部分では痛みが強く出ることもあります。

ただし、ほとんどの場合は我慢できる程度の痛みですが、不安な方は施術者に相談するようにしましょう。

痛みや刺激をできるだけ軽減させるためには、施術前に日焼けしないことや、乾燥を防ぐためにしっかりと保湿することを心がけましょう。

また、施術中は目元を覆いますが、目の近くを照射する際にまぶしく感じることがあります。それほど強い光を発するため、光過敏症の方や、光の感受性の上がる薬を内服している方、てんかんを持っている方などは施術を受けることができないため、必ず該当する方は施術前に医師に申告するようにしましょう。

個人差による効果の違い

フォトフェイシャルは、様々な肌悩みに効果的ですが、効果の現れ方には個人差があります。
特に施術時に肌が日焼けしている人や乾燥している人、肌荒れを起こしている人などは、十分な出力での照射が難しくなるため、効果も減ってしまいます。
また、シミや色素沈着に関しては、メラニンの蓄積具合によって、改善までの回数が大きく変化することもあります。
赤ら顔に関しても、その原因が血管拡張によるものであれば比較的スムーズに改善されていきますが、まだ炎症が続いていることによる赤みや、ホルモンバランスによる皮膚炎などは、フォトフェイシャルでの改善が難しいため、ホルモンバランスを整えたり、炎症を抑える治療を行ったりする必要があります。

繰り返しの炎症に対する対策

血管拡張の主な原因は、炎症によるものですが、その炎症を抑えるためには何を行えばいいのでしょうか。

トラネキサム酸の効果

まだ炎症が起こっていることで赤ら顔に見えている場合は、まず炎症を抑える治療から始めていきましょう。

おすすめはトラネキサム酸を使用したイオン導入です。日々のケアでトラネキサム酸配合の化粧品を取り入れることも炎症を抑えるためには大事ですが、化粧品の浸透は角質層のみに留まってしまいます。

しかし、それよりも奥で炎症が起こっている場合、イオン導入によってトラネキサム酸を浸透させてあげる方法が効果的です。

参考:Wikipedia – トラネキサム酸

イオン導入の具体的な手順

イオン導入の施術前には、医師による肌の診察をさせていただき、問題がなければ施術に移ります。
微弱な電流を流し、肌に効果的な成分を浸透させるため、肌に身につけている貴金属類は取り外すようにしましょう。
稀に金歯などを入れている部分がピリッと痛むことがありますが、特に問題ありません。心配な場合は事前に医師に相談するようにしましょう。

施術は、トラネキサム酸を浸透させたパックをお顔に乗せて、ローラーを転がすだけです。
転がしているローラーから発せられる微弱な電流が、肌のバリア機能を突破し、奥まで有効成分を浸透させます。

施術後はすぐに保湿をしていただき、メイクをしてお帰りいただけます。
施術時間は短く、非常にお手軽な施術のため、フォトフェイシャルと併用して行うことがほとんどです。

その他の炎症対策

イオン導入以外にも、炎症を抑えるために重要なことは、炎症の原因を作らないということです。
一番身近な炎症の原因となるものはニキビですが、ニキビを作らせないためには、ケミカルピーリングによる角質のケアと、過剰な皮脂の除去が効果的です。また、食事や日々のケアに気を遣うことでも、ニキビを抑えることはでき、炎症の起きない肌作りは可能です。

ニキビのケアに関してはこちらの記事で詳しく解説しておりますので、併せてお読み下さい。

まとめ

顔の赤みの主な原因は、炎症による血管拡張ですが、これを改善するためには、フォトフェイシャルが効果的です。
しかし、まだ炎症が起こっていることによる赤ら顔に関しては、炎症を抑えることで改善が期待できるため、トラネキサム酸などの炎症を抑える効果のある成分を肌に入れることが有効です。
フォトフェイシャルは赤ら顔のみならず、シミや顔のくすみ、毛穴の引き締めなど、様々な悩みに対応しており、肌のコンディションを改善するのにも効果的です。
赤ら顔でお悩みの方はまず、医師による診察を受け、原因を特定することが先決であるため、お気軽に椿クリニックにご相談ください。

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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