「お腹だけ細くしたい」「二の腕だけをスッキリさせたい」そんな願いから“部分痩せ”を目指す人は多いもの。でも実は、体は思った以上に“選んで痩せる”ことが難しい仕組みになっています。
今話題のマンジャロ注射も万能ではなく、痩せたい部位だけでなく痩せたくない部分まで細くなってしまうことも。このコラムでは、部分痩せがなぜ難しいのかを解説しつつ、医療の力で叶える選択肢として「脂肪溶解注射」の魅力にも注目します。
理想のボディラインを手に入れるために、まず知っておきたい“現実”と“解決策”を分かりやすくお届けします。
「部分痩せは不可能?」に終止符を。脂肪溶解注射で叶える理想のボディメイク:マンジャロ注射との違いも解説!

この記事を読んでわかること
- 脂肪は全身から均等に減るため、狙った部位だけ痩せるのは不可能です。遺伝や体質が影響し、部分痩せには医療施術が必要です。
- マンジャロ注射は体重を減らし全身の脂肪を一気に減らすが、副作用や痩せすぎのリスクがあり、部分痩せには不向きです。
- 脂肪溶解注射は気になる部位に直接作用し、脂肪細胞そのものを減らします。安全性も高く、自然に部分痩せが可能な医療手段です。
- 食事や睡眠、ストレス管理や“ながら運動”を取り入れることで脂肪燃焼が促進されます。継続できる工夫が部分痩せ成功のカギです。
目次
なぜ「部分痩せは不可能」と言われるのか?

「痩せたいけど、ふっくらと残しておきたい部分は残して、痩せたいところだけ痩せることができたらいいのに…」と望む人は少なくありません。しかし、部分痩せは難しいと言われます。それはなぜなのでしょうか。
体は“選んで痩せる”ことができない理由
私たちの体は、脂肪が「エネルギーの貯蔵庫」として全身に備わっているため、食事制限や運動でエネルギー不足の状態になると、全体的なバランスを取って脂肪を燃焼し始めると言われています。この時、どの部位の脂肪から使うかは、ホルモンの影響や遺伝的な体質によって決まると言われており、自分の意思で減らしたい場所を選ぶことはできません。そのため、体は「脂肪を部分的に選んで落とす」ということができないのです。
例えば、「お腹だけ」「太ももだけ」など、狙った部分を集中的にトレーニングしても、その部分の脂肪が優先的に燃えるわけではありません。筋肉が鍛えられることで、全身の代謝を上げることはできますが、直接的にその部分の脂肪を減らすことはできないのです。しかし、代謝が上がることで全身の脂肪が燃焼しやすくなり、結果として体の引き締めや痩せることにつながりやすくなります。
効果的に部分痩せを行いたい場合は、美容医療の脂肪溶解注射や医療痩身マシンなど、特定の部位にアプローチできる治療がおすすめです。これは体の自然な代謝とは異なり、人工的に脂肪細胞そのものを減少させる技術で、いわば「部分痩せ」を叶えるための特別な方法です。
遺伝やホルモンバランスが左右する脂肪の付き方
私たちの脂肪のつき方は、遺伝やホルモンバランスに左右されます。
「太りやすい部位」や「痩せにくい部分」は親から遺伝する体質によるものです。例えば、「お尻や太ももに脂肪がつきやすい」「お腹周りにすぐ肉がつく」などの傾向は、家族を見てみると似ていることが多いはずです。これは、脂肪細胞の数や分布している位置、体の脂肪燃焼に関わる代謝などの特徴が、親から遺伝することが多いためです。
ホルモンバランスによる脂肪のつき方は、女性ホルモンと呼ばれるエストロゲンが関係していることが多いです。これは妊娠や出産に備えた体の自然な働きであり、生理周期や加齢、ストレスによってホルモンのバランスが崩れると、脂肪のつき方にも変化が起こることがあります。反対に、男性ホルモンが優位な場合、お腹周りに脂肪がつきやすい傾向にあります。
このように、遺伝やホルモンバランスによって脂肪のつき方は左右されますが、ダイエットが思うように進まない時は、体の仕組みを理解し、無理のないアプローチを選ぶことが大切です。
話題の“マンジャロ注射”では部分痩せできない?

今話題のマンジャロ注射は、血糖値をコントロールすることで痩せると言われ、ダイエットを手軽に行いたい方に人気の注射です。しかし、マンジャロ注射には危険があると言われ、健康的に部分痩せしたい人にはおすすめしません。その理由を解説していきます。
痩せすぎ注意!マンジャロ注射が持つ全身作用
「痩せすぎ注意!」という言葉が似合うほど、マンジャロ注射は強力な全身作用を持っています。この注射は2型糖尿病の治療薬として用いられますが、食欲抑制と代謝改善の効果により、急速な体重減少をもたらすことが知られており、ダイエット目的では自費診療で処方されています。
マンジャロ注射には急速な体重減少効果がある一方で、部分痩せではなく全身の脂肪が落ちるというのがポイントです。例えば「顔や胸など痩せたくない場所までボリュームが落ちた」「筋肉も落ちて疲れやすくなった」といった声があるのも事実です。さらに、体重が急激に落ちることで、ホルモンバランスの乱れや肌トラブル、便秘などの副作用が現れるケースもあります。
このように、マンジャロ注射は部分痩せを期待する人にはおすすめしない施術で、医療ダイエットの中でも効果が大きい分、使用には注意が必要です。
部分痩せしたいなら“別のアプローチ”を
部分痩せしたい人には、全身の脂肪を一気に落としたり、体重を急速に減らしたりする施術ではなく、部分的に、痩せたいところだけにアプローチできる施術がおすすめです。
急激に体重を落とすことで全身の脂肪も減らすことができ、スリムな体を叶えることができますが、その分体や肌へのリスクも大きくなります。そこで椿クリニックがおすすめするのは、脂肪溶解注射です。脂肪溶解注射は、気になる部分に直接薬剤を注入し、脂肪細胞そのものを分解、排出させる方法です。ダイエットでは落としにくい頑固な脂肪にも効果が期待でき、「部分的に引き締めたい」というニーズにぴったりです。
脂肪溶解注射が“部分痩せ”を叶える理由

部分痩せにおすすめの脂肪溶解注射が、ニーズに応える秘密を解説します。
狙った場所に直接アプローチできる医療技術
脂肪溶解注射は、注射器を使って薬剤を脂肪層に直接注入していきます。そのため、狙った部分にだけ脂肪減少効果を発揮させることができます。
脂肪溶解注射は、デオキシコール酸という脂肪細胞を溶解して、脂肪量を減少させる作用があります。脂肪の量は、脂肪細胞が大きくなったり小さくなったりすることで変わりますが、一般的なダイエットでは脂肪細胞を減らすことはできず、一時的に小さくして脂肪量を減少させています。そのため、食生活が乱れた時や、運動量が減った時などにリバウンドをしやすくなります。一方で、脂肪溶解注射は脂肪細胞の数自体を減らし、脂肪量を減少させるため、大きく食生活が乱れ暴飲暴食を続けたり、まったく運動をしなくなったりしない限りは、その効果はほぼ永久的に続きます。

このように、脂肪溶解注射は気になる部分にだけ作用させることができるため、効果的な部分痩せを叶えてくれます。
ダウンタイムが少なく、自然にサイズダウン
脂肪溶解注射は、胆汁酸の一種であるデオキシコール酸を主として、自然由来の成分で構成されています。そのため、副作用が少なく、ダウンタイムもほぼない状態で自然にサイズダウンが可能です。
椿クリニックで使用している体用の脂肪溶解注射は、デオキシコール酸のほか、大豆由来の成分などで構成されており、副作用を限りなく抑えた作りになっています。また、顔用の脂肪溶解注射に使用するBNLS ultimateやFatX coreも同様に自然由来の成分で構成されています。さらにこれらの薬剤は、日本の厚生労働省にあたる米国のFDA(米国食品医薬品局)、韓国のMFDS(食品医薬品安全処)の承認を受けており、含有されているデオキシコール酸も米国のFDA(米国食品医薬品局)に脂肪溶解効果に関する認可を受けています。
このように、脂肪溶解注射で使用される薬剤は、安全性が確保されたもので、少しずつ脂肪細胞を溶解して減らしていくため、自然なサイズダウンが叶うのです。
デオキシコール酸(デオキシコールさん、英語: Deoxycholic acid)は、胆汁酸の一種であり、腸内の細菌の代謝によって生成される二次胆汁酸の一つである。
引用:Wikipedia – デオキシコール酸
アメリカ食品医薬品局(アメリカしょくひんいやくひんきょく、英語: Food and Drug Administration[4]、略称: FDA)は、アメリカ合衆国保健福祉省(Department of Health and Human Services, HHS)配下の政府機関。連邦食品・医薬品・化粧品法を根拠とし、医療品規制、食の安全を責務とする。
引用:Wikipedia – アメリカ食品医薬品局
食品医薬品安全処(しょくひんいやくひんあんぜんしょ、略称: 食薬処、英語:Ministry of Food and Drug Safety、MFDS)は、安全な食品及び医薬品体系の構築・運営を通じて、関連産業の競争力向上という国民の期待に応じる為に設立された、大韓民国における国家行政機関。
引用:Wikipedia – 食品医薬品安全処
生活習慣の見直しで“全身バランスのよい美しさ”へ

部分痩せを叶えてくれる脂肪溶解注射を受けながら、生活習慣の見直しも並行しておこなうことで、バランスの良い美しさを得ることができます。
食事と睡眠、ストレス管理が脂肪燃焼に直結
食事管理や質の良い睡眠、ストレスの緩和など、一見部分痩せに関係ないと思われがちな生活習慣も、実は脂肪溶解注射の効果を後押ししてくれる大事なポイントです。
食事管理は言わずもがな、高脂質・高カロリーな食事は避け、高たんぱく質、野菜中心の食事を意識するといいでしょう。また、たんぱく質は肉類よりも魚類から摂取することで脂質量を抑えることができるためおすすめです。
質の良い睡眠は「〇時〜〇時のゴールデンタイム」よりも、入眠から3時間前後の間にいかに深い眠りに入れるかを意識しましょう。この3時間前後の間に訪れるノンレム睡眠の時に、肌や体の修復を助けてくれる成長ホルモンが最も分泌されると言われています。また、成長ホルモンの分泌が活発になることで、新陳代謝が保たれ、脂肪が燃焼しやすくなります。質の良い睡眠を取るために、就寝の2時間前からスマホなどのブルーライトを浴びないようにし、ゆっくりと湯船に浸かったり、リラックスできる時間を作ったりしましょう。
ストレスを溜めないことも脂肪の燃焼に関係します。ストレスがかかってしまうと、コルチゾールというホルモンが分泌されます。このホルモンは、炭水化物や脂肪、たんぱく質の代謝を制御し、生体にとって必須のホルモンです。しかし、ストレスによってこのホルモンの分泌が慢性的になってしまうと、血糖値の上昇につながり、糖や脂肪として体内に蓄積されてしまいます。また、ストレスが蓄積することで「動くことが億劫」になったり「なんだか体がだるくて動きたくない」ということになったりすると、体の代謝も低下し、脂肪の燃焼が悪くなってしまいます。
このように、食事管理だけでなく、睡眠の質やストレス管理も並行しておこなうことで、脂肪溶解注射による部分痩せの効果を得やすくなります。
ながら運動”で日常に自然に脂肪燃焼をプラス
部分痩せを叶える時に、その部分の筋肉をある程度鍛え、常に脂肪が燃えやすい状態にしておくことも大事です。
特にデスクワークで座っている時間が多い人は、座りながらでもできる、「ながら運動」を取り入れることがおすすめです。椅子に座るとついつい開いてしまう足を、内ももを意識して常に閉じておくだけで内ももを鍛えることができます。また、椅子に座りながら、かかとを上げ下げするのもおすすめです。太ももの前側を鍛えたい時は、太ももから膝の位置を固定して、足がまっすぐになるまで膝下を持ち上げたり下ろしたりを繰り返します。
背もたれを使わずに、ぴんっと背中をまっすぐに保つことも体幹が鍛えられ代謝の維持に働きます。
ながら運動も毎日続けることで、代謝の維持につながり、脂肪溶解注射の効果をより実感しやすくしてくれます。
続けられる工夫で“痩せグセ”を育てる
ダイエットや部分痩せで何より大切なのは「続けること」です。どんなに効果的な方法でも、三日坊主では理想の体には近づけません。だからこそ、日常に取り入れやすい自分に合った続けられる工夫が、痩せグセを育てるカギになります。
たとえば、「毎日30分の運動」が難しければ、エレベーターを階段に変えるだけでもOKです。デスクワークをしながら、家事をしながら「ながら運動」を続けることもおすすめです。
また、記録をつけることも効果的です。部分痩せしたいところのサイズの記録や食事内容、気分などを手帳やアプリにメモするだけでも、「がんばっている自分」を意識しやすくなり、自然と行動が前向きになります。ちょっとした変化を実感できると、モチベーションもキープしやすくなります。
そして、完璧を目指さないこともポイントです。たとえ一度食べすぎたり、サボってしまったりしても、「また明日からやればいい」と気持ちを切り替える柔軟さが、長く続ける秘訣です。
まずは自分に合った方法を見つけることから始めてみましょう。
まとめ
自己流のダイエットや、体重を落とすだけのダイエットでは部分痩せは不可能です。その理由としては、どの脂肪から落としていくかは、自分ではコントロールできず、遺伝や体質などにも左右されるためです。
しかし、美容医療の力を借りることで効果的な部分痩せが可能で、脂肪溶解注射によって脂肪細胞を減らすことが、リバウンドのない部分痩せを実現するために有効です。
同時に、食事管理や質の良い睡眠、ストレスの管理なども脂肪燃焼を促進するために重要な要素です。
効果的な部分痩せを叶えたい方は是非一度、椿クリニックにご相談ください。