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鼻柱ニキビの原因と解消法:椿クリニックが教える専門的ケアと予防策

鼻柱ニキビの原因と解消法:椿クリニックが教える専門的ケアと予防策

この記事を読んでわかること

  • 鼻柱は皮脂腺が多く、毛穴詰まりやホルモンバランスの乱れが主な原因となります。ストレスや生活習慣も影響します。
  • 予防にはバランスの取れた食事と十分な睡眠を心がけ、適切な洗顔と保湿で、摩擦や汚れを防ぐことが重要です。
  • 軽度のニキビには市販薬、重度の場合は皮膚科での専門治療を使い分けることも可能です。ケミカルピーリングや光治療で改善が期待できます。
  • 炎症後色素沈着には早期治療が鍵で、レーザーやピーリングで改善可能です。自宅ケアにはトラネキサム酸配合の化粧品が有効です。

朝、鏡を見ると鼻柱にポツンと目立つニキビ。大切なプレゼンや友人との約束があるのに、自信をなくしてしまう、そんな経験はありませんか?
実は、鼻柱にできるニキビには様々な原因があり、正しいケアと予防策で解消することができます。
この記事では、鼻柱ニキビの原因から予防法、さらにクリニックでの治療内容まで詳しく解説します。
肌悩みを解消し、自信を取り戻すための第一歩を一緒に踏み出しましょう。

鼻柱にニキビができる原因とは?

鼻柱にできるニキビは特に目立ちやすく、多くの人が悩んでいます。では、なぜ鼻柱にニキビができてしまうのでしょうか?その主な原因について詳しく探っていきます。

鼻柱とは

鼻柱(びちゅう)とは、左右の鼻の穴の間に位置する垂直な部分を指します。

この部分は皮膚が薄く、皮脂腺が集中しているため、外部からの刺激や体の内部での変化に敏感です。そのため、毛穴が詰まりやすく、ニキビができやすいエリアでもあります。

皮脂の過剰分泌と毛穴の詰まり

皮脂は肌を守るために必要で、肌表面の水分と皮脂のバランスが整っていると肌トラブルのない状態を維持しやすくなります。しかし、皮脂の分泌が過剰になり、さらには肌のターンオーバーが正常に働かず、古い角質が排出されない状態が続くことで毛穴を詰まらせることが、ニキビができてしまう原因となります。
特に鼻柱は皮脂腺が多いため、皮脂の過剰分泌が起こりやすい部位です。
毛穴が詰まるとその中でアクネ菌が繁殖し、炎症を引き起こします。

参考:Wikipedia – 尋常性痤瘡

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスが乱れることで皮脂腺が活発化し、皮脂の分泌が増加します。これにより、ニキビができやすい肌環境となってしまいます。
生理前やストレスが多いときにニキビが増えると感じるのは、この皮脂腺を活発にするホルモンが優位になっているためです。

特に女性はホルモンの影響を受けやすく、鼻柱にニキビができやすい傾向があります。

参考:Wikipedia – 黄体形成ホルモン

ストレスや生活習慣の影響

ストレスがホルモンバランスを崩し、皮脂の過剰分泌につながることを前述しました。それ以外にも、ストレスによって交感神経が優位になることで血行不良が起こり、肌細胞まで十分な血液や栄養が行き渡らなくなり、新陳代謝の低下やバリア機能の低下につながります。新陳代謝が低下することで肌のターンオーバーが乱れ、角質の除去が困難になったり、バリア機能の低下によって外的刺激を受けやすくなったりします。これらはニキビができてしまう原因となるため、できるだけストレスはため込まない方がいいでしょう。
睡眠不足も肌のターンオーバーに影響を与え、肌トラブルにつながりやすくなります。
また、脂質の多い食生活や、ジャンクフードの多い食生活もニキビを作りやすくする原因となります。
日常の小さな習慣が肌に大きな影響を与えているのです。

適切な洗顔と保湿の方法

マスクの着用やしっかりとメイクや汚れを落とせていない場合も、鼻柱ニキビの原因になりやすくなります。
マスク内の蒸れによってニキビの原因であるアクネ菌が繁殖しやすい環境ができてしまうとニキビができやすくなります。また、メイク残りや肌に汚れが残ってしまうことなどが、毛穴を詰まらせ、ニキビができやすい環境を作ります。
肌への摩擦を極力抑えつつもしっかりと肌の汚れやメイクを落とす洗顔方法を身につけることが必要です。また、しっかりと肌が保湿できているかどうかも重要になります。

鼻柱ニキビの予防方法

鼻柱ニキビの予防策としては、日常生活に取り入れやすい方法から専門的なケアまで、さまざまなアプローチがあります。あなたに合った予防策を見つけて、ニキビのない健やかな肌を手に入れましょう。

バランスの取れた食生活と適度な運動

食事は肌の状態に大きく影響します。ビタミンやミネラルが豊富な食材を積極的に摂り、皮脂分泌をコントロールしましょう。
また、肌のターンオーバーを正常に戻してあげることも必要です。
赤身肉、鶏のささみ、納豆などのタンパク質を意識して摂るようにしましょう。
他にも、血流を良くしてくれるマグロ、ブリ、サンマなどの必須脂肪酸、腸内環境を整えてくれる食物繊維を多く含むキノコや海藻類、ゴボウなどもニキビを作りにくい肌作りに尽力してくれます。
反対に、脂質を多く含む食事は皮脂の分泌を増やして、ニキビを作りやすくしてしまいます。洋菓子やジャンクフード、脂身の多い肉類などは控えるようにしましょう。

適度な運動を続けることも、肌のターンオーバーを促し正常に戻してくれるためおすすめです。

ストレス管理と十分な睡眠

ストレスや睡眠不足は、ニキビの原因となります。
睡眠不足の状態が続いたり、ストレスが溜まることで風邪をひきやすかったり、体調不良が続いたりという経験はありませんか。体の免疫力が低下するのと同じように、肌も免疫力が落ちることでニキビの原因であるアクネ菌が繁殖しやすくなります。
また、睡眠不足の肌は新陳代謝が低下するため、角質が除去できず、余分な角質が毛穴を塞ぐことでもニキビができやすくなります。肌の回復を促す成長ホルモンは睡眠から3時間程度の間に最も放出されます。この間により深い睡眠をとることが重要です。
リラックスする時間を作ったり、寝る前にはゆっくりとぬるめのお湯に浸かるなどし、ストレスを軽減しつつ、質の良い睡眠がとれるように心がけてください。

参考:Wikipedia – ストレス

適切な洗顔と保湿の方法

ニキビを作らないためには肌を清潔に保つことが大事ですが、過度な洗顔は逆効果です。
朝晩の適切な洗顔と、その後の保湿で肌のバリア機能を保ちましょう。特に鼻柱はデリケートなので、ゴシゴシ洗わずに優しくケアすることがポイントです。

夜の洗顔は1日の汚れをしっかりと落とす必要があります。

  1. クレンジングの際は1分以内を目安に行います。それ以上時間をかけてしまうと、界面活性剤の影響で肌がダメージを受けたり肌トラブルにつながったりします。クレンジング剤を擦らずに肌に優しく馴染ませたら、すぐにぬるま湯で洗い流します。
    メイクをしている時はもちろんですが、していなくてもクレンジング剤を使用するといいでしょう。過剰な皮脂や肌に付着した汚れをクレンジング剤が落としてくれます。
  2. 泡で洗顔していきます。この際、肌への摩擦を抑え、尚且つ毛穴の汚れまでしっかりと洗えるように濃密な泡を作っていきます。100円ショップなどで売っている「泡立てネット」を使用するともちもちの泡を作ることができおすすめです。
    泡を潰さない程度に肌に優しく押し当てたら離す、押し当てたら離すを繰り返してお顔全体をまんべんなく洗顔していきます。この時擦らないように気を付けましょう。濃密な泡を作ることができていれば、その泡が毛穴の汚れも落としてくれるため、擦る必要はありません。
  3. 洗い流していきます。水または38度程度のぬるま湯で洗い流しましょう。熱すぎるお湯は皮脂を過剰に取り除いてしまいます。適度に皮脂が残っていることで、乾燥を防ぐことができたり過剰な皮脂の分泌を防いだりすることができます。
    洗い流す際は、シャワーを直接当てず、手ですくった水またはぬるま湯で肌を押さえるように流してください。この際、髪の生え際や顎下、フェイスラインなどが流し忘れの多い部分となりますので注意しましょう。
  4. 優しくタオルで押さえるように肌の水分を拭き取ったら、すぐに化粧水で保湿します。化粧水だけで終わってしまっては蒸発し、保湿の効果がありません。すぐにオイルや美容液を塗り、必ず乳液やクリームなどで蓋をするようにしましょう。

朝の洗顔は、寝ている間の余分な皮脂を洗い流す程度で十分ですので、水のみの洗顔にしておきましょう。どうしても皮脂が気になる場合にはぬるま湯で洗い流すことで不快感が軽減しやすくなります。
一貫して、摩擦しないことが肌ケアの重要なポイントとなります。

鼻柱ニキビの治療法

予防策を実践してもニキビができてしまった場合、早めの対処が重要です。

市販薬での対処方法

軽度のニキビであれば、市販のニキビ治療クリームで改善が期待できます。サリチル酸やベンゾイルペルオキシドを含む製品は、炎症を抑え、アクネ菌を減少させます。使用前に説明書をよく読み、正しい方法で使用しましょう。

専門医による診断と治療

ニキビが重度の場合や、繰り返しできる場合は、皮膚科医の診断がおすすめです。
皮膚科や美容皮膚科を受診し、医師に診てもらうことで肌の状態を詳しく診断し、あなたに合った治療法を提案してくれます。
内服薬や外用薬、さらには光治療など、専門的なアプローチが可能です。

クリニックでのニキビ治療の選択肢

クリニックでは、ケミカルピーリングや光治療、内服薬などの治療法を受けることができます。
ケミカルピーリングは、肌の古くなった角質を除去し、ターンオーバーを整えます。過剰な皮脂の改善も可能なため、ニキビ予防にも効果的です。また、毛穴を塞いでいる角栓の除去にも効果的で、初期の白ニキビや黒ニキビなどにおすすめです。

光治療のIPLでは、肌のターンオーバーを促したり、毛穴の引き締めが期待できます。そのため、ニキビの予防にも効果的な治療です。
これらの治療は肌の再生を促し、ニキビの原因を根本から解消します。
ただし、炎症が起きているニキビに関してはこれらの治療は行うことができないため、医師に相談するようにしましょう。
他にも、繰り返す重度のニキビに関しては、内服薬のアクネトレントなども効果的です。
治療内容や回数は肌の状態によって異なるため、専門医と相談しながら進めましょう。

鼻柱ニキビの悪化を防ぐための生活習慣

治療と同時に、日常生活でのケアも重要です。ニキビの悪化を防ぐために取り入れたい生活習慣をご紹介します。

肌に優しいメイクとクレンジング

刺激の強い化粧品やクレンジングは避け、肌に優しいアイテムを選びましょう。
メイクに使用するスポンジや筆は、定期的に洗浄するようにし、清潔を保ちましょう。
メイクを落とすクレンジングは様々な種類がありますが、オイルやクリームタイプなど、肌を擦らずにメイクを落とせるものがおすすめです。反対に、拭き取りタイプのクレンジングシートは、摩擦による肌への負担が大きくなります。また、拭き取りのみで洗顔をしないまま肌を放置してしまうことでも、肌への負担が大きくなり、ニキビの原因となるため、クレンジング後は必ず洗顔するようにしましょう。
長時間メイクをしていることで肌への負担が増えるため、できるだけ早めに落とすことが大切です。

衛生的な枕カバーとタオルの使用

枕カバーやタオルには雑菌が繁殖しやすいため、こまめに洗濯したり交換したりするようにしましょう。
1日の1/3〜1/4程度は睡眠でベッドや布団で過ごしている人が多いかと思います。そのため、より肌に長時間接する寝具は、清潔な状態を保つことで肌トラブルの予防に非常に効果的です。

定期的なスキンケアとプロフェッショナルケア

日々のスキンケアに加えて、定期的にプロのケアを受けることで肌の状態を整えましょう。基本的には、日々の肌ケアで清潔や保湿力の高い肌を保つことが重要ですが、それでは肌ケアが追い付かない時もあります。肌のごわつきを感じてきたり、ニキビができそうだなと感じたりしたときは、迷わず美容クリニックでのケアを受けるといいでしょう。
早めの対処でニキビの悪化を防ぎ、ニキビ痕ができることも防げます。

椿クリニックでのニキビ治療の流れ

実際に椿クリニックで治療を受ける場合の流れを説明します。不安なく治療を進められるよう、事前に知っておきましょう。

初回カウンセリングの内容

初回は看護師によるカウンセリングから始まります。
肌の悩みや治療の希望をじっくりと聞き、プロの視点から適切な治療を見極めます。
また、カウンセリング後は、医師の診察によって肌をしっかりと診せていただき、治療内容を再度確認します。
カウンセリングの段階で医師に相談できるため、安心して自分に適した治療を選択することができます。

治療プランの提案と説明

カウンセリング後、あなたに最適な治療プランを提案します。
費用や期間、効果など詳しく説明があり、納得してから治療を進められます。
ニキビのみでなく、他にも気になる肌トラブルや改善したい場合は、併せてご相談ください。また、「いつまでに綺麗にしたいか」や予算がある場合もお気軽にご相談ください。

治療後のアフターケアとフォローアップ

治療後も定期的なフォローアップがあります。肌の状態をチェックし、必要に応じてケア方法をアドバイスします。
ニキビにケミカルピーリングやIPL治療を使用する場合は、2~4週間に1回程度の治療頻度となることが多いため、その間に疑問や不安が生じた場合は、お電話でもご相談を承っています。

鼻柱ニキビが残す痕のケア方法

ニキビが治っても痕が残ってしまうことがあります。痕を残さないためのケア方法と、残ってしまった場合の対処法を紹介します。

痕を残さないための早期治療の重要性

ニキビは早めに適切な治療を行うことで、痕を残さずに治すことが可能です。
ニキビ痕は、ニキビが悪化したことによる炎症が続くことで炎症後色素沈着ができることが原因です。痕を残さないためには、ニキビが炎症する前に治療することが大事です。
また、自己判断で触ったり潰したりすることでも炎症が起こりニキビ痕になってしまいます。自分で処置せず、必ず専門家に相談しましょう。

皮膚再生治療とその効果

痕が残ってしまった場合でも、皮膚再生治療で改善が期待できます。椿クリニックでは、レーザー治療やピーリングなどで肌の再生を促します。
ニキビの改善や予防に効果的なケミカルピーリングやIPL治療は、肌のターンオーバーを促し、メラニン色素を排出することでニキビ痕の改善も行うことができます。
また、レーザー治療ではメラニン色素を分解することでニキビ痕の改善が期待できます。

自宅でできるアフターケアの方法

日常のスキンケアでもニキビ痕の改善は可能です。
トラネキサム酸はメラニン色素を無色化する効果があるため、トラネキサム酸配合の化粧品や美容液などがおすすめです。また、徹底した保湿ケアで肌のターンオーバーを保つこともニキビ痕の改善には効果的です。
ただし、日常のスキンケアのみでは時間がかかってしまいます。その理由は、化粧品の浸透が角質層までとなるためです。メラニン色素は肌の表皮の奥深くから作られます。

そのため、日常ケアで肌表面の状態を整えつつ、美肌治療を受けることがニキビ痕改善の近道です。

引用:Wikipedia – トラネキサム酸 
トラネキサム酸は化粧品にも配合される。2002年に資生堂の申請で、医薬部外品の美白有効成分として承認を得た[6]。

まとめ

鼻柱は皮脂分泌が多くなりやすい部分で、過剰な皮脂により毛穴を塞いでしまう角栓が作られやすくなります。また、化粧や肌の汚れが残ることでより毛穴を塞いでしまう原因が作られやすくなります。
日々の肌ケアや、クレンジングなどを適切に行うことで、予防ができます。
また、保湿をしっかりと行うことも重要です。それと同時に、ケミカルピーリングやIPL治療などの美肌治療を行うことで、より効果的にケアすることができます。
自身で間違った処置をしてしまうことで、ニキビが悪化しニキビ痕の原因にもなってしまうため、ニキビができた時は、まずクリニックに相談することをおすすめします。

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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