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40代の肌たるみ?加齢以外に関係する生活習慣とは

40代の肌たるみ?加齢以外に関係する生活習慣とは

この記事を読んでわかること

  • 加齢以外の肌たるみの原因としては、猫背や栄養不足、紫外線ダメージ、表情筋の衰えなど生活習慣や環境要因などがあります。日常の姿勢や食事改善が大切。
  • エクササイズやリンパマッサージ、丁寧なスキンケアがたるみの予防に効果的。生活習慣を整え、睡眠やストレス対策を行うことで予防・改善につながります。
  • 自宅ケアでの改善が難しい場合はクリニックでの施術が有効。マッサージピールでコラーゲン生成を促進し、肌のハリや透明感を高めることができます。
  • 医療ハイフでSMAS筋膜から引き締め、ボトックスで筋肉の過度な収縮を抑制。たるみの原因に合わせた施術選択が改善の近道です。

年齢を重ねた肌は、若い頃に比べるとどうしても肌たるみが起こりやすくなります。
しかし、実は加齢以外にも、生活習慣で肌たるみがあることをご存じでしょうか。
今回は、とくに40代の方にとって気になる肌たるみについてご紹介します。

加齢以外の肌たるみ

加齢以外の肌たるみ

加齢以外に肌たるみが起こる代表的な原因について一部ご紹介します。

スマホで猫背に

近年、スマートフォン(スマホ)の普及に伴って猫背の悩みを抱える方もよく見かけるようになりました。
スマホを操作している体勢は、どうしても前屈みになりがちです。
長時間同じ姿勢でいると筋肉が固まってしまい、猫背の体勢が慢性化してしまうかもしれません。
さらに顔の筋力が低下することで、肌たるみも起こりやすくなってしまうのです。

スマホ猫背を避けるために
スマホの画面を見るときには、目線と同じぐらいの高さに保ち、体を前屈みにしないよう心がけましょう。
寝ながらのスマホ操作は体勢が不安定になるため避けましょう。
背中を伸ばした姿勢で、お尻全体で体重をしっかり支えるようにするとよいでしょう。

偏った食事はNG

必要な栄養素が不足していると、筋力の低下や血流が悪くなることにより肌たるみが起こりやすくなってしまいます。
とくに40代に入って運動量が少ないのに若い頃と同じような食生活をしている場合は要注意です。

バランスのよい食生活とは
糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルといった栄養素をバランス良く摂取することで体にとって必要な機能を保ちやすくなります。
糖質や脂質を少なくして、良質なタンパク質や十分な量のビタミン・ミネラルを積極的に摂るようにしましょう。

新鮮なお魚やお肉、ヘルシーな大豆はタンパク質源としてオススメです。
また、ビタミンの豊富な緑黄色野菜をなるべく多く食べるようにしましょう。
昆布やワカメといった海藻類やドライフルーツなどでミネラルを補給するのも大切です。

紫外線やスキンケアの摩擦もダメージに

紫外線は、肌の奥深くにまで到達し、真皮層のハリを維持するためのコラーゲンやエラスチンを劣化させてしまいます。そうすることで肌はハリを維持することが難しくなり、たるみだけでなく小じわやちりめんじわなども作りやすくしてしまいます。

また、ごしごしと擦るようなスキンケアも、肌の乾燥を助長させ、紫外線などの外的刺激に弱い状態にしてしまいます。洗顔などスキンケアで肌に触れるときには、優しく丁寧に行うのが基本です。
たるみが気になるときには、いつものスキンケアや紫外線対策を見なおしてみるのもよいでしょう。

肌に優しいスキンケアとは
洗顔料は、しっかりと泡立ててから使いましょう。
化粧水を使う時に、パッティングしようとして強く叩くのも避けましょう。
とくに肌が敏感になっているときには、敏感肌用のスキンケア用品を選ぶようにしましょう。

表情筋の衰えや皮下脂肪のバランスの乱れ

表情筋や脂肪は、皮膚を支える土台の一部として機能していますが、これらが緩んだり下垂してしまったりすることで、顔のたるみとして現れます。

表情筋を使わないでいると、少しずつ緩み始め皮膚を支えることが難しくなります。また、脂肪が下に垂れてしまったり、急激な体重変化で脂肪が失われてしまったりすることも、皮膚を支える土台を失う原因となります。

これらを防ぐためには、表情筋を意識して動かすことや、ダイエットの際には急激に体重を落とさないようにすることなどを心がけましょう。

エクササイズでたるみケア

エクササイズでたるみケア

エクササイズでたるみケア

ここからは、自宅でできる簡単なエクササイズについてご紹介します。
たるみの原因である猫背にアプローチしていきましょう。

猫背解消エクササイズ

  1. 椅子に両足をつけてまっすぐ座りましょう
  2. 両手を前に伸ばして、手の甲をつけましょう。
    おなかはやや丸めて、おへそを見るように下を向きます。
  3. おなかを前に出して肩甲骨を寄せるイメージで行います。
    両手を後ろの下側へ動かします。手のひらは開いた状態で胸を開くイメージで動かしましょう。

(※痛みがあるときは、ムリをせずにできる範囲で動かしましょう)

マッサージ&スキンケア

むくみも顔のたるみを助長させている原因のひとつです。自宅では、リンパを流すようにマッサージを行うといいでしょう。

  1. 首のリンパを流れやすくする
    手でこぶしを作り、指の第2関節の部分を使って耳の下から首筋に沿って、鎖骨へ向かってなで下ろします。これを左右とも5回程度繰り返しましょう。
  2. 顔の中心から外へ流す
    顔の中心(鼻の横)から頬を通り、耳の前まで指先でやさしくなでます。そのまま耳の下を通って首筋→鎖骨へ流しましょう。
  3. 目元のむくみをケア
    目頭から目尻に向かって、下まぶたをやさしくなでます。目尻からこめかみ→耳横→首→鎖骨の順に流していきます
  4. フェイスラインの引き締め
    かぎ爪のような形にした手の第二指と第三指で顎先を挟みます。そのまま、フェイスラインに沿って耳下までスライドさせます。耳下から首→鎖骨に流していきます。

生活習慣の見直し

たるみを予防・改善するうえで見直したい生活習慣は、たばこや過度の飲酒、ストレスや睡眠不足などです。

たばこや過度の飲酒、ストレスなどは、肌の老化を加速させる活性酸素を発生させやすくしてしまいます。活性酸素は、紫外線を浴びたときなどにも発生し、肌細胞にダメージを与えますが、特にたばこが常習化しているとコラーゲンやエラスチンが壊されやすくなっているため、たるみを加速させてしまいます。

また、睡眠不足の状態が続くと、肌が受けたダメージを修復することができずに、少しずつ蓄積されていくため、たるみが加速しやすくなります。睡眠時に分泌される成長ホルモンが肌細胞の修復に働きかけるため、質の良い睡眠を取れるように生活を整えていきましょう。睡眠の1〜2時間前にはスマホなどのブルーライトをカットすることや、湯船につかりゆっくりと体を温めること、読書やリラックスできる音楽を聴いて心を落ち着かせることなど、自分にあった方法で体をリラックスさせましょう。入眠から3時間経った頃に訪れるノンレム睡眠の時に成長ホルモンは最も分泌されると言われているため、より深い睡眠を取れるように心がけましょう。

普段の生活を少し見直すだけでも、たるみの予防や進行の阻止は可能なため、できることから始めていきましょう。

クリニックで行えるたるみケア

クリニックで行えるたるみケア

ご自身でたるみケアするのが大変なときには、思い切って専門的な施術を受けてみてはいかがでしょうか。

マッサージピールとは

肌表面に蓄積している古くなった角質を、薬剤を使って取り除く施術です。
肌の奥深くにある真皮層までマッサージにより薬剤を浸透させるためコラーゲンの生成を促してお肌のハリや弾力を取り戻す働きが期待できます。

肌たるみ以外にも、くすみ、シミ、毛穴の開き、手や首のシワなどのお悩みがある方にオススメの施術です。

医療ハイフで肌の奥から引き締め

医療ハイフは高密度焦点式超音波(HIFU)とも言われ、肌の内部に熱を与え筋膜の引き締めや真皮層のコラーゲンの生成を促し、たるみを引き締める治療です。

医療ハイフは、肌を支える土台であるSMAS筋膜に熱を与え緩みを引き締めます。これにより、肌の奥深くからたるみが引き締められるため、効果を実感しやすいのも医療ハイフの魅力です。同時に真皮層にも熱刺激を与えることができるため、コラーゲンの生成も期待できます。

ボトックス注射で筋肉を緩める

猫背や姿勢の悪さによってたるみが強くなっている場合は、顔の皮膚を下に引っ張る筋肉が凝り固まっている可能性があります。この場合、筋肉の緊張を緩和するボトックス注射が効果的に働くことがあります。

ボトックスはボツリヌストキシン製剤を使用した治療で、筋肉が収縮する際に神経から出る「アセチルコリン」という物質をブロックします。

これにより、筋肉の過度な収縮を抑えることができるため、皮膚を下に引っ張る力を緩和したるみを改善することができます。

口角下制筋や首の広頚筋などに注射をすることで効果を発揮します。

医薬品としては筋肉を収縮させないよう働く作用を利用して、痙縮の緩和や美容に用いられる。

引用:Wikipedia – ボツリヌストキシン

ボツリヌストキシンはSNARE蛋白を切断することにより、アセチルコリンの放出を阻害する作用がある。

引用:Wikipedia – アセチルコリン

まとめ

40代の肌たるみは、加齢以外にもさまざまな生活習慣が関係しているかもしれません。
まずは生活習慣を見なおして、エクササイズなどで肌たるみの解消に努めてみましょう。

自宅でのケアではなかなかたるみが改善しない場合は、クリニックの専門的なケアもおすすめ。ただし、たるみの原因によって選択する治療が変わるため、症状をしっかりと医師に確認してもらってから治療を決定するようにしましょう。

お顔のたるみでお悩みの方はぜひ、椿クリニックにご相談ください。

投稿者のプロフィール写真

この記事を書いた人

美容医療ライター

加藤みき

美容医療の看護師としてクリニックに9年間勤務。現場で得た知識と経験を活かして、美容に関する情報を発信します。

美容医療からスキンケアまで、専門的な視点を交えながらも、分かりやすく伝えることを大切にしています。美容が好きだからこそ、本当に役立つ情報をお届けしたいと思います。

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この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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