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フォトフェイシャルとレーザートーニングの違いを専門家が解説!どれを選ぶべきか

フォトフェイシャルとレーザートーニングの違いを専門家が解説!どれを選ぶべきか

この記事を読んでわかること

  • フォトフェイシャルはIPLという光を使用し、レーザートーニングはマイルドなレーザーを使用して施術します。どちらもシミやくすみを改善し、肌のハリを高めます。
  • フォトフェイシャルは赤ら顔やシミ、レーザートーニングは肝斑や色素沈着にも効果的で、それぞれに異なる強みがあり、それぞれの肌悩みに対応します。
  • どちらも肌への刺激により赤みや痒み、火傷の可能性があり、肌の状態に合った適切な設定が重要です。
  • フォトフェイシャルは4週間に1回、レーザートーニングは2週間に1回の施術が推奨され、回数を重ねることで効果を実感しやすくなります。

フォトフェイシャルとレーザートーニングはどちらも様々な肌悩みを解決する治療ですが、選択基準はどのようなものなのでしょうか。
選択を間違えると肝斑が悪化するなどのリスクがあります。
この記事ではそれぞれの治療に適した肌悩みの解説や、治療の選択基準、椿クリニックでの取り組みを解説していきます。

フォトフェイシャルとレーザートーニングの基本

フォトフェイシャルとレーザートーニングの基本的な違いを解説します。

フォトフェイシャルの基本的な原理とは?

フォトフェイシャルはIPLという特殊な光を肌に照射し、シミやくすみなどあらゆる肌悩みを改善する治療です。正常な肌細胞は傷つけることなく肌の深層まで届く光線がメラニン色素を分解してシミを薄くします。
また、細胞を刺激してコラーゲンの生成を促すため、ターンオーバーが促進され、くすみやニキビ跡の改善にも効果的です。

レーザートーニングとは何か、どう機能する?

レーザートーニングはマイルドなレーザーを肌に照射し、メラニンを分解することで肌のくすみやシミを改善する治療です。
レーザートーニングもフォトフェイシャル同様、肌の深部までレーザーが届き熱作用によってコラーゲンの産生が活性化されるため、肌のハリや弾力の回復も期待できます。

これらの治療法が人気の理由

フォトフェイシャルもレーザートーニングも、複数の肌悩みを改善することができ、ダウンタイムがないことが人気の理由です。
そのため、忙しい人でも比較的手軽に受けることができ、肌質の改善も叶うため、トータルで綺麗にしていきたい人に選ばれています。

どの肌悩みにどの治療が適しているか?

フォトフェイシャルとレーザートーニングはそれぞれ改善できる肌悩みが違います。

フォトフェイシャルで改善できる肌悩み

フォトフェイシャルに適しているのは以下のような肌悩みです。

  • シミやそばかす
  • 細かいしわ
  • ニキビ
  • 毛穴の開き
  • 肌のくすみ
  • 肌のハリや弾力の低下
  • 血管拡張による赤ら顔

レーザートーニングで対応できる肌問題

一方レーザートーニングに適しているのは、以下のような肌悩みです。

  • シミやそばかす
  • 肝斑
  • 肌のくすみ
  • 顔や体の色素沈着
  • 毛穴の開き
  • 肌のハリや弾力の低下

治療の作用メカニズムの比較:フォトフェイシャル対レーザートーニング

治療のメカニズムを解説していきます。

フォトフェイシャルの作用メカニズムと肌への効果

フォトフェイシャル

フォトフェイシャルで照射するIPLという光は幅広い波長を持ち、メラニン色素、赤ら顔の原因のヘモグロビン、線維芽細胞の働きの活性化などに作用します。

フォトフェイシャルの光が肌のターゲットとなる部分(メラニンや毛細血管など)に当たると、光のエネルギーが熱に変わりターゲットにダメージを与えます。
素肌にはダメージを与えず、ターゲットの部分にのみダメージを与え治療していくため、ダウンタイムがほとんどないのも魅力です。

線維芽細胞(せんいがさいぼう、英: fibroblast)は、結合組織を構成する細胞の1つ。コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸といった真皮の成分を作り出す。
引用:Wikipedia 線維芽細胞 

レーザートーニングの作用メカニズムとは

レーザートーニングは主に肝斑の治療に用いられるレーザーです。肝斑へのレーザー治療は肝斑部を炎症させ悪化させる原因となるため禁忌とされていました。レーザーはエネルギーの強い中心部では炎症を起こし、中心から離れれば弱くなるため効果が出ないということが起こります。しかし、レーザートーニングは強弱なく均一にやわらかいレーザーを照射できるため、肝斑の炎症を起こすことなく少しずつ改善していくことが可能なのです。
余計な刺激を与えずにメラニンを徐々に減らしていくため、肝斑のみでなく顔のくすみや色素沈着にも効果的です。さらにレーザーによる熱作用でコラーゲンの産生が活性化されるため、肌のハリや毛穴の開きの改善も期待できます。

治療前後のケアの違い

フォトフェイシャルもレーザートーニングも治療前後のケアに違いはなく、紫外線対策や保湿が重要になります。

どちらの治療もメラニンに反応するため、施術前は日焼けをしないように気をつけましょう。また、乾燥していたり、肌にトラブルがある状態だと治療による刺激を受けやすく、赤みや痒みなどのトラブルが出やすくなります。

治療後は肌のバリア機能が一時的に低下するため、しっかりと保湿することが大事です。また、治療期間中の日焼けは紫外線の吸収率が上がるため、新しいシミや色素沈着などができてしまう可能性があり、紫外線対策も重要です。

実際の効果とお客様の体験談

椿クリニックで実際に治療を受けた方の症例をご紹介していきます。

フォトフェイシャルを受けたお客様のビフォーアフター

こちらのお客様は、頬全体のシミやそばかすが取れ、くすみ感も改善されました。

部位
頬全体
年代
30代女性
施術回数
5回
所要金額
74,250円(税込)
症例についての詳細
お肌にダメージを与えない範囲を守りつつ、高い光のエネルギーをお肌に照射しメラニンを浮き上がらせ、シミ・くすみを改善します。線維芽細胞を刺激することで、コラーゲン・エラスチンの生成を促しハリ艶の改善効果もあります。
こちらの患者様はお顔全体に広がる幼少期からのそばかす(雀卵斑)がお悩みでした。1回目の施術でもかなり良くなったのですが、5回施術後は全てのそばかすが取れ、肌のトーンも上がり、キメも細かくなりました。
施術の副作用(リスク)
赤み・火傷・腫れ・熱感・かゆみを生じる可能性があります。

レーザートーニング体験者の声

こちらのお客様は頬の肝斑が改善し、顔全体のくすみが取れ、レーザーによる熱作用で肌にハリが出たことでお顔のたるみや細かなシワが改善されました。

部位
頬の肝斑 くすみ
年代
50代女性
施術回数
10回
所要金額
70,400円(税込)
症例についての詳細
肝斑・ハリ感・くすみが気になる部位に適切に出力を抑えたレーザーを均一に照射し肝斑を含むくすみを改善していく治療です。
こちらの患者様はお顔全体のハリ感がなくなってきたことと肝斑でお悩みでした。治療後は肝斑が薄くなり、ハリが出てシミやくすみが改善されました。
施術の副作用(リスク)
赤み・熱感・かゆみ・痛み・乾燥が生じる可能性があります。

部位
頬の肝斑 くすみ
年代
50代女性
施術回数
15回
所要金額
99,000円(税込)
症例についての詳細
肝斑・ハリ感・くすみが気になる部位に適切に出力を抑えたレーザーを均一に照射し肝斑を含むくすみを改善していく治療です。
こちらの患者様は、お顔全体のハリ感の無さ、クスミと頬の肝斑がお悩みでした。
全体の細かいシミも気になられておりましたが、まず肝斑の治療を行いました。
結果肝斑は薄くなり、クスミが取れ、肌のハリ感もアップしました。この後、小さい部分的なシミはYagレーザーで治療させて頂く予定です。
施術の副作用(リスク)
赤み・熱感・かゆみ・痛み・乾燥が生じる可能性があります。

治療選択のポイント

フォトフェイシャルとレーザートーニングを選択する一番のポイントは「肝斑の有無」です。
肝斑ができる原因は詳しくは解明されていませんが、紫外線によるダメージや摩擦などによる炎症、女性ホルモンの変化と言われています。そのため、肝斑のある部分への強いレーザーやフォトフェイシャルなどの光治療は炎症を悪化させ、肝斑を濃くしてしまう恐れがあり、禁忌とされています。また、肝斑は他のシミ(日光性色素斑やADMなど)との区別が難しい場合もあり、確実に肝斑と診断できる場合はレーザートーニングでの治療になります。肝斑かどうか不確かな場合はお客様にリスクや効果をお伝えし、総合的に判断してフォトフェイシャルかレーザートーニング、どちらが求めている効果を得ることができるかで決めていきます。
ただし、椿クリニックで使用しているフォトフェイシャルM22では、肝斑モードがあり、肝斑があっても対応が可能なこともあるため、お気軽にご相談ください。

治療の安全性と副作用

それぞれの治療の副作用やリスクを解説します。椿クリニックでの安全な治療のための取り組みも解説していきます。

フォトフェイシャルの安全性と潜在的リスク

フォトフェイシャルは肌に優しい光を使用しているため、肌の表面を傷つけることなく、様々な肌トラブルを改善することができます。そのため、施術後のダウンタイムも少なく、安全性の高い施術です。ただし、強い日焼け後の照射や肌が荒れた状態での照射はやけどを起こしたり、思わぬ肌トラブルにつながることもあります。また、必要以上に出力を上げてしまうことや、照射設定を誤ったり照射してはいけない部分に照射してしまったりすることで、以下のような肌トラブルなどの副作用が起きる可能性があります。

  • 照射時の痛みやヒリヒリ感
  • かさぶたや水ぶくれ
  • 痒み
  • 赤み
  • 色素沈着
  • 色素脱失
  • 肝斑の悪化

などです。

レーザートーニングの副作用と対策

レーザートーニングは、肝斑の治療のためにマイルドなレーザーになっており、ダウンタイムなく受けることができる治療です。ただし、誤った照射レベルで照射してしまうことや肌状態によっては以下のような副作用が出ることもあります。

  • 赤み
  • 痒み
  • 火傷や水ぶくれ
  • 色素沈着
  • 白斑

などがあります。

安全な治療のためのクリニックの取り組み

椿クリニックではその時のお客様の肌状態をしっかりと確認し、照射レベルを設定します。肌状態が悪かったりリスクの方が大きいと判断した場合は無理に照射せず、肌状態が安定するのを待ってから照射するようにしています。
また、最適な照射レベルで治療を受けることができるように、お客様には紫外線対策の徹底や保湿の徹底をお願いしています。
色素脱失や白斑は、必要以上に頻回に照射を繰り返すことでリスクが上がります。そのため、お客様の肌質や赤みの出方などを見て施術間隔の管理をします。頻回になり過ぎることなく、効果的な間隔で施術を受けることができるようにサポートします。

コストと投資対効果の比較

2つの施術をコストの面から比較して見てみましょう。

フォトフェイシャルのコスト概算

フォトフェイシャルは比較的強い光を照射するため、1回でも変化がわかりやすい治療です。皮膚の表面の方にあるシミは1回でもポロっと取れることがありますが、奥の方にあるシミは回数を重ねるごとに少しずつ表面に上がってきます。表面に上がってきたシミはまたフォトフェイシャルを当てることで取ることができます。これを数回繰り返して少しずつシミの数を減らしていくため、フォトフェイシャルの必要な回数の目安は5回ほどです。
椿クリニックではフォトフェイシャルを以下の料金でご用意しています。

ルミナス社製M22(エムニジュウニ) 使用

フォトフェイシャル初回(税込)通常(税込)
全顔1回¥9,800¥16,500
※ 初回は椿クリニックにて初めてフォトフェイシャル施術を行う患者様のお肌に合うか試していただくプランです。

レーザートーニングの費用と持続性

レーザートーニングはマイルドなレーザー治療のため、複数回繰り返しの治療が必要です。
5〜10回ほどを目安として治療を進めていきましょう。また、肝斑の治療に関してはもう少し回数が必要な場合があります。
椿クリニックのレーザートーニングは以下の料金でご用意しています。

レーザートーニング初回(税込)通常(税込)
全顔1回¥5,445¥8,250
※ 初回は椿クリニックにて初めてトーニング施術を行う患者様のお肌に合うか試していただくプランです
※1 それぞれ1部位ごとの料金になります

お得なコースもご用意しています。
また、お顔以外にも体のレーザートーニングもご用意しておりますので、体の黒ずみや色素沈着が気になる方は椿クリニックにお問い合わせください。
こちらでも詳しくご紹介しております

長期的なコスト効果分析

1回の料金で比較したとき、レーザートーニングの方がフォトフェイシャルよりも安いですが、約4週間に1回の頻度で5回フォトフェイシャルの治療を行った時と、2週間に1回の頻度で10回レーザートーニングを行った時では、結果としてかかる料金はあまり変わりません。そのため、この2つの施術は料金で選ぶことはせずに、自分の改善したい悩みで選ぶことをおすすめします。

まとめ

フォトフェイシャルレーザートーニング
作用メカニズムIPLという光マイルドなレーザー
効果的な悩み・シミやそばかす
・細かいしわ
・ニキビ
・毛穴の開き
・肌のくすみ
・肌のハリや弾力の低下
・血管拡張による赤ら顔
・シミやそばかす
・肝斑
・肌のくすみ
・顔や体の色素沈着
・毛穴の開き
・肌のハリや弾力の低下
リスクや副作用・照射時の痛みやヒリヒリ感
・かさぶたや水ぶくれ
・痒み
・赤み
・色素沈着
・色素脱失
・肝斑の悪化
・赤み
・痒み
・火傷や水ぶくれ
・色素沈着
・白斑
施術頻度約4週間に1回2週間に1回
おすすめの治療回数5回ほど10回以上
1回の料金16,500円(税込)8,250円(税込)
選択基準赤ら顔やシミがある人におすすめ肝斑がある人におすすめ
体の黒ずみにも対応可


この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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