毛穴の開きに一度は悩んだことがある人も多いのではないでしょうか。
毛穴の開きは、過剰な皮脂分泌や加齢によるものなどが原因で起こります。
その原因にアプローチすることで毛穴の開きの改善は可能ですが、まずは自分の毛穴開きが何によるものなのかを知ることが重要です。
この記事では、毛穴開きの原因や、改善のためのケア方法、治療法などを解説します。
ひどい毛穴の開きを自宅ケアとクリニックで改善
この記事を読んでわかること
- 毛穴開きは、 肌のたるみ、乾燥肌や脂性肌による角栓の形成、過剰な皮脂分泌が主な原因です。加齢による肌の弾力低下も影響します。
- 開き毛穴が発生する毛穴のタイプには、 詰まり毛穴、黒ずみ毛穴、たるみ毛穴、炎症毛穴などに分類され、適切なスキンケアと生活習慣の見直しで改善が可能です。
- 日々の保湿重視のスキンケア、紫外線対策、ビタミンB群豊富な食事などが毛穴開きの改善や予防に効果的です。ストレス管理も重要です。
- クリニックでは、ケミカルピーリング、レーザートーニング、フォトフェイシャルなど、専門的な治療で毛穴の開きを改善することができます。
目次
毛穴の開きとは?原因とメカニズムを理解する
毛穴の開きの原因にはいくつかありますが、原因にあった治療を行うことが重要です。
毛穴の開きの主な原因
毛穴の開きの原因は、肌のたるみや、乾燥肌・脂性肌によって血栓が作られることなどがあります。
年代によって毛穴の開きの原因は異なりますが、年齢を重ねるごとに肌がたるむことで毛穴が開いて大きくなります。
また、角栓が毛穴に詰まることで毛穴を広げることもあります。角栓とは、古くなった表皮の角質が皮脂と混ざり合うことでできるものです。
この角栓が作られる理由は、肌の乾燥や過剰な皮脂分泌によるものです。乾燥肌や脂性肌の人はもちろんですが、どの肌タイプの人もなりやすいのが開き毛穴の特徴です。
皮脂分泌の過剰と毛穴の関係
脂性肌の人は、生まれつき皮脂腺が大きく毛穴の開きが目立ちやすいという特徴があります。
毛穴の奥の皮脂腺から排出される皮脂は、肌の潤いを保ち、乾燥を防いだり、外的刺激から肌を守ったりするための重要な役割を担っています。しかし、皮脂量が過剰に増え、古い角質と混ざり合うことで毛穴に角栓が作られます。この角栓によって毛穴が押し広げられることで、毛穴が開き目立ってしまうのです。
加齢と毛穴の開きの関連性
加齢とともに肌のたるみや、肌の弾力の低下が生じます。
筋力の低下や、コラーゲンの減少、エラスチンの劣化などによって、肌がたるんでくると、本来円形の毛穴がどんどん楕円形に伸びていくことで毛穴が開いていきます。
遺伝的要因と生活習慣
毛穴の開きには遺伝的要因も関係します。毛穴が開きやすくなる要因である脂性肌や乾燥肌などは遺伝しやすくなります。そのため、自分の親族で毛穴の開きが目立つ方がいる場合、毛穴の開きも遺伝する可能性があります。
他にも、不規則な生活習慣をしていたり、偏った食事で脂質や糖質を多くとる生活を続けていたりすると、毛穴が開きやすい肌環境ができてしまいます。
また、ストレスや紫外線、喫煙などによって活性酸素が生み出されると、体をサビさせてしまい、老化が進んでしまいます。これにより、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンなども劣化するため、たるみによる毛穴開きも加速してしまいやすくなります。
毛穴開きの原因の種類と特徴
毛穴が開く原因を解説しましたが、自分の毛穴の開きがどれに当てはまるのか確認していきましょう。
詰まり毛穴
毛穴に角栓が詰まることで、毛穴が押し広げられ、毛穴の開きにつながります。
角栓ができる原因は前述しましたが、角栓を作らせない肌環境を作ることで予防ができます。
角栓は、開き毛穴の原因のみでなく、ニキビの原因にもなるため、角栓を作らないよう肌状態を整えましょう。
黒ずみ毛穴
黒ずみ毛穴は、毛穴に詰まった角栓が酸化し黒くなることで黒ずみ毛穴として現れます。
詰まり毛穴同様、この角栓が毛穴を少しずつ広げることで開き毛穴として残ってしまいます。
たるみ毛穴
たるみ毛穴は、肌のたるみが大きく現れる頬に見られることが多い開き毛穴です。
目の横やこめかみあたりの皮膚を斜め上に引っ張ると、毛穴の開きが改善される場合は、たるみによる毛穴開きの可能性があります。
加齢によってたるみが進行することで目立つこともあれば、紫外線の影響や乾燥などによって肌のハリが低下することでも毛穴の開きは顕著になります。
炎症毛穴
重度のニキビや、ニキビを潰そうと触ってしまうことなどで毛穴に炎症が起こります。そうすることで、毛穴の周りの皮膚が傷つき、傷が深くなっていくことで瘢痕として残ってしまいます。毛穴に沿ってできてしまった瘢痕は、毛穴を広げてしまうだけでなく、重症になるとクレーター肌として凸凹が目立つようになります。
自宅でできる毛穴の開き改善策
毛穴の開きは、初期の段階であれば肌ケアを見直すことで改善が可能です。
毎日のスキンケアのポイント
毛穴の目立たない肌への改善のためには、日々の保湿や紫外線対策が重要になります。
乾燥している肌は、肌弾力の低下につながり、キメが崩れることで毛穴の開きが目立ちやすくなります。
朝や夜の洗顔後には必ず化粧水による水分の補給を行い、クリームや乳液で水分が蒸発しないように蓋をしましょう。この時重要になるのが、洗顔後、顔の水分を拭き取ったらできるだけすぐに化粧水を塗るようにします。タオルドライした後の肌は、水分がどんどん蒸発していってしまう状態のため、できるだけ早く保湿するようにしましょう。タオルドライ後すぐに化粧水を濡れない場合は、オイルで水分の蒸発を防ぎ、落ち着いてから再度1からスキンケアを行うようにしましょう。
外出時には紫外線対策も忘れずに行いましょう。紫外線は、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンにダメージを与え、肌弾力の低下につながります。屋内にいる時でも、窓際で作業する場合は、窓を透過して紫外線が入ってくることもあるため、SPF30++程度の日焼け止めは塗るようにしましょう。
食事と生活習慣の見直し
ファストフードや唐揚げ、スナック菓子などの脂質の多いものや、チョコレートやケーキ、洋菓子などの糖質の多いものは、皮脂の分泌を促してしまいます。
皮脂分泌が過剰になることで、毛穴が開きやすくなるため、これらの食品はできるだけ控えるようにしましょう。
毛穴の開きを改善するために積極的に摂取したいのは、皮脂分泌をコントロールする働きを持つビタミンB2やB6です。納豆やうなぎ、レバーや卵、ひじきやのりなどに多く含まれています。
他にも、睡眠の質が低下することやストレスなども、毛穴を開かせる原因となります。
睡眠時に放出される成長ホルモンが、細胞の再生を促し、肌のターンオーバーを正常に保つ役割を担っていますが、睡眠の質が低下することで、成長ホルモンの分泌が乱れやすくなります。これにより、肌のターンオーバーが乱れ、古くなった角質が正常に排出されず、角栓ができやすくなります。角栓ができてしまうことで毛穴を広げてしまい、毛穴の開きにつながりやすくなってしまいます。
また、ストレスは皮脂腺を活発にし、皮脂の分泌を促してしまいます。さらにストレスは体内で体をサビさせてしまう活性酸素を発生させます。活性酸素は、シワなどの肌の老化にも関係するため、リラックスできる時間や趣味の時間を作るなどしてストレスを溜めないようにしましょう。
専門的な治療法で毛穴の開きを改善するには
日々のケアを行いつつ、クリニックでの治療を受けることで、より効果的に毛穴開きの改善が可能です。
クリニックでの施術の種類
クリニックで毛穴の開きを改善する治療はいくつかあり、毛穴開きの原因によって選択肢が変わります。
例えば、過剰な皮脂によって毛穴が開いている場合は、皮脂や角栓、古い角質を取り除く効果のあるケミカルピーリングがおすすめです。
反対に、乾燥肌の人は、グリシルグリシンという成分を、イオン導入によって肌に入れ込んであげることで、毛穴の開きに効果を発揮します。
他にも、レーザートーニング_肌のターンオーバーを促し、肌のハリや弾力を回復させることで毛穴の収縮に効果的です。フォトフェイシャルも同様に、肌のハリが回復することで毛穴の収縮が可能となります。
ケミカルピーリングの効果と注意点
脂性肌の人で、毛穴の開きが気になる場合、ケミカルピーリングがおすすめです。
ケミカルピーリングは、弱い酸の薬剤を皮膚に塗り、過剰な皮脂や古くなった角質を除去します。
これにより、毛穴を開かせていた原因を除去しつつ、新しく毛穴が開くことも予防することが可能です。
ただし、酸の薬剤のため、元々肌の弱い人や、化粧品などで刺激を受けやすい人は、赤みや痒みなどの副作用が出る可能性が高くなるため、注意しましょう。
レーザー治療のメリットとデメリット
レーザートーニングというレーザーによる治療も、毛穴開きを改善してくれます。
レーザートーニングによる熱刺激によって、真皮層のコラーゲンやエラスチンが回復することで肌の弾力やハリが復活します。これにより、肌のキメが整い、たるんでいた肌が引き締まるため毛穴の開きを改善することができます。
毛穴の他、シミや肝斑、肌のくすみなどにも効果を発揮しますが、バチバチとした刺激があるため、肌状態によっては痛みを強く感じたり、赤みや痒みが強く出たりします。
フォトフェイシャルとは?毛穴の開き改善に最適な理由
IPLによる光治療のフォトフェイシャルも、毛穴の開きに効果を発揮します。そんなフォトフェイシャルについて詳しく解説していきます。
フォトフェイシャルの基本原理
フォトフェイシャルでは、IPL (Intense Pulsed Light)と呼ばれる幅の広い光を使用して、さまざまなお肌の悩みにアプローチするのが特徴です。IPL機器には様々な種類があり、椿クリニックではM22を使用しています。
このM22には6種類のフィルターが搭載されていて、設定を変えることで波長の深度を細かく調整できるのも魅力です。
フォトフェイシャルでは真皮層のコラーゲンやエラスチンなどに働きかけ、肌のハリや弾力を回復させます。また、毛穴が引き締まることで皮脂の分泌がコントロールされ、毛穴開きの予防にも効果的です。
他の治療法と比較した際の優位性
フォトフェイシャルは他の美肌治療と比較して、様々な肌悩みを一気に改善することが可能という点が魅力です。
フォトフェイシャルM22であれば、肌悩みに合わせてフィルターを選択することができ、毛穴開きの改善の他、シミやくすみの改善、肝斑の改善、ニキビの改善や予防といった悩みに対応します。
治療の流れと施術後のケア
フォトフェイシャルの治療の流れは以下になります。
①カウンセリング・診察
カウンセリングにて肌悩みをお聞きし、医師の診察にてフォトフェイシャルの施術が可能かどうか、肌状態を確認します。
②洗顔
医師の診察にて施術が可能と判断されたら、洗顔にてメイクや日焼け止め、肌に付着している汚れを洗い流していただき、施術に移ります。
③施術
メイクを落とした状態で再度肌の状態を確認させていただき、照射レベルの設定やフィルターの選択を行います。施術中はほとんど痛みはありませんが、肌が荒れていたり乾燥していたりすると刺激を強く受けることもあります。また、骨の近くなども熱を吸収しやすくなるため痛みが強く出る可能性もありますが、不安な方は施術者に相談するといいでしょう。
照射が終わると赤みや肌トラブルなどの有無を確認し、パックにて鎮静後、終了となります。
④アフターケア
施術後は肌が乾燥しやすくなるため、クリニックでご用意している基礎化粧品にてしっかりと保湿していただき、メイクをしてお帰りいただけます。日焼け止めも忘れずに塗るようにしましょう。
⑤会計・次回予約
全て終わり準備が整いましたら、受付にてお会計と次回の予約をお取りしてお帰りとなります。帰宅後も、不安なことやわからないことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
椿クリニックでのフォトフェイシャル体験談
椿クリニックでフォトフェイシャルを受けた方の変化をご紹介します。
実際の施術例とビフォーアフター
症例概要
総額
3回コース46,200円(税込)
1回あたり
15,400円(税込)
施術回数
3回
部位
頬と目の下
年代
20代女性
症例No.10815
※お問い合わせの際は、こちらの番号をお伝えください。
リスク
赤み・火傷・腫れ・熱感・かゆみを生じる可能性があります。
医師の解説
こちらの患者様は主に、目の下から頬にかけて広がるシミにお悩みでした。施術を重ねるごとにかなり薄くなっていき、最終的にはシミも改善され、肌の色もトーンアップし毛穴も引き締まりました。
椿クリニックの施術の特徴
椿クリニックでは、肌の悩みに合わせてフィルターを選択し、ヘッドの大きさも使い分けていきます。
ヘッドを使い分けることで、より際の部分や細かい部分まで照射漏れなく施術を行うことが可能になります。
まとめ
毛穴の開きは、過剰な皮脂分泌や、それにより形成された角栓によって発生します。
また、肌のたるみによっても毛穴の開きが大きくなるため、肌のハリや弾力を維持することも必要です。
毛穴開きの原因によって治療も変わりますが、ケミカルピーリングやレーザートーニング、フォトフェイシャルなどで改善が可能です。
特にフォトフェイシャルは、1回の治療で複数の肌悩みを改善することができるため、おすすめです。