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フォトフェイシャルで肝斑が悪化?なぜ濃くなる?M22の肝斑モードも解説

フォトフェイシャルで肝斑が悪化?なぜ濃くなる?M22の肝斑モードも解説

この記事を読んでわかること

  • フォトフェイシャルは肝斑を悪化させる可能性がありますが、M22の「肝斑モード」を使用することで治療が可能です。
  • 肝斑とシミは種類が異なるため、適応される治療方法がそれぞれ違います。医師による診察が大切になります。
  • M22のフォトフェイシャルは、シミ・そばかす・くすみなどさまざまな肌悩みに対応し、リーズナブルな料金でダウンタイムも少ないです。
  • 椿クリニックではフォトフェイシャルM22を使用しています。

フォトフェイシャルは、肝斑にどのような影響があるか知っていますか?実は、フォトフェイシャルは肝斑を悪化させる・濃くなると言われているのです。
ただ、「肝斑がある人はフォトフェイシャルはNG」というわけではありません。今回は肝斑がある方がフォトフェイシャルを受けることについて、解説いたします。
椿クリニックでも取り扱っている、フォトフェイシャルM22の肝斑モードについても解説しますね。

肝斑とは何か?フォトフェイシャルによる肝斑治療は要注意:その原因と特徴

肝斑とは何か?フォトフェイシャルによる肝斑治療は要注意:その原因と特徴

肝斑は、シミの一種だと思われがちですが、普通のシミとは異なるものです。

肝斑の基本的な認識

肝斑は顔の左右対称に、ぼんやりと現れるのが特徴です。
40代の方に現れやすく、その後、加齢とともに60代以降落ち着いていくという特徴もあります。普通のシミであればフォトフェイシャルによって薄くすることが可能です。
しかし肝斑の場合は、フォトフェイシャルではかえって肝斑が濃くなることもあるため注意が必要なのです。

肝斑を引き起こす主な要因

肝斑のはっきりとした原因はわかっていません。しかし、ホルモンの変化によるものや、摩擦による炎症、紫外線による刺激などが原因と言われています。
他にも、美容施術などで肝斑が悪化することもあります。そのひとつにフォトフェイシャルがあります。
フォトフェイシャルの施術によりメラノサイトが刺激され、かえって肝斑が濃くなってしまうことがあると言われています。

基本的には、肝斑がある方は、まず肝斑治療をして、それからシミ・そばかす治療のためにフォトフェイシャルを受ける、といった流れになるでしょう。
ただ、M22であれば「肝斑モード」という機能があるため、肝斑があってもフォトフェイシャルの施術が受けられます。
M22には6種類のフィルターがあり、肌の状態によって使い分けができるのですが、その中に「肝斑モード」があるのです。
「フォトフェイシャル等の光治療を受けたいけど肝斑があるから怖い」という方は、肝斑モード搭載の機種を選ぶと良いですよ。

肝斑と他のシミの違い

肝斑もシミの一種ですが、一般的にシミと言われるものは老人性色素斑であることが多いです。老人性色素斑は別名「日光性色素斑」とも言われ、紫外線の蓄積によるダメージが主な原因です。
肝斑とは異なり、円形や楕円形に近い形で大きさはさまざまです。紫外線を浴びやすい顔や手の甲、腕などにできることが多いです。

参考:Wikipedia – 肝斑

フォトフェイシャルはシミ・そばかすに効果あり

フォトフェイシャルはシミ・そばかすに効果あり

フォトフェイシャルは、シミ・そばかすに効果を発揮するマシン施術のひとつです。

フォトフェイシャルM22とは

フォトフェイシャルとはIPLという光を使った治療です。このフォトフェイシャルにはいくつか種類があり、肝斑の治療ができるモードを備えているのがM22という種類の機械です。
IPLは、黒い色素や赤い色素に吸収される性質を持っています。そのため、シミなどのメラニン色素や、血管内のヘモグロビンなどに作用するため、シミ・そばかすに加え、くすみ、赤ら顔、ニキビ・ニキビ跡等々、さまざまな悩みに対してアプローチできるのが特徴です。

また、美容医療メニューとしてはリーズナブルな予算で始められ、ダウンタイムもほとんどないため、美容医療デビューとしてもおすすめの施術だと言えます。

どのようにして肝斑に効果的か?

フォトフェイシャルM22は従来のフォトフェイシャルと比べ光の波長の選択肢が増え、光の出方もより細かく設定できるようになりました。お悩みに応じてよりきめ細やかな治療が可能となりました。
M22は6種類の波長のフィルターを搭載しており、それぞれ作用する深度が異なるため、メラニンに作用する波長、真皮層のコラーゲンに作用する波長、毛細血管内のヘモグロビンに作用する波長、肝斑に作用する波長とフィルターを使い分けることでより肌悩みに的確にアプローチすることができます。

M22と他の美容機器との比較

フォトフェイシャルのM22は様々な波長の光を照射できるため、複数の肌悩みを解決することができます。一方でレーザーは単一の波長のため、シミにはQスイッチヤグレーザー、血管腫などにはそれに対応する波長のレーザーのように、それぞれの悩みに合わせて使い分ける必要があります。
様々な波長の光を含むIPLは、これひとつでシミや肝斑、毛細血管の拡張による赤ら顔などを改善することが可能です。

フォトフェイシャルM22での肝斑治療のメリット

フォトフェイシャルM22での肝斑治療のメリット

多様な肌悩みに対応する一台

例えば、「肝斑だけがすごく気になる」「赤ら顔だけを治したい」「肌を引き締めたい」など特定の悩みが強い場合は、それぞれの悩みに適したレーザートーニングやハイフなどの治療が適しています。しかし、肌を全体的に綺麗にしていきたいといった悩みであれば、様々な波長の光を照射できるフォトフェイシャル治療が適しています。

痛みとダウンタイムの少なさ

フォトフェイシャルの痛みはほとんどの人が我慢できる程度の痛みですが、肌が乾燥していたり肌トラブルがあったりする状態で照射するとピリピリとした痛みが強くなる可能性があります。他にも、シミの濃い部分や骨の近く、口角付近などはピリッとした痛みが出やすくなります。照射時の刺激をできるだけ軽減するためには、しっかりと肌を保湿しておくようにしましょう。

フォトフェイシャルで照射するIPLは正常な細胞は傷つけずに、狙ったターゲットのみに作用します。また、照射面のガラスが肌を直接冷却するため、痛みや副作用の防止にも働きかけます。そのためフォトフェイシャルはダウンタイムがほとんどないのも魅力です。

潜在的なリスクと副作用

ダウンタイムはほとんどないフォトフェイシャルですが、肌内部に熱を与えるため、以下のような副作用が出ることがあります。

  • 赤み
  • 腫れ
  • 皮下出血
  • シミやほくろに反応したかさぶた

赤みは施術後2〜3時間程度で自然に引いていきます。腫れが出ることはほとんどありませんが、万が一赤みや腫れが長引くようであればすぐに医師に相談するようにしてください。
シミやほくろに反応するとかさぶたができ一時的に濃くなります。2〜7日程度で自然にはがれていくため、無理にはがそうとせずに様子を見るようにしましょう。
低い確率ですが、点状に皮下出血が出た場合でも2〜3日で自然に引いていきます。

M22と他の美容治療との比較

肝斑モード搭載のフォトフェイシャルを受けていただくこともできますが、肝斑治療としてはほかにも以下の選択肢があります。

  • レーザートーニング
  • ゼオスキン
  • トラネキサム酸等の内服薬

シミと肝斑は、その特徴の違いから治療法も異なります。シミ・そばかす治療にはフォトフェイシャルがおすすめですが、肝斑だとフォトフェイシャルを避けたほうがよいケースも多いです。

肝斑治療ならレーザートーニングも検討を

肝斑がある方は、レーザートーニングもご検討ください。
レーザートーニングとは、弱めのレーザーを顔全体に当てていく施術で、肝斑治療としては定番です。

肝斑にレーザーは禁忌とされていますが、その理由としてレーザーの強い刺激が肝斑の炎症を増長させ肝斑を濃く悪化させてしまうためです。しかし、レーザートーニングは肝斑治療のために、柔らかいレーザーとなっており、肝斑を炎症させることなく少しずつメラニンを分解していくため、肝斑治療に効果的です。

ゼオスキンによるスキンケア

ゼオスキンは椿クリニックでも取り扱っているドクターズコスメで、肝斑治療にもおすすめです。

参照元:ZO Skin Health HPより

特にミラミンに含まれているハイドロキノンが肝斑の改善に効果的です。肝斑の原因のひとつにメラニンの蓄積がありますが、ハイドロキノンが肌内部に蓄積したメラニンを漂白する作用を持っているため、肝斑が気になる人はゼオスキンのミラミンの使用をおすすめします。

トラネキサム酸などの内服薬

トラネキサム酸の内服も、肝斑治療としては定番です。椿クリニックでは、トラネキサム酸+ビタミンCの肝斑セットを処方しております。
トラネキサム酸には炎症を抑える作用があります。肝斑の悪化のひとつが肝斑部の炎症ですが、その炎症をトラネキサム酸が抑えるため肝斑の改善が期待できます。また、レーザートーニングやフォトフェイシャルのM22などを使用して肝斑の治療を行う際に、余計な炎症が起こらないよう内服薬を飲みながら外からの治療を進めることで、より効果的に肝斑の治療を行うことができます。

治療前のカウンセリングと準備

治療前のカウンセリングと準備

シミはほかにも種類があり、鑑別は簡単ではありません。シミが気になるという方でも、安易にフォトフェイシャルを選ぶのではなく、肝斑が出ていないかを慎重に判断する必要があるのです。
だからこそ、信頼できる医師の診察を受け、正しく鑑別してもらうことが重要です。シミなのか肝斑なのかを見分けた上で、最適な治療法を選びましょう。

初診での確認事項

初めてフォトフェイシャルのM22での治療を受けるときは、医師から肝斑なのかシミなのか、そばかすなのかアザなのか、といった診断を適切に受ける必要があります。
肝斑であれば肝斑のモードでの治療が可能ですが、シミやそばかすであれば肝斑のモードよりも強いレベルでの照射が可能なこともあります。アザであればフォトフェイシャルでは改善が見込めないため、シミだと思って照射しても改善が見られず、「効果がない」といったことにもつながりかねません。
初診の際には、いつからシミまたは肝斑などが気になるのか、内服している薬や既往歴などもしっかりと医師に伝えるようにしましょう。

治療前の肌の準備

フォトフェイシャルの治療前は保湿の徹底と日焼けに注意するようにしましょう。
乾燥している肌は外的刺激を受けやすくなり肌トラブルにつながりやすくなります。肌トラブルが起きていたり乾燥したりしている肌はフォトフェイシャルの刺激を受けやすくなり赤みなどの副作用が出やすくなります。

また、フォトフェイシャルの特性上メラニンや黒い色素に熱が吸収されるため、日焼けしている肌は必要以上にフォトフェイシャルの熱作用を受けやすくなります。熱傷などの原因にもなるため、強い日焼けをしている肌には照射ができないこともあり、軽度の日焼けでもフォトフェイシャルの刺激を強く受けることがあるため、紫外線対策はしっかりと行うようにしましょう。

何を持って行くべきか?

フォトフェイシャルの治療後はすぐにメイクをしていただいて大丈夫です。椿クリニックでは化粧水やクリームなどの基礎化粧品を揃えています。そのため、メイクをしてお帰りになる場合は、普段使っているメイク用品をお持ちください。

治療後のアフターケアと注意点

治療後のアフターケアと注意点

フォトフェイシャルの治療後のケアとトラブルを起こさないための注意点を解説します。

日常生活での注意事項

フォトフェイシャルの後、当日中は長風呂やサウナなどの体温の上がる行為は避けるようにしてください。肌内部に熱がこもっている状態のため、さらに熱が加わることで肌トラブルが起こる可能性があります。
フォトフェイシャルの施術期間中は、紫外線対策と保湿をしっかりと行うようにしましょう。特に施術後は肌のバリア機能が低下し紫外線を吸収しやすい状態となっているため、フォトフェイシャルによって反応したシミなどが悪化してしまう可能性があります。また、スクラブなどの肌に刺激を与えるものは控えるようにしてください。
フォトフェイシャルによって反応したシミやほくろなどのメラニンが浮き上がってくることでかさぶたとなって肌の表面に見られることがあります。かさぶたは1週間ほどで自然にはがれるため、触らずにそっとしておきましょう。

最適なスキンケア方法

フォトフェイシャル後肌が乾燥しやすいと感じる人は、しっとりタイプの化粧水や乳液、クリームなどを使用して保湿するようにしてください。2〜3日に1回のパックによる保湿も効果的です。
日中は日焼け止めクリームや外出時には帽子や日傘を使用して紫外線対策を行いましょう。
室内にいても窓際にいる時は日焼け止めクリームを塗るなどして紫外線対策を行うようにしてください。

結果を長持ちさせるコツ

フォトフェイシャルの効果を長持ちさせるためには、しっかりとした保湿や紫外線対策を行ってください。
また、肝斑モードを使用しフォトフェイシャルで肝斑の改善を行う場合は、余計な炎症を抑えるためにトラネキサム酸の内服を併用するとより効果的です。

椿クリニックのフォトフェイシャル

椿クリニックのフォトフェイシャル

椿クリニックのフォトフェイシャルをご紹介します。

椿クリニックでのフォトフェイシャルによる変化

椿クリニックでフォトフェイシャルを受けた方の変化です。

施術前と施術後の比較

部位
頬全体
年代
30代女性
施術回数
5回
所要金額
74,250円(税込)
症例についての詳細
お肌にダメージを与えない範囲を守りつつ、高い光のエネルギーをお肌に照射しメラニンを浮き上がらせ、シミ・くすみを改善します。線維芽細胞を刺激することで、コラーゲン・エラスチンの生成を促しハリ艶の改善効果もあります。
こちらの患者様はお顔全体に広がる幼少期からのそばかす(雀卵斑)がお悩みでした。1回目の施術でもかなり良くなったのですが、5回施術後は全てのそばかすが取れ、肌のトーンも上がり、キメも細かくなりました。
施術の副作用(リスク)
赤み・火傷・腫れ・熱感・かゆみを生じる可能性があります。

施術前と施術後の比較

部位
頬と目の下
年代
20代女性
施術回数
5回
所要金額
74,250円(税込)
症例についての詳細
お肌にダメージを与えない範囲を守りつつ、高い光のエネルギーをお肌に照射しメラニンを浮き上がらせ、シミ・くすみを改善します。線維芽細胞を刺激することで、コラーゲン・エラスチンの生成を促しハリ艶の改善効果もあります。
こちらの患者様は主に、目の下から頬にかけて広がるシミにお悩みでした。施術を重ねるごとにかなり薄くなっていき、最終的にはシミも改善され、肌の色もトーンアップし毛穴も引き締まりました。
施術の副作用(リスク)
赤み・火傷・腫れ・熱感・かゆみを生じる可能性があります。

フォトフェイシャルの料金

椿クリニックのフォトフェイシャルの料金は以下になります。

ルミナス社製M22(エムニジュウニ) 使用

フォトフェイシャル初回
(税込)
通常
(税込)
全顔1回¥9,800¥16,500
※初回は椿クリニックにて初めてフォトフェイシャル施術を行う患者様のお肌に合うか試していただくプランです。
フォトフェイシャル+ケミカルピーリング初回
(税込)
通常
(税込)
全顔1回¥26,400
スノーホワイト美白コース初回
(税込)
通常
(税込)
フォトフェイシャル(全顔)+ケミカルピーリング(全顔)+イオン導入1回¥31,020

お得なコースやケミカルピーリング・イオン導入とセットになったコースもご用意しています。気になる方は椿クリニックまでお問い合わせください。

まとめ

フォトフェイシャルはM22の肝斑モードを使用することで、肝斑の改善も期待できます。
フォトフェイシャルは肌をトータルで綺麗にすることができるため、肝斑以外の肌悩みもまとめて綺麗にしたい場合に適しています。
フォトフェイシャル以外にもレーザートーニングやゼオスキン、内服薬のトラネキサム酸なども肝斑の改善に効果的です。

よくあるご質問

フォトフェイシャルで肝斑が濃くなることはありますか?

フォトフェイシャルで、肝斑が濃くなる可能性はあります。肝斑は刺激に弱くメラノサイトが刺激されることで、肝斑が濃くなるリスクがあります。ただし、M22のような肝斑モードを搭載した機器では、安全に施術を行うことができます。

肝斑に一番効くレーザーは何ですか?

肝斑にはレーザートーニングが有効です。レーザートーニングは肝斑を刺激せずにメラニンを減少させることができるので、肝斑治療の定番とされています。また、M22の肝斑モードも肝斑治療に適しています。

肝斑はIPLで悪化しますか?

IPL(フォトフェイシャル)を肝斑にあてると悪化させるリスクがあります。IPLの強い光がメラノサイトを刺激してしまうためです。IPLでもM22のような肝斑モードが掲載されている機器を選ぶと安心です。

「フォトフェイシャル」について
の詳細はこちら

「レーザートーニング」について
の詳細はこちら

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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