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コラーゲンとヒアルロン酸はどう違う?悩み別に適したケアと美容医療の選択肢

コラーゲンとヒアルロン酸はどう違う?悩み別に適したケアと美容医療の選択肢

この記事を読んでわかること

  • コラーゲンは肌の基礎、ヒアルロン酸は肌のうるおいを保つ役割がある
  • セルフケアでは、しわやハリ改善にはコラーゲン、ちりめんじわや乾燥にはヒアルロン酸がおすすめである。
  • 美容施術では、深いしわやたるみの改善にはヒアルロン酸注入、ハリの低下による小じわにはコラーゲン産生効果のある施術がよい

目元の小じわや乾燥、ハリの低下などが気になり、ヒアルロン酸・コラーゲンのどちらを取り入れるべきか悩んでいる方もいるでしょう。
ハリの低下にはコラーゲン、目元の小じわや乾燥にはヒアルロン酸を取り入れると改善に期待できます。しかし、ヒアルロン酸やコラーゲンを化粧品や食品などから摂取した場合は長期的に取り組む必要があります。すぐに改善したいときは、美容医療に頼ることもひとつの手段です。

この記事では、コラーゲンとヒアルロン酸の違い、悩み別のケアや美容医療の選び方まで解説します。

結論と早見表 コラーゲンとヒアルロン酸の違いを一言で

結論と早見表 コラーゲンとヒアルロン酸の違いを一言で

コラーゲンとヒアルロン酸の主な違いは、「役割」です。この章では、成分の違いや皮膚でのそれぞれの働きについて解説します。
※セルフケアで取り入れることを前提としています。

何に効かせたいか 保水ならヒアルロン酸 支えならコラーゲン

肌の乾燥やちりめんじわにお悩みなら保水力のあるヒアルロン酸、しわの改善や肌にハリを出したいときは、コラーゲンを選びましょう。

どちらも肌のうるおいやしわの形成に関係している成分ですが、違いがあります。

コラーゲンヒアルロン酸
組織や細胞をつなぐ役割を持ち、柔軟性がある。
水分を保つための基礎を作っており、弾力性がヒアルロン酸よりも高い点が特徴。
深いしわや、肌のハリの改善効果に期待できる。
ヒアルロン酸は保水能力に長けており、1gで約6Lの保水力がある。
ヒアルロン酸は、コラーゲンの隙間を満たしており、少なくなると肌の乾燥につながる。
ヒアルロン酸は肌の保水力を上げるため、肌質の改善にも期待できる成分で、乾燥によってできる小じわやちりめんじわに効果がある。

どちらも肌の真皮層を支える大事な成分ですが、肌悩みによって補うべき成分は異なるため、しっかりと自分の肌悩みや傾向を見極めることが重要です。

皮膚の弾力性や強度に役立っている。

引用:Wikipedia コラーゲン

1グラムのヒアルロン酸は、約6リットルの水を保持することができる[9]。

引用:Wikipedia ヒアルロン酸

迷ったらここから 乾燥 小じわ ハリ感のシンプル指針

「肌の悩みに対してヒアルロン酸・コラーゲンのどちらを選べばよいかわからない」と思う方もいるでしょう。

よくある肌悩みとして乾燥・小じわ・肌のハリ感の低下などが始まりにある方は多いのではないでしょうか。これらの悩みについては、下記の成分をそれぞれ導入すると効果が期待できることが多いです。

悩みおすすめの成分
乾燥や小じわ、ツヤ不足ヒアルロン酸
ハリ不足や深いしわコラーゲン

肌がなんだかかさつく、目尻や口の周りに細かいしわができてきたなと感じる場合は、肌の乾燥が進んでいる可能性があります。そんな時は、しっかりと保湿することで改善が期待できますが、ここで活躍してくれるのが保水力のヒアルロン酸です。乾燥や小じわが初期の場合は、スキンケアによるアプローチで十分に改善が見込めます。

一方で、ハリが低下して肌のもたつきを感じる場合や、シワがなかなか消えずに定着してしまった場合などは、皮膚を支える成分のコラーゲンを取り入れたり、生成力を立て直してあげることが必要です。

ただし、ヒアルロン酸・コラーゲンは、取り入れ方によって効果が出るまでに時間がかかることもあります。たとえば、化粧品の場合は届く範囲が角層までのため、効果は一時的です。食品からもヒアルロン酸やコラーゲンは摂取可能ですが、長期的に取り組まなければ効果に期待できない点は注意しましょう。

その点、直接皮膚に注入する美容施術などでは、短期間で効果を実感できます。悩みや改善したいスピードなどに合わせて、選択肢を決めるといいでしょう。

自分はどっち向きか悩み別チェック

自分はどっち向きか悩み別チェック

「特徴を説明されてもヒアルロン酸・コラーゲンのどちらが向いているのかわからない」と悩みますよね。この章では、悩み別にどちらが向いているのか解説するので参考にしてください。

※セルフケアで取り入れることを前提としています。

目元とほうれい線の使い分け ピンポイントで迷わない

乾燥によってできる目元の小じわやちりめんじわにはヒアルロン酸、ほうれい線などの定着したしわには、コラーゲンを補給しましょう。

小じわやちりめんじわなどは、ヒアルロン酸が減って肌の潤いが失われることで、表面がしぼんだようになり浅いしわが刻まれやすくなることが原因のひとつです。

そのため、肌を潤すためのヒアルロン酸を補給すると、肌がふっくらとした状態を取り戻しやすくなり、小じわの改善に期待できるのです。

一方で深いしわができる原因は、加齢に伴うコラーゲンやエラスチンの減少・劣化が要因のひとつです。そのため、セルフケアではコラーゲンの補給を行いつつ、美容医療のヒアルロン酸注入によるボリュームアップ効果で改善に期待できます。

30代の乾燥小じわに合う組み合わせ 無理なく続く選択

乾燥による小じわは、ヒアルロン酸を使用した保湿で改善が期待できます。

乾燥が原因でできる小じわやちりめんじわは、保水力のあるヒアルロン酸を使用すると、肌のうるおいがキープされます。継続してヒアルロン酸を与えると、小じわを改善できる可能性が高まります。化粧品や食品・サプリメントで摂取することを習慣化できれば、無理なく続けられるでしょう。

敏感肌はどっちから始める 刺激を避ける最初の一歩

敏感肌の方は、刺激を避けるためにヒアルロン酸から取り入れてみましょう。

コラーゲンは、動物由来のものもあり、アレルギーや肌トラブルを起こす可能性がヒアルロン酸と比較して高いのです。

ヒアルロン酸入りの化粧水を使用するときは、アルコールフリーや無香料など肌に刺激を与えにくい製品から使うと、肌トラブルの予防に期待できます。

ゼラチンは、コラーゲン配合と表記されている化粧品や補助食品、あるいはゼリーの原料として用いられる。主な原料はウシやブタなどの大動物の皮膚、骨などや魚類である。

引用:Wikipedia コラーゲン

「飲む」と「塗る」の違い 内側ケアと外側ケアの線引き

「飲む」と「塗る」の違い 内側ケアと外側ケアの線引き

ヒアルロン酸・コラーゲンを取り入れる方法には、肌に塗るもしくは、サプリや食事から摂取する方法があります。それぞれに期待できる効果は限られているので、この章で解説していきます。

サプリで狙えることと期待しにくいことを整理

サプリでコラーゲンやヒアルロン酸の摂取は可能です。長期的に摂取すると、肌のうるおいや小じわの改善などに期待できるでしょう。

ヒアルロン酸の摂取を続けると、角層の水分量が増加した事例、コラーゲン摂取により水分量やしわが改善した事例が報告されています。

しかし、効果の感じ方には個人差があり、確実な保証はできません。サプリで摂取したヒアルロン酸やコラーゲンは一旦分解され消化吸収するため、短期間では効果が出ず、1ヶ月以上継続が必要です。

サプリを摂取したからといってすぐに肌にうるおいやツヤが出たり、しわが改善したりする効果が確実に出るとは限らない点に注意しましょう。

化粧品でできることの範囲と続けやすい選び方

化粧品でコラーゲンやヒアルロン酸を補給すると、肌の角層にうるおいを与えられるため、乾燥による顔の小じわ改善に期待できます。初期の顔の小じわが気になる方は、化粧品でヒアルロン酸やコラーゲンを取り入れるとよいでしょう。

長く続けるには、複数のアイテムを使い続けるよりも、オールインワン製品の使用がおすすめです。オールインワンであれば1本で、ヒアルロン酸や保湿成分、美白成分まで取り入れられるのです。

セルフケアでできるハリ感ケアの現実的ステップ

化粧品以外にも普段の生活でできるハリケアには、食生活や睡眠、ストレス管理があります。

食生活では、糖質や脂質を多く取り過ぎないように気をつけましょう。過剰な糖は体内で「糖化反応(AGEsの生成)」を起こし、コラーゲンやエラスチンを硬くして弾力を失わせる原因になります。また、揚げ物やスナック菓子などの酸化しやすい脂を多く含む食品は、体内の酸化ストレスを高め、肌の老化(シワ・たるみ)を進める要因のひとつになります。

肌によい影響のある成分は、主に下記があります。

成分効果摂取できる主な食品
ビタミンA肌の乾燥やかさつき、肌荒れの予防ほうれん草・かぼちゃ・にんじん・うなぎ・レバーなど
ビタミンCコラーゲンの生成ブロッコリー・赤ピーマン・イチゴ・キウイ・柑橘類など
ビタミンE皮膚の血液循環ごま・アーモンド・たらこなど
亜鉛細胞の再生うなぎ・レバーなど

食事と同じように睡眠の質やストレス管理も肌の老化を抑制するために重要になります。睡眠の質の低下や過剰なストレスは、肌のターンオーバーが乱れる原因になります。ターンオーバーは表皮が生まれ変わる期間であり、若い人では通常約28日周期で巡ります。

しかし、ターンオーバーが乱れると古い角質が長く皮膚表面にとどまり、化粧水を塗布しても浸透しにくくなるため、肌の水分が保たれにくくなり乾燥しやすくなります。

ヒアルロン酸やコラーゲンを取り入れる際は、睡眠やストレス管理などの生活面も意識して、肌に良い習慣を心がけましょう。

糖化反応は、これらの分子が後に受けることになるアマドリ転位反応、イミノ転位反応、メイラード反応など複雑な反応の第一段階となる。生成物の中には害のないものもあるが、反応性が高く、老化現象の主原因として、アンチエイジングの観点から注目されるようになってきている[7]。

引用:Wikipedia 糖化反応

生物を構成している細胞や組織 (生物学)が生体分子を合成し、一方で分解していくことで、新旧の分子が入れ替わりつつバランスを保つ動的平衡状態のこと。また、その結果として古い細胞や組織自体が新しく入れ替わること。

引用:Wikipedia ターンオーバー(生物)

美容医療でのコラーゲン・ヒアルロン酸活用

美容医療でのコラーゲン・ヒアルロン酸活用

ヒアルロン酸やコラーゲンを肌の改善に利用するには、食生活やサプリ、化粧品以外にも美容医療があります。この章では、美容医療で期待できる効果について解説します。

ヒアルロン酸注入でできることと限界 ― ボリュームアップに強い

ヒアルロン酸注入は、ボリュームアップ効果に期待できるため、深いしわやたるみに悩んでいる方におすすめの施術です。食品や化粧品から取り入れるヒアルロン酸は、主に保水力の向上や乾燥の緩和など、ヒアルロン酸の持つ「水分を抱え込む性質」がメインですが、美容医療で直接肌に注入するヒアルロン酸は「弾力性」をメインとして肌悩みを改善してくれます。食生活の改善や化粧品で取り入れた場合と比較して、即効性があるため、すぐに改善したい方にも向いています。

ヒアルロン酸注入の効果は、使用する製剤にもよりますが、数ヵ月〜1年程度続きます。しかし、永久的な効果はないため、改善された状態を長く保つには定期的に注入する必要がある点は注意してください。

コラーゲン刺激治療(レーザー・マイクロニードル)の役割

レーザーやマイクロニードル治療をおこなうと、その刺激によってコラーゲンの産生が促進されるため、小じわの改善や肌質の改善が期待できます。

コラーゲンは加齢により減少し、20歳のときと比較すると、60代では半分以下になっているのです。これが、年齢とともに肌のハリが失われたるみを引き起こす要因のひとつとして存在します。

椿クリニックでは、コラーゲンの産生を促す施術にダーマペン、肌のくすみを改善しつつ、熱作用によってコラーゲン生成を促すレーザートーニングがあります。

レーザートーニングは、医療用レーザーを気になる部位に照射して肌内部に熱刺激を与え、ハリのある肌へ導きます。1回の施術では効果を実感しにくいですが、複数回行うと肌にハリや弾力が出てきます。

ダーマペンは、細い針で肌の表面に小さな穴をつくり、自然治癒力を利用してコラーゲンの生成を促す、肌質の改善に期待できる治療です。傷ついた皮膚は、治癒する過程でコラーゲンを生成し、より綺麗な状態になろうとします。これを利用したのがダーマペン施術です。ダーマペンで導入する美容成分によっては、より大きな変化を得られることもあります。

組み合わせ治療で叶う自然な若返り効果

先ほど解説した2つの施術を組み合わせると、コラーゲンの生成とヒアルロン酸の補給ができるため自然な若返り効果に期待できます。

費用はかかりますが、両方を取り入れることでより効果を実感することができるでしょう。

目元とほうれい線の美容医療 使い分けの実際

目元とほうれい線の美容医療 使い分けの実際

この章では、悩み別に美容医療の選び方を解説します。

目元のくぼみ・小じわには? ヒアルロン酸と照射系の選び方

目元のくぼみには、ヒアルロン酸によるボリュームアップが有効です。

小じわは肌質の改善により改善が期待できるため、コラーゲン産生の照射がおすすめです。

悩みによって美容医療の選び方は異なります。椿クリニックでは、一人ひとりの悩みに合わせた美容医療を提案いたします。

ほうれい線へのアプローチ―即効性重視か、土台から改善か

ほうれい線へのアプローチは、コラーゲン生成、ヒアルロン酸どちらの施術も可能です。

ヒアルロン酸注入の場合は、即効性があり数日で効果を実感できます。

一方でコラーゲン産生を促す治療は、早期に効果を実感しづらいですが、徐々にほうれい線の改善に期待でき、土台であるコラーゲンを立て直すことができます。

美容医療によって、効果を実感できる期間が異なります。いつまでに効果を実感したいのかも考えて施術を選ぶとよいでしょう。

医師に相談する前に知っておきたい「使い分け」チェックポイント

医師に相談する前に、ヒアルロン酸とコラーゲンの知っておきたいポイントを紹介します。

ヒアルロン酸コラーゲン生成促進治療
肌の悩み深いしわやたるみ・乾燥肌のハリ不足・小じわ
効果が続く期間約6~12ヶ月約1~3ヶ月
効果を感じるまでの期間施術直後1週間程度
費用77,000~308,000円1回約8,000~30,000円
施術リスク疼痛・腫れ・赤み・内出血・アレルギー・感染疼痛・腫れ・赤み・内出血・熱感・かゆみ・痛み

それぞれの特徴を理解して、医師に施術を相談してみてくださいね。

まとめ

乾燥やそれによる小じわが気になる方はスキンケアのヒアルロン酸による肌の保湿、加えて深いしわやたるみが気になる場合は、美容医療によるヒアルロン酸注入。目元の小じわや肌のハリの低下が悩みの場合は、コラーゲンやコラーゲン生成を促してくれるような美容医療を取り入れると改善に期待できます。

食生活やサプリ、化粧品での摂取する場合は長期で取り組む必要があり、短期間で効果を実感しにくいのが現状です。しわやたるみが気になると、鏡を見る度に気分が落ち込んでしまいますよね。すぐに効果を実感したい場合は、ヒアルロン酸注入やコラーゲン産生を促進する美容治療を検討してみてください。

椿クリニックでは、お悩みに合わせた美容医療を提案しており、患者様から「安心して任せられる」と好評です。お肌に悩みがある方は、お気軽にご相談ください。

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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