脂肪溶解注射で顔やせができる、と聞くと「本当に?何回くらいで効果があるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
脂肪溶解注射は、顔の気になる脂肪の部分に直接注射することで脂肪を分解し、自然に体外へ排出するのを促します。では、実際に脂肪溶解注射を顔に打つとどれくらいで効果が現れ、どの程度変化が期待できるのでしょうか?
このコラムでは、顔の脂肪溶解注射の効果の現れ方や変化について、1回の施術でどの程度変化するのかなど詳しく解説します。顔の脂肪が気になる方は、ぜひ参考にしてください!
顔の脂肪溶解注射は1回で効果がある?回数・変化・失敗しないコツ

この記事を読んでわかること
- 脂肪溶解注射の効果が現れるまでの時間は薬剤によって異なり、BNLS Ultimateでは約2~3日後、FatX coreでは約2週間後から現れ、使用薬剤によって効果の表れ方が異なります。
- 脂肪溶解注射で顔の脂肪を減らすには3~5回の施術が一般的で、少しずつ自然な変化が見られます。ダウンタイムは長くなりますが、即効性を求める場合には脂肪吸引も検討すると良いでしょう。
- 顔が太って見える原因は脂肪だけでなく、むくみやたるみなどの影響もあります。施術後はバランスの取れた生活習慣を心掛けることで効果を最大限に引き出せます。
目次
脂肪溶解注射の効果はいつから?

脂肪溶解注射の効果が現れるのは薬剤にもよりますが、BNLS Ultimateで約2~3日後から、 FatXcoreでは約2週間後から効果が現れることが多いです。
脂肪溶解注射BNLS Ultimateの効果は2~3日後から
脂肪溶解注射BNLS Ultimateの効果が現れるのは最短では2~3日後で、遅くても2週間後ぐらいには効果が現れます。
BNLS Ultimateは従来のBNLSシリーズと比べ脂肪溶解成分の配合量が多くなっています。また、天然由来の13種の有効成分により「脂肪溶解」「肌の引き締め」「リンパ循環促進」「脂肪燃焼」「肌の再生・老化防止」などの作用も期待できます。そのため、脂肪溶解作用だけでなく脂質代謝を高め、脂肪の燃焼も促進し、リンパ循環作用により体外に老廃物として排出されやすくなったことで、効果を感じるまでに最短3日という即効性を叶えました。
FatXcoreは約2週間後から効果がわかる
FatXcoreは施術後約2週間ほどで効果が現れることが多いです。その理由としては、脂肪溶解の成分である胆汁酸の一種のデオキシコール酸が、最大量の約1.0%配合されているからです。
高濃度で配合されている分、脂肪を溶かすときの副作用で炎症が強く出ることがあります。
BNLS Ultimateと比べると反応が強く出るため、注射後の腫れが1〜2週間ほど続くこともあります。そのため、腫れが落ち着く約2週間後から効果を感じ始めることがほとんどです。
デオキシコール酸(デオキシコールさん、英: Deoxycholic acid)は、胆汁酸の一種であり、腸内の細菌の代謝によって生成される二次胆汁酸の一つである。
引用:Wikipedia – デオキシコール酸
効果が出るまでの時間は薬剤によって異なり、どの薬剤を選ぶかによって、効果が出る早さが違います。
効果が出るのは早いほうが良いですが、脂肪溶解注射は薬剤によって費用やダウンタイムも異なるので、総合的に判断するのが良いでしょう。
ダイエットで顔の脂肪は落とせる?

ダイエットで顔の脂肪を落とすことはできますが、ある程度の期間がかかります。
痩せて顔が変わる目安
痩せて顔に変化がみられる体重減は、女性で約3kg、男性で約4kgと言われています。
また、ダイエットのペースは1ヶ月に体重の1%程度の減量が適正と言われており、日本肥満学会では、3〜6ヶ月をかけて3%程度の減量を勧めています。
例えば体重50kgの女性の場合、1ヶ月に体重の1%の500gを減量したとして、3kg減らすまでに6ヶ月かかる計算になります。
急激な体重減少は体に負担をかけ、健康に悪影響を及ぼしてしまいます。1ヶ月の減量目標が大きくなるほど、無理な食事制限やハードな運動を行う必要があり、継続が難しくなります。また、痩せることができてもリバウンドをしてしまう可能性があるため、注意が必要です。
このように、自力のダイエットだけで顔痩せを叶えるには、長い時間とリバウンドしてしまうかもしれないリスクがつきものです。そのため、脂肪溶解注射で、効率よく脂肪を減らす方法をおすすめします。
脂肪溶解注射の顔痩せには何回必要?

脂肪溶解注射で顔痩せの変化を得る場合、3〜5回程度必要になります。BNLS Ultimateで1週間に1回の間隔、FatXcoreで1ヶ月に1回の間隔での施術をおすすめしています。
脂肪溶解注射は1回だけで効果があるのか?
顔の脂肪溶解注射は、1回だけでも効果を感じることはありますが、個人の元々の脂肪の量や脂肪の厚さ、体質などによって変わります。
脂肪溶解注射は、部分的な脂肪の溶解や、排泄を促進することで、メスなどを使用しない非手術の部分痩せが可能となります。特に頬やフェイスラインなどの、脂肪の落としにくい部分のみを減らすことができ、短期間で理想の顔痩せができることが魅力です。
ただし、1回の施術だけで、理想の脂肪の減少を期待できるかどうかは、目標とする仕上がりによっても変わり、個人差が大きくなります。そのため、よりしっかりとした変化を求め、理想の状態に仕上げたい場合は、複数回の施術がおすすめです。
1回で確実に顔やせしたければ注射の量を増やす選択肢もありますが、むやみに量を増やすのはおすすめしません。
1回の量を大幅に増やすと注射直後から数日間は注入物が入った違和感のある見た目で過ごすことになります。
脂肪がまんべんなく減らず、輪郭が崩れたり、脂肪がなくなりすぎて頬がこけたように見えてしまうかもしれません。
一度減った脂肪細胞はもとに戻りませんので、慎重に進めましょう。
脂肪溶解注射では、1回で劇的な変化を期待すべきではありません。もし1回の施術で劇的な変化がほしいのであれば、脂肪溶解注射よりも脂肪吸引を検討したほうが良いでしょう。
脂肪溶解注射は3~5回で効果がはっきりわかる

脂肪溶解注射は1回だけではなく、複数回通うのが一般的です。だいたい3~5回以上続ける方が多いです。
標準的な脂肪量の方だと、輪郭があきらかにスッキリと見えるぐらいには変わるケースが多いです。脂肪量が多い方でも、二重あごが解消されたり、フェイスラインがすっきりしたりといった効果が見られるケースが多いですよ。
ただ脂肪溶解注射の効果の現れ方には個人差もあります。
もともと脂肪が多かったり、脂肪の量に対して注入量が少なかったりすると、複数回通ってもまだ大きな変化は見られないかもしれません。
脂肪溶解注射は自然な変化で顔やせできるのが魅力でもあるのでじっくり進めるのがおすすめですが、どれくらいのペースで脂肪を減らしたいのか、最終的にどのような輪郭になりたいのか、クリニックでよく相談して決めましょう。
顔の脂肪が多いことによる問題点とは

顔の脂肪が多いことによる問題点は、顔が大きく見えたり、顔が真ん丸に見えたりということだけではありません。顔の脂肪が多いことで、ほうれい線が深く見えることがあります。また、顎下の脂肪が多くなると二重あごの原因にもなります。
顔の脂肪がほうれい線に与える影響とは
ほうれい線は主に、加齢による皮膚の垂れ下がりで深くなることが多いです。しかし、元々の脂肪の量が多いと、それだけ垂れ下がってくる量も増え、大きな段差となって深いほうれい線になってしまいます。
このほうれい線の上部に位置する脂肪のことを、メーラーファットと言います。
他にも、顎の下や顔の下部に位置する脂肪のことをジョールファットと言い、この部分の脂肪が多いことで、皮膚が下に引っ張られほうれい線が深く見えてしまうことがあります。また、ジョールファットは二重あごを形成する要因にもなります。

脂肪による顎下への影響とは
顎下に脂肪が多くつくことで二重あごになったり、フェイスラインと首との境目がはっきりせずぼやけた印象になってしまいます。
また、横から見たときの顎下とフェイスラインとの境目がはっきりしないことで、顔がたるんでいるようにも見えてしまいます。

部位
顔の脂肪溶解注射
年代
40代女性
薬剤使用量
あご下に2本(2cc)使用
施術回数
2回
症例についての詳細
脂肪溶解効果のある薬剤を脂肪層に注入し、脂肪を減少させる治療です。
2本使用(税込)
1回:14,580円〜22,000円
2回:29,160円〜44,000円
施術の副作用(リスク)
疼痛・腫れ・内出血・アレルギー・感染・硬結を生じる可能性があります。

総額
2本(2cc)使用 1回:11,000円 2回:22,000円 (通常価格)
施術回数
2回
部位
あご下
年代
40代女性
症例No.11111
※お問い合わせの際は、こちらの番号をお伝えください。
脂肪溶解注射で顔に変化がない理由は?

脂肪溶解注射で顔に変化がない場合は脂肪以外が原因だったり、施術後の生活習慣が原因であったりすることが考えられます。
脂肪以外が原因の可能性もある
顔が太って見える原因には、脂肪以外にもむくみやたるみ、エラ張りや元々の骨格などが考えられます。
むくみが原因の場合は塩分の少ない食事に変えてみたり、顔のマッサージを取り入れることで改善されることもあります。
たるみの場合は、医療ハイフやヒアルロン酸注入によるヒアルロン酸リフトなどでたるみを改善すると顔の大きさも改善される場合があります。
エラ張りが原因の場合は、顎のエラの部分に筋肉の収縮を緩和するボトックス注射を行うことで顔の大きさも緩和されることが多いです。奥歯を噛み締める癖のある人や歯ぎしりが酷い人はエラ張りの可能性があります。
施術後の生活習慣に問題がある可能性も
脂肪溶解注射は脂肪細胞を溶解し脂肪細胞の数自体を減らすため、基本的にはリバウンドはありません。しかしあまりにも不規則な生活や、不摂生な食生活を続けていると、脂肪細胞の数を減らしても、ひとつの脂肪細胞自体が大きくなり脂肪が減らないと感じることもあります。
脂肪溶解注射を施術した後はバランスの良い食事や適度な運動を取り入れるようにして、脂肪溶解注射の効果を最大限に感じられる生活にシフトするといいでしょう。
1回だけでは脂肪の減少が十分に進まない?
脂肪溶解注射は、1回の施術でも、ある程度の脂肪の減少は期待できますが、大きな変化を望む場合は、複数回の施術が必要になります。特に、他人が見た時にもわかるような、見た目の変化を希望する場合は、5回以上の施術をおすすめします。
脂肪溶解注射は、脂肪細胞を徐々に溶かし排出していく施術のため、1回では思うような脂肪の減少を感じることは難しいことが多いです。さらに、頬やフェイスラインなどの顔には、一度に大量の薬剤を入れてしまうことで、施術後の顔の形の変化や、脂肪が減りすぎることによる頬のこけなどのリスクがあります。こういったリスクを避けつつ、より理想の脂肪減少を叶えるためには、複数回に分けて少しずつ減らしていくことが大事になります。
また、薬剤によっては施術後のダウンタイムによって、脂肪の減少を実感しづらいこともあります。例えばBNLS Ultimateはダウンタイム期間が比較的短く、2〜3日後には脂肪の減少を感じることができます。一方で、効果は高いですが、FatXcoreは施術後のダウンタイム期間が長く、2週間程度で効果を実感できます。
そのため、1回の施術では効果がないと感じた場合でも、時間の経過を待つことや、適切な施術回数を受けることなどが重要になります。より理想の状態を求める方は、しっかりと医師と施術プランを立てることをおすすめします。
場合によっては脂肪溶解注射以外のメニューが合うことも

脂肪溶解注射を顔痩せに使用する場合、状態によっては脂肪溶解注射以外が適している場合があります。また、ほうれい線の改善や二重あごの改善などに使用する場合、他の治療と組み合わせることでより効果を得やすい場合もあります。
変化を感じないフェイスラインへの対応
フェイスラインが張って見える原因のひとつに、咬筋の発達によるエラ張りがあります。脂肪溶解注射でフェイスラインがすっきりしない場合は、エラが張っている可能性があります。
この場合、エラへのボトックス注射を検討してみましょう。
ボトックス注射は、筋肉の収縮を緩和する注射で、強い収縮によって発達した筋肉を、少しずつ細くしていきます。これにより、奥歯を噛み締めたときにモコっと出る筋肉を緩和し、フェイスラインをすっきりとさせることが可能です。

【アラガン社ボトックスビスタ 100単位(片側50単位ずつ)1回 ¥96,800円(税込)】
この他にも、皮膚のたるみによってフェイスラインがぼやけている可能性もあるため、脂肪溶解注射で変化を感じられない場合は、医療ハイフやヒアルロン酸リフトなども検討してみるといいでしょう。
ほうれい線の緩和におすすめの方法
脂肪溶解注射でほうれい線を薄くすることも可能ですが、脂肪溶解注射のみでほうれい線があまり変化しない場合は、ヒアルロン酸注入も検討してみましょう。
ほうれい線に乗る脂肪を減らしても、まだほうれい線がくっきりとわかる場合は、ほうれい線が皮膚に刻まれたシワになっている可能性があります。
脂肪溶解注射と同時に、シワになってしまった皮膚を平らに持ち上げるようにヒアルロン酸注入を行うことで、改善が期待できます。

まとめ
顔の脂肪溶解注射は、元々の脂肪の量や体質などによっては、1回だけでも変化がわかる場合があるため、気になる人は1回だけ試してみるのもいいですね。
見た目にも大きな変化を期待する場合は、3~5回程度通うことで効果がはっきりとわかることが多いです。
脂肪溶解注射の効果は自然でゆるやかな変化だと言われます。
自然な変化を楽しみながら顔やせしたい人には、脂肪溶解注射が合うのではないでしょうか。
よくあるご質問
脂肪溶解注射は、1回でも脂肪細胞を減らす効果はありますが、見た目の変化はあまり感じられないでしょう。脂肪の部分が少し柔らかくなった程度の変化に留まります。見た目の変化を感じるには3~5回以上続けることが必要になります。
見た目の変化を感じるまでには1週間に1回のペースで3~5回ほどが目安となります。
椿クリニックで使用するBNLS UltimateとFatXcoreでは効果が出る日数が異なります。それぞれの効果はBNLS Ultimateは最短72時間後から実感でき、FatXcoreは約2週間後から実感できます。
BNLS Ultimateはダウンタイムがほとんどありませんが、稀に軽度の腫れや赤みが2〜3日間続くことがあります。FatXcoreでは、腫れや赤みが1〜2週間続きその後徐々に軽快していきます。ダウンタイムのピーク時期は個人差がありますが、施術後の数日から1週間が最も影響を受けやすいです。
脂肪溶解注射で脂肪が溶けるまでの期間は個人差がありますが、通常1〜2ヶ月かかります。破壊された脂肪細胞は汗や尿などの老廃物として体外へ排出されます。