フォトフェイシャルはシミ・そばかすの治療としてよく選ばれる治療方法です。
フォトフェイシャルでは複数回の施術を受けていただき、少しずつシミを薄くしていきます。
このページでは、フォトフェイシャルがどのような経過をたどるのかを詳しく紹介いたします。
フォトフェイシャルの施術後の経過を写真とイラストで紹介!回数ごと・施術後の経過も説明

この記事を読んでわかること
- フォトフェイシャルは複数回の施術で徐々にシミ・そばかすが薄くなります。ダウンタイムが少なく、周囲に気づかれにくい点が魅力です。
- 施術後は一時的にシミが濃く見えることもありますが、数日から1週間で自然にうすくなつていきます。肌全体の改善も実感できるでしょう。
- 紫外線対策と保湿は必須です。肌が乾燥しやすくなるため、適切なケアを怠らないことが効果を最大限に引き出す鍵です。
- フォトフェイシャルは肌全体を整える施術で、ダウンタイムが少ない点が特徴です。イオン導入やピーリングとの併用でさらに効果が高まります。
目次
フォトフェイシャルでシミ・そばかすが薄くなっていく経過

フォトフェイシャルでシミやそばかすが薄くなっていく経過をご紹介します。
効果が現れるタイミング
フォトフェイシャルの効果が現れるタイミングは、複数回施術を行った後がほとんどです。
フォトフェイシャルでシミ・そばかすが薄くなっていく経過は、このイメージイラストのとおりです。

レーザーのように一気にシミをとるわけではなく、施術のたびに少しずつシミが薄くなっていきます。
レーザー治療と違い痛みやダウンタイムもありませんし、徐々にシミが薄くなるので周囲にも気づかれにくいのが魅力です。
定期的なメンテナンスの必要性
フォトフェイシャルは1回の治療でも効果を実感することができますが、しっかりとシミやそばかすを薄くしていきたい場合は、定期的に施術を受ける必要があります。

実際の症例写真でも、シミが薄くなっていくのがおわかりいただけるでしょう。
1回1回の変化は少しずつですが、回を重ねるごとに徐々に薄くなっていきます。フォトフェイシャルは1回でも効果を感じられるますが、5回以上通っていただくのが基本の通い方です。
「とりあえず1回だけ試してみたい」「様子を見てから続けるかどうか決めたい」という方法でも、もちろん問題ありません。
フォトフェイシャルはシワや毛穴、くすみなどにも効果があるので、回を重ねるごとに肌全体もきれいになっていきますよ。
フォトフェイシャルの施術後からシミが「はがれる」までの経過

フォトフェイシャルを続けていくことでどのようにシミが薄くなっていくかはこれまでご紹介したとおりです。
では、フォトフェイシャルの施術を受た直後~数日後はどのような経過をたどるのでしょうか?
施術後~1週間前後の経過
フォトフェイシャルは施術後にシミが「はがれる」とよく表現されますが、こちらのイラストのような経過をたどります。

フォトフェイシャルの施術直後は熱作用によって少し赤みが出ることがあります。その後赤みはすぐに引き、翌日ぐらいにはシミが濃くなります。
ぼんやりとしていたはずの薄いシミでも、はっきりと浮き上がってきますので、少し驚くかもしれません。
肌が汚れたような、砂鉄を散らしたような見た目になります。その後は、数日から10日くらいで自然に剥がれてきれいになります。
大きなシミをフォトフェイシャルで取る場合はかさぶたになることもありますが、小さなシミの場合はかさぶたのようにはならず、いつのまにか消えていた、と感じる方が多いと思います。
この経過を3回、5回と続けていくことで、シミが薄くなっていくのを実感していただけます。
フォトフェイシャルの経過動画
肌の変化と感じる違和感
フォトフェイシャルを繰り返していくと、まず肌のトーンアップを感じることが多いです。また、ターンオーバーが促進されることで、角質が積み重なってごわごわと硬くなっていた肌が、柔らかくなっていくのを感じることができます。

同時に、角質が剥がれバリア機能が一時的に低下することもあり、肌が乾燥しやすくなります。保湿を怠ることで、乾燥が進み肌荒れやかさつきを感じることもあるため、フォトフェイシャルの効果を最大限得るためには、施術後の肌ケアが重要になります。
一時的に濃くなるシミへの対応
フォトフェイシャルの施術後は、シミによっては濃くなったと感じることもあります。これは、肌の奥にあったシミが肌の表面に浮き上がってくることで感じる現象です。

シミが濃くなるのは一時的なもので、浮き上がった分のメラニンが排出されることで落ち着きます。場合によってはかさぶたができたように感じることもあります。
この時点で最も注意したいのが、紫外線対策です。一時的に濃くなったシミの部分に過剰に紫外線が吸収されてしまうと、普段よりもメラニンの生成が促進されやすくなります。
しっかりとフォトフェイシャルの効果を感じたい場合は、施術後の肌ケアを怠らないようにしましょう。
フォトフェイシャル後の注意点と対策

フォトフェイシャルの施術を受けた直後の注意点や必要な対策について紹介します。
日常生活での注意事項
まず注意点としては、紫外線や乾燥には気をつけるという点です。
フォトフェイシャルはダウンタイムもなく、肌のダメージも無いように感じる施術ですが、まったくダメージを受けないわけではありません。
いつもより乾燥気味にはなりますし、紫外線に対しても普段以上に敏感になりますので、紫外線対策と保湿は十分におこなってください。
施術後数日間はメラニン色素が浮き上がってきてシミが濃くなったような状態になります。マスクで隠せる範囲ならマスクで隠すのもおすすめです。
また、コンシーラーで隠すなどの対策をしておくのも良いでしょう。
とはいえ少しのシミであれば、濃くなっていても意外とほかの人には気づかれないことも多いのですが、気になってしまうとつい触って肌にもよくありませんので、自分で気になる場合はぜひ対策をおこなってください。
フォトフェイシャルはダウンタイムがないとはいえ、多少の赤みが出たり、上記の通りシミが浮き上がってきたりはしますので、人前に出る大事な予定(結婚式など)は入れないことをおすすめします。
保湿と紫外線対策の重要性
保湿と紫外線対策は、フォトフェイシャルの効果を最大限得るためには、最も重要になるケアです。
フォトフェイシャルの施術後は、肌のバリア機能が一時的に低下したり、肌が普段よりも乾燥しやすくなったりします。この状態の肌は、紫外線はもちろんのこと、花粉などのアレルギーや排気ガスなどの大気汚染にも敏感に反応しやすくなります。

これらの刺激を受けることで、肌に痒みが出たり赤みが出たりと、肌荒れの原因になってしまいます。また、紫外線を普段よりも吸収しやすくなり、特にシミや色素沈着のケアでフォトフェイシャルを使用している人は、肌悩みが改善しない結果になったり、改善したい悩みが治療前よりも濃くなってしっまたりということも考えられます。そのため、フォトフェイシャルによって低下したバリア機能は、保湿剤でしっかりと補うことが大切になります。
そして、保湿と同様に施術後のケアとして大事になるのが、紫外線対策です。
フォトフェイシャルの後に強い紫外線を浴びてしまうことで、治療したいシミや色素沈着が濃くなる可能性があることの他にも、肌の弾力を維持するコラーゲンやエラスチンが存在する真皮層にもダメージを与えます。

真皮層には肌の保水力に関係するヒアルロン酸も存在しており、これらがダメージを受けることで、肌の保水力が低下したり、若々しい肌の維持が難しくなったりします。

このように、フォトフェイシャルの効果を最大限感じるためには、施術後の保湿と紫外線対策は最も重要なケアなのです。
レーザー治療やエステなど、シミ対策はどれがいい?

シミの治療を考えたときに選択肢として多いのがレーザー治療ですが、フォトフェイシャルとの違いはどのようなところなのでしょうか。また、エステとの違いや、他の美容施術とのおすすめの併用について解説します。
他の美容施術との違い
シミへの対処法としては、フォトフェイシャル以外にもレーザー治療やエステといった選択肢を考える方も多いと思います。
フォトフェイシャル(光治療)と、レーザー治療、エステ(フェイシャルエステ)の違いは以下の通りです。
フォトフェイシャル(光治療) | レーザー治療 | フェイシャルエステ |
---|---|---|
医療レベルの効果肌のターンオーバーを促し少しずつ肌をきれいにしていくダウンタイムほぼ無し | 医療レベルの効果シミや肝斑を治療するシミ取りレーザーにはダウンタイムあり | 医療行為NGなので効果は劣るシミ取りは基本的にできないダウンタイム無し |
エステの施術は、そもそも医療行為ではないので、シミを取る、肌を治療する、といったことはできません。
癒し効果、マッサージによる血行促進、化粧品によるお肌を整える効果は期待できるかもしれません。シミを取る、肌悩みを改善するといった目的であれば医療行為でしか解決できないのが実際のところです。
フォトフェイシャルとレーザーの違いとしては、レーザー治療のほうが直接的な治療行為で、シミや肝斑を改善したい人には向いています。
レーザー治療にも種類がありますが、1回~2回の照射で一気にシミを取るシミ取りレーザーであれば即効性が期待できます(その代わりダウンタイムもあります)。
フォトフェイシャルはシミに直接、というよりも、肌全体をきれいにしていく過程でシミも薄くしていくような治療ですので、肌全体をきれいにしたい人におすすめです。
また、ダウンタイムを避けたい人にも、フォトフェイシャルはおすすめです。
※ダウンタイムが全く無いわけではなく、多少の赤みや熱感が出る場合もあります。
レーザーとフォトフェイシャルどちらを選ぶか迷う場合は、クリニックのカウンセリングで相談するのがおすすめです。
他の美容施術との併用
フォトフェイシャルでシミを薄くしたい場合、イオン導入やケミカルピーリングとの併用がおすすめです。
イオン導入では、肌のバリア機能によって化粧品では肌の奥まで入らない有効成分を、微弱な電流の力で肌の奥まで浸透させていきます。

これにより、メラニン色素の蓄積している部分に直接働きかけることができます。フォトフェイシャルのメラニンを排出する効果と、メラニン色素を還元するビタミンCの作用によって相乗効果が生まれることで、より効果的にシミを改善することが可能になります。また、イオン導入ではトラネキサム酸を導入することも可能で、肝斑の改善に大きく働きかけます。
ケミカルピーリングは、肌の古くなった角質を剥がし、ターンオーバーを正常に戻す作用があります。これにより、蓄積したメラニン色素の排出をより効率よく行うことができ、フォトフェイシャルとの併用で相乗効果が生まれます。

ケミカルピーリングは、肌の過剰な皮脂を取り除く効果もあるため、ニキビ肌でお悩みの方には、ニキビの予防が期待でき、同時にフォトフェイシャルで皮脂の出口である毛穴の引き締めができるため、より効率的にニキビケアも可能となります。
フォトフェイシャルのリスクと副作用

フォトフェイシャルには、シミの改善から肌の様々な悩みの改善まで期待できる、万能な治療ですが、医療行為であるため、リスクや副作用も知っておく必要があります。
知っておくべきリスク
フォトフェイシャルのリスクとしては、火傷や水ぶくれ、色素沈着や色素脱失、肝斑の誘発などがあります。
火傷や水ぶくれは、肌状態の悪化しているところへの照射、過度に日焼けした肌への照射、強すぎるレベルでの照射などによって起こることがあります。
色素沈着は、フォトフェイシャルの施術によって、強く出た赤みが長引いたり、施術後に強い紫外線を浴びたりすることで起こります。色素脱失は、頻繁にフォトフェイシャルの施術を受けることで起こりやすくなり、メラニン色素を含む色素細胞が減少することで、白く色抜けを起こす現象です。
フォトフェイシャルは強い光で治療をしていくため、その光によって肝斑が誘発されたり濃くなってしまったりする可能性があります。肝斑かシミかをしっかりと見極めることのできる医師の元で施術を受けることで、安心して治療を進めることができます。
副作用の具体例
フォトフェイシャルの副作用には、施術後の赤みや熱感、痒みや肌の乾燥が顕著に出るなどがあります。
フォトフェイシャルは肌の内部で熱作用を起こすため、施術後に赤みや熱感が出ることがあります。この熱作用によって、肌の弾力を維持するコラーゲンなどの生成が促され、ターンオーバーが促進されることで肌悩みの改善が可能ですが、肌状態や照射レベルによっては赤みや熱感が続く場合があります。数日で改善することがほとんどですが、気になる場合はタオルに包んだ保冷剤などでしっかりと冷やすといいでしょう。
肌の乾燥が進むことで痒みや肌荒れが起きることもありますが、しっかりと保湿し、外出時には紫外線対策を徹底しましょう。肌荒れがひどい場合は、できるだけメイクは控えるか、薄くすることを心がけましょう。
リスクを減らすための対策
フォトフェイシャルによるリスクを解説しましたが、リスクを回避するためには、施術前にはしっかりと肌状態を整えておくことや信頼できる医師の元で施術を受けることなどが重要です。
施術前には肌がしっかりと潤った状態にし、日焼けしないように注意しましょう。フォトフェイシャルによる過剰な熱吸収や熱作用を防ぐことができます。また、施術後もしっかりと保湿し、日焼け止めを使用した紫外線対策の徹底や、屋外でのレジャーを控えるなど、日々の活動を見直すことで、施術後の色素沈着のリスクを軽減させることができます。肌への摩擦を防ぐことも色素沈着の対策には重要です。
色素の脱失を防ぐためには、医師から指示された施術頻度を必ず守るようにしましょう。フォトフェイシャルは肌のターンオーバーに沿って施術を進めていくため、3〜4週間に1回の施術頻度がベストです。ただし、肌の状態によっては次の施術までの間隔を空けた方がいいこともあるため、しっかりと医師に相談するようにしましょう。
肝斑の誘発に関しては、医師の知識や技術、診断が大きく左右します。肝斑は摩擦や光治療などの強い刺激が原因となって誘発されることがあります。また、元々肝斑のある人は、その部分に光が当たってしまうことで濃くなってしまうこともあります。一般的なシミと肝斑の診断は非常に難しいため、しっかりと信頼できる医師を見つけることが、安心して施術を受ける上で大事になります。この他にも、炎症を抑えるトラネキサム酸の内服を併用したり、肝斑にも対応が可能なフォトフェイシャル機器を採用しているクリニックを見つけたりすることも重要です。椿クリニックでは肝斑にも対応が可能なM22という機器を採用しているため、肝斑のある肌にも照射が可能です。
まとめ
今回はフォトフェイシャルの施術後の経過についてお伝えしました。
フォトフェイシャルはレーザーに比べるとマイルドな治療で、ダウンタイムもほぼなく、少しずつ肌をきれいにしていくことができる施術です。
複数回通っていただく必要はありますが、その中で少しずつシミが薄くなり肌もきれいになるという経過をたどります。
ただし、施術後のケアによっては、シミや色素沈着を濃くしてしまうリスクもあるため、適切なケアを行うことが重要になります。
通う頻度は3週間~4週間サイクルで、1回から試すことができるので、ぜひ気軽に受けてみてください。
よくあるご質問
施術後から、赤み・腫れ・熱感・かゆみが出ることもあります。
個人差はありますが、ダウンタイム期間については通常は当日〜1週間程度になります。紫外線対策をしっかり行い保湿をすることでダウンタイム期間を短くすることができます。
フォトフェイシャルのダウンタイムはほとんどありませんが、赤み・腫れ・熱感などが現れる事があります。1日ほどで引くことが多いのでご安心ください。極まれに紫斑や水疱が現れる場合もありますが、こちらも1週間程度で軽快していきます。
シミやそばかすの治療目的の場合は治療後、1週間から10日ほどで実感することができます。肌質改善や毛穴の開きの改善が目的の場合は、実感までに複数回の治療が必要になる場合があります。
施術後の肌は敏感になっているため、強くこする・ピーリングやスクラブの使用・ハイドロキノンのような刺激の強い外用薬の使用はやめましょう。カサブタが浮いてきても無理にはがすことはせず、自然にはがれるまで待ちましょう。
そばかすの改善には、3~4週間に1回の施術を続けて5回以上が理想的です。ただし、お肌状態やそばかすの程度により、必要な回数は異なる場合があります。
フォトフェイシャルは、そばかすの改善に効果的とされています。お肌状態に合わせて、複数回治療を行うことで、光エネルギーがメラニン色素に作用し、そばかすを薄くする効果があります。
フォトフェイシャルは肌のメラニンに直接働きかけるため、シミやそばかすを薄くする効果があります。ただし、すべてのシミやそばかすが完全に消えるかどうかは、シミの種類や深さ・濃さにもよります。浅いシミやそばかすは1回でも効果を感じられやすいですが、深いシミの場合は複数回の施術や他の治療法を併用する必要がある場合もあります。