フォトフェイシャルのM22は、肌全体のコンディションの改善やシミ・そばかす治療に効果的ですが、肝斑用のモードやフィルターを搭載したことで、肝斑があっても照射が可能になりました。そんなフォトフェイシャルM22は月に1回程度5回以上通うことで、しっかりと肌の変化を実感できます。
その効果を最大限得るための秘訣や、フォトフェイシャルの治療期間中に必要な肌ケアの方法、生活習慣や食事内容、また、レーザー治療との違いなどについても解説していきます。
フォトフェイシャルM22の効果とおすすめの通い方!レーザー・他のIPL機器との違い

この記事を読んでわかること
- 小さなシミやそばかす、肝斑を改善したい人にフォトフェイシャルM22はおススメです。たるみや毛穴にも効果があり、美肌全般を目指す方に人気の施術です。
- フォトフェイシャルM22は、6種類の波長調整が可能で、幅広い肌悩みに対応することが可能です。効果的な通い方と注意点
- フォトフェイシャルは月1回、3~6回程継続することが理想的です。施術後は紫外線対策と保湿が重要で、施術後にかさぶたができた場合は、無理に剥がさず肌を優しくケアしましょう。
- フォトフェイシャルの効果を持続させるためには、紫外線対策やバランスの良い食事、質の良い睡眠を心がけ、禁煙やストレスを軽減する事も美肌維持には必要です。
目次
フォトフェイシャルM22はこんな人におすすめ

フォトフェイシャルM22はさまざまなお肌の悩みに幅広く対応できる機器で、こんな方にはおすすめです。
- 薄くて小さいシミやそばかすを改善したい人
- さまざまな肌悩みをお得にまとめて改善したい人
- 肝斑も一緒に改善したい人
光治療はシミやそばかすの治療としては定番ですし、たるみや毛穴、くすみなどにも効果があるので、全体的に肌をきれいにしたい、という方にも人気のあるメニューです。
フォトフェイシャルM22にはどんな効果がある?

フォトフェイシャルM22は光のエネルギーを使ってメラニン色素にダメージを与えたり、肌のターンオーバーを促すことにより肌をきれいにしていく効果があります。
フォトフェイシャルは光治療の一種
光のエネルギーを使って肌のターンオーバーを促したりメラニン色素にダメージを与える治療のことを「光治療」と呼びます。
IPL (Intense Pulsed Light)と呼ばれる波長域の広い光を使用して、さまざまなお肌の悩みにアプローチするのが特徴です。
「フォトフェイシャル」も光治療の一種で、厳密には、ルミナス社という会社が開発した光治療マシンのことを指す言葉です。
フォトフェイシャルは光治療のパイオニア的存在のため、光治療=フォトフェイシャル、と認識している方も少なくありません。
光治療に使われる機器にはほかにも、ライムライト、ルメッカ、オーロラ(フォトRF)などいろんな種類があり、クリニックによって導入している光治療機器が異なります。
これらの光治療の機器の中でも、フォトフェイシャルM22にはどんな特徴があるのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
フォトフェイシャルM22はどんな機種?特徴を紹介
フォトフェイシャルM22はどんな機種?特徴を紹介

光治療に使われるマシンはいろんな種類があり、クリニックによって導入している機械は異なります。
それぞれに特徴があるのですが、フォトフェイシャルM22の場合は、以下の特徴があります。
- 光治療のパイオニア、ルミナス社製
- 6種類のフィルターで波長の設定を変えられる
- 2013年に認可を受けた機械で実績がある
フォトフェイシャルM22は、ルミナス社のIPL技術が使われている光治療機器。ルミナス社は光治療やレーザー治療機器のメーカーとして世界的に有名な会社です。
フォトフェイシャルM22には6種類のフィルターが搭載されていて、設定を変えることで波長の深度を細かく調整できるのも魅力です。
また、日本では2013年に認可された歴史ある機種なので長い実績があるのも魅力です。こうした美容医療機器というのは、実は新しければ良いというものでもありません。
医師や看護師が機械を使いこなせるようになるまでには研修が必要で相応の時間がかかります。また、新しい機械は実績が無い分、どの設定にすればどんな効果が得られるかといったデータも蓄積されていません。
こうした医療機器は非常に高額でもあるので、最新機種を使うとそれだけ施術料金も高額に設定しなければならないこともあります。
フォトフェイシャルM22は十分な実績があり、料金も低く抑えられる機種でもあるので、高額な料金を強いることなく、気軽に受けていただける光治療を提供できるのが魅力だと思います。
レーザーとは違う、フォトフェイシャルの魅力
美容医療の機械といえば、レーザー治療機器も定番です。
レーザー治療は、レーザーの熱エネルギーを使うのが特徴で、光エネルギーとアプローチの方法が違います。
シミやそばかすのマシン治療としては光治療、レーザー治療の両方がありますが、このような違いがあります。
光治療 | レーザートーニング | しみ取りレーザー |
---|---|---|
肌のターンオーバーを促し、シミを薄くしていく※5回以上の施術が理想 | 低出力のレーザーで少しずつシミにダメージを与えていく※5回以上の施術が理想 | 高出力のレーザーで一気にシミにダメージを与える※1回もしくは2回ほどでシミがなくなる |
光治療とレーザートーニングは似ているように思われがちですが、治療方法のアプローチとはまったく異なります。ただ、料金には大きな違いがなく、通う回数も同じくらいなので、たしかに似ている部分も多いです。
光治療とレーザートーニング、どちらを選ぶかを考える上でポイントになるのが、肝斑の有無です。
肝斑がある・肝斑が疑われる場合には、レーザートーニングを選びます。光治療では、肝斑が悪化してしまうことがあるからです。
しかし、M22は肝斑があっても照射が可能な、肝斑用のフィルター・モードを搭載しているため、肝斑を治療しつつ、シミの治療も可能となりました。
ただし、肝斑の濃さや大きさなどによっては、レーザートーニングが適しているケースもあるため、医師の診察を受けより適した治療を選ぶようにしましょう。
フォトフェイシャルM22の効果的な通い方について

フォトフェイシャルM22を使った光治療は、月に1回程度の頻度で、3回~6回程度通うのが理想です。
1回でも効果を感じられますが、回数を重ねることで少しずつ肌をきれいにしていくのがフォトフェイシャルなので、せっかくなら複数回通っていたただくほうが効果的です。
費用は1回1~3万円に設定しているクリニックが多く、月1回ほどの頻度であれば無理なく続けやすい価格設定だと感じる方が多いようです。
ずっと通い続ける必要はなく、ある程度満足できたら通院は終了すれば良いですし、またお肌の調子が気になってきたということがあれば、再び通院されても良く、自由度の高い通い方ができます。
フォトフェイシャルの治療が複数回必要な理由
フォトフェイシャルは肌のターンオーバーに合わせて少しずつメラニン色素を排出していくことで、シミやくすみなどを改善します。そのため、肌の奥にあるメラニン色素を排出するには複数回の治療が必要になります。

また、シミやくすみ以外のターゲットに関しても複数回の治療が必要です。例えば赤ら顔は拡張した毛細血管が原因ですが、毛細血管を少しずつ破壊していくため、数回に分けてフォトフェイシャルを照射する必要があります。
フォトフェイシャルM22の施術の流れ

フォトフェイシャルM22の施術の流れを紹介します。
- カウンセリング
- 洗顔・クレンジング
- 施術
- お会計、終了
カウンセリングでお肌の状態を確認します。
もちろん、カウンセリングだけ受けて、施術はやっぱりやめておく、というのでも問題ありません。
施術を受けられる場合は、施術前に洗顔をしていただきます。
施術後はすぐにメイクをしていただけます。施術後の肌はややダメージを受けた状態になっているので、紫外線対策は必ずしてください。
最後にお会計、必要であれば次回の予約をして、終了です。施術後は赤みがでることもありますが、数時間ほどで自然におさまることが多いです。
また、翌日以降、シミが濃くなってきますが、数日後には剥がれ落ちていきますのでご安心ください。シミが濃くなった状態が気になる場合は、コンシーラーなどでカバーしていただくのがおすすめです。
シミが剥がれ落ちると、施術前よりも少しシミが薄くなっていると感じる方が多いです。
回数を重ねるごとに毎回少しずつシミが薄くなっていきます。
フォトフェイシャルM22の注意点やデメリットについて

フォトフェイシャルM22はシミやそばかすの改善に最適なメニューで費用も安価なのでおすすめなのですが、注意点もありますので、ご紹介します。
フォトフェイシャルが受けられない人
フォトフェイシャルが受けられないのは以下に該当する方です。
- 妊娠中、授乳中の方
- レチノイン酸やハイドロキノンを使用している方
- 光過敏症の方もしくは光過敏性を高める薬剤を内服している方
- 肌状態が良くない方
- 過度に日焼けをしている方
- ヘルペスなど活動性の感染症がある方
- 糖尿病やアルコール中毒 、てんかんの方
レチノイン酸は1週間前、ハイドロキノンは3日前から塗布を中止していれば問題ありません。
過度に日焼けをしていたり、直近で日焼けをしていたりした場合、火傷のリスクがあるため照射ができません。また、炎症性のニキビへの照射はニキビの悪化につながるため、その部分を避けての照射になります。
他にも既往歴や内服している薬がある場合は必ず医師に相談するようにしましょう。
施術を受ける際の注意点
フォトフェイシャルM22は大きなデメリットは特にないのですが、以下の点には気をつけてください。
- かさぶたを無理にはがさない
- 紫外線対策をおこなう
- 保湿をおこなう
フォトフェイシャルにはダウンタイムは基本的にはありませんが、赤みや熱感などが出る場合があります。数時間~遅くとも数日で消失しますが、万が一おさまらないようであれば、クリニックにご連絡ください。
フォトフェイシャルの施術後は、反応したシミが一時的に濃くなります。比較的表面にあったシミはそのままかさぶたとなって剥がれ落ちることがありますが、この際にかさぶたを無理にはがさないように気をつけましょう。無理にはがしてしまうことで、炎症後色素沈着となってシミとはまた違う黒ずみができてしまう可能性があります。
また、フォトフェイシャルの施術後は、一時的に肌のバリア機能が低下します。この時に紫外線を多量に浴びてしまうと、反応したシミに紫外線が吸収されやすく、シミが薄くならない、もしくは濃くなってしまう可能性があるため、しっかりと日焼け止めを塗り紫外線対策を行ってください。
バリア機能が低下する関係で肌が乾燥しやすくなります。乾燥している肌は、紫外線や摩擦などの外的刺激を受けやすくなるため、保湿もしっかりと行いましょう。
フォトフェイシャルM22の効果を最大化する方法

フォトフェイシャルを受けるならしっかりとその効果を感じたいですよね。
フォトフェイシャルの効果を最大化するための日々のケアや生活習慣などについて解説します。
適切な肌ケアを行う
フォトフェイシャルを受けた後にしっかりと紫外線対策や保湿を行うのはもちろんですが、施術前の肌準備も、フォトフェイシャルの効果を最大化するためには重要です。
施術前に必要な肌準備としては
- 紫外線対策
- 保湿
- ニキビケア
- 炎症を起こさないように優しくケアする
ことです。
前述したように、過度に日焼けしている肌は照射することができません。過度に日焼けをしていなくても、日焼けした直後であったり、紫外線によるダメージを受けている肌はフォトフェイシャルの副作用が出やすくなります。また、肌内部でやけどを起こしやすくなるため、シミを改善するどころか、炎症による色素沈着によってくすみができてしまう可能性もあります。
また、炎症しているニキビにはフォトフェイシャルを照射することができず、その部分だけ肌改善の効果が見られなくなってしまいます。お顔全体にしっかりと照射をし、肌改善の効果を得たい場合は、ニキビができないよう食事内容やしっかりと保湿をするなど心がけましょう。ニキビが治るまで施術を延期するのもいいでしょう。
フォトフェイシャルを照射する際は、少なからず肌は刺激を受けている状態です。施術後に肌の炎症や赤みなどの副作用をできるだけ出さないためにも、施術前は肌を擦らないように優しく拭き取ったり、メイクをする際も優しく行うように心がけることをおすすめします。
これらを意識して、施術の日を迎えることで、より肌状態や肌悩みに合ったレベルでの施術を受けることができ、より効果を感じやすくなります。
バランスの良い食事を摂る
フォトフェイシャルによる肌治療の期間中は、肌の再生を促してくれる食材を中心に、バランスよく食事を摂るといいでしょう。
- 皮膚の健康を保ち、肌のターンオーバーをサポートするビタミンB2
うなぎやレバー、青魚やアーモンドなど - 皮膚炎を予防し皮脂のコントロールをしてくれるビタミンB6
豚肉の赤身、うなぎやのり、豆類など - コラーゲンの合成をサポートするビタミンC
キャベツやキウイフルーツ、いちごやみかんなどの柑橘類 - 細胞の新陳代謝を助け皮膚の再生を促すカリウム
アボカドやいも類、小松菜やほうれん草など
これらを上手く食事に取り入れることをおすすめしますが、栄養バランスを考えながら食事を摂ることが難しい場合は、サプリメントなどから摂取してもいいでしょう。
生活習慣を見直す
不規則な生活や喫煙、ストレスなどは美肌にとって大敵です。
フォトフェイシャルによる治療中は、生活習慣を見直すいい機会でもあります。
- 質の良い睡眠を取る
肌のハリを回復するための肌内部の修復は睡眠時に最も進みやすくなると言われています。そのため、より質の良い睡眠をとることも若々しい肌の維持には欠かせません。
睡眠時間の確保はもちろんですが、睡眠から約3時間の間に肌の修復に関わる成長ホルモンが最も分泌されるため、この時間をより質の良い睡眠に変えることができるかも重要になります。
睡眠の2時間前からはテレビやスマートフォンなどのブルーライトを浴びないようにしたり、喫煙しないことやカフェインを摂取したりしないことが必要です。また、体がリラックスした状態が望ましく、ゆっくりとぬるめの湯船につかることも質の良い睡眠をとるためには重要になります。 - 活性酸素を体内でできるだけ発生させない
活性酸素は肌のしわやたるみ、シミなど、肌老化の原因となります。
ストレスや喫煙によって発生しますが、活性酸素をできるだけ発生させないための生活が重要になります。
フォトフェイシャルに限らず、美肌治療の期間中は、できるだけ禁煙を心がけましょう。また、趣味やリラックスできる時間を作るなどしてストレスを溜めないようにすることも重要です。
まとめ
フォトフェイシャルM22は光治療として非常に実績のあるマシンで、さまざまなお肌の悩みを改善できるのが魅力です。
効果が大きい上に料金も低めなのでとても人気があります。
レーザー治療がメラニンを直接分解していく方法に対し、フォトフェイシャルは肌のターンオーバーの促進とともにメラニン色素を少しづつ分解排出していくため、肌全体の改善が期待できます。
また、M22は肝斑にも対応しており、肝斑があっても治療を受けることができます。
フォトフェイシャルの効果を最大限得るためには、食事内容や生活習慣にも気をつけて過ごすことで、より美肌へ近づきやすくなります。
「椿クリニック」でもフォトフェイシャルを取り扱っていますので、ぜひカウンセリングにお越しください。
よくあるご質問
M22は顔全般の悩みに適しており、シミ・そばかす・赤ら顔・毛穴の開き・くすみ・ニキビ跡など、さまざまな肌トラブルに効果があります。多機能なIPL機器ですので、異なるフィルターを使い分けることでフォトフェイシャル治療には向かないとされる肝斑がある肌にも使用することができます。
フォトフェイシャルM22の効果は、反応が良い方ですと施術直後からシミが浮いてくることがあります。大抵は施術後2〜3日後から現れ始め、約1週間ほどでシミやくすみが取れ効果を実感できます。
M22による治療は通常、4週間に1度のペースで3〜5回程度をオススメしています。個々の肌状態や悩みによりますが、回数を重ねることでターンオーバーを正常にし、より長期間にわたって効果を維持することができます。
毛穴の開きや黒ずみを改善するための治療法は複数存在します。角質や油分過剰による毛穴の開きや黒ずみにはケミカルピーリング、加齢により皮膚のたるみやハリが失われることによるたるみ毛穴などにはハイフやフォトフェイシャルなどと、個々の肌の状態や悩みに応じて、専門の医師と相談し、最適な治療法を選ぶことが重要です。
個人差はありますが、フォトフェイシャルの効果は通常、3回から5回程度の施術で実感しやすくなります。1回の施術でも変化が表れる場合が多いです。
1回の施術でも肌のハリやシミの薄さ等の変化を実感する方もいますが、複数回の施術により、コラーゲン生成が促進され、シミやくすみの改善、肌のハリや透明感が増すことが期待できます。継続的に受けることで、より効果的な美肌効果を得られます。