ケミカルピーリングとは、美容クリニックで受けられる施術の一つで、エステ感覚で気軽に受けられるのが魅力です。肌に専用の薬剤を塗布することにより肌のターンオーバーを整え、美肌に近づけていくことができます。
美容医療というとダウンタイムが気になると思います。今回はケミカルピーリングのダウンタイムについて詳しく解説いたします。
この記事を読んでわかること
ケミカルピーリングとは、美容クリニックで受けられる施術の一つで、エステ感覚で気軽に受けられるのが魅力です。肌に専用の薬剤を塗布することにより肌のターンオーバーを整え、美肌に近づけていくことができます。
美容医療というとダウンタイムが気になると思います。今回はケミカルピーリングのダウンタイムについて詳しく解説いたします。
ダウンタイムとは美容医療の施術を受けた後に通常の生活に戻れるまでの時間を指します。整形手術であれば傷跡が治るまでの期間だったり顔の腫れが治るまでの期間がダウンタイムということになります。
ケミカルピーリングの場合はダウンタイムはほぼありません。整形などの外科的な手術とは違い、ケミカルピーリングは美容皮膚科で行う施術で、顔が腫れたり傷跡が残ったりするものではないからです。
施術自体も20分から30分で終わり、すぐにメイクをしてお帰りいただけます。ただ中には、少し赤みが出るといったダウンタイム症状が出る方もいます。その場合も2日から3日程度で元に戻ります。
ケミカルピーリングは、肌の古くなった角質を剥離し、肌のターンオーバーを正常にしていく治療です。
ケミカルピーリング直後の肌は一時的にバリア機能が低下し、紫外線や乾燥などの外的刺激を受けやすくなります。また、薬剤の影響を受け赤みや痒みが出る場合があります。
ケミカルピーリングにはダウンタイムはほぼなく、施術直後から通常どおり過ごしていただけます。とはいえ、中には以下の症状が出る方もいらっしゃいます。
肌の赤みや腫れ、かさぶたや軽く皮膚が剥がれる、肌の乾燥といったことが気になるかもしれません。
肌の赤みは、ケミカルピーリングの薬剤によって、肌が刺激を受けることで現れます。ケミカルピーリングは弱い酸性の薬剤であるため、元々肌が薄かったり弱かったり、刺激を受けやすかったりする肌の方は赤みが出やすい傾向にあります。
赤みが出るのと同じように、肌に合わない強い薬剤を使ってしまうことで、皮膚が大きなダメージを受け、皮むけが起きたり、皮むけが起きることでかさぶたができてしまったりすることもあります。
また、肌を保湿したり保護したりする役割の皮脂が取り除かれることで、肌が乾燥しやすくなります。
このような症状が出たとしても一時的なもので長くても2日から3日以内には治まります。
ダウンタイムを短縮するためには、しっかりと保湿をしたり、肌を摩擦したりしないように心がけましょう。
ケミカルピーリングによって取り除かれた皮脂の代わりになるような、保湿力の高い化粧水やクリームを使用してしっかりと保湿しましょう。
保湿の際や洗顔の際などは、肌の摩擦を軽減するために押さえるように肌に触れるよう心がけましょう。
ダウンタイム中のスキンケアは、摩擦をできるだけ避けることや、適切な保湿を行うことが重要になります。その方法や、気をつけるべき点を解説します。
ケミカルピーリングの直後は古い角質のみならず余分な皮脂も取れるため、肌のバリア機能が低下します。バリア機能が低下することで肌が乾燥しやすくなったり、紫外線の影響を受けやすくなります。
そのため、ピーリング後の肌トラブルをできる限り回避するためには保湿を徹底することが重要です。
さらに、紫外線を浴びる際は紫外線対策も徹底するようにしましょう。
バリア機能が低下していることで、摩擦などの刺激も受けやすくなります。
ケミカルピーリングの後はスクラブの使用や、強く擦ることは避けるようにしましょう。また、化粧水なども刺激の少ない商品を使用するようにしてください。
洗顔の際も、しっかりと泡立てた泡をたっぷり使って、摩擦しないように、肌をパックするように洗顔しましょう。洗い流すときは、ぬるめのお湯を手ですくって肌に押し当てるように流すといいでしょう。
少しの工夫で肌への刺激は格段に減らすことができます。ひとつひとつのケアを摩擦しないように意識しながら行いましょう。
ダウンタイムが起きている時に避けるべきことは、紫外線をできるだけ浴びないようにすることや、施術部位のマッサージなどを受けないことが重要です。
これらによって肌が刺激を受けることで、ダウンタイムが長引いたり、色素沈着などの肌トラブルが起きたりする可能性があります。
これらの行動を行う際には、必ずケミカルピーリングのダウンタイムが終わってからにしましょう。
ダウンタイム中に起こる肌トラブルへは、適切な対処を行うことが重要になります。
ケミカルピーリングの後に現れる赤みやヒリヒリした感じに対しては、しっかりと冷やすようにしましょう。
これらの反応は、肌の上で弱い酸性の薬剤が反応することによって起こります。簡単に言うと、火傷を起こしている状態のため、タオルで包んだ保冷材でしっかりと冷やすようにしましょう。
乾燥を予防するために、パックを乗せた上から保冷材などで冷やすのもおすすめです。
冷やしたら必ず保湿を行うことも忘れないようにしましょう。
肌が乾燥することで、外的刺激を受けやすくなり、痒みが現れることがあります。
肌が乾燥しないように保護する役割を持つ皮脂の代わりとなる、油分の多い、しっとりとした保湿剤を使用するといいでしょう。
この他にも、肌の保水力を維持するセラミドやヒアルロン酸などが配合された保湿剤を使用するのもおすすめです。
肌の炎症が続くことで、色素沈着のリスクが高くなり、ケミカルピーリングの効果を実感することが難しくなります。
色素沈着は長引く炎症や、炎症を起こしている肌に紫外線が当たることで起きてしまいます。そのため、色素沈着を防ぐには、炎症を早い段階で抑える必要があります。セルフケアで炎症を抑えるためには、肌をしっかりと冷やすことが重要ですが、トラネキサム酸を内服したり、炎症を抑える塗り薬を塗布したりすることも効果的です。
この他にも、肌の再生を促すために、ストレスを溜めないことや、良質な睡眠を取ること、栄養バランスの取れた食事を摂取することなども心がけましょう。
ケミカルピーリングには種類がありその人の肌のお悩みに合わせて選ぶことができます。またダウンタイムが気になる方は刺激の少ない薬剤を選ぶのがおすすめです。椿クリニックでは3種類の薬剤を用意しています。
グリコール酸ピーリングはニキビやニキビ跡が気になる方におすすめです。
コラーゲンやエラスチンの生成を促すので、シミ・くすみ・毛穴の黒ずみといったお悩みを持つ方にもおすすめのピーリング剤です。
乳酸ピーリングはラクトピーリングとも呼ばれます。天然の乳酸を主成分にしたピーリング剤です。保湿や美白目的で使われることが多いです。
刺激が少なくマイルドなピーリングなのでダウンタイムが気になる方や皮膚の薄い方にもおすすめです。
サリチル酸にマクロゴールという基材を加えたピーリング剤です。従来のサリチルさんに比べて安全性が高くなっています。
こちらもニキビやシミくすみなどのお悩みにおすすめのピーリング剤です。施術直後から肌のもちもち感を感じられるのも特徴です。
ケミカルピーリングでは、基本的にはダウンタイムはありません。しかし、皮膚がいつもよりも敏感になっているので、紫外線対策や丁寧なスキンケアは必要です。
肌の負担になるようなことは避けて過ごしてください。万が一赤みや乾燥といった症状が出たとしてもダウンタイムは2日から3日です。
ケミカルピーリングのダウンタイムを適切にケアして、美肌を目指しましょう。
よくあるご質問
ケミカルピーリングのダウンタイムはほとんどありませんが、施術後に軽い痒みや赤み、乾燥を感じることがあります。通常は数時間~数日で収まるので日常生活への支障は少なく、すぐにメイクも可能です。
ケミカルピーリングの効果は、施術直後からでもくすみが取れ、トーンアップを実感していただけます。皮膚のターンオーバーが促進されるため肌触りも施術後2〜3日から実感いただけます。
ケミカルピーリング後は肌が敏感になっているため刺激の強いスキンケア製品や顔を強くこするようなことは避け、紫外線対策と保湿をきちんと行う事が大切です。
ケミカルピーリングの好転反応として、赤みや乾燥、痒み、軽い皮むけが見られる場合がありますが、通常は2〜3日で落ち着きます。好転反応は肌が再生している証拠です。保湿と紫外線対策をしっかり行いましょう。