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脂肪溶解注射でほうれい線対策!効果とメリット・デメリットについて解説

脂肪溶解注射でほうれい線対策!効果とメリット・デメリットについて解説

この記事を読んでわかること

  • ほうれい線が目立つ原因には、皮膚の老化やコラーゲン減少・日頃の表情のクセや重力の影響・紫外線や喫煙などの生活習慣が考えられます。
  • ほうれい線を目立ちにくくするためには、脂肪溶解注射で頬の脂肪を減らし、ヒアルロン酸注入で溝を埋める方法や、医療ハイフとの併用も効果的と考えられます。
  • 脂肪溶解注射は効果が半永久的で自然な変化が得られますが、複数回通う必要があります。

脂肪溶解注射でほうれい線の改善が可能です。ほうれい線が濃くなる原因は様々ですが、主な要因として脂肪の量が多いことによるたるみが挙げられます。
この余分な脂肪を減らして、ほうれい線に乗っている皮膚を解消することで、ほうれい線の改善が期待できます。
この記事では、脂肪溶解注射を用いたほうれい線の改善方法や、メリット・デメリット、脂肪溶解注射以外のほうれい線改善治療などを解説していきます。

ほうれい線の原因とは?

ほうれい線の原因とは?

ほうれい線は比較的若い人にも見られますが、しわとは少し違います。ほうれい線は「鼻唇溝」とも言われ、皮膚が折りたたまれることでできる溝が、様々な要因によって深くなることで、濃く見えてしまいます。ほうれい線が目立ってしまう原因について解説していきます。

皮膚の老化、コラーゲンやエラスチンの減少

ほうれい線が濃く見えてしまう原因の一つは皮膚の老化です。加齢に伴い、皮膚のハリや弾力を維持する成分であるコラーゲンの生成が減少し、エラスチンは劣化していきます。
これらのタンパク質は皮膚の弾力性と強度を維持するために重要で、その量が減ると皮膚はたるみやすくなり、顔の線が深く刻まれるようになります。
さらに、年齢を重ねることで皮膚の再生能力が低下し、ダメージが蓄積しやすくなるため、皮膚についた線がなかなか消えずに、ほうれい線がより顕著になることがあります。
日々のスキンケアで保湿を心がけ、適度な日焼け対策をすることが予防につながります。

参考:Wikipedia – コラーゲン

参考:Wikipedia – エラスチン

表情のクセ、重力の影響

日常的な表情の動きがほうれい線の形成に大きく影響します。

特に、鼻の横から上唇の間にある上唇鼻翼挙筋は、笑う時や話すときに上唇を上げる役割を担いますが、この表情筋が過剰に収縮することで溝が形成されほうれい線に見えることがあります。

反対に、皮膚を支える靭帯や表情筋が緩んでいると、重力の影響を受けやすく、ほうれい線の上に脂肪や皮膚が乗ることでも濃く見えてしまいます。
適度に表情筋のトレーニングを行ったり、筋肉の過剰な収縮を和らげるためリラックスする時間を作ったりすることが大事になります。

生活習慣や環境因子

日焼けや喫煙、スキンケア不足、そして栄養の偏りなどは皮膚の老化を促してしまい、ほうれい線を濃くしてしまうことにつながります。
特に紫外線は真皮のコラーゲンやエラスチンを破壊し、喫煙は肌の老化を加速させる活性酸素の発生を促します。また、栄養バランスが偏ることで、肌に十分な栄養素が行き渡らず、細胞の修復が遅れたり、新陳代謝が低下したりする原因にもなります。
これらの悪影響は、日常生活の中で意識的に改善していくことで、ほうれい線を濃くしてしまうことを予防できます。
適切に日焼け止めを使用したり、しっかりと肌を保湿し外的刺激から守ったりすることを心がけましょう。また、美肌の維持や肌老化を防ぐためには必ず禁煙するようにしましょう。バランスの良い食事も、健康な肌を維持し、ほうれい線を目立たなくするための基本です。

ほうれい線は脂肪溶解注射+ヒアルロン酸注入

ほうれい線は、脂肪溶解注射とヒアルロン酸注入の併用で改善する方法があります。

ほうれい線の悩みというのは、ほうれい線自体の溝に加えて、ほうれい線の外側(頬側)のたるみが原因だからです。
単なるたるみではなく脂肪が多くてたるんでいるケースであれば、脂肪溶解注射で脂肪を減らすことで段差をならすことができます。

そして、ほうれい線内側のへこみをヒアルロン酸注入でふっくらさせれば、ほうれい線がなめらかになり目立たなくなる、という仕組みです。

脂肪溶解注射とヒアルロン酸注入、それぞれ詳しく解説しますね。

脂肪溶解注射で頬の脂肪を減らす

ほうれい線の外側(頬側)の脂肪を、脂肪溶解注射で減らします。
脂肪溶解注射はゆるやかな効果が特長で、一気に脂肪を減らすのではなく、少しずつボリュームを減らすことができます

自然に痩せたかのように見えるわけですね。
1回あたりの変化は小さいので、3回ほど打つのがおすすめです。

効果や通院頻度は使用する薬剤によっても異なります。椿クリニックでは、顔用の脂肪溶解注射としてBNLS ultimateとFatX coreをご用意しています。
BNLS ultimateという薬剤であれば1週間間隔で受けていただくことが可能です。
FatX coreは脂肪溶解の成分がBNLS ultimateよりも高濃度で配合されているため、1ヶ月に1回の頻度での施術となります。

BNLS ultimateを使用した場合、早ければ1か月以内に通い終わることになります。

1回あたりの注入量は片側1~3cc程度で、脂肪の量やほうれい線の状態に合わせて、患者様と相談して決めていきます。

ヒアルロン酸注入で溝を埋める

ほうれい線対策の美容医療といえば、ヒアルロン酸注入は定番です。

ヒアルロン酸はシワやたるみの部分に注入することでその部分をふっくらさせることができるので、エイジングケア治療としても定番のメニューです。
ほうれい線の改善に使用する場合は、リフトアップさせるようにヒアルロン酸を注入する方法が多いです。椿クリニックでは「ヒアルロン酸リフト」と言います。

お顔全体のバランスを見ながら、若々しい印象を作るために必要な部分にヒアルロン酸を注入し、ボリュームが欲しい部分をふっくらとさせます。

例えば、年齢を重ねて頬の土台が機能しなくなることで口周りに皮膚が垂れ下がってきますが、頬から皮膚を引っ張り上げるようにヒアルロン酸を注入します。そうすることでリフトアップによる口周りのもたつきの解消や頬のボリュームの回復に役立ちます。口周りの皮膚のもたつきがなくなることで、自然とほうれい線も薄くすることができます。

ヒアルロン酸は半年~1年間で体内に吸収され効果も消失するので、プチ整形として利用する方も多いです。

医療ハイフなどを併用する場合も

ほうれい線治療にはさまざまな方法があり、医療ハイフなどのマシンを使用した方法もあります。

椿クリニックではウルトラリフト4D医療ハイフという、皮膚の真皮層・皮下脂肪層・SMAS筋膜にまで照射できるものを採用しています。
ほうれい線の悩みといっても状態は人それぞれで、脂肪溶解注射が適さない場合もあります。
たとえば脂肪が少ない方は、脂肪溶解注射で頬の脂肪を減らすと、将来的には頬がこけてしまい、かえって老けて見えてしまうこともあります。
脂肪溶解注射はたしかに手軽で魅力的な施術ではありますが、脂肪溶解注射が合っていない人にまで勧められるものではありません。
一方で医療ハイフは、筋膜の緩みや、肌のハリの低下によってほうれい線が濃く見えてしまう人にとっては最適の治療法となります。

椿クリニックでは、患者様のほうれい線の状態をよく観察し、ご希望も伺った上で、最適な治療法を一緒に考えてまいります。

ほうれい線治療後の注意点

ほうれい線治療後の注意点

脂肪溶解注射でほうれい線の治療をした後は、肌ケアや日常生活で気をつけなければならないことがあります。

肌のケア方法

脂肪溶解注射でほうれい線の治療をした後は、薬剤を肌になじませるように優しくマッサージを行うようにしましょう。
注入後は薬剤が1か所に固まっている状態のため、スタッフがマッサージで馴染ませますが、帰宅後も気になる部分があれば優しくなじませるようにしてください。
また、薬剤によっては熱感や赤みが強く出ることもあるため、気になる場合は保冷材などで冷やすようにしましょう。
ただし、脂肪溶解注射と同時にヒアルロン酸注入を行った場合は、ヒアルロン酸注入の部分は絶対に揉まないように気をつけてください。
ほうれい線治療の後は、肌の弾力やハリを低下させないためにも、しっかりと紫外線対策や保湿を行いましょう。

効果を維持するための注意

脂肪溶解注射によるほうれい線治療をできるだけ維持するためには、紫外線対策はもちろんのこと、日々の食生活にも気をつけるようにしましょう。
脂肪溶解注射は脂肪細胞の数自体を減らしてくれますが、日々の食生活が乱れたり、運動不足が続いたりすることでひとつの脂肪細胞が大きくなってしまうことは考えられます。これにより、脂肪の量がまた増えてしまう可能性もあるため、バランスの良い食事を摂ることや、定期的に運動を行うことを心がけましょう。

筋膜が緩んでくることでもほうれい線は濃くなってしまうため、定期的に医療ハイフなどで筋膜を刺激するのも、ほうれい線改善効果を維持するためにおすすめです。

ほうれい線治療の脂肪溶解注射のメリット・デメリット

ほうれい線治療の脂肪溶解注射のメリット・デメリット

ここからは、ほうれい線治療における脂肪溶解注射のメリットとデメリットを紹介いたします。

ほうれい線治療の脂肪溶解注射のメリット

ほうれい線治療で脂肪溶解注射を使うメリットは以下のとおりです。

  • 脂肪溶解注射の効果は半永久的
  • ダウンタイムほぼなし、針穴を避ければ当日からメイク可能
  • 脂肪溶解注射の効果はゆっくり現れるので自然な変化
  • 脂肪溶解注射は1回だけ試しに打ってみることもできて気軽

脂肪溶解注射は脂肪細胞自体を減らし、減った脂肪細胞の数がまた増えることはありませんので、効果は半永久的です。

ダウンタイムもほぼなく、注射針の痕を避ければ当日からメイク可能です。
効果はゆっくり現れ、自然な変化なので周囲にも気づかれにくいですし、1回だけ試しに打つこともできるので気軽です。

ほうれい線治療の脂肪溶解注射のデメリット

一方、デメリットは以下のとおりです。

  • 変化を求める場合は複数回通う必要がある
  • 腫れやむくみ、赤みや内出血が起こることもある
  • 経験の浅い医師だと効果的な治療ができないことがある

脂肪溶解注射は1回の施術ではあまり変化を感じられないため、複数回通う必要があるのはデメリットと言えるかもしれません。

また、ダウンタイムはほぼありませんが、腫れやむくみ、赤みや内出血が起こることはあります。いずれも数時間~数日間で消失する軽いもので、メイクで隠せる程度ですが、念のため大切な予定は入れないなどの対策は必要になるでしょう。

最後ですが、医師の技術力に左右される点も知っておいていただきたいポイントです。誰が打っても同じであれば安いクリニックを探せば良いのかもしれませんが、脂肪溶解注射もヒアルロン酸注入も、医師の技術は必要です。
例えば脂肪溶解注射は間違った場所に注入してしまうと、必要な部分の脂肪を減らしてしまい、頬がこけてしまったり、老けた印象になってしまう可能性があります。また、ヒアルロン酸注入も、間違った量を入れてしまったり、打ち方がおかしいとリフトアップの効果を実感することができず、部分的にぼこぼことした状態になってしまうことも考えられます。

信頼できる医師やクリニックかどうかは、症例写真や口コミなどで確認することができるため、活用しましょう。また、クリニックやスタッフの雰囲気が自分に合っているかも大事なポイントです。施術前には必ずカウンセリングを受け、クリニックの雰囲気を確認するのもいいでしょう。

ほうれい線治療のための脂肪溶解注射の進め方

ほうれい線治療のための脂肪溶解注射の進め方

脂肪溶解注射で変化を求めるには複数回通う必要があります。
椿クリニックではどのように進めていくのか、紹介しますね。

無料カウンセリングで相談

まずは椿クリニックの無料カウンセリングにお越しください。
これはどんな治療にも言えますが、事前にしっかり相談して決めることが大切です。

ほうれい線治療の場合、脂肪溶解注射が良いとは限りませんしほかにも選択肢がありますので、患者様のほうれい線の状態をよく拝見した上で、総合的に提案させていただきます。

不安なことや分からないことは、カウンセリングで解消しておけば、安心して施術が受けられますよ。

1回あたり1~2cc、3~5回通う

ほうれい線外側への脂肪溶解注射を打つ場合は、1回あたり1~2ccが一般的です。

椿クリニックで使用している顔用の脂肪溶解注射はBNLS ultimateとFatX coreという効果の高い薬剤で、BNLS ultimateは1週間間隔で、FatX coreは1ヶ月に1回の間隔で受けていただくことが可能です。ただし、施術後の腫れや内出血などの具合によっては、次の施術を伸ばす必要がある可能性もあるため、必ず医師の指示に従いましょう。

脂肪溶解注射の薬剤にはほかにもさまざまな種類があり、種類によって受ける頻度は違いますし、ダウンタイムも異なります。
BNLS ultimateはダウンタイムもほぼなく、3日後には効果が現れる薬剤です。
FatX coreは、BNLS ultimateよりも脂肪溶解成分が高濃度で配合されていることもあり、ダウンタイムは長くて2週間程度になることもあります。しかし、脂肪溶解成分の濃度が濃い分、BNLS ultimateよりも脂肪溶解の効果を実感しやすくなります。また、ダウンタイムが治まってくるころには、脂肪溶解の効果を実感することができます。
ダウンタイムや薬剤による痛みなども異なるため、より自分に適した方を選ぶといいでしょう。

1回打つだけでも脂肪減少効果はありますが、1回だけでは変化は小さいため、3~5回程度通っていただくのがおすすめです。
脂肪の減り方やほうれい線の状態を確認しながら進めていきましょう。

まとめ

気になるほうれい線を治療するには、ヒアルロン酸は定番ですが、脂肪溶解注射と併用する方法もあることをご紹介しました。
また、ほかにもほうれい線治療には医療ハイフなどの方法もありますし、どういった方法が効果的かは、患者様のほうれい線の状態を確認した上でご一緒に決めていくのが最善だと考えております。

よくあるご質問

脂肪溶解注射で顔がたるむのはなぜですか?

脂肪溶解注射で顔がたるむのは、皮膚を支える土台のひとつである脂肪が減少することで、皮膚を支えきれずに垂れてくることが原因です。薬剤の注入部位に気をつけることやリフトアップ効果のある治療を併用することでたるみを最小限に抑えることができます。

脂肪溶解注射はどこに打つのか?

脂肪溶解注射をほうれい線に使用する場合は、頬の脂肪が多い部分(ほうれい線の外側)に注射し厚みを減らすことで段差を解消し、ほうれい線を目立たなくしていきます。

「BNLS ultimate(顔用脂肪溶解注射)」について
の詳細はこちら

「FatX core (ファットエックスコア)」について
の詳細はこちら

「ヒアルロン酸注入」について
の詳細はこちら

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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