脂肪溶解注射は脂肪を溶かして減らすことができる注射で、顔に打つことで顔痩せができます。
でも痩せると今度はたるみが気になりやすいもの。
実際、脂肪溶解注射を打ったことで顔がたるんだと感じる人もいます。脂肪溶解注射で本当に顔がたるむのでしょうか?
今回は、顔の脂肪溶解注射でたるんだ人とたるまない人の違いや、たるんだりせずに顔痩せする方法を解説します。
脂肪溶解注射で顔がたるんだ?たるむ人とたるまない人の違い!たるまず顔痩せする方法とは

目次
脂肪溶解注射でたるむ人・たるまない人の違い

脂肪溶解注射で顔がたるみやすい人とたるみにくい人の違いにはある程度の傾向があります。
脂肪溶解注射で顔がたるむことはある?
脂肪溶解注射は、顔や体の脂肪を部分的に減らす美容注射ですが、脂肪除去後に皮膚が余ることや皮膚を支えきれなくなることでたるみが目立つ場合もあります。特にフェイスラインやあごに多く脂肪がついていた場合、急激な脂肪減少によって皮膚の収縮が追いつかず、ハリを失いたるんでしまう可能性があるのです。
また、顔の皮膚を支えている頬など主に顔の上半分の脂肪を減少させてしまう事で、皮膚を支えきれずにたるみができてしまう可能性もあります。主に、施術前から顔にたるみがある人や、骨の萎縮や筋膜の緩みなどによって皮膚を支える力が低下している人などに起こりやすくなります。
このようなリスクは、施術回数が多すぎたり、注入量や注入部位を間違えたりすることで大きくなる傾向があります。たるみを防ぐために、ヒアルロン酸注入によるリフトアップ治療や、医療ハイフなどの皮膚の引き締め治療を併用することがおすすめです。
また、施術を受ける際にはコストや効果だけで判断せず、医師の経験やクリニックの口コミなども参考にすることが大切です。顔をたるませることなく、脂肪溶解注射による顔痩せの効果を求めるなら、顔のたるみを改善してくれる治療の併用も視野に入れておくといいでしょう。
脂肪溶解注射でたるみが出やすい人
- すでにたるみがあった
- 肌の弾力が少ない
- 顔の骨が萎縮し始めている
- 短期間で脂肪を減らした
- 引き締め成分の入っていない薬剤を使った
元々たるみがあった人だと、脂肪溶解注射を打つことによってたるみが強調されてしまう可能性もあります。
注射を打つ場所が正しければたるみ感を和らげることもできるので、たるみがあるからといって脂肪溶解注射ができないわけではありません。
肌の弾力が少ない人も、たるみが出やすい傾向があります。
肌がたるまないように支えているものはいくつかあり、その中でも重要なのが真皮にあるコラーゲンやエラスチンなどの繊維です。これらの繊維は肌のハリや弾力を保つ役割をしています。
これらの線維が減り肌の弾力が低下していると、もう一つの支えである脂肪が減った場合に、肌の弾力がある人と比べた時にたるみが目立ちやすくなります。
また、肌を支える土台のような役割をしている骨は、年齢とともに委縮していきます。萎縮することで皮膚を支える力が弱くなり、たるみが出てきます。元々支えが弱くなっている部分の脂肪を減らすことはたるみにつながります。
短期間で脂肪を減らした場合もたるみが出やすいのですが、これは普通のダイエットと同じ理由です。皮膚の収縮が追いつかずに皮膚が余り、たるみが出ます。
ただし、脂肪溶解注射のみで脂肪を減らしていく場合には急激に脂肪が減ることはないため、この心配はほとんどないと言ってもいいでしょう。
脂肪溶解注射の薬剤によっても差があり、引き締め成分が入った薬剤かどうかで違います。椿クリニックの顔用脂肪溶解注射はBNLS Ultimateという薬剤で、引き締め成分が入ったものです。

また、FatX coreは脂肪が溶解された後コラーゲンの生成が促されるため、脂肪を減らしながら肌のハリを保つことが可能です。

たるみが出にくい人
- 元々たるみがなかった
- 肌の弾力があり土台がしっかりしている
- ゆっくりと時間をかけて脂肪を減らした
- 引き締め成分が入っている薬剤を使った
脂肪溶解注射を打ってもたるみが出にくい人は、元々たるみがなく、肌に弾力があり肌を支える土台がしっかりとしているタイプの人です。
脂肪溶解注射のみで脂肪を減らす場合、短期間で一気に脂肪を減らすのではなく少しずつ時間をかけて減らしていくため、皮膚の収縮が追い付かないということはほとんどなく、たるみにくいことが特徴です。
BNLS Ultimateのように引き締め成分が入っている薬剤や、FatX coreのようなコラーゲン生成を促す作用のある薬剤を使っていればより安心できるでしょう。
たるみを防止しながら脂肪溶解注射で顔痩せするには?

たるみを防止しながら脂肪溶解注射で顔痩せするには、以下のポイントが重要です。
- 脂肪溶解注射の量は少量から始める
- 複数回通って肌の状態を観察しながら進めていく
- 場合によっては脂肪溶解注射以外の施術も検討する
たるみを予防するための顔の脂肪溶解注射の目安量
たるみを防止するためには、少しずつ、ゆっくりのペースで進めていくと良いでしょう。
顔の脂肪溶解注射の目安量は以下です。
BNLS Ultimate
部位 | 目安量 |
---|---|
頬(片側) | 1本~5本 (1cc~5cc) |
鼻 | 1本 (1cc) |
フェイスライン(片側) | 1本~3本 (1cc~3cc) |
顎下 | 1本~2本 (1cc~2cc) |
FatX core
部位 | 目安量 |
---|---|
頬 | 2~3本 (2cc~3cc) |
顎下・フェイスライン | 2~3本 (2cc~3cc) |
ただし、脂肪の量や脂肪の範囲によっては目安量よりも少ない量でいい可能性もあるので、医師の診察にてしっかりと見てもらうと安心です。
一度に複数個所入れるよりは、少しずつ脂肪の減り具合やたるみの有無を確認しながら適した部位に注入していく方が、たるみを予防しつつ効率よく脂肪を減らすにはおすすめです。
脂肪溶解注射以外の施術がいいタイプは?
肌の状態や脂肪の付き方によっては、脂肪溶解注射以外の施術のほうが向いている場合もありますし、複数のメニューを組み合わせることで理想的な顔痩せができる場合もあります。
例えば、元々たるみがあり脂肪も気になる場合、医療ハイフでたるみのケアをしつつ脂肪も減らしていくことができます。他にも、脂肪溶解注射で脂肪を減らした後にヒアルロン酸注射で皮膚を持ち上げるように注入することで、たるみの心配がなくなります。
ご相談いただければしっかりとヒアリングした上で最適な提案をさせていただきますので、ぜひ椿クリニックでお気軽にご相談ください。
脂肪溶解注射後のたるみを防ぐケア方法
たるみを防止するためには、日常生活でのケアも重要になってきます。
皮膚のハリや弾力を保つために、代謝がよくなるような生活を心がけましょう。具体的には、栄養バランスの摂れた健康的な食事や、適度な運動、十分な睡眠等です。
せっかくお金をかけてクリニックに通うのですから、寝不足など不規則な生活で肌に悪影響を与えてしまうのはもったいないですよね。
また、日常生活の中で紫外線対策もしっかり行いましょう。紫外線は肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンを破壊してしまいます。さらに、紫外線のダメージにより活性酸素が発生すると、コラーゲンやエラスチンを生成してくれる線維芽細胞もダメージを受けてしまいます。外出時のみならず、屋内でも窓辺で過ごす際はしっかりと日焼け止めを塗るようにしましょう。

日常でできることとして顔のマッサージをする方もいらっしゃいますが、マッサージは皮膚をこするため、摩擦でかえってたるみやすくなってしまう可能性もあります。
マッサージ用のクリーム等を使ったり、スキンケアのついでに短時間だけということであれば大丈夫です。また、脂肪溶解注射後に薬剤を均一に広げるために注射部位を優しく揉んで慣らしていただく必要がありますが、長時間肌をこするようなマッサージは控えていただいたほうが良いでしょう。
コラーゲンは、様々な結合組織に、力学的な強度を与えるのに役立っている。若干の弾力性もある。皮膚の弾力性や強度に役立っている。
引用:Wikipedia – コラーゲン
エラスチン(英: Elastin)は、弾性線維の構成要素となるタンパク質である。弾性線維はコラーゲン線維を支える役割を持つ線維である。
引用:Wikipedia – エラスチン
脂肪溶解注射でたるみが出そうな場合の対策

脂肪溶解注射でたるみが出やすいタイプかもしれないという方も、よかったら一度、ご相談ください。
「肌の弾力がある」とはどの程度の弾力を指すのか、「もともとたるみがある」とはどの程度のたるみを指すのか、判断は意外と難しいものです。
普通は自分の顔しか見ていませんから、自分の皮膚が普通よりどうなのかは判断しにくいです。日頃から多くの患者様を診ているプロであれば客観的に判断ができます。
必要に応じて、別の施術メニューの選択肢も併せてご紹介させていただきます。
脂肪溶解注射でたるみが出てしまった場合の対処法

顔の脂肪溶解注射を受けてたるみが出てしまった場合の対処法も紹介します。
もちろん基本的にはたるみが出ないよう最大限の注意を払って施術いたしますが、別のクリニックで脂肪溶解注射を受けてたるんでしまった、といった相談もお受けできます。
脂肪溶解注射でたるんだらリフトアップ治療を
たるみに対してはさまざまな治療がありますが、脂肪溶解注射でたるんでしまった時はリフトアップ治療を中心に行うといいでしょう。椿クリニックでは、たるみ治療としては以下のメニューがございます。
- 医療ハイフ
- ヒアルロン酸注入
- ボトックス注射
- 点滴・注射
- マッサージピール
脂肪が減ったことによるたるみは脂肪を増やして元に戻せばいいと思いますよね。しかし、脂肪溶解注射で溶かした脂肪細胞の数が元に戻ることはないため、脂肪量を部分的に元に戻すとなると外科的な手術、もしくは体全体の脂肪を増やさないといけなくなります。
そのため、脂肪が減ったことによりできてしまったたるみは、それ以外の部分で補うことが、たるみを改善するためには重要になります。
万が一脂肪溶解注射でたるみができてしまった場合、椿クリニックのリフトアップメニューのおすすめは「ヒアルロン酸注入」になります。
ヒアルロン酸は鼻や顎などの形を作るために使われることが多いですが、注入部位や注入の仕方によってはリフトアップも可能です。
こめかみや目の横あたりを斜め上に持ち上げたときにたるみが和らいだり、ほうれい線が薄くなったりする場合にはヒアルロン酸リフトという注入法が適しています。

こめかみから目の横あたりを中心に、たるみの度合いを見ながら皮膚を持ち上げるように注入していきます。「顔の弛んだ部分が下がらないよう支えを作る」というイメージが一番適しているかもしれません。
ただし、お肌の状態によってはほかのメニューの方が合っている場合もあるため、実際の状態を確認した上で、最適なメニューを提案させていただきます。
日常生活でできるたるみの改善
たるみを改善するために日常生活でできることは、代謝を上げるために栄養バランスに気を使った食事をするなど、肌がハリや弾力を回復するために必要なことを取り入れるのもおすすめです。
また、今以上にたるみが進行することを遅らせるために、紫外線対策・禁煙・ストレスフリーな生活・規則正しい生活なども重要です。
紫外線や喫煙、ストレス、不規則な生活や睡眠不足などは体のサビである活性酸素を発生させ、たるみやシミなどの肌老化を進行させてしまう元になります。たるみをさらに進行させないためにも、普段の生活から気をつけるようにしましょう。
栄養不足や睡眠不足では、どうしても肌のコンディションは悪くなりやすいので、健康にも気を配っておくと良いでしょう。
発生した活性酸素・フリーラジカルは、様々な物質に対して非特異的な化学反応をもたらし、細胞に損傷を与え得るために、その有害性が指摘されている。
参考:Wikipedia – 活性酸素
まとめ
脂肪溶解注射は、減らしたい部分の脂肪を減少させ、小顔効果を得ることができる治療です。しかし、場合によっては脂肪溶解注射を受けることで皮膚がたるんでしまうリスクもあり、施術を受ける前にしっかりと肌の状態や、注入部位を医師に確認してもらう事が大事になります。
元々皮膚にたるみがある人や弾力が低下している人などは、脂肪溶解注射後のたるみのリスクも大きくなるため、特に注意しましょう。
脂肪溶解注射は一度で終わる施術ではなく何度か通っていただくことを基本にしていますので、少しずつ様子を見ながら進めていくのがおすすめですよ。
よくあるご質問
脂肪溶解注射で顔にたるみができてしまうのは、治療により脂肪が減少するためです。特に多くの脂肪に対して短期間で治療が行われた場合、皮膚が元の脂肪量に対応して伸びているのに脂肪がなくなったことで支えが少なくなり、たるんでしまいます。たるみを最小限に抑えるためには、短期間に1度の注入量を多くせず様子を見ながら注入量を調節し、脂肪を減らしていくと良いでしょう。
脂肪溶解注射を頬に注入すると頬の脂肪が減少するため、スリムな引き締まったフェイスラインを出す効果があります。注射後は脂肪細胞は体外に自然に排出されます。
ダイエットによる急激な体重の減少や、強い紫外線を過度に浴びたりその他にも喫煙・不規則な生活習慣・遺伝的要因もたるみやすさに影響を及ぼします。