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ビタミンC点滴ってなに?高濃度ビタミン点滴の副作用を理解するポイント

ビタミンC点滴ってなに?高濃度ビタミン点滴の副作用を理解するポイント
高濃度のビタミンC点滴は一度は耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際どのような効果があるのかご存じですか?実は効果は様々あり、美容だけではありません。ストレス社会で日々疲れている方にもビタミンCは必要不可欠です。安全にまた効率的にビタミンC点滴を行うため、しっかりビタミンCについて理解していきましょう。

ビタミンC点滴で輝くあなたに!安全性と効果を徹底解説

ビタミンC点滴と聞いて皆さんは何をイメージしますか?まずはビタミンC点滴について解説していきます。

ビタミンC点滴とは?基本情報から始めよう

まずはビタミンCにはどのような効果があるのか説明していきます。
皮膚(肌)に対してはみなさんご存じのとおり美白・美肌です。またアンチエイジングにも効果があります。酸化を抑制したり、コラーゲンの生成を助けたりと多くの効果があります。また、それ以外にも疲労回復効果や風邪予防などがあり、海外ではがんの治療としても使われているため万能な成分です。

美白・美肌効果
紫外線により発生する活性酸素の影響でメラニンが合成される。ビタミンCはメラニン生成時に働く酵素チロシナーゼの活性化を阻害し、黒色メラニン合成を抑制するとされている。また、酸化型の黒色メラニンを還元型の淡色メラニンにするため、黒色メラニンの脱色効果も期待できる[12]。 また、⾼濃度ビタミンC療法では、過剰な皮脂の分泌を抑えてニキビを発生しにくくしたり、皮脂腺の働きを抑えることで毛穴を引き締めたりする効果もあるとされる[13]。

引用:Wikipedia – ビタミンC

ビタミンC点滴の美容への効果:輝く肌への近道

高濃度のビタミンC点滴は血管を通して直接ビタミンCを入れるため内服よりも効果が高いです。そのため先程お伝えした抗酸化作用やメラニンの生成抑制により、シミや肝斑にも効果があります。さらに炎症を抑える作用もあるのでニキビが気になる方にもおすすめです。肌のトラブルにオールマイティに効いてくれるのがビタミンCです。

安全性についての真実:専門家が語るビタミンC点滴

高濃度のビタミンC点滴と聞くと「濃度の高いものを体内に入れて問題ないですか?害はありませんか?」と質問される方もいます。答えは「問題ありません!!!」です。
しかし以下の方は主治医と相談しましょう。

  • G6PD欠損症の方
  • 腎不全の方
  • 心不全の方

特に1番上のG6PD欠損症の方は要注意です。遺伝性の疾患とも言われており、知らずに高濃度のビタミンC点滴を行ってしまうと、赤血球が身体の中で壊れてしまい重篤な貧血を起こしてしまいます。しかしこの疾患は無症状の方もいるため、施術前には血液検査を行うと良いでしょう。
またビタミンCの量が多ければ多いほど良いと思われるかもしれませんが、美容・健康目的の点滴は25gがおすすめです。

健康な成人であれば 2000mg の摂取量まで毒性はなく、体内で吸収されなかった余剰なビタミンCは尿中に排出されるが、数グラムレベルで一度に大量摂取し、腸管耐容量を超えると下痢を起こす可能性がある[7]

引用:Wikipedia – ビタミンC

美容のプロが推奨!ビタミンC点滴の驚くべき効果

ビタミンCの効果についてはお伝えしてきましたが、なぜ長年愛されている点滴なのでしょうか?

なぜビタミンC点滴が選ばれるのか

皆さんはビタミンCが人の体内では作られない事をご存知ですか?ほとんどの動物は体内でビタミンCを作ることができるのですが、人間は進化の過程で作ることができなくなってしまったのです。
という事はビタミンCを体内に入れるために点滴や内服、食事など外から摂取するしかありません。しかし、食事で全てをカバーすることは難しいですよね。
よく疲れている時や風邪を引いている時はビタミンを摂ると良いと聞いたことはありませんか。これはビタミンには疲れや風邪の解消に重要な役割をしているからです。疲労回復や美肌効果などオールマイティに効果があることが選ばれる最大の理由です。

ヒトを含む類人猿はアスコルビン酸を体内で合成できないため、必要量をすべて食事などによって外部から摂取する必要があるビタミンの一種類として扱われている。一方、多くの動物にとっては、アスコルビン酸は生体内で生合成できる物質であるため、必ずしも外界から摂取する必要はない。体内でアスコルビン酸を合成できないのは、ヒトを含むサル目の一部やモルモットなどだけである。

引用:Wikipedia – ビタミンC

効果を最大限に引き出す:ビタミンC点滴の前後にすべきこと

ビタミンC点滴の前後に行っておいた方がいい事を解説していきます。

【施術前】
水分をしっかり摂る
食事を摂取し、空腹は避ける

ビタミンC点滴には利尿作用があるため施術前だけでなく施術中も水分を意識的に摂取しましょう。
またビタミンCはブドウ糖と似ている為、血糖を下げるためにインスリンが分泌されます。それにより低血糖になってしまう可能性があるため先に食事をしてから施術を受けるようにしましょう。

【施術後】
長時間の入浴は控える
多量の飲酒をしない

施術後は血行が良くなる行為は控えて下さい。点滴した部分が内出血する可能性があります。

ビタミンC点滴の副作用を徹底調査!安心して受けるためのガイド

ビタミンC点滴は副作用が全く無いわけではありません。しかし予防することも出来ますので事前に理解しておきましょう。

副作用を避けるための予防策

副作用の1つとして上記でお伝えした低血糖を予防するには、点滴を受ける前に食事を取っておくようにしましょう。その他の副作用として血管痛があります。点滴をしていて痛いのは嫌ですよね。なぜビタミンC点滴で血管痛が出現するのかというと、ビタミンCによる浸透圧の差が原因です。その浸透圧の差が生じることで痛みが出ます。痛みを和らげるためにクリニックによっては点滴内に血管痛を抑える薬剤を入れている所もあります。

副作用が気になる方へのアドバイス

血管痛はどの点滴にも生じる可能性がありますが、ビタミンC点滴はその確率が他の点滴よりも高いため血管痛を和らげる薬剤を入れています。それ以外にも点滴の速度を遅くしたり、点滴の刺入部を温めたりなど痛みを和らげる方法がありますのでご安心下さい。
点滴中にのどが渇いたり、筋肉のけいれんや痺れが出現することもあります。水分補給のため来院時には水分をお持ちいただくことをおすすめします。けいれんや痺れに関しては体内のカルシウムが減少する事で起きます。カルシウムの摂取をする事で症状は治まりますのでご安心下さい。

ビタミンC点滴でお悩み解消!乾燥・くすみ・毛穴の開きにサヨナラ

高濃度のビタミンC点滴について解説してきましたが、具体的に肌にどのような効果があるのか解説していきます。

乾燥肌を救うビタミンC点滴の力

実はビタミンCが乾燥肌の改善に直結するというわけではありません。ビタミンCの効果に「コラーゲン生成」がありますが、このコラーゲンは年齢と共に減少していきます。コラーゲン=ハリというイメージを持たれる方が多いと思いますが、それ以外にも肌の水分を保つ効果もあるためビタミンCを補うと肌全体も整い、結果、乾燥肌の改善にも繋がるのです。

くすみ知らずの肌へ:ビタミンC点滴の効果

ビタミンCの大まかな効果については初めに説明させていただきましたが、ここではくすみに対しての効果を解説します。まず1つ目はメラニンの生成抑制と色素沈着の抑制です。くすみは全体的なものだけではありません。部分的にシミや色素沈着が残っている場合もくすんでいるように見えてしまいます。
2つ目は糖化抑制です。糖化とは体内のたんぱく質や脂肪が糖と結びつくことです。糖化は肌の老化を促進させてしまいますので抑制することが大切です。また肌が黄ぐすみしているように見えてしまうのも糖化が原因なのでビタミンCはくすみにも効果的なのです。

毛穴の開きと初期のシワにビタミンC点滴が効く理由

毛穴の悩みをお持ちの方は多いかと思います。それがビタミンCで解決されるのはうれしいですよね。毛穴が開いている原因の一つは過剰な脂質です。肌のテカリが気になる方は特に共感してくださると思いますが、鼻・鼻横・額の毛穴の開きや黒ずみが気になりますよね。このような方にもビタミンCがおすすめです。まずビタミンCには皮脂の抑制の効果があります。毛穴の黒ずみができてしまう理由は、毛穴から出ている皮脂が酸化することによって黒ずみになります。そのため皮脂を抑制することが大切なのです。
初期のシワにも効果的な理由は、ビタミンCにはコラーゲンを生成する働きがあるからです。コラーゲンはハリを保つためには必須の成分です。また初期のシワは乾燥が原因であることが多いため、ハリ感と乾燥にWで効いてくれるのは嬉しいですよね。

ビタミンC点滴後のケア方法:長持ちさせる秘訣を伝授

せっかく高濃度のビタミンC点滴をするのであれば、少しでも長く効果を保ちたいですよね。おすすめの方法をご紹介していきます。

点滴後の肌のケア:最適な方法は?

点滴前後の注意点については先ほど解説させていただきましたので、そちらをご参照ください。お肌の管理については紫外線対策を徹底しましょう。普段使用している日焼け止めに加えて、飲む日焼け止めもおすすめです。日焼け止めは1日に何度も塗りなおしが必要ですが、椿クリニックでは24時間以上効果が続く飲む日焼け止めをご用意しています。ドラッグストアなどで販売している飲む日焼け止めは効果が数時間のものが多いため注意しましょう。

ビタミンC点滴の効果を長持ちさせるコツ

ビタミンC点滴の効果を長持ちさせるためには定期的・継続的に行うことが重要です。一番効果的なタイミングは週に1回行うことです。ビタミンC点滴は直接血管内に成分を入れることで内服よりも早く効果を得ることができます。しかしビタミンCは水溶性のビタミンのため、数日で尿として排出されてしまいます。そのため効果を長持ちさせるためには継続的に行うことが一番なのですが、経済的にも日程的にもそれは大変という方は内服も併用しましょう。

ビタミンC点滴後に気をつけたいポイント

ビタミンC点滴後に注意していただきたいポイントは先ほどお伝えさせていただいた事以外にもう一つあります。それは喫煙です。タバコ1本でどれくらいのビタミンCが体内からなくなるかご存知ですか?およそ25㎎も破壊されてしまいます。せっかくビタミンC点滴を行っているのに喫煙することによって体内からビタミンCが減ってしまうのはもったいないですよね。そのため喫煙はしないようにしましょう。

ビタミンC点滴と他の美容治療との比較:あなたに最適な選択は?

高濃度のビタミンC点滴を受けてみたいけど点滴が苦手、という方も多いのではないでしょうか?自分にはどのようなビタミンCの摂り方が合っているのか考えてみましょう。

ビタミンC点滴 vs スキンケア製品:どちらが効果的?

ビタミンC点滴とスキンケアの違いは、簡単に言うとビタミンCを体内に入れるか、直接肌に塗りこむかです。大事なことは何のためにビタミンCを取り入れたいかによります。
例えば肌の一部をきれいにしたい、色素沈着を直したいなどであれば部分的にスキンケア商品を使用するのが良いかと思います。しかし全体的な肌トラブルの改善や、疲労回復目的など身体全体のケアをしたい場合には点滴がよいでしょう。どちらの方法も目的に合っていて正しい使い方をすれば効果的です。美容目的・健康目的での高濃度のビタミンC点滴は25gが最適ですので定期的に点滴を行い部分的にスキンケア商品を使用することが一番良いでしょう。

ビタミンC点滴と他の美容点滴との違い

様々な美容クリニックで美容点滴が多くあります。ニキビに対する点滴・美白に対する点滴・疲労回復目的の点滴・アンチエイジングに対する点滴などなど。一番大切なことは今自分の肌状態にとってどのような成分が必要なのか理解することです。しかし実際どの成分が必要なのか知ることや調べることは難しいですよね。そのため点滴をする際は美容クリニックのカウンセリング時に悩みをしっかり伝えていきましょう。そしてどのような成分が入っていて、その成分が肌にとって何に効果的なのか確認し、理解をしてから点滴をしましょう。

まとめ

今回は高濃度のビタミンC点滴について解説しました。実は昔から信頼されている美容点滴で今でも大人気の施術です。人間の体にとってビタミンCは必要不可欠な存在です。昨今、ストレス社会といわれているため体内でのビタミンの消費量はより多くなっています。しかし現代の食生活は欧米化しており、野菜やフルーツを摂取することが少なくなっています。そのため補助的にでもビタミンC点滴は必要と考えます。内服でも効果はありますが、多くの方は途中で内服をやめてしまい結局効果をあまり実感しないまま終わってしまいます。それではもったいないのでより効率的にビタミンCを摂取できる高濃度ビタミンC点滴を生活の一部に取り入れてみてはいかがでしょうか。

よくあるご質問

ビタミンC点滴は痛いですか?

点滴を行っている最中のいわゆる血管痛は他の点滴より出現率は高いです。そのため点滴の速度を調節したり、点滴を差している部分を温めたりすることで軽減します。また事前に点滴内にマグネシウムを混注しているクリニックもありますので、痛みが心配な方は事前にクリニックに確認するのもよいでしょう。

ビタミンC点滴ができない人はいますか?

点滴を控えたほうがいい方は以下の通りです。

・G6PD欠損症の方
・心不全の方
・腎不全の方
・透析が必要な方
・腹水や胸水の方
・血糖コントロールが必要な方
・妊娠中やまたその可能性がある方

G6PD欠損症については本文中に解説しておりますのでご参照ください。

ビタミンc点滴の効果はどのくらい続きますか?

点滴の効果は1週間程度です。水溶性のビタミンのため尿として排泄されてしまうのでずっと体内に残るわけではありません。しかし顔に対してビタミンを補給する場合は毎日のスキンケアで補給していきましょう。また、より効率的に補給するのであればイオン導入でビタミンCを入れ込むことで手で入れるよりもより奥に浸透していきます。イオン導入は椿クリニックの治療でも患者様から人気の施術です。無痛で施術直後からしっとり感がでるためおすすめの治療です。

高濃度ビタミンC点滴は月に何回するといいですか?

点滴の間隔は1週間に1回がよいため、月4回程行うとよいでしょう。そのため定期的に行うことでより効果的にビタミンを摂取しましょう。(内服や点滴・食品などで)

美肌・美白治療メニューについて
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「高濃度ビタミンC点滴」について
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この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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