顔のしわは紫外線の影響や加齢によって増えますが、首の横しわは比較的若い人にも見られるしわです。そんな首の横しわの原因や、美容クリニックで改善できる方法について、解説していきます。
首の横しわの改善方法は?最新のヒアルロン酸治療ボライトXCをご紹介します
目次
首の横しわはどうしてできるの?
「しわ」と聞くと年齢を重ねることで刻まれていくものというイメージが強いですが、首の横しわは比較的若い年齢でも現れやすいしわです。それは、首の横しわが日々の生活習慣で刻まれるものであることが原因のひとつとして考えられます。
加齢によりできてしまう原因から、若くても刻まれてしまう原因まで解説していきます。
加齢によるたるみ
年齢を重ねると脂肪の減少や筋肉の衰えなどから、皮膚を支える土台が弱くなることでたるみが出てきます。
皮膚がたるむとほうれい線や口元にしわが刻まれるのと同じで、首にも横しわができやすくなります。
また、年齢を重ねるにつれて、肌のハリを保つコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が減少することでもたるみは出やすくなります。
皮膚の真皮にも非常に多く、皮膚の強さを生み出す働きがある。
引用:Wikipedia – コラーゲン
エラスチン(英: Elastin)は、弾性線維(英語版)の構成要素となるタンパク質である。弾性線維はコラーゲン線維を支える役割を持つ線維である。
引用:Wikipedia – エラスチン
乾燥や紫外線による肌ダメージによるもの
コラーゲンやエラスチンは加齢とともに減少することをお話ししましたが、これらは紫外線によるダメージでも減少してしまいます。
紫外線はエラスチンやコラーゲンなどの肌のハリを保つ繊維を分解します。また、近年の研究で、コラーゲン繊維自体の柔軟性を失わせることも分かっていて、肌のハリをなくす原因となります。
肌の乾燥は、ヒアルロン酸が減少することでも起こります。ヒアルロン酸は肌の弾力の元であるコラーゲンやエラスチンの隙間を埋めていますが、ヒアルロン酸が減少することで紫外線や外的刺激を受けやすくなり、弾性繊維がダメージを受けやすくなります。また、ヒアルロン酸自体も肌をふっくらとさせる効果があります。このヒアルロン酸が減少することでも肌のハリの低下を生み、首のしわの原因になります。
紫外線はたんぱく質を変性させるため、皮膚に紫外線が照射されるとコラーゲン繊維および弾性繊維にダメージを与えて皮膚を加齢させる。
引用:Wikipedia – 紫外線
参考:ファンケル – 紫外線によりコラーゲン線維の柔軟性が失われることを発見 より
皮膚では水を保水する能力によって乾燥を防ぐ[3]。細胞組織を保護する[3]。
参考:Wikipedia – ヒアルロン酸
あごを引いている時間が長いことによるもの
「枕が高い」「姿勢が悪い」「スマホやパソコンを長時間使用している」などの日常の習慣は、あごを引いている時間が長くなり、皮膚が折りたたまれている状態です。肘や膝の内側にしわができるのと同じ原理で、首に深い横しわを刻む原因となります。
ボライトXCで横しわを改善し若々しい首元を
ヒアルロン酸の最新治療ボライトXCは、従来のヒアルロン酸と違い、肌質の改善を目的としたヒアルロン酸です。
ヒアルロン酸ボライトXCとは
ボライトXCは、肌の保水力を補い肌質を改善してくれる治療です。
ヒアルロン酸は1gで約6Lの水分を保持できるほど保水性に優れています。
その保水力を利用し、乾燥した肌内部を潤すことで
- 肌のハリと弾力のアップ
- 保湿効果で肌のターンオーバーが正常化されキメが整う
などの効果が期待できます。
ボライトXCが首の横しわを改善するワケ
ボライトXCの首への治療は、ヒアルロン酸本来の「しわの溝を埋める」使い方もできます。
首全体に点状に注入し、深く刻まれた横しわの溝も浅くするさせる効果に加え、首の肌質を改善することで細かいしわを目立たなくすることができます。首の横しわはもちろんのこと、細かいちりめんじわまで改善できるのです。
肌内部が保水力を取り戻せば、自然と肌全体のボリュームアップにもつながります。
横しわ以外の改善:顔への効果とは
ボライトXCは、首以外に顔の肌質改善にも使われます。
顔への効果としては
- お肌のハリ艶を出したい
- 毛穴を小さくしたい
- 乾燥や小じわが気になる
- きめ細かいお肌になりたい
- 赤ら顔を治したい
乾燥が改善されることで、肌にハリ艶が現れ、ハリが出ることにより開いていた毛穴が改善されます。また、肌内部が潤うことで小じわが改善され、キメの整った肌が期待できます。
ボライトXC治療の適用条件とは
ボライトXCは、若い年齢の首の横しわの改善よりも、アンチエイジング目的での使用の方が効果が出やすい治療です。
加齢によるしわは、肌内部の水分量の低下や、エラスチンやコラーゲンなどの弾性繊維の低下などが主な原因ですが、ボライトXCはこれらをカバーしてくれます。そのため、比較的肌内部に水分量があり、弾性繊維もしっかりとしている若年層の首のしわと比べると、アンチエイジング目的での使用の方が効果が見えやすくなります。
ボライトXC後のケア方法
ボライトXCの施術後は、ヒアルロン酸を点状に入れることによる凸凹や、針跡による凸凹などが出やすくなります。
施術直後のケア方法と、ヒアルロン酸が馴染んだ後の注意点や気をつけることなどを解説していきます。
ボライトXC後はしっかりと馴染ませる
首のボライトXCは、肌全体の質の改善のため点状に打っていく方法と、本来のヒアルロン酸と同じようにしわの溝を埋めるため、しわに沿って打つ方法の両方を使用します。
しわの溝に沿って打った部分はヒアルロン酸の移動を防ぐため、触らないように気をつけてください。
点状に打った部分で凸凹が気になるところは、ヒアルロン酸の塊を馴染ませておきましょう。顔に打った場合ほどヒアルロン酸の凸凹が表面に現れることはありませんが、時間とともに固まり、その後自然に吸収されるまで、触った時に違和感を感じることがあります。
方法
①ヒアルロン酸の塊の気になる部分を人差し指と親指で首と垂直につまみます
②つまんだ皮膚を首と垂直方向に引っ張り塊を潰すイメージで馴染ませましょう
ボライトXC治療後の注意点
ボライトXCの治療後は以下の点に注意してください。
- マッサージしない
ある程度馴染ませ終わった後はヒアルロン酸の移動を防ぐため、フェイシャルマッサージや顔を強く揉むなどはしないように注意しましょう - 温めない
ボライトXCの治療は複数回針を刺していきます。そのため、体を温めたり激しい運動など体温の上がる行為は血流を良くし、傷の治りを遅らせてしまうなどが考えられます - 内出血や腫れ
施術後は内出血や腫れが起こる可能性があります。数日から2週間ほどで自然に引いていきますが、長引いたり腫れが酷くなるようであればすぐに医師にご相談ください - メイクや洗顔
施術後当日中は、針穴に化粧やクリームなどが入り込まないように、洗顔のみにしておいてください。乾燥が気になる方は化粧水などの水分のみでの保湿に留めておいてください
自宅でできる首の横しわのケア
首の横しわは日々の生活でできるケアで深くなるのを防ぐことができます。
簡単に取り入れることができるケアをご紹介していきます。
姿勢を正す
皮膚の性質上、長い時間同じところにしわが作られていると、段々とそのしわが刻み込まれ定着してしまいます。普段高い枕を使っている人は低めの枕に変えてみる、猫背の人は意識して姿勢を正してみる、スマホを使う時は目線と同じ高さで使用するなど、日々の習慣を意識してみるだけでも、首の横しわの予防につながります。
首元まで保湿をする
顔は保湿をしっかりとしてシワを予防していても、意外と首はケアできていない人が多くいます。首の横しわに加え、細かいちりめんじわができている人は乾燥によるものが大きい可能性があります。乾燥により首の横しわができている場合は、日々の保湿が重要です。
首だけ保湿をするのは面倒くさいという人は、顔を保湿するときに一緒に首の方まで保湿していきましょう。
紫外線対策
顔は紫外線対策をしても首は忘れてしまう方が多くいます。顔の日焼け止めを塗るときに、首からデコルテのあたりまでしっかりと塗るのを忘れないようにしましょう。
春であればファッションの一部としてスカーフを取り入れるのもおすすめです。
ボライトXC以外の首の横しわ改善の治療は?
ボライトXC以外にも首の横しわを改善する方法はあります。
椿クリニックで受けることができる首の横しわ改善の治療をご紹介していきます。
医療ハイフで肌にハリを与える
ハイフは、「皮膚の真皮層」「皮下脂肪」「SMAS筋膜」に超音波の熱エネルギーを与え、リフトアップ効果や引き締まりの効果などをもたらすことができる治療です。
切る治療と違い「照射系」の治療になるため、ダウンタイムがほとんどないのが魅力です。
真皮層に働きかけコラーゲンの生成を促し、皮膚をふっくらとした状態にさせるため、小じわや横しわにも効果的です。
また、首に脂肪が多い人はそうでない人に比べて、皮膚が分厚くなり折り畳まれやすい状態です。このタイプによりできる横しわには、ハイフが皮下脂肪に働きかける効果もあるため、脂肪の減少から横しわの改善につながります。
首の横しわ改善にはボライトXCかハイフどっち?
ボライトXCもハイフも首の横しわや細かいしわを改善してくれる効果があります。
大きな違いは、「痛み」と「治療範囲」、「ダウンタイムの時間」です。
ボライトXCのメリット
- 首前面の全体に治療ができる
- 効果が最大で9ヶ月持続する
ボライトXCのデメリット
- 複数回注射するため痛みが強く出やすい
- 注射の跡や点状に注入する影響で凸凹やダウンタイムが2週間ほど続く場合がある
一方で医療ハイフのメリット
- 照射系の治療のため痛みは我慢できる程度
- 照射後筋肉痛のような痛みが出ることはあるが、見た目のダウンタイムはほぼない
医療ハイフのデメリット
- 甲状腺の部分には照射ができない
- 効果を最大限感じることができるのは約1ヶ月後で、3ヶ月に1回のペースで治療し維持する必要がある
それぞれにメリット・デメリットがあります。痛みやダウンタイムが大丈夫であればボライトXCを、脂肪により横しわが深く刻まれている場合やダウンタイムが心配な人は医療ハイフを選択するといいでしょう。
まとめ
首の横しわは、加齢によるもの以外にも、日常の姿勢や生活習慣によっても深く刻まれやすいしわです。
どの年齢層にもボライトXCによる首の横しわの治療はできますが、若年層の横しわには脂肪によるものもあり、アンチエイジング目的の使用の方が効果が見えやすくなります。
首の横しわを予防・改善するためには、日常的に保湿・紫外線対策・姿勢の改善などが重要になります。
ボライトXCの注入後はしっかりと凸凹を馴染ませることが大事ですが、従来のヒアルロン酸のようにしわの溝に沿って注入した部分はヒアルロン酸の移動を防ぐため、マッサージしないように気をつけましょう。
ボライトXC以外にも、医療ハイフによる治療も横しわの改善に効果的です。特に脂肪により横しわができているタイプにはボライトXCより医療ハイフの方が適している場合もあります。
首の横しわの治療で迷った時は、椿クリニックにご相談ください。