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ケミカルピーリングでニキビ跡を治すには何回必要?通う頻度についても解説

ケミカルピーリングでニキビ跡を治すには何回必要?通う頻度についても解説

ケミカルピーリングはニキビ跡の治療にも効果があると言われていますが、きれいに治るものなのか、何回通えば良いのか、気になりますよね。

ケミカルピーリングは比較的軽度のニキビ跡であれば、5回程度通うことでかなり改善しますよ。
今回は、ケミカルピーリングでニキビ跡がどの程度治るのか、どのように通えば良いのかなどについて解説いたします。

ケミカルピーリングでニキビ跡を治すには何回必要?→5回以上がおすすめです

ケミカルピーリングでニキビ跡を治すには何回必要?→5回以上がおすすめです

ケミカルピーリングでニキビ跡を治す場合、何回通えば良いのでしょうか?ニキビ跡の治療であれば5回以上通っていただくのがおすすめです。
場合によっては、10回程度必要な場合もあります。通う頻度は、1週間から4週間おきがおすすめです。 

5回以上がおすすめの理由は?

ケミカルピーリングでニキビ跡を治すのに5回以上おすすめする理由はいくつかあります。

  1. ケミカルピーリングは肌の表皮のみに作用するマイルドな治療だから
  2. ニキビ跡の色素沈着は表皮の奥深くから作られているから

ケミカルピーリングは種類にもよりますが、角質層から表皮の最下層部にある基底層までの作用に留まります。

ピーリング剤が作用した表皮は肌のターンオーバーとともに、表面の古くなった角質からぽろぽろと剥がれ落ちてきます。
肌のターンオーバーは約28日の周期で巡りますが、年齢を重ねるにつれてその速度は段々とゆっくりになり、排出しきれなかった色素沈着の元であるメラニンが肌内部に残ってしまうため、表面に茶色っぽく色のついた状態で残ることが色素沈着のニキビ跡の原因です。

このメラニンにより茶色く色の変わってしまった細胞を、ケミカルピーリングで排出を促すことで改善していきますが、あくまでも肌のターンオーバーとともに排出されるため複数回繰り返す必要があります。

ケミカルピーリングでニキビ跡を治すには何回必要?通う頻度についても解説

ケミカルピーリングは肌のターンオーバーを促して肌全体を綺麗にする効果もあるので、5回以上通えば、シミなど他の肌悩みも改善されていくこともありますよ。

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ケミカルピーリングの施術の頻度は?

ケミカルピーリングの施術の頻度は使用する薬剤にもよりますが、1週間から4週間に1回の頻度で受けていただきます。

ケミカルピーリングは肌のターンオーバーを促し、少しずつ新しい細胞に生まれ変わらせる治療です。そのため、古くなった角質を除去し、下から出てきたメラニンやダメージを受けた肌表面の細胞を肌のターンオーバーと共にどんどん外に排出していく必要があるため、肌のターンオーバーに合わせた治療が必要になります。
ただし、薬剤によっては極表面のみにマイルドに働く薬剤もあるため、そういった薬剤を使用する時は比較的短いスパンで治療を行うこともあります。

ケミカルピーリングの頻度は使用する薬剤によって異なり、肌悩みや肌質を見て薬剤を選択するため、どれぐらいの頻度で通うのがベストかは、しっかりと医師の指示に従うようにしてください。

ケミカルピーリングは軽度のニキビ跡に有効

ケミカルピーリングは軽度のニキビ跡に有効

ケミカルピーリングはニキビ跡の改善におすすめです。ただ「ニキビ跡」といってもさまざまな症状があることをご存じでしょうか?

ニキビ跡のタイプにはこんなものがあります。

  • 赤み
  • 色素沈着
  • クレーター、ケロイドなどの凸凹

下に行くほど重度のニキビ跡として扱われます。

ケミカルピーリングが有効なのは、「赤み」と「色素沈着」のニキビ跡です。ニキビ跡の赤みや色素沈着は自然に治っていく場合もありますが、治らない場合はケミカルピーリングは有効といえます。

一方、クレーターやケロイドになっている場合など、重度のニキビ跡をケミカルピーリングで治すのは難しいです。
重度のニキビ跡がある場合は、ダーマペンなどほかの施術でのアプローチが有効な場合もあります。

ニキビ跡の赤みの原因は?

ニキビができている間は毛穴周りは炎症を起こしており、ニキビが消退するとともに炎症も少しずつ治まり、炎症がしっかりと治まる頃には赤みも消えることがほとんどです。

しかし、いつまでも赤みが治まらない場合には、炎症ではなく毛細血管の拡張が原因の可能性があります。
炎症が続くことで毛穴周囲の細胞がダメージを受け、傷を治すために毛細血管が集中します。そうなることで血流が増加し、毛細血管が拡張しているために血管が透けて見えている状態でいつまでも赤みのあるニキビ跡として肌に残ります。

色素沈着になる原因は?

ニキビができている間は毛穴周りが炎症を起こしている状態であると先述しましたが、この炎症が起きている間に少しずつ色素沈着の元であるメラニンが作られていきます。
これは紫外線によりシミができる過程と同じで、ニキビの炎症によりメラノサイトが刺激されます。刺激されたメラノサイトはメラニンを生成し、このメラニンが積み重なることで色素沈着のタイプのニキビ跡として残ります。
さらには、ニキビの炎症が起きている段階や、色素沈着になった後に紫外線を強く浴びたり、肌を擦るなどして摩擦による刺激を与えてしまうと、より色素沈着が増長されてしまいます。

ケミカルピーリングでニキビ跡が治る仕組み

ケミカルピーリングでニキビ跡が治る仕組み

ケミカルピーリングは、肌の表面をはがす施術です。ピーリングという言葉は剥がす、むくという意味があります。

ニキビ跡へのケミカルピーリングの作用

肌の表面をはがすことで、ゆで卵の殻を剥いたようにツルンとした見た目になります。肌の表面を剥がすといっても、ケミカルピーリングは肌のごくごく表面の角質層のみを剥がすものです。

ケミカルピーリングでニキビ跡を治すには何回必要?通う頻度についても解説

肌の深いところにまで達しているクレーターやケロイドなどの凸凹には、ケミカルピーリングでは対応できません。 これらの重症になったニキビ跡には、ダーマペンなどの皮膚の自己修復機能を利用した積極的な治療がおすすめです。

赤みや色素沈着のニキビ跡に効く理由は?

赤みや色素沈着といったニキビ跡であれば、肌の皮膚の比較的表面の部分で起こっているものなので、ケミカルピーリングで改善していくことが可能です。

ケミカルピーリングは肌のターンオーバーを促す施術です。肌のターンオーバーが起こることによって肌の古い部分が剥がれていき、新しい皮膚が作られる中でニキビ跡が治って行きます。 

赤みのあるニキビ跡ができている場合、「炎症を早めに抑える」ことと、「細胞の修復を早める」ことが大事です。
細胞の修復を早めるためには、古くなった角質を除去し肌のターンオーバーを促進することが必要で、ケミカルピーリングの角質除去の作用が適しています。
また、炎症を早めに抑えるにはビタミンCの摂取が有効ですが、ケミカルピーリングの施術の際にイオン導入でビタミンCを浸透させてあげると、赤みのあるニキビ跡の治療により効果的です。

ケミカルピーリングで治療できるもうひとつのニキビ跡の色素沈着には、肌のターンオーバーとともにメラニンの排出を促進することが大事になります。
通常であれば、肌のターンオーバーとともにメラニンも排出されますが、加齢などによりターンオーバーが乱れて周期が遅くなると、メラニンが排出されず肌に色素沈着として残ります。このターンオーバーをケミカルピーリングが整えてくれるため、色素沈着のタイプのニキビ跡にも有効なのです。

クレーターやケロイドなど皮膚の深いところにまで達しているニキビ跡は、皮膚の深いところにまでアプローチできるダーマペンとの併用が良い場合もあるでしょう。

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ニキビ跡におすすめのケミカルピーリングの種類

ケミカルピーリングには種類があります。使用する薬剤の種類によって、効果が異なるので確認が必要です。 椿クリニックでは、3種類の薬剤を使い分けています。
3種類それぞれの特徴について、紹介いたします。

グリコール酸ピーリング(AHA)

グリコール酸ピーリングはフルーツ酸を用いたピーリング剤で、ニキビやニキビ跡などの治療におすすめです。
分子が小さく、比較的肌の奥に浸透するため、刺激が強く塗布後ピリピリと痛みを感じる場合があります。

ニキビ跡の治療以外にも、シミ・毛穴の黒ずみ・肌の色ムラの改善・保湿などの効果もあります。また、皮脂の分泌を正常にしてくれることから皮脂が過剰に分泌される脂性肌や、Tゾーンのみ皮脂が過剰に分泌されやすい混合肌タイプに適しています。
ニキビ跡の治療には、広く使用される薬剤です。 

乳酸ピーリング(ラクトピーリング)

乳酸ピーリングはラクトピーリングとも呼ばれ、ケミカルピーリングの中では、効果がマイルドです。
乳酸ピーリングはグリコール酸ピーリングと比較すると分子が大きいため、皮膚の浅いところに作用します。 そのため肌への刺激や負担が小さいのが特徴で、保湿や美白の効果があります。
敏感肌の方やケミカルピーリングが初めての方などにも安心して試していただけますよ。 

サリチル酸ピーリング(サリチル酸マクロゴール)

サリチル酸ピーリングもニキビ跡の治療にはおすすめです。

サリチル酸自体はケミカルピーリングの薬剤として古くから使われていますが、強い角質剥離作用を持っており、単体でピーリングを行うと酸が皮膚の奥まで浸透して痛みや赤み、炎症などの副作用が起こりやすいデメリットがあります。

そのため、マクロゴールを配合し、サリチル酸が皮膚の奥まで浸透するのを抑えるようにしました。サリチル酸とマクロゴールピーリングは親和性が高く、この2つが合わさることで、皮膚の奥の細胞を傷つけず、赤み、炎症のリスクを防ぐため肌への刺激が少ないのが特徴です。

サリチル酸は高い角質剥離作用があるため脂性肌に効果的です。

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ケミカルピーリングでニキビ跡が悪化することは無い?

ケミカルピーリングでニキビ跡が悪化することは無い?

ケミカルピーリングと言うと、肌への刺激が強い・肌がピリピリするというイメージをお持ちの方も多いようです。
ケミカルピーリングでニキビ跡が悪化することはないのでしょうか?
ケミカルピーリングの後にしっかりとケアをすることで、ニキビ跡が悪化することは基本的にはありません。

ケミカルピーリングの後に注意すること

ケミカルピーリングの施術後には、赤み・ヒリヒリ感・ほてり感・熱間・乾燥・ニキビの増悪が一時的に起こる可能性があります。たいていは、いずれも2~3日で落ち着くでしょう。 気になる場合はしっかりと冷やしていただき、長引く場合は一度医師に相談するようにしてください。

ケミカルピーリング後の肌は、刺激に敏感になっているため、いつもよりも肌のケアに気を使う必要があります。特に紫外線によるダメージは、色素沈着を治しにくくしてしまうほか、シミやシワなどの光老化を引き起こす原因にもなります。また、バリア機能が低下している関係で肌が乾燥しやすくなります。乾燥している肌は様々な外的刺激を受けやすくなるため、しっかりと朝晩の保湿を丁寧に行うことを心がけましょう。
肌をこすったり、マッサージをするのも控えたほうが良いでしょう。

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まとめ

ニキビ跡が気になる方にはケミカルピーリングはおすすめです。ケミカルピーリングでニキビ跡の治療であれば5回以上通っていただくのがおすすめといえます。
ニキビ跡にも種類があり、赤みや色素沈着といった軽度のニキビ跡には、ケミカルピーリングが合っていますよ。
一方で重度のニキビ跡ではケミカルピーリングでは治せないものが多いので、ダーマペンと併用するなどの対策が必要になってくるでしょう。

どのような治療を選ぶのがベストなのかは、来院時に一緒に考えさせていただきますので、ぜひ椿クリニックへカウンセリングにお越しください。 
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よくあるご質問

ピーリングは週に何回くらいすればいいですか?

美容クリニックでのピーリングは1~4週間に1回のペースでの施術となります。使用する薬剤や、肌状態、回数によっても頻度が変わるため、個人差があります。セルフでのピーリングは週1~2回程度にしておきましょう。

ピーリングは毎日してもいいですか?

クリニックでのピーリングは多くても週1回程度の使用に留めましょう。ピーリングは皮膚の角質を除去するため、頻繫に行うと肌へのダメージが大きくなり、乾燥や思わぬ肌トラブルを引き起こす可能性があります。

顔のピーリングの間隔はどのくらいですか?

使用する薬剤によっても変わりますが、初めは1~2週間に1回のペースで5回ほど、悩みが改善してきたら1か月に1回のペースでメンテナンスをしていただくと効果的です。

「ケミカルピーリング」について
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この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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