背中のニキビ跡の色素沈着の原因とは?
背中のニキビが治った後に、茶色っぽい跡ができることがありますが、これはニキビの炎症によって生成されたメラニン色素が、肌内部に残ったままになるために起こります。
いわゆる、色素沈着タイプのニキビ跡として残ってしまうのですが、背中は衣類などの摩擦や刺激を受けやすい部位でもあるため、一度できてしまうとなかなか治りにくいのが特徴です。
ニキビの発生メカニズム
ニキビは、過剰な皮脂分泌によって古くなった角質と混ざり合うことでできた角栓が、毛穴を塞いでしまうことから始まります。
皮膚には常在菌であるアクネ菌が存在しますが、角栓によって毛穴が塞がれてしまうと、アクネ菌は出口を失ってしまいます。毛穴の中に留まったアクネ菌は、毛穴の汚れや角質、皮脂などを栄養として少しずつ繁殖していきます。アクネ菌が繁殖した毛穴では、炎症を起こし、細菌を除去しようと体が働くことで膿のある黄ニキビへと重症化していきます。
色素沈着のプロセス
色素沈着は、メラニンの「作られる量」が「排出される量」を上回ることでできます。ニキビの炎症が続くとその刺激から肌を守ろうとメラニンが生成されるため、赤ニキビや黄ニキビなどの炎症ニキビが色素沈着を作りやすくします。
ニキビによる炎症が長い時間続くと、その炎症から細胞を守ろうと、メラノサイトがメラニン色素を生成します。肌は約28日の周期でターンオーバーを繰り返し、古くなった細胞や角質、メラニン色素を排出しますが、排出の速度よりもメラニン色素の生成速度が上回るとメラニン色素が蓄積されていきます
また、肌への刺激やホルモンバランスの乱れなどで、効率的にターンオーバーが行われていないことも、メラニン色素が蓄積していく原因のひとつとなります。
背中ニキビはなぜ悪化しやすい?摩擦・蒸れ・乾燥の影響
背中は皮脂腺が多く存在するため、ニキビができやすい部位ですが、さらに衣服による刺激や、肌の乾燥などが重なることで悪化しやすいのが特徴です。
皮脂腺の多い部分は皮脂の分泌量が多くなってしまいます。そこに、衣服などからの刺激が加わることで、肌を守ろうと角質層が厚くなり、効果的なターンオーバーを行うことができず、角質が積み重なって、角栓を作りやすくしてしまいます。
また、角質が厚くなる角質肥厚という状態になることで、保湿成分が浸透しにくくなってしまいます。
背中は、元々保湿ケアがしづらいことに加え、角質肥厚によって効果的な保湿を行うことができなくなると、肌の乾燥が進んでしまいます。乾燥した肌は、何とかして潤そうと、皮脂の分泌を過剰にしてしまいます。
このように、背中は様々な要因でニキビのできる悪循環ができやすくなるため、繰り返すニキビや、ニキビ跡の色素沈着ができやすくなるのです。
日常生活で取り入れたい背中ニキビ跡の予防方法
背中のニキビ跡を予防するためには、「洗浄・保湿・摩擦対策」をセットで考えることが大事になります。また、ニキビ自体を予防することもニキビ跡を作らないためには重要です。
正しい洗浄方法
背中のニキビやニキビ跡を予防するためには、強すぎない洗浄剤で、優しく洗うことが重要です。
お風呂で背中を洗う時、ゴシゴシと強く擦りながら洗っていませんか?ナイロン素材の硬いタオルで洗っていませんか?強い刺激や摩擦は、背中の角質を厚くしてしまい、ニキビにつながりやすくなってしまいます。
また、強い洗浄成分の入った洗浄剤を使うことで、肌の保護に必要な皮脂も洗い流してしまい、肌への負担が大きくなってしまいます。できるだけ自然由来の成分や、肌への刺激が抑えられた成分の入った洗浄剤を使用するようにしましょう。
洗う時もゴシゴシと擦るのではなく、しっかりと泡立てたたっぷりの泡で、肌を優しく包み込むように洗うといいでしょう。
適切な保湿の重要性
しっかりと肌の保湿を継続することは、肌の潤いを保ちやすくし、過剰な皮脂分泌の回避や、外部から受ける刺激を軽減することにつながります。
しかし、背中は自分ではなかなか手が届かない部分ですよね。手の届く範囲は、保湿力の高い保湿剤を使用し、しっかりと保湿しましょう。この時、油分だけでなく、できれば化粧水などの水分も一緒に補給してあげるのがおすすめです。その後に、クリームなどの油分で蓋をすると、より保湿力の高い肌を維持することができます。手の届かない部分は、家族やパートナーなどに手伝ってもらいましょう。
保湿剤の他にも、保湿力を上げてくれるような入浴剤を使用して、全身くまなく保湿できる環境を作るのもおすすめです。しかし、この時の注意点は、浴槽から上がった後はシャワーなどで洗い流さないように気をつけるということです。温泉などでもそうですが、シャワーなどで洗い流してしまうと、肌に必要な保湿成分も洗い流してしまうため、その効果が落ちやすくなります。浴槽から上がった後はできるだけ早めに、タオルで優しく押さえ拭きするといいでしょう。
衣類の選び方と注意点
背中は、常に衣服による刺激を受けやすい部分であるため、肌に優しい繊維でできた衣服を選択することも、背中ニキビや色素沈着の予防に効果的です。
特に睡眠の際は、背中が擦れやすく、蒸れやすく、ニキビができやすい環境になります。ナイロンなどの化学繊維でできた衣服は、蒸気がこもりやすくなり、背中が蒸れてしまったり、繊維による刺激を受けやすくなったりする原因になるため、できるだけ避けるといいでしょう。反対に、綿素材やシルク素材の衣服は、肌への刺激を低減し、衣服内の蒸れも解消しやすいため、特に睡眠時はこれらの素材の衣服を選択することをおすすめします。
日常生活でも、できるだけ刺激の少ない繊維の衣服を選択し、衣服によるチクチクとした刺激を受けやすいと感じる時は、しっかりと保湿をしてから着用するようにしましょう。
衣服を洗濯する洗剤も、界面活性剤などの化学物質が、人によっては刺激となり肌への負担が増えてしまうこともあります。衣服を肌に優しいものに変えても刺激が続く場合は、使用している洗剤の成分も確認してみましょう。洗剤の化学物質によって刺激を受ける場合は、石鹸やクエン酸など、化学物質が極力使用されていないものなどに変えて洗濯するといいでしょう。
食生活の改善ポイント
脂質や糖質の多い食事は、脂質や糖質の多い食事は、皮脂腺を刺激しやすく、皮脂の過剰分泌につながりやすくなる可能性があります。そのため、ニキビやニキビ跡の色素沈着を予防したい場合には、肌のターンオーバーを促してくれるタンパク質や、コラーゲン生成に関与するビタミンC、脂質の代謝に関与し皮脂の分泌を抑えるビタミンB群などを意識して摂るといいでしょう。
| 栄養素 | 働き | おすすめの食材 |
|---|
| タンパク質 | ・肌を構成する主な成分 ・健康な爪や髪などにも必要 | 赤身肉や鶏のささみ、納豆や卵 |
| ビタミンC | ・高い抗酸化力があり、コラーゲンの生成にも関与 ・メラニンの生成抑制や還元作用 ・皮脂の酸化を抑えるビタミンEとの摂取で、さらに高い抗酸化作用が期待 | オレンジなどの柑橘系、ブロッコリー、ピーマンやキウイ |
| ビタミンB群(特にB2とB6が重要) | ・ビタミンB2は脂質の代謝に関与し皮脂の分泌を抑制 ・ビタミンB6は健康な皮膚をつくり皮膚の抵抗力を高める | ・ビタミンB2:納豆やアーモンド、かぼちゃやほうれん草 ・ビタミンB6:まぐろやバナナ、にんにく |
これらの栄養素を食事に取り入れ、バランスの良い食事を心がけるといいでしょう。
市販薬とスキンケア製品の効果的な使い方
軽度のニキビケアや、色素沈着を濃くしないためのケアとして、市販薬や適切なスキンケアを取り入れるのもひとつの方法です。ただし、刺激が強い製品や使い方によっては逆効果になることがあるため、「低刺激」「こすらない」を心がけることが基本になります。
ニキビ専用洗浄料の選び方
ニキビの改善や予防のためには、ニキビ肌用やニキビケアなどと紹介されている商品を使用しましょう。
- 低刺激性の製品
- ノンコメドジェニックテストがおこなわれているもの
- パッチテスト済みやアレルギーテスト済みといった表記のあるもの
- 洗浄力が強すぎないもの
- ニキビの原因となる「皮脂」「アクネ菌」「角質や毛穴の汚れ」などにもアプローチすることができるもの
ただし、元々の肌の状態や、アレルギーの有無によって、新たな刺激が加わってしまうこともあるため、必ずパッチテストを行い、肌に問題ないかどうかを確認してから使用するようにしましょう。
商品選びに迷ったら、ドラッグストアに駐在している薬剤師などに相談するのもおすすめです。
色素沈着を防ぐために意識したい成分
色素沈着を濃くしないためには、まずニキビの炎症を落ち着かせることが大切です。抗炎症作用のある成分(例:イブプロフェンピコノールやグリチルレチン酸など)が配合された製品がおすすめです。
また、ニキビが進行し黄ニキビなどになっている場合は、殺菌成分が入ったものも検討しましょう。
この他にも、内服やサプリメントなどからビタミンCを摂取するのもおすすめです。ビタミンCは、メラニンの生成自体を抑制してくれるため、炎症ニキビが色素沈着として残ってしまうことを防いでくれます。
ただし、重症化してしまったニキビをセルフケアで治療するのはリスクもあるため、医療機関で診てもらうことも視野に入れておきましょう。
市販薬の適切な使用方法
ニキビの改善に市販薬を使用するときは、「使用するタイミング」「塗り方」「症状に応じた成分」を選ぶことがポイントです。
市販薬を塗る時は、お風呂の後など肌を清潔にした後に塗るようにしましょう。また、ゴシゴシと強く塗りこんでしまったり、爪などでニキビを引っ搔いて潰してしまったりすると、ニキビがつぶれて悪化してしまう可能性があります。強く塗りこまなくても、薬の成分はしっかりと浸透し作用してくれるため、爪が触れないように、清潔な指で優しく塗るように気をつけましょう。
症状に合わせた市販薬を選択することも重要になります。必ず、用法用量を守りながら使用するようにしましょう。
医療機関での治療方法
色素沈着した背中のニキビ跡をより早く薄くしたい場合は、医療機関での治療がおすすめです。色素沈着の深さや濃さ、肌質によって合う治療は変わるため、医師の診察を受け適切な治療を選択することが大切です。
ケミカルピーリングの効果
ケミカルピーリングは、弱い酸の薬剤で皮膚の古くなった角質を剥がし、肌のターンオーバーを正常に近づける治療です。蓄積したメラニン色素も同時に排出できるため、ニキビ跡の色素沈着の改善にも効果的です。
ケミカルピーリングによるニキビへのアプローチは、過剰な皮脂の除去や毛穴汚れの解消、角質の除去などがあります。これにより、ニキビを作る原因である過剰な皮脂や角質の除去ができ、ニキビ自体を抑制することが可能です。
また、ニキビの初期段階であるコメドの状態にも効果的で、毛穴を塞いでいる角栓を角質の除去と共に行うことができます。初期の段階でニキビの改善ができ、炎症ニキビになるのを防ぐことができます。
さらに、ケミカルピーリングはできてしまったニキビ跡の色素沈着にも効果的で、蓄積したメラニン色素を排出しやすくします。
ケミカルピーリングは、ニキビの予防から初期ニキビの改善、ニキビ跡の色素沈着の改善までオールマイティーに働くことができます。
レーザー治療の詳細
レーザー治療は、ニキビを作りにくい肌作りや、ニキビ跡の色素沈着の改善に効果的です。
椿クリニックでは、Qスイッチヤグレーザーを使用した、レーザートーニングという治療で、ニキビ跡の改善が期待できます。
レーザーでは、その熱作用によって真皮層のコラーゲンの生成を促したり、メラニン色素を分解し排出しやすくしたりします。
コラーゲンが生成されることで真皮層のハリが回復し、毛穴が引き締まります。毛穴が引き締まることで、皮脂の分泌をコントロールすることができ、過剰な皮脂分泌の改善につながります。また、皮膚表面の角質を除去することができ、ニキビができにくい肌作りが可能です。
ニキビ跡の色素沈着にも効果的で、メラニン色素を少しづつ分解・排出して薄くしていきます。
ただし、炎症ニキビや重症化したニキビには、悪化する恐れがありレーザーを照射することができないため、ニキビ跡の色素沈着を予防するには、初期のニキビの段階で治療を受けるようにしましょう。
背中のニキビ跡の色素沈着は3ヶ月でどこまで改善できる?
「3ヶ月後のイベントまでに綺麗にしたい」「どれくらいの期間で綺麗になるのだろう」と、色素沈着タイプのニキビ跡ができたとき疑問に思う方も多いと思います。結論としては、色素沈着の濃さ・肌質・摩擦や紫外線などの日常生活で受ける刺激の有無などで差が出ます。そのため、ここからは色素沈着が改善するまでの目安として捉えてください。
3ヶ月で期待できる変化と、難しいこと
セルフケアで色素沈着タイプのニキビ跡を改善しようと思った場合、3ヶ月は「ゼロにする」というより「濃くしない・薄くするための土台を作る」期間になるでしょう。また、この間にも新しいニキビを繰り返していたり、摩擦や紫外線などの刺激を受けていたりすると、さらに期間が延びてしまいます。
一方で、医療機関での治療を受けた場合、色素沈着の深さや濃さ、治療内容や使用する機器などにもよりますが、少なくとも10回程は繰り返し治療を受けることが必要になります。
ケミカルピーリングで治療した場合、1~2週間に1回のペースで10回程(2ヶ月半〜5ヶ月程)受けることで変化を感じることができます。
また、ニキビ自体をできにくい肌にしていくため、新しいニキビの抑制にも働きます。
レーザートーニングの場合も、1~2週間に1回の頻度で治療を進めていきます。非常に柔らかい、肌へのダメージを抑えたレーザーで治療していくため、こちらも10回程(2ヶ月半〜5ヶ月程)治療を繰り返すことで変化を感じることができます。
変化を早めるための工夫
医療機関での治療で、より効果を早めるための工夫としては、日々の保湿や紫外線対策が重要になります。
背中は、普段は衣服で守られているため、紫外線を強く浴びることはありませんが、夏場に海水浴やプールに行く場合は、紫外線対策に注意しましょう。
治療中は肌のバリア機能が低下し、紫外線などの外的刺激を受けやすくなります。できれば紫外線を浴びるような行動は、治療期間中は避けておいた方が良いですが、どうしてもという場合は、必ず日焼け止めを塗るようにしましょう。
1度塗って終わりではなく、定期的に塗りなおすことで、紫外線ブロックの効果を持続させることができます。紫外線を浴びた後は、必ず肌をクーリングし、化粧水で水分の補給、クリームで油分の補給を行うように心がけましょう。
紫外線を浴びない場合でも、必ず保湿を行うようにしましょう。背中は日々摩擦や刺激を受けています。新たなメラニンを極力生成させないためにも、しっかりと保湿し、刺激から肌を守りましょう。
季節ごとのスキンケア対策
背中のニキビを予防するためには、季節に合わせたスキンケアが重要です。
- 春・秋
春や秋は、花粉や紫外線の影響を受けやすくなります。特にアレルギー体質の人は、花粉による肌の痒みを感じることがあるため、しっかりと肌を保湿しましょう。春は、夏に向けて少しずつ紫外線が強くなります。反対に秋は、夏の強い紫外線が残っていることがあるため、油断してうっかり日焼けをしてしまった、ということがないよう、紫外線対策にも気を使いましょう。
- 夏
特に背中の開いた服を着ることが多い人や、水着を着る機会がある人は、他の人に日焼け止めを塗ってもらうなどして、紫外線対策を徹底しましょう。背中を出す機会がなくても、衣服を通過して紫外線が入ってくることもあるため、外出時には日傘を使用するなどして、物理的に紫外線をブロックする手段も効果的です。夏は汗によって背中が蒸れやすく、ニキビのできやすい環境になってしまうため、汗をかいたらこまめに拭き取りましょう。汗をかいて拭き取った後は、必ずセットで保湿も行うことを忘れないようにしてください。
- 冬
冬は紫外線の影響を強く受けることはありませんが、肌が乾燥しやすくなるため、保湿を徹底しましょう。また、寒いからといって、熱いお湯で体を洗ったり、入浴したりすると、保湿に必要な皮脂まで洗い流されてしまいます。熱すぎるお湯は避け、出来ればぬるめのお湯で、ゆっくりと体を温めるのがおすすめです。入浴後は、出来るだけ早めに、肌を保湿するようにしてください。
背中のニキビや、ニキビ跡の色素沈着を予防するためには、季節に合わせたスキンケアを行うことも重要になります。ぜひ、試してみてください。
まとめ
色素沈着タイプの背中のニキビ跡が「3ヶ月でどこまで薄くなるか」は、色の濃さや肌質、日常の刺激によって差が出ます。
セルフケアでは、短期間で一気に消すよりも、洗いすぎや摩擦を避け、保湿で肌を守りながら薄くするための土台を作りつつ、少しずつ薄くしていく考え方が現実的です。
より早い変化を求める場合は、医療機関でのケミカルピーリングやレーザー治療などを選択肢として考えましょう。
ただし、その場合も保湿や紫外線対策、メラニン生成を抑制したり還元したりする栄養素を摂るなどの対策を並行して行うことが大事になります。
背中のニキビ跡の色素沈着ケアでお悩みの方は、椿クリニックにご相談ください。
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