ストレスが原因のニキビの特徴とは?見分け方とサイン
ストレスが原因のニキビの特徴は、あごや口周り、フェイスラインに出やすいのです。この章では、ストレスニキビの特徴や見分け方について見ていきましょう。
出やすい部位|あご・口周り・フェイスラインに多い理由
ストレスニキビができやすい部位は、あご・口周りなどのフェイスラインで、理由は以下のとおりです。
| ストレスニキビができやすい部位 | 理由 |
|---|
| あご | 皮脂分泌が多い。汗をかきにくく乾燥しやすい。 |
| 口周り | 皮脂分泌が少なく乾燥しやすい。マスクにより蒸れたりこすれたりする。 |
| フェイスライン | 皮脂分泌が少ない。肌に触れるものによるダメージを受けやすい。 |
あごや口周りには脂腺性毛包と呼ばれる毛穴が多く存在しており、この毛穴の中では皮脂腺が発達しやすいという特徴があります。それ故、皮脂によって毛穴が詰まりやすい状況が作られやすく、ニキビもできやすい状態になります。
特にあごや口周り、フェイスラインなどは、無意識に触ってしまったり、マスクや髪の毛などによって刺激を受けやすかったりするため、ターンオーバーの乱れも相まって毛穴が塞がりやすくなるのです。
そこにストレスが重なってしまうと、さらなる過剰な皮脂分泌を招いてしまい、ストレスが溜まっているときはニキビができやすいという状況ができてしまうのです。
白ニキビから赤ニキビへ|ストレス性ニキビの進行の流れ
ストレスを感じたとき、ふと肌を触ると「なんだかざらざら、ぽつぽつしている」と思った経験はありませんか。これは毛穴が詰まり始めた初期のニキビの状態で、一般的には「白ニキビ」と言われるものです。ストレスを感じている体は普段よりも皮脂を分泌しやすくなっているため、「気づいたら赤ニキビになっていた」なんてことも。白ニキビをそのままにしておくと赤ニキビに発展して、見た目も悪くなってしまいます。
白ニキビから赤ニキビへ発展する流れは、下記の流れです。
- 毛穴が詰まり白ニキビができる。角栓が毛穴の出口をふさいでいるため、触ったときに盛り上がりを感じやすい。
- 脂質を好む皮膚の常在菌であるアクネ菌が出口を失い、毛穴内の皮脂をエサにして少しずつ増える。
- アクネ菌が増えると、好中球がアクネ菌を減らすために戦い炎症を起こし赤ニキビとなる
白ニキビの段階ではまだ炎症を起こしていないため、早めにケアを行うことで赤ニキビへと悪化していくことを防ぐことができます。具体的には、適切な保湿によってターンオーバーを整え、角栓の排出を促しましょう。また、皮脂分泌抑制作用のあるエストラジオールや、塩酸ピリドキシンなどが配合されている化粧品の使用もおすすめです。
白ニキビを引っ掻いたり押しつぶしたりして角栓を出そうとすると、毛穴の炎症や雑菌が入りニキビの悪化につながりやすくなってしまうため、これらの行為は控えるようにするといいでしょう。また、赤ニキビに発展した場合は、自己判断で潰したり、間違ったケアをしてしまうとニキビ跡につながるリスクがあるため、皮膚科や専門医に相談することをおすすめします。
悪化のサイクル|睡眠不足・カフェイン・会食で起こりやすい合図
ストレスによるニキビは、生活習慣の乱れによってストレスが解消されにくい状態が続くと悪化しやすくなります。たとえば、睡眠不足やカフェインの過剰摂取、会食でのバランスの崩れた食事などによって起こりやすくなります。
睡眠不足やカフェインの過剰摂取は、交感神経を優位にしやすくし、常に興奮した状態が続きます。そのため、アドレナリンやノルアドレナリンが分泌され、血管が収縮しやすくなり、血流量が低下することで肌の代謝に必要な栄養素が行き渡りにくくなってしまうのです。栄養素が不足した肌は代謝が乱れ、角質の排出がうまくできなくなるため、角栓の排出も滞りがちになってしまうのです。同じように、頻回な会食によって栄養素が偏ったり、バランスが崩れてしまったりすることも、ニキビを悪化させる要因のひとつとなるのです。
また、体がストレスを感じた状態が長く続くと「コルチゾール」と呼ばれるストレスホルモンの分泌が増加します。コルチゾールには、炎症を悪化させる働きや肌のバリア機能を低下させる働き、さらには皮脂を過剰に分泌させるといった働きがあるのです。
「ニキビをどうにかしたい」と悩んでいる状態も、実は体にストレスを与えているかもしれません。ニキビができたときこそ、質の良い睡眠を心がけ、バランスの良い食事やカフェインを控えることが、ニキビを繰り返さないためには必要です。
ストレス性ニキビを悪化させないセルフケア習慣
ストレスニキビができてしまったときは、下記のセルフケアが重要です。
- 洗顔はこすらず、終わった後は保湿する
- 摩擦を減らす工夫をする
- 日中や外出する際の対策
- アフターケアと赤みをカバーするメイクを取り入れる
それぞれ解説するので、ストレスニキビに対応できるようにしていきましょう。
基本ケアのポイント|洗顔はこすらず、保湿で肌を守る
洗顔の際にこすると、摩擦によって肌が刺激を受けたり乾燥したりしてしまいます。乾燥は肌のバリア機能が低下したり、ターンオーバーが乱れ角質が毛穴に詰まりやすくなったり、ニキビの原因になるのです。
尋常性痤創(ニキビ)ガイドラインによると1日2回の洗顔を推奨しています。ただし、夜しっかりと1日の汚れを落としたら、翌朝は水洗顔のみにしておきましょう。朝に皮脂を取り除きすぎると日中の乾燥に繋がり、皮脂の過剰な分泌が起きてしまう可能性が高くなります。どうしても朝の顔のべたつきが気になる場合は、水ではなくぬるま湯で洗顔を行うと、余分な皮脂を落としやすくなりますよ。洗顔後は、乾燥予防のために化粧水やクリームを使用して保湿を心がけましょう。できれば油分よりも水分を入れ込むイメージで、しっとりタイプよりもさっぱりタイプの製品がおすすめです。
摩擦を減らす工夫|寝具・タオルの清潔さやスキンケア・メイクの工夫
摩擦を減らす工夫には、洗顔ネットや泡タイプの洗顔料を使用したり、タオルで拭く際はゴシゴシこするのは控えて、ポンポンと押さえたりしましょう。
長時間顔に接する寝具や、洗顔後の顔を拭くタオルは、清潔を保つことを意識してくださいね。雑菌が繁殖した状態だと、ニキビを悪化させやすくしてしまいます。
スキンケアで使用する製品は、ニキビ用の薬用化粧品やノンコメドジェニックテスト済み化粧品の使用が安心です。また、肌質に合わせたアイテムの使用も心がけるとより効果的です。たとえば、脂性肌の方がしっとりとした保湿アイテムを使うと、皮脂が多いため毛穴が詰まりニキビを起こしやすくなってしまいます。反対に乾燥肌の人がさっぱりタイプのアイテムを使用すると保湿が追いつかない可能性も。ニキビ用のアイテムのみではニキビができている場所以外の保湿力が心配という人は、ニキビの部分にだけニキビ用のアイテムを使い分けるなどの工夫もおすすめです。
メイクは、リキッドやクリーム、スティック、エマルジョンタイプの毛穴をふさぎやすいアイテムは控えて、パウダー・ルースタイプがおすすめです。メイクアイテムを使うとき、美白作用のあるビタミンC誘導体や抗炎症作用の成分が配合されている商品を選ぶのもニキビに有効です。
意識することが多く大変に感じますが、1つずつ始めてくださいね。
日中・外出時の対策|アフターケアと赤みを自然にカバーする方法
日中・外出時の対策では、保湿に加えてUVケアも意識しましょう。
皮膚に紫外線を浴びると、皮脂が酸化されてニキビができやすくなったり、ターンオーバーが乱れて毛穴が詰まりやすい状態にしてしまったりします。朝に塗ったきりにせず、最低でも2時間おきには日焼け止めを塗りなおすように心がけることが、ニキビ予防につながるでしょう。
外出から帰宅したときは、クレンジングをできるだけ早く行います。クレンジングするときはふき取りタイプは摩擦の原因になるため、液体のアイテムで指の腹を使って優しく馴染ませてくださいね。
ニキビの赤みをカバーしたいときは、赤の補色である青みのかかったグリーンの下地を使ってみてください。
ニキビを隠すためにコンシーラーを2周りほど大きめに馴染ませるケースは多くありますが、赤ニキビに使用すると悪化させるため控えましょう。また、目元や唇を強調するメイクでニキビから視線をずらすことも効果的です。
色相環上では、補色を反対の位置に設ける。
引用:Wikipedia 色相
ストレスを和らげてニキビを防ぐ生活習慣
ストレスは日々の生活で感じるものです。ストレスを和らげる方法を知っておくと、ストレスコントロールが可能になり、ニキビ発生のリスクを軽減できます。
この章では、ストレスをコントロールするための生活習慣についてお伝えします。
質の良い睡眠のために|就寝前スマホを控え、リラックスルーティンを取り入れる
就寝前のスマホは、ブルーライトにより睡眠の質を低下させることが報告されています。
眠るためには睡眠を促すメラトニンが重要です。しかし、ブルーライトを浴びるとメラトニンの分泌が抑制されるため、寝付きが悪くなります。
寝付きが悪くなるとレム睡眠の時間が増加し、脳まで休息するノンレム睡眠の時間が少なくなり、深い睡眠を取りにくくなってしまいます。肌の回復のために必要な成長ホルモンは、ノンレム睡眠のタイミングでより分泌されます。そのため深く眠れていることが重要ですが、その深い睡眠を妨げてしまう要因のひとつがブルーライトなのです。また、体がしっかりと休めていない状態が続くと、ストレスも解消されにくくなってしまい、ニキビのできやすさにつながります。
心身を整える工夫|深呼吸や軽いストレッチで自律神経を安定させる
ストレスを軽減するためには、深呼吸や軽いストレッチも有効です。
ゆっくりと心と体を落ち着かせることで、自律神経のバランスが整いやすくなり、睡眠の質が上がるなどの嬉しい効果も期待できます。
もし「イライラしてるな」「疲れたな」と感じたときは、頭の中の雑念をすべて捨て、ゆっくりと大きく深く呼吸をしてみましょう。そのあとに、疲れていると感じる部分をゆっくりと伸ばしてあげることで体も心もリラックスすることができ、ニキビができるリスクも軽減できるでしょう。
無理なく続けられる気分転換|趣味や軽い運動でストレスを発散する
気分転換やストレスを緩和する方法は他にもあります。その方法が自分の好きなことであれば、より継続しやすく、無理なく続けることができるでしょう。
ストレスを発散する方法には下記があります。
- 趣味に取り組む
- 軽い運動を行う
- 好きな香りのアロマを炊く
趣味に取り組むと「楽しい」と感じられ、ストレス発散につながり、副交感神経が優位になります。また、感覚の中でも嗅覚は比較的ダイレクトに脳へ刺激を与えると言われており、匂いによる刺激が伝達しやすいため、自分の好きな香りを常に持ち歩いたり、リラックスできるカモミールやラベンダーなどの香りで部屋を満たすのもおすすめです。ただし、合成香料ではなく、できるだけ自然の香りを取り入れることが重要なため、アロマを使用する際は余計な成分が入っていないかなどをしっかりと確認してから使用するようにしましょう。
美容医療でのアプローチ|セルフケアで足りないときの選択肢
セルフケアでカバーできないニキビは、医療の力を借りることもおすすめです。この章では、セルフケアでカバーできなかったときに検討したい美容医療の高濃度ビタミンC点滴について解説します。
高濃度ビタミンC点滴とは?ストレス性ニキビに期待できること
高濃度ビタミンC点滴は、口から摂取する場合と比較して、多くのビタミンCが吸収できる美容点滴です。
ストレス性ニキビに高濃度ビタミンCを使用すると、下記の効果に期待できます。
- 抗炎症作用によりニキビの悪化を予防する
- ビタミンCによりセラミドの生成を促進して乾燥予防ができる
- 皮脂の分泌を抑え毛穴詰まりを予防してニキビの改善につながる
- ストレスを感じたときに消費されやすいビタミンCをカバーできる
ストレスを感じている体では、知らず知らずのうちにビタミンCが使われています。そのため、ビタミンCが不足しやすく、肌の回復に使用する分が後回しになることでニキビの改善が遅延してしまうことがあります。
ただし、やみくもにビタミンCを飲んでも、一定の量を超えると吸収率が低下してしまうため、肌へ働く前に体の回復に使われてしまうことも。そこで、高濃度のビタミンCによって直接血液内のビタミンC濃度を上げることができるのが「高濃度ビタミンC点滴」です。血中の濃度が上がることで、全身にビタミンCが行き渡りやすくなり、肌の回復にも効果的に働くのです。
セルフケアではニキビが改善しなかった場合は、ビタミンC点滴や他の美容医療を行うと症状の軽減に期待できるでしょう。
どんな人に向いている?セルフケアとの使い分け
高濃度ビタミンC点滴が向いている方は、下記に当てはまる方です。
- 短期間でビタミンCを摂取したい
- ニキビの症状悪化を予防したい
- ニキビができた後の色素沈着を改善したい
点滴によりビタミンCを体内に投与すると効率的に吸収できるため、ニキビの悪化予防効果に期待できます。セルフケアと点滴を使い分ける場合は、ニキビができる前や乾燥予防の目的であれば、サプリメントやスキンケアを取り入れて、ニキビができた緊急時に点滴でビタミンCを摂取するとよいでしょう。
サプリメントでビタミンCを摂取すると点滴に比べて吸収量は少なくなりますが、安価で続けやすいというメリットがあります。一方で点滴はサプリメントと比較すると高額ですが、短期間でビタミンCを摂取できるため、ニキビの早期改善に期待できるのです。
ニキビができてからサプリメントを摂取しても吸収量が少なかったり、スキンケアを行っても効果は肌の角質層までに限られるため、劇的な改善は見込めません。
状況に合わせて美容医療とセルフケアを併用すると、ストレスニキビができたときも安心して対応できますね。
施術の流れと頻度の目安
ビタミンC点滴の流れは以下のとおりです。
- ビタミンC投与量が25mgの場合は施術前に血液検査(結果は1週間後)
- カウンセリングと診察を受けて高濃度ビタミンC点滴施術の内容・リスクについて説明を受ける
- 施術を受けるためお部屋へ移動
- 投与するための点滴ルートを確保
- 1時間かけてビタミンC点滴を投与
- 点滴終了後に体調の変化がなければ施術終了
ストレスニキビの予防やビタミンCの効果を持続させるために、椿クリニックでは1〜2週間に1回の頻度で施術を推奨しています。
カウンセリングの際に目的・目標に合わせた点滴頻度を相談できます。必ずしも1〜2週間に1回点滴を受ける必要はないので安心してくださいね。
まとめ
ストレスによるニキビはあごや口周りなどの顔にできやすく、見た目が悪くなるだけでなく精神的に悪影響になります。
ストレスニキビを予防するためには、日々のスキンケアやUVケア、睡眠習慣が重要です。もしストレスを感じたときは、深呼吸やストレッチをしたり、趣味に取り組んだりして、リラックスを心がけましょう。
椿クリニックでは、肌の乾燥予防やニキビの症状悪化に有効な高濃度ビタミンC点滴やニキビ治療を提供しています。
「ストレスによるニキビを予防したい」「ストレスでニキビができてしまったから治療したい」と感じたときは椿クリニックへご相談ください。