お腹の部分痩せをしたいけど、リバウンドするのが不安、お腹だけ痩せることができるのか不安、という方は多いと思います。
そんな時におすすめなのが、脂肪溶解注射です。脂肪溶解注射は、脂肪の量を決めている脂肪細胞自体を溶解し排出する効果があり、リバウンドがほぼない痩身治療です。
お腹の脂肪を全体的に減らしたい場合は、1回の治療で40〜80ccを目安にするといいでしょう。
このコラムでは、お腹の脂肪溶解注射に必要な薬剤量を解説していきます。
脂肪溶解注射はお腹に何cc打てば効果がある?おすすめの量と気をつけたいポイントを解説

この記事を読んでわかること
- 部分痩せを目的としたお腹の脂肪溶解注射は、脂肪細胞を溶解し、脂肪除去の効果や脂肪燃焼効果が期待できます。適切な量は脂肪の厚みや部位によりますが、お腹全体にまんべんなく施術を行う場合は、1回あたり40〜80ccがおすすめです。
- 椿クリニックでは、上腹部・下腹部・左脇腹・右脇腹に分けて施術を行います。しっかりと効果を得るためには、各部位1回10〜20cc程度がおすすめです。
- 効果を実感するには2〜4週間ごとに5回以上の施術が推奨されます。回数を重ねることで脂肪溶解注射の効果が高まり、痩身効果が安定しやすくなります。
- 脂肪溶解注射は外科手術と比べてダウンタイムが短く、安全性の高い施術とされています。ただし、腫れや内出血、痛み、といったデメリットやリスクもあるため、施術後の経過や口コミを参考にしながら、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。
目次
脂肪溶解注射でお腹の脂肪を減らす仕組み

脂肪溶解注射は、その名の通り脂肪を溶解して減らしていく注射です。お腹や太ももなど、部分的に脂肪を減らすことが可能な脂肪溶解注射について、詳しく解説します。
脂肪溶解注射とはどのような施術なのか
脂肪溶解注射とは、脂肪細胞を溶かす作用のあるデオキシコール酸や、脂肪の燃焼を促進する成分などが含まれた薬剤を、気になる脂肪の部分に注射し、脂肪の量を減らしていく治療です。ダイエットでは難しかった部分痩せや、リバウンドのほぼない脂肪減少が期待できる点が大きな魅力です。
椿クリニックで使用する体用の脂肪溶解注射は、「リバイタルセルフォーム」と言う薬剤で、大豆由来のフォスファチジルコリンという成分を主にして作られています。この成分は、脂肪細胞の膜を溶かし、脂肪細胞を破壊します。

脂肪の量が多くなるのは、脂肪細胞が肥大化することが原因ですが、フォスファチジルコリンによって脂肪細胞自体を溶かし、数を減らすことができるため、リバウンドのない部分痩せが可能となります。

さらに、胆汁酸の一種であるデオキシコール酸という成分によって、脂肪細胞の溶解・排泄が進みやすくなります。
お腹への効果はどれくらい期待できるのか
お腹への脂肪溶解注射は、3〜5回程繰り返し打つことで、サイズダウンの効果が期待できます。
しかし、お腹とひとくくりに言っても、施術部位は4つに分けられます。

上腹部は比較的腹筋によって筋肉をつけやすい部位であるため、筋トレと併用することで少ない施術回数でもサイズダウンが期待できます。反対に、下腹部は筋肉を鍛えることが難しく脂肪もつきやすいため、筋トレによる脂肪の減少速度もゆっくりになることが多いです。上腹部やわき腹と比べて脂肪量も多いため、施術回数は多くなる可能性が高いです。
このように、お腹の中でも部位によって必要な施術回数は異なることがあるため、しっかりと効果を期待する場合は、部位に合った施術回数を受けるようにしましょう。
ダイエットとの違いと併用のポイント
ダイエットとの大きな違いは、脂肪細胞の数を減らせるかどうかという点です。
人の体には、あらかじめ決められた数の脂肪細胞が存在しており、基本的には自然な増減はないと言われています。ダイエットでは、脂肪細胞を小さくすることで脂肪量が減ったように感じますが、食生活や生活習慣が元に戻った時に脂肪細胞の大きさが元に戻りやすく、リバウンドをしやすくなってしまいます。
一方で、脂肪溶解注射は脂肪細胞の数自体を減らし、脂肪量を減らしていくため、生活習慣が大きく乱れたり、暴飲暴食を続けたりしない限りは、ほぼリバウンドなくサイズダウンした状態を維持することができます。
これが、一般的なダイエットと脂肪溶解注射の大きな違いです。
また、脂肪溶解注射とダイエットを併用することで、より理想的なダイエットが可能になります。部分痩せしたいところを中心に筋トレを行いながら、有酸素運動で脂肪が燃焼しやすい体を作っておくと、脂肪溶解注射のみよりも早くダイエット効果が期待できます。
脂肪溶解注射をお腹に打つ場合の適切な量とは

お腹は脂肪が多い部位なので、脂肪溶解注射を打つ場合の目安量は少し多めになります。基準となる目安量としては、10ccから20cc程度です。
一般的なお腹まわりに必要な注射量は何cc?
お腹周りにまんべんなく脂肪溶解注射を打つ場合、40〜80ccの量が必要になります。
椿クリニックでは、お腹は4つの部位に分けて考えます。
上腹部・下腹部・左の脇腹・右の脇腹の4つです。
それぞれの部位ごとに10ccから20ccの量を注射します。

もしお腹の4つの部位すべてに脂肪溶解注射を打ちたいのであれば、全体としては40ccから80ccの量が必要ということになります。
ただ実際には、脂肪のつき方によって、どの部位に打つのが効果的かは変わってきます。注射の回数や量については、医師と十分に相談した上で決定するのが良いでしょう。
必要以上に多く打つデメリット
脂肪溶解注射の施術1回で、よりたくさんの脂肪を溶解したいと必要以上の量を注入することは、デメリットが多くなるため避けた方が良いでしょう。
特にリバイタルセルフォームは、薬剤による反応が強く出やすいものになります。そのため、施術後の痛みが強くなったり、赤みがなかなか引かなくなったりします。薬剤を多く入れることで、皮下のボリュームが増え、注入した部分が凸凹として見た目も悪くなってしまいます。
脂肪溶解注射は1回で大きな変化を得るというより、複数回に分けて少しずつ減らしていくことで、デメリットやダウンタイムを抑えながら、効果的な脂肪減少が叶います。
お腹の脂肪溶解注射は複数回の施術で効果を最大化

お腹の脂肪溶解注射は2~4週間ごとに5回以上の施術をお勧めします。
2~4週間ごとに5回以上が推奨される理由
お腹の脂肪溶解注射は、2〜4週間に1回のペースで、5回以上がおすすめです。
2週間空けることで次の施術が可能になりますが、施術後のケアや注入した薬剤の量などによっては、施術部位にしこりが発生する可能性があります。このしこりが残っている間に次の施術を受けてしまうと、しこりがどんどんと積み重なってしまう可能性があります。そのため、2週間経ってもしこりが残っている場合は、しこりがある程度わからなくなるまで次の施術は先延ばしにした方が良いでしょう。
しこりを残さないためには、施術後に薬剤を馴染ませるようしっかりとマッサージを行うことが重要です。
脂肪溶解注射は1回で劇的に変わる施術ではないので、回数を重ねながら少しずつ脂肪を減らしていきます。
5回以上通っていただくことをお勧めしますが、「まずは1回だけ試してみたい」という始め方でも、もちろん問題ありません。
短期間で結果を出したい場合の調整方法
より短期間で効果を出したい場合は、しこりを残さないようにマッサージを行い、2週間後に次の施術を受けることができるように準備することが重要です。
施術直後は、薬剤の反応によって痛みが出ることがほとんどです。そのため、痛みが治まってくる3日後くらいから、薬剤を注入した部分を優しくマッサージするようにしましょう。
マッサージの際は、手の平を使い薬剤を広げ馴染ませるように、くるくるとマッサージを行います。下腹部やわき腹などの指でつまめる部分は、脂肪をつまみながら押し潰すとやりやすいです。
薬剤を注入した部分は、それ以外の部分よりも少し硬く触った時に違和感があることが多いため、それを目安にマッサージを行うといいでしょう。
しっかりとマッサージを行い、しこりを解消しておくと、より短い期間で成果を出すことができるでしょう。
脂肪溶解注射のお腹への痛みや副作用について知ろう

これからお腹の脂肪溶解注射を試してみたい方のために脂肪溶解注射の副作用やリスクについても紹介致します。
脂肪溶解注射施術中・後で感じる痛みと対策法
脂肪溶解注射の施術中は、薬剤が入っていくことによる鈍い痛みを感じます。多くの人は、注射針で射される痛みを心配しますが、使用する注射針はとても細いため、チクっとする我慢できる程度の痛みです。また、施術直前まで注入部位のクーリングを行い、感覚を鈍くするため、注射がとても苦手という人でなければ心配する必要はないでしょう。
注射針による痛みよりも、薬剤が注入されるときの痛みの方が強く出やすいですが、心配な場合は休憩を挟みながらゆっくりと施術を進めていくこともできるため、お気軽にご相談ください。また、この薬剤による痛みは、施術直後から長い人で1週間ほど続く可能性があります。薬剤の注射量が多くなるほど反応が強く出て痛みが長引きやすくなるため、心配な人は少なめの量から始めてみるのもいいでしょう。痛みのある部分を保冷材などで冷やすのも効果的です。
腫れ・内出血など副作用と正しいケア方法
お腹の脂肪溶解注射には、腫れや内出血、赤みや熱感、痛みなどの副作用が伴います。また、副作用が治まる1〜2週間程度のダウンタイム期間もあります。
注射針を使用する施術のため、注射針によって血管が傷つくリスクがあり、その際に内出血が起こります。内出血は、年齢を重ねるほど治りにくくなるため、長い人では2週間ほど続くことがありますが、自然に治まっていくためご安心ください。
腫れや赤み、熱感、痛みなどは、薬剤によって脂肪細胞が溶解されている反応で起こります。そのため、注入量が多くなるほど、これらの副作用も強く出やすい傾向にありますが、どれも自然に改善していきます。
副作用を悪化させないためには、施術の当日は長風呂やサウナ、飲酒や激しい運動など、体温の上がる行動は避けるようにしましょう。腫れや赤み、熱感のある間は、保冷剤を使用してクーリングを行うことをおすすめします。
副作用が長引いたり、悪化する場合は、すぐに施術を受けたクリニックに相談するようにしましょう。
まとめ
お腹の脂肪溶解注射は1部位あたり10ccから20ccが目安量となります。
お腹の部位は上腹部と下腹部、左右の脇腹と4つの部位に分かれており、それぞれの部位につき何 cc 打つのかを検討する必要があります。
注入量は医師と相談の上、決めることができますので、不安な点などもしっかり相談し、納得の上で脂肪溶解注射を受けることが大切です。
よくあるご質問
目安量としては1部位あたり10cc~20cc。お腹のどの部位に打ちたいか、選ぶ部位の数によって目安量が決まるでしょう。
もしお腹の4つの部位すべてに脂肪溶解注射を打ちたいのであれば、全体としては40ccから80ccの量が必要ということになります。
お腹の脂肪溶解注射は2~4週間ごとに5回以上の施術をお勧めします。