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クレーターになったニキビ跡の治療法は?原因からクレーターを作らないコツまで解説

クレーターになったニキビ跡の治療法は?原因からクレーターを作らないコツまで解説
どうしてクレーターができるのでしょうか。どうしてニキビができるのでしょうか。

原因を詳しく知らないという人もいると思います。ニキビのできる原因を知ることで、クレーター肌を回避することができます。また、すでにクレーター肌に悩まされている人は、その肌を改善できる治療もあります。

時間のない方のためにこちらに内容をまとめました。

  • ニキビは皮脂や角質などが毛穴を塞ぐことでできる。何度もニキビを繰り返す人は、皮膚の中にコメドというニキビの赤ちゃんができている可能性が高いため、ケミカルピーリングがおすすめです。
  • ニキビ跡を作らないためには、自分で潰さない、必要以上に触らない、毛穴を塞いでしまうような油分の多い化粧品は使わないことが大事です。
  • ニキビ跡ができる原因は自分で潰してしまったり紫外線対策をしないことによる色素沈着が原因だったりします。間違った処置はニキビによる傷を深くし、結果クレーター肌につながります。
  • クレーター肌になってしまったら、肌本来の傷を修復しより綺麗になる力を利用した治療、ダーマペンがおすすめです。
  • ダーマペンによるクレーターの治療は5回を目安に、1週間ほどダウンタイムがあるため、しっかりと保湿・紫外線対策をすることが大事です。
  • ニキビを作らないためには、擦らない・保湿をしっかりする・たっぷりの泡で優しく洗顔するように気をつけましょう。洗顔のし過ぎは必要な油分も落としてしまい、過剰な皮脂分泌の元になるため、気をつけましょう。

クレーターとニキビ跡について解説していきますので、この記事を通して、ニキビを作りにくい肌へと改善していきましょう。

どうしてニキビができるの?

クレーターができる原因のニキビはどうしてできるのでしょうか。

ニキビの原因とは

皮膚の脂を分泌する皮脂腺は毛穴にあり、皮脂は毛穴を伝って皮膚の表面に分泌されます。ニキビは、毛穴の中でも脂腺性毛包(しせんせいもうほう)という皮脂腺が発達した毛穴に生じます。脂腺性毛包は顔面や胸背部の中央部に分布しています。

ニキビは、皮脂の分泌が盛んな状態で毛穴の出口が詰まることから始まります。毛穴が詰まると、皮脂は出て行けなくなるので、毛穴に皮脂がたまります。この皮脂がたまった部分にニキビ菌が増殖して炎症をおこすと、赤いニキビや膿を持ったニキビになります。

まとめると
1st ステップ 毛穴が詰まる
2nd ステップ 毛穴に皮脂がたまる
3rd ステップ 毛穴に炎症がおこる
の3ステップです。

引用:日本ざ瘡研究会 – ニキビQ&A Q2 より

ニキビを繰り返すのはなぜ

一度ニキビができてしまうと、同じようなところに繰り返しニキビができてしまう経験をした人も多いのではないでしょうか。

ニキビを繰り返す原因として、ニキビの赤ちゃんであるコメド(面ぽう)が常に皮膚の中にあることが主に考えられます。炎症が始まった赤ニキビの段階がニキビのでき始めと実感することが多いですが、実は炎症を起こす前の段階からニキビは始まっているのです。このコメドを改善しない限り、ニキビは繰り返していきます。
コメドの段階であれば、ケミカルピーリングで肌のターンオーバーを促してあげると改善されることが多いです。

ニキビとホルモンバランスの関係

ストレスやホルモンバランスの変化による影響もニキビの発生に関係します。
前述したニキビの原因のひとつである皮脂分泌は、ストレスが大きくなることで促され、ニキビにつながることがわかっています。
ストレスにより女性ホルモンが抑制されると、皮脂分泌を促進させる男性ホルモンが優位になるため皮脂の分泌量が増え、それが毛穴を塞ぎニキビを作る原因になります。
ホルモンバランスが変化することも、皮脂の分泌量に大きく関係しています。

参考 – 日本化粧品技術社会 脂腺 より

ニキビ跡を作らないために ニキビができたらしてはいけないこと

ニキビができてしまったらついつい自分で潰したくなりますよね。実は自分で潰してしまうことは、NG行為なのです。

自分で潰してしまう

黄ニキビになると、どうしても自分で潰して膿を出したくなりますよね。しかし、自分で潰してしまうことは、しっかりと膿を出しきれず、何度も繰り返しニキビができてしまうだけでなく、ニキビ周囲の炎症にもつながります。
繰り返しニキビができるということはそれだけ毛穴にダメージを与えており、さらに潰そうとニキビを触ることで炎症を悪化させているのです。その毛穴へのダメージがクレーターにつながっていきます。

必要以上に触る

炎症の起こっている赤ニキビは痒いこともあります。しかし、掻いたり必要以上に触ることは炎症を悪化させ、ニキビの治りを遅くしてしまいます。
痒みのあるニキビはなるべく触らず、冷やすなどして炎症が落ち着くのを待ちましょう。

化粧で隠す

ニキビができると見た目に影響を与えてしまうため、どうしても化粧で隠したくなりますよね。しかし、ニキビができている肌への油分の多い化粧は、毛穴を塞ぎニキビの悪化へとつながります。できる範囲で化粧は控えるか、油分の少ないパウダーのみの化粧にしておくと良いでしょう。

間違った処置は危険!クレーターを作らないために

ニキビができたらしてはいけないことを前述しましたが、間違った処置をしてしまうとニキビのある肌はどうなってしまうのでしょう。

ニキビ跡ができる原因とは

ニキビによる炎症が長引けば長引くほど色素沈着が起こりやすくなります。この色素沈着がニキビ跡として残っていきます。さらにニキビ跡によって黒くなってしまった部分は、紫外線の吸収も他の部分に比べて高くなります。ニキビ跡に紫外線が当たることで、より色味が強くなってしまう可能性もあります。

色素沈着
色素沈着は、日焼けによって痛んだり、薬品による影響を受けたり、ニキビなど、何らかの原因で発生した皮膚の炎症や皮膚の損傷が原因となる

引用:Wikipedia – 色素沈着

凸凹のクレーター肌の原因

軽度のニキビは大抵の場合、悪化することなく自然に治っていくことが多いです。しかし、ニキビを触って悪化させてしまったり、膿を出そうと潰してしまうことで、炎症がひどくなり皮膚の傷が深くなってしまいます。この傷が治りきらず瘢痕(傷跡)として残ってしまうことで、クレーター肌になってしまうのです。
一般的にニキビ跡と言われる赤みや色素沈着は時間の経過とともに治っていくものがほとんどです。しかし、クレーターになってしまったニキビ跡は表皮より深い真皮にまで傷が及んでいるため、自然に治ることはほとんどありません。
前述したようにニキビができても自分で潰さないようにしましょう。どうしても気になる場合は、皮膚科を受診し医師に処置してもらうことをおすすめします。

軽度のにきびは、通常は瘢痕(傷跡)を残さず治ります。しかし、吹き出物をつぶしたり、開こうとしたりすると、炎症を悪化させて皮膚の傷が深くなるため、にきびのあと(瘢痕)が残りやすくなります。重度のにきびでは、しばしば嚢腫や膿瘍(膿など)が破裂し、皮膚の傷が大きくなり治った後も瘢痕(傷跡)が残りやすくなります。 

引用:MSDマニュアル – にきび

クレーター肌になってしまったら

もしもクレーター肌になってしまったら、椿クリニックではダーマペン4を使用した治療をおすすめしています。

椿クリニックおすすめのダーマペン4

ダーマペン4とは、極細の針で肌に傷をつけることで、肌本来の傷を修復して綺麗になる力を利用し、クレーターの凸凹を滑らかな肌へと生まれ変わらせる治療です。
このプロセスを経ることでコラーゲンが増え、新陳代謝が促進されることで、クレーターのみならず、ニキビ跡や毛穴、小ジワといったお悩み改善や肌の衰えを防ぐ効果が期待できます。

肌に傷をつけるため施術当日から赤みや腫れ、内出血など施術後数日〜2週間程ダウンタイムがあります。コラーゲンが徐々に生成されるため、施術後1ヶ月ほどで効果が見られることが多いです。

オプションでより美肌に

ダーマペン4のみでも効果は期待できますが、成長因子や幹細胞培養液を同時に入れ込んであげることで、より高い美肌効果が期待できます。また、コラーゲンの生成を促すマッサージピールと同時に施術することで、ダーマペンの効果を底上げすることもできます。

クレーターとダーマペンについて詳しく記載していますので、こちらの記事も参考にしてください。

ダーマペンによるクレーターの変化と必要な回数

ダーマペンは1回でも肌の変化を実感できる治療ですが、クレーターの治療には5回ほどを目安にしてください。

施術名
ダーマペン4

施術の説明
両頬に潤滑剤のヒアルロン酸を塗布し、ダーマペンを滑らすように往復させ施術し、肌の自然治癒力を向上させる治療です。

施術の副作用(リスク)
赤み・腫れ・内出血・かゆみ・皮膚の剥け・お化粧のノリの悪さを生じる可能性があります。

施術の価格
全顔5回 110,000円(税込)

ダーマペンで傷をつけ、次の新しい皮膚が出てくるまでに約1ヶ月程かかります。お肌のターンオーバーに合わせて治療を進めていくため、1ヶ月に1回のペースでの治療となります。

クレーター治療の副作用やデメリット

ダーマペンによるクレーター治療の最大のデメリットはダウンタイムがあるということです。
治療直後は針による赤みや、内出血、熱感を持つことがあります。
赤みや内出血、熱感などは翌日から長くても1週間ほどで引いていきます。
赤みが治まる頃には皮膚のバリア機能が低下することによるかさつきや針跡のかさぶたなどができ、痒みも伴うことがあります。しっかりと保湿し、紫外線対策を徹底するようにしましょう。
ダウンタイムのある治療のため大事な用事の前は避け、長期休暇の取れるタイミングでの治療がおすすめです。

ニキビを作らない肌への正しいスキンケア

凸凹のクレーター肌にならないためには、まずニキビのできにくい肌を作ることが重要です。

擦らない

お化粧をする時、洗顔をする時など、肌に触れる機会は日常生活の中でたくさんあります。どのシーンでも、できるだけ肌を擦らないようにしましょう。肌が擦れることは、肌全体のくすみにもつながっていきます。タオルなどで拭き取るときもできるだけ押さえ拭きをするように心がけてください。

保湿をしっかり

乾燥している肌は外的刺激を受けやすいだけでなく、過剰な皮脂分泌にもつながります。過剰な皮脂分泌は毛穴を塞ぎやすくしたり、化粧崩れを起こしやすくします。崩れた化粧を整えようと、上から化粧を重ねてしまうことでさらに毛穴が塞がり、ニキビを作る原因にもなりかねません。乾燥している肌は百害あって一利なしです。

特に洗顔後の肌は乾燥しやすくなっているため、いち早く化粧水・乳液・クリームで保湿をしてあげてください。化粧水を塗って終わりでは塗った化粧水がどんどん乾燥していってしまうので、すぐに乳液・クリームなどで蓋をしてあげることが大事です。

「子どもがいてそれどころじゃない」という人は、使用しているメーカーにもよりますが、水分の蒸発を防ぐためとりあえずオイルを塗るようにしてみてください。筆者はこの方法でお風呂後の保湿をしていますが、ニキビとは無縁の生活を送ることができています。
可能であれば、使用しているメーカーに問い合わせてみることをおすすめします。

正しい洗顔を

洗顔の方法を見直すだけでも、ニキビのできにくい肌を作ることは可能です。肌を擦ることは厳禁と前述しましたが、洗顔の時にも肌は擦れています。しっかりと泡立てた泡をたっぷりと使い、泡で押さえるように洗います。しっかりと泡立てたキメの細かい泡であれば、擦ることなく押さえるだけで毛穴の汚れを浮かして綺麗にすることができます。
一度試してみてください。

まとめ

クレーターを作らないためにはまず、ニキビのできにくい肌作りが重要であることがお分かりいただけたかと思います。椿クリニックでは、肌悩み改善のための治療のみならず、美しい肌を保つための日常のケア方法までアドバイスいたします。改善したい肌悩みがある方はいつでも椿クリニックにお問い合わせください。

この記事の監修医師

この記事の監修医師

医療法人社団 育麗会 理事長
椿クリニック 総院長

田邊 俊成

1957年12月30日に埼玉県に生まれる。昭和63年に埼玉医科大学を卒業後、皮膚科医としてのキャリアをスタート。その後、都内の大手美容外科にて技術指導医を務め、美容医療分野での深い経験と専門知識を持つ。

平成19年に独立し、愛知県名古屋市に美容皮膚科「はなえクリニック」を開設。その後、銀座、名古屋、心斎橋に展開する美容皮膚科「椿クリニック」の総医院長に就任。平成25年には医療法人社団育麗会を立ち上げ、都市部を中心に先進的な美容医療を提供している。

田邊先生のプロフィールはこちら

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