しかし時として、年齢や環境など様々な要因によって、これらのパーツに悩みが生じることもあります。この記事では、表情筋によるシワにスポットを当て、治療や表情筋の働きなどを解説していきます。
注:「ボトックス」とはアラガン社が開発したボツリヌス毒素製剤のブランド名であり、しわ治療の一般名ではありません。
椿クリニックではアラガン社(ボトックスビスタ®)使用しています。
このコラムでは広く認知されているボトックスという商品名を使用しています。
しかし時として、年齢や環境など様々な要因によって、これらのパーツに悩みが生じることもあります。この記事では、表情筋によるシワにスポットを当て、治療や表情筋の働きなどを解説していきます。
注:「ボトックス」とはアラガン社が開発したボツリヌス毒素製剤のブランド名であり、しわ治療の一般名ではありません。
椿クリニックではアラガン社(ボトックスビスタ®)使用しています。
このコラムでは広く認知されているボトックスという商品名を使用しています。
目次
「顔」とひとくくりに言っても、その中には鼻や口など、いくつかパーツが存在します。また、表面的な部分以外にも、表情筋など内側にもたくさんのパーツがあります。ここでは表情筋にスポットを当て、解説していきます。
それぞれの筋肉の働きは次の項目で解説していきます。
前頭筋 | この筋肉が働くとおでこの皮膚のシワを作り、眉毛とまぶたが引き上げられます |
---|---|
眉毛下制筋 | 眉毛を下に下げる働きをします |
眼輪筋 | 目を閉じるときに働きます。まぶたを強く固く閉じるときにも使われます |
鼻根筋 | 鼻の根元に横シワを作る働きをします |
上唇鼻翼挙筋 | 鼻翼(小鼻)と上唇を引き上げる働きをします |
小頬骨筋 | 鼻翼(小鼻)と上唇を引き上げる働きと鼻唇溝(ほうれい線)の形成に関与しています |
大頬骨筋 | 口角を上外側の方向に引き上げます |
笑筋 | えくぼを作ります |
下唇下制筋 | 下唇を外側下方へ引き下げます |
口角下制筋 | 下唇と口角を下へ引き下げる働きをします。両側が働くと口が「へ」の字になります |
口輪筋 | 口を軽く閉じたり、周りの筋束が同時に働くと強く閉じる。また、口を尖らせたりする働きもあります |
オトガイ筋 | オトガイ部(あご先)の皮膚を引き上げて、下唇を突き出す働きをします |
皺眉筋 | 眉間にシワを作ります。特に縦じわ |
表情筋の名称や働きを解説しましたが、どの表情筋の働きがどのシワにつながるのかまだまだわからないことが多いですよね。この項目では表情筋とよく聞く悩みの部位のシワについて解説していきます。
眉毛を上げたときにおでこに横じわができますよね。このシワは前頭筋が働くことによりできます。前頭筋が強く長期間働くことで、どんどんとシワが刻み込まれていき、顔を動かしていない時にもおでこにくっきりとシワが残ります。そのため、ボトックスで前頭筋の働きを緩めてあげることが重要です。
集中しているときや怪訝な表情を作る時など、眉をぐっと中心に寄せたときに眉間にできる縦じわは、皺眉筋(すうびきん)が関係します。この筋肉をよく使うことにより、表面に刻み込まれてしまっているものもあります。
笑った時に目尻にできるシワは眼輪筋が関係しています。よく笑う人に目尻のシワが多いのは、この表情筋をよく使っているからです。
あごにできるシワ、よく梅干しじわと言われますが、このシワはオトガイ筋の働きによるものです。無意識のうちに下唇が突き出てしまっているとき、あごに梅干しのようなシワができていた経験はありませんか?オトガイ筋の働きを緩めてあげることで改善します。
眉間のシワと共に現れることが多いですが、目頭から鼻にかけて斜めに入るシワのことです。アメリカのウサギのキャラクターに似ていることから、バニーラインと呼ばれるようになりました。このシワができてしまうと、常に怒っている印象を与えてしまうシワです。眉間のシワと一緒にボトックスで治療する方が多いシワです。
表情筋によるシワの話をしてきましたが、そもそもで表情筋の働きを弱めるボトックスって何?という疑問も出てきたのではないでしょうか。ボトックスについて簡単に解説していきます。
A型ボツリヌス毒素から抽出した、毒性のない製剤(毒性のないA型ボツリヌストキシン)の事で、筋肉を弛緩させる作用があります。
これを表情じわの筋肉に注射することにより、筋肉が弛緩、それを補うように周囲の筋肉が皮膚をひっぱる事により、表情じわが消え、効果が持続する間は表情じわが出来にくくなります。
施術にかかる時間も短く、個人差はありますが、だいたい2〜3日で効果が出始め、3〜4か月程度続きます。
近年では医療用としてだけでなく、美容外科領域において筋弛緩作用を応用した「眉間やアゴのシワ取り」や「輪郭補正(エラ取り)」の美容目的で使用されていることが多く、日本においても2009年にアラガン社からボトックスビスタという商品名で発売された[12]。ボトックスビスタの美容医療業界における市場占有率は半数を超える[13]。世界で1,100万人以上が美容医療分野での治療を受けており、他社薬剤との臨床比較試験においても、持続期間やしわの改善率などに「ボトックスビスタ」が優れているとの結果が報告されている[14]。
引用元:Wikipedia
椿クリニックでは、厚生労働省・FDA(アメリカ食品医薬品局)認可のボトックスビスタ(アラガン社のボトックス)、KFDA(韓国食品医薬品安全庁)認可の韓国製ボツリヌストキシンの2種類の製剤を取り扱っております。
しわとり治療は、しわの種類や症状、個人差によって適切な治療方法が異なります。
初めて治療を受けようとお考えの方は、しわとり治療に知識と経験がある医師に、ご自身にもっとも適した治療方法をご相談されることをお奨めします。
ボツリヌス治療は、この治療の薬剤の特性を十分に理解し、施注手技について十分な知識と経験がある医師が行わなければなりません。医師がボツリヌス治療を行うためには、事前にA型ボツリヌス毒素製剤の取り扱いに関する講習・実技セミナーを受講し、施注資格を取得することが義務付けられています。
椿クリニックの医師およびスタッフはアラガン社の講習・実技セミナーを受講し、薬剤の特性ならびに薬剤の取り扱いについて正しい知識と技術をご提供いたします。
FDAは食品や医薬品、さらに化粧品、医療機器、動物薬、たばこ、玩具など、消費者が通常の生活を行うに当たって接する機会のある製品について、その許可や違反品の取締りなどの行政を専門的に行う。
引用元:Wikipedia
食品医薬品安全処(しょくひんいやくひんあんぜんしょ、略称: 食薬処、英語:Ministry of Food and Drug Safety、MFDS)は、安全な食品及び医薬品体系の構築・運営を通じて、関連産業の競争力向上という国民の期待に応じる為に設立された、大韓民国における国家行政機関。旧名は韓国食品医薬品安全庁(Korea Food and Drug Administration)
引用元:Wikipedia MFDS(食品医薬品安全処)
表情筋とボトックスについて解説してきましたが、ボトックスには表情筋によるシワ以外にも使い方があります。椿クリニックで提供している表情じわ以外の顔のボトックス治療をご紹介します。
笑っていない時、口角が下がって常に不機嫌そうな顔になっている経験ありませんか?口角が下がるのは口角下制筋が強く働いているからです。この表情筋の働きをボトックスで弱めてあげることで、への字になっていた口を緩やかにしてくれます。
この記事では、ボトックスにより改善できる表情じわを中心に解説してきました。しかし、シワには表情筋以外にも、紫外線によるものや、年齢を重ねることで刻まれていくシワもあります。自分のシワが何が原因でできているのか迷っている人は、まずはカウンセリングだけでも大丈夫ですので、椿クリニックにご相談ください。
よくあるご質問
ボトックスを顔に打つ箇所は
・額(額にある横じわの解消)
・眉間(眉を寄せたときにできる眉間の縦じわの解消)
・目尻(笑った時にできるカラスの足跡のようなしわの解消)
・エラ(咬筋に力を入れた時に起こるエラ張りの解消)
その他にも、肩(肩こり軽減)・ふくらはぎ・脇にも使用します。
顔ボトックス注射を顔に打つ場合、その時の悩みに応じた箇所に打つ必要がありますが、
そのなかでも眉間や目尻のシワは治療される方が多い部位になります。眉間や目尻のしわは顔の中でも目立ちますし、老けた印象を与えてしまう箇所なので治療される方は多い部位になります。
ボトックスを顔以外に打つなら、脇(脇の汗を抑えニオイも軽減させる効果)・肩(肩こりの軽減や首回りをすっきりさせる効果)・ふくらはぎ(ふくらはぎの張り出した筋肉の軽減)などがあります。