高濃度のビタミンC点滴は一度は耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際どのような効果があるのかご存じですか?実は美容だけでなく、健康にも役立つ様々な効果が期待できます。ストレス社会で日々疲れている方にもビタミンCは必要不可欠です。安全に、また効率的にビタミンC点滴を行うため、しっかりビタミンCについて理解していきましょう。
ビタミンC点滴ってなに?高濃度ビタミン点滴の効果とデメリット

この記事を読んでわかること
- ビタミンC点滴は、直接血管にビタミンCを投与することで、肌や体全体に高い効果をもたらします。美白、アンチエイジング、コラーゲン生成促進、疲労回復などが主な利点です。
- ビタミンCによりメラニン生成を抑制し、シミやくすみの改善が期待できます。また、高濃度のビタミンCでは、皮脂分泌のコントロールや抗酸化作用で、ニキビや肌荒れにも効果を発揮します。
- 一般的な副作用には低血糖、血管痛、眠気などがあります。空腹時の施術は避け、体調に配慮することで安全に利用できます。事前に医師と相談することも重要です。
- ビタミンC点滴の後は紫外線対策や保湿が必要で、効果を長持ちさせるためには定期的な施術が推奨されます。また、喫煙や不規則な生活習慣は避け、効果を最大化する努力が必要です。
目次
ビタミンC点滴で輝くあなたに!安全性と効果を徹底解説

ビタミンC点滴と聞いて皆さんは何をイメージしますか?まずはビタミンC点滴について解説していきます。
ビタミンCとは?基本情報から始めよう
ビタミンCは水溶性ビタミンの一種で、美白や美肌、アンチエイジングなどの効果があります。
ビタミンCには、メラニンを生成するときに働く酵素を阻害する作用があります。この酵素は、紫外線を浴びたときなどに発生し、肌を守るためにメラニンを生成します。このメラニンの生成が過剰になり、ターンオーバーと共に排出しきれなくなると、肌の内部に蓄積されシミやくすみなどの原因となります。ビタミンCを摂取することで酵素の働きを抑え、さらにメラニンの還元作用によって、今あるシミを薄くする効果も期待できるため、美白に効果的です。
また、体の酸化の予防にも働くため、アンチエイジングにも効果があります。このほかにも、コラーゲンの生成にもビタミンCは関係しているため、肌のハリや弾力の維持にも関係します。
また、高濃度のビタミンCには、過剰な皮脂分泌を抑制したり、疲労回復効果や風邪予防などがあり、海外ではがんの治療としても使われているため万能な成分です。
美白・美肌効果
引用:Wikipedia – ビタミンC
紫外線により発生する活性酸素の影響でメラニンが合成される。ビタミンCはメラニン生成時に働く酵素チロシナーゼの活性化を阻害し、黒色メラニン合成を抑制するとされている。また、酸化型の黒色メラニンを還元型の淡色メラニンにするため、黒色メラニンの脱色効果も期待できる[12]。 また、⾼濃度ビタミンC療法では、過剰な皮脂の分泌を抑えてニキビを発生しにくくしたり、皮脂腺の働きを抑えることで毛穴を引き締めたりする効果もあるとされる[13]。
ビタミンC点滴の美容への効果:輝く肌への近道
ビタミンC点滴では、血管から直接体内に高濃度のビタミンCを入れていきます。そのため、肌へダイレクトに作用しやすく、美肌への効果を得やすくなります。
また、体内に入ったビタミンCは重要な臓器から使用されていき、肌への作用は少ないと言われています。そのため、血管から直接高濃度のビタミンCを入れることで、肌にも効果的に作用させることができます。
ビタミンCには、抗酸化作用やメラニンの生成抑制作用もあるため、シミやくすみ、色素沈着にも効果があります。
さらに炎症を抑える作用もあるのでニキビが気になる方の悪化防止にもおすすめです。肌のトラブルにオールマイティに効いてくれるのがビタミンCです。
参考:アリナミン製薬 – ビタミンCがもたらす効果とは?肌や体への働き・効果的な摂取方法を解説 より
安全性についての真実:専門家が語るビタミンC点滴
高濃度のビタミンC点滴と聞くと「濃度の高いものを体内に入れて問題ないの?」「体に害はない?」と気にされる方もいますが、問題はありません。
ただし以下の方は主治医と相談しましょう。
- G6PD欠損症の方
- 腎不全の方
- 心不全の方
特にG6PD欠損症の方は要注意です。遺伝性の疾患とも言われており、知らずに高濃度のビタミンC点滴を行ってしまうと、赤血球が身体の中で壊れてしまい重篤な貧血を起こしてしまいます。しかしこの疾患は無症状の方もいるため、施術前には血液検査を行うと良いでしょう。
またビタミンCの量が多ければ多いほど良いと思われるかもしれませんが、美容・健康目的の点滴は1回の摂取量は25gがおすすめです。
健康な成人であれば 2000mg の摂取量まで毒性はなく、体内で吸収されなかった余剰なビタミンCは尿中に排出されるが、数グラムレベルで一度に大量摂取し、腸管耐容量を超えると下痢を起こす可能性がある[7]。
引用:Wikipedia – ビタミンC
肌や体に嬉しい高濃度ビタミンC点滴の成分
高濃度ビタミンC点滴の主な成分は「L-アスコルビン酸ナトリウム」という成分です。
これは、ビタミンCとして良く知られている成分で、水溶性の形に加工したものです。高濃度ビタミンC点滴に利用される理由は、安定性が高く、体内で効率的に吸収される特性があるからです。
アスコルビン酸(アスコルビンさん、英: ascorbic acid)は、栄養素のビタミンCとしてはたらく、ラクトン構造を持つ有機化合物の1種である。
引用:Wikipedia – アスコルビン酸
高濃度ビタミンC点滴がおすすめの人
高濃度ビタミンC点滴は、美容効果を求める人の他にも、健康を維持したい人にもおすすめです。
- 肌のくすみやシミが気になり美白を求める人
ビタミンCの作用によって、メラニンの生成を抑制でき、今ある黒色メラニンを還元する作用もあるため、肌のくすみやシミの改善に効果的です。 - エイジングケアを求める人
肌のハリや弾力維持などのアンチエイジングのためには、コラーゲンが重要になります。しかし、このコラーゲンの生成にはビタミンCを必要とするため、不足しているとコラーゲンの生成を効率よく行うことができずに肌は老いていきます。口から摂取するビタミンCには上限があるため、点滴から高濃度で摂取することで、効率の良いアンチエイジング効果が期待できます。 - 免疫力を高めたい人
ビタミンCは、体内に侵入したウイルスや細菌と戦う白血球やリンパ球を活性化させる働きがあります。これにより、免疫力が高まり、 風邪をひきにくくしたりウイルスを撃退して治癒を早めたりする働きがあります。
免疫をつかさどったり、体内に侵入したウイルスや細菌と戦ったりする白血球やリンパ球を活性化させる働きがある[14]。 風邪をひきにくくする身体を作り、免疫力の強化とともに、ウイルスを撃退して治癒を早める働きがあるとされる[15]。
引用:Wikipedia – ビタミンC
- 慢性的な疲労を感じている人
健康な成人では、体内のアスコルビン酸(ビタミンC)が500mgを切ると脱力を感じるようになります。慢性的な疲労を感じている人は、体内のビタミンCが低下している可能性があるため、効率よくビタミンCを補給し、疲労回復に効果を発揮します。
健康な人体にはおよそ900から1500mgのアスコルビン酸(ビタミンC)が存在しており、体内のアスコルビン酸が500mgを切ると脱力や体重減少、筋肉痛関節の鈍痛に加え、次のような症状が現れ始める[2]。
引用:Wikipedia – 壊血病
- ストレスが多い人
人はストレスを感じると、ストレスに対抗するホルモンが生成されますが、このホルモンの生成にビタミンCが使われます。そのため、定期的にビタミンCを摂取し、ストレスへの対抗性を高めておくことで、ストレスが与える精神的・身体的な影響の予防につながりやすくなります。
人間がストレスを感じると、副腎からストレスに対抗するホルモンが生成される。ビタミンCはこのホルモンの生成に使われる
引用:Wikipedia – ビタミンC
- アレルギー体質の人
ビタミンCは、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンの分解を促進すると言われています。また、抗酸化作用により、体内の炎症を抑え、アレルギー症状の悪化を防ぐ効果も期待できます。 - 健康を維持しながら美容効果を求める人
ビタミンEは、体内の脂質に悪影響を与える物質(フリーラジカル)を取り除く働きを持っています。このとき、ビタミンE自体が一時的に変化して、フリーラジカルによる脂質のダメージが次々と広がるのを防ぎます。この時に変化したビタミンEを再生する働きをビタミンCが担っています。また、ビタミンEは、皮脂に含まれる脂質が酸化するのを防ぐ作用もあります。皮脂が酸化すると、肌に刺激を与えて炎症やニキビを引き起こしやすくなるため、ビタミンEの抗酸化作用はニキビの予防に役立つ可能性があり、単体で摂取するよりもビタミンCと一緒に摂取する方が抗酸化作用が高まりやすくなります。また、高濃度のビタミンCは、過剰な皮脂の分泌を抑えてニキビを発生しにくくしたり、皮脂腺の働きを抑えることで毛穴を引き締めたりする効果も期待できます。
ビタミンCは、ビタミンEの再生機能がある。
過剰な皮脂の分泌を抑えてニキビを発生しにくくしたり、皮脂腺の働きを抑えることで毛穴を引き締めたりする効果もあるとされる[13]。
引用:Wikipedia – ビタミンC
美容のプロが推奨!ビタミンC点滴の驚くべき効果

ビタミンCの効果についてお伝えしてきましたが、なぜ高濃度ビタミンC点滴は多くの人に愛されている点滴なのでしょうか?
なぜビタミンC点滴が選ばれるのか
ビタミンC点滴が選ばれる理由は、ビタミンCが美肌や健康に効果的な成分であるにも関わらず、体内では生成できないビタミンで、経口摂取では体内に取り込まれる量が限られているからです。
皆さんはビタミンCが人の体内では作られない事をご存知ですか?ビタミンCを体内に入れるために点滴や内服、食事など外から摂取するしかありませんが、食事で全てをカバーするのはかなり難しいです。
ビタミンCの体内での吸収率はある程度決まっていて、摂取量が増えれば増えるほど、吸収率は低下していきます。たくさんビタミンCを摂取しても、そのほとんどが排泄されていくため、効率よくビタミンCを体内に入れるためには、点滴などから摂取する必要があるのです。
また、疲れている時や風邪を引いている時にビタミンを摂ると良い、と聞いたことはありませんか?これはビタミンCの抗酸化作用によって免疫力が高まるため、風邪の早期回復に役立つからです。
疲労回復や美肌効果など美肌の面と健康の面で体に働きかけ、効率よく高濃度のビタミンCを取り入れることができる点が、ビタミンC点滴が選ばれる最大の理由です。
ヒトを含む類人猿はアスコルビン酸を体内で合成できないため、必要量をすべて食事などによって外部から摂取する必要があるビタミンの一種類として扱われている。一方、多くの動物にとっては、アスコルビン酸は生体内で生合成できる物質であるため、必ずしも外界から摂取する必要はない。体内でアスコルビン酸を合成できないのは、ヒトを含むサル目の一部やモルモットなどだけである。
引用:Wikipedia – ビタミンC

効果を最大限に引き出す:ビタミンC点滴の前後にすべきこと
ビタミンC点滴の効果を最大限に引き出すためには、施術時の空腹は避けることや、施術後はしっかりと紫外線対策を行うことなどです。
【施術前】
・水分をしっかり摂る
・食事を摂取し、空腹は避ける
ビタミンC点滴には利尿作用があるため、施術前からしっかりと水分を摂取しましょう。
またビタミンCが体内に入った時、体がブドウ糖に対する反応と同じ作用を起こし、血糖値を下げようとインスリンを分泌します。それにより低血糖になってしまう可能性があるため、施術前にはお腹に何か食べ物を入れて、空腹での施術は避けるようにしましょう。どうしても食事を摂る時間のない方は、施術前に飴を舐めるだけでも大丈夫です。
【施術後】
・長時間の入浴は控える
・多量の飲酒をしない
施術後は血行が良くなる行為は控えて下さい。点滴した部分が内出血する可能性があります。
また、ビタミンCには肌の弾力やハリに関わる、コラーゲンなどの生成を促進する作用もあります。特に美肌や美白のためにビタミンC点滴を受ける方は、施術後も継続して紫外線対策を行うようにしましょう。
効果はいつから?持続期間はどれくらい?
高濃度ビタミンC点滴の効果を感じるまでには個人差があり、直後から実感できる人もいれば、2~3週間後から表れる人もいます。また、高濃度ビタミンC点滴の効果の持続期間はだいたい1週間程度です。
- 美白や美肌などの美容面での効果
数週間後から効果を実感できることが多いです。美容面への効果を期待する場合は、血中のビタミンC濃度を一定に維持する必要があります。1回の施術で約1週間効果が持続するため、1~2週間に1回の頻度で複数回施術を受けるのがおすすめです。 - 風邪の改善や健康面での効果
すぐに効果を感じる人もいれば、複数回施術を受けて効果を感じる人もいます。
ストレスや喫煙などによってもビタミンCは消費されるため、このような行動をしている人は効果を感じるまでの期間が長くなることがあります。
ビタミンC点滴の副作用を徹底調査!安心して受けるためのガイド

ビタミンC点滴は副作用が全く無いわけではありません。しかし予防することも出来ますので事前に理解しておきましょう。
高濃度ビタミンC点滴の副作用とそれを避けるための予防策
副作用には以下のことが考えられます。
- 低血糖
- 血管痛
- 眠気
- 頭痛や吐き気
副作用の1つとして上記でお伝えした低血糖を予防するには、点滴を受ける前に食事を摂っておくようにしましょう。その他の副作用として血管痛があります。点滴をしていて痛いのは嫌ですよね。なぜビタミンC点滴で血管痛が出現するのかというと、ビタミンCによる浸透圧の差が原因です。その浸透圧の差が生じるためです。しかし、血管痛は点滴を入れる速度をゆっくりにしたり、刺入部を温め血管を拡げてあげることで解消できます。クリニックによっては点滴内に血管痛を抑える薬剤を入れている所もあります。
眠気は比較的良く見られる副作用ですが、ビタミンCがアレルギー症状を緩和する働きに関係します。アレルギー症状を抑えるための抗ヒスタミン作用がビタミンCによって起こりますが、この作用が眠気を誘発すると言われています。
点滴を行う時の体調や健康状態によっては、頭痛や吐き気などの副作用が出ることがありますが、点滴の速度をゆっくりにすることで解消されることがほとんどです。ただし、体調の優れない時はできるだけ、ビタミンC点滴を受けることは控えた方がいいでしょう。
参考:Wikipedia – 抗ヒスタミン薬
副作用が気になる方へのアドバイス
血管痛はどの点滴にも生じる可能性がありますが、ビタミンC点滴はその確率が他の点滴よりも高いため、椿クリニックでは血管痛を和らげる薬剤を入れています。それ以外にも点滴の速度を遅くしたり、点滴の刺入部を温めたりなど痛みを和らげる方法がありますのでご安心下さい。
点滴中にのどが渇いたり、筋肉のけいれんや痺れが出現することもあります。水分補給のため来院時には水分をお持ちいただくことをおすすめします。けいれんや痺れに関しては体内のカルシウムが減少する事で起きます。カルシウムの摂取をする事で症状は治まりますのでご安心下さい。
高濃度ビタミンC点滴を受けるうえでの注意事項
高濃度ビタミンC点滴は、G6PD欠損症の方や腎不全の方、心不全の方は受けることができません。
摂取したビタミンCは、腎臓で処理されるため、高濃度のものを体内に摂り込んでしまうと、腎臓に負担をかけてしまい、腎機能をさらに低下させてしまいます。
さらに、心不全の方はナトリウム制限が必要な場合が多く、L‐アスコルビン酸ナトリウムによってナトリウムを過剰摂取してしまう可能性があります。これにより、体液貯留や浮腫を引き起こし、心不全の症状を悪化させる可能性があります。また、高濃度ビタミンC点滴は利尿作用を促すことがあり、体内のカリウムやナトリウムなどの電解質バランスが崩れることがあります。心不全の方では、これが不整脈などの心臓関連の合併症を引き起こすリスクを高める可能性もあるため、施術前には必ず自分の既往歴や疾患を正しく医師に伝えるようにしましょう。
点滴の施術中は、喉の渇きを感じやすかったり、血管痛を感じたりすることがあります。点滴は45分〜1時間程かかるため、飲み物を持参するといいでしょう。また、血管痛がある場合は、点滴の滴加速度をゆっくりにすることで解消されるため、クリニックのスタッフに相談しましょう。
ビタミンC点滴でお悩み解消!乾燥・くすみ・毛穴の開きにサヨナラ

高濃度のビタミンC点滴について解説してきましたが、具体的にはどのような肌悩みに効果があるのか解説していきます。
乾燥肌を救うビタミンC点滴の力
ビタミンCが乾燥肌の改善に直結するというわけではありません。ビタミンCの効果に「コラーゲン生成」があり、このコラーゲンは年齢と共に減少していきます。コラーゲン=ハリというイメージを持たれる方が多いと思いますが、それ以外にも肌の水分を保つ効果もあるためビタミンCを補うと肌全体も整い、結果、乾燥肌対策にも効果があるのです。
くすみ知らずの肌へ:ビタミンC点滴の効果
ビタミンCのメラニン生成抑制作用とメラニン色素の還元作用、さらには糖化抑制作用によって、肌のくすみ改善に効果を発揮します。
ビタミンCは、メラニンの生成を促す酵素を抑制します。これにより、新しくメラニンが作られることを防ぐ効果があります。また、できているメラニン色素を薄く還元する作用もあるため、できてしまったシミの改善も期待できます。さらに、新陳代謝を活性化してくれるので、古くなった角質の除去にも効果的で、肌全体のくすみの改善も期待できます。また、体内のたんぱく質や脂肪が糖と結びつくことを糖化と言いますが、糖化は肌の老化を促進させてしまいます。この糖化をビタミンCが抑制してくれるため、アンチエイジング効果が期待できたり、黄ぐすみの改善にも効果的だったりします。
毛穴の開きと初期のシワにビタミンC点滴が効く理由
毛穴の悩みをお持ちの方は多いかと思いますが、毛穴が開いている原因の一つは過剰な脂質分泌によるものです。
ビタミンCが皮脂分泌をコントロールする作用を持っているため、過剰な皮脂分泌を抑制することができます。特に肌のテカリが気になる方で毛穴の開きにお悩みの場合は、ビタミンC点滴が効果的に働きます。
さらに、過剰な皮脂分泌は毛穴を詰まらせる角栓の形成も促進してしまい、毛穴の黒ずみの原因にもなります。毛穴の黒ずみにもいくつか原因がありますが、角栓が原因の場合はビタミンC点滴で改善が可能です。
他にも、初期のしわにも効果を発揮します。初期の比較的浅いちりめんじわや小じわと言われる状態は、コラーゲンやエラスチンの減少や劣化、皮膚の乾燥が原因で起こります。

ビタミンCにはコラーゲンの生成促進作用があり、肌のハリを回復してくれます。同時に、乾燥肌の改善にも効果的なため、ハリ感と乾燥にWで効いてくれるのは嬉しいですよね。

ビタミンC点滴後のケア方法:長持ちさせる秘訣を伝授

せっかく高濃度のビタミンC点滴をするのであれば、少しでも長く効果を保ちたいですよね。おすすめの方法をご紹介していきます。
点滴後の肌のケア:最適な方法は?
ビタミンC点滴の後は、紫外線対策や保湿をしっかりと行いましょう。特に、美肌や美白への効果を求めて点滴を受けた場合は、念入りにケアすることをおすすめします。
紫外線は肌のハリを保つためのコラーゲンやエラスチンを破壊してしまいます。また、シミやくすみの原因にもなります。ビタミンC点滴でこれらの肌悩みを改善しているのに、ケア不足によって点滴の効果をしっかりと実感できなくなるのはもったいないですよね。
普段使用している日焼け止めに加えて、飲む日焼け止めを併用することもおすすめです。日焼け止めは1日に何度も塗りなおしが必要ですが、椿クリニックでは24時間以上効果が続く飲む日焼け止めをご用意しています。ドラッグストアなどで販売している飲む日焼け止めは効果が数時間のものが多いため注意しましょう。
ビタミンC点滴の効果を長持ちさせるコツ
ビタミンC点滴の効果を長持ちさせるためには定期的に継続して施術を行うことが重要です。一番効果的なタイミングは週に1回回の頻度で行うことです。ビタミンC点滴は直接血管内に成分を入れることで内服よりも早く効果を得ることができます。しかしビタミンCは水溶性のビタミンのため、数日で尿として排出されてしまいます。そのため効果を長持ちさせるためには継続的に行うことが一番なのですが、経済的にも時間的にもそれは大変という方は内服も併用しましょう。
ビタミンC点滴後に気をつけたいポイント
ビタミンC点滴後は生活習慣にも気をつけましょう。
睡眠不足やストレスなどによってもビタミンCは消費されてしまいますが、美肌のためには喫煙に特に注意しましょう。タバコ1本でおよそ25㎎のビタミンCが破壊されると言われています。せっかくビタミンC点滴を行っているのに喫煙することによって体内からビタミンCが減ってしまうのはもったいないですよね。そのため喫煙はしないようにしましょう。
ビタミンC点滴と他の美容治療との比較:あなたに最適な選択は?

高濃度のビタミンC点滴を受けてみたいけど点滴が苦手、という方も多いのではないでしょうか?自分にはどのようなビタミンCの摂り方が合っているのか考えてみましょう。
ビタミンC点滴 vs スキンケア製品:どちらが効果的?
ビタミンC点滴とスキンケア、どちらを選択すると良いかは、何のためにビタミンCを取り入れたいかによって変わります。
例えば肌の一部をきれいにしたい、色素沈着を直したいなどであれば部分的にスキンケア商品を使用し、ビタミンCを塗りこんでいくことでダイレクトに作用します。しかし全体的な肌トラブルの改善や、疲労回復目的など身体全体のケアをしたい場合には点滴がよいでしょう。
どちらの方法もに合わせた正しい使い方することで、より悩みの改善が期待できます。美容目的・健康目的での高濃度のビタミンC点滴は25gが最適ですので定期的に点滴を行い、同時にスキンケア商品で部分的にケアしていくことがおすすめです。
ビタミンC点滴と他の美容点滴との違い
ニキビに対する点滴・美白に対する点滴・疲労回復目的の点滴・アンチエイジングに対する点滴など、様々な美容点滴がありますが、ビタミンC点滴は特に高濃度でビタミンCを取り込むことができるという点が大きな違いです。
美容点滴は、それぞれの悩みを解消するために有効な成分をいくつか配合してできていますが、ビタミンC点滴の成分はほぼビタミンCでできています。そのため、肌の健康や体の健康にオールマイティーに働きかけることはできますが、特に改善したい悩みが明確な場合は、それぞれの悩みに合った点滴の方が向いている場合もあります。
一番大切なことは、今の自分の肌状態は、どのような成分が必要なのかを理解することです。
しかし実際には、HPなどで確認しただけでは、どのような成分がそれぞれの点滴に配合されていて、何が効果的なのかを知ることは難しいですよね。そのため、点滴をする前には美容クリニックのカウンセリングしっかりと受け、悩みに合った点滴を提案してもらうことが重要です。
そしてどのような成分が入っていて、その成分が肌にとって何に効果的なのか確認し、理解をしてから点滴を受けるようにしましょう。
まとめ
今回は高濃度のビタミンC点滴について解説しました。実は昔から信頼されている美容点滴で今でも大人気の施術です。人間の体にとってビタミンCは必要不可欠な存在です。昨今、ストレス社会といわれているため体内でのビタミンの消費量はより多くなっています。しかし現代の食生活は欧米化しており、野菜やフルーツを摂取することが少なくなっています。そのため補助的にでもビタミンC点滴は必要と考えます。内服でも効果はありますが、多くの方は途中で内服をやめてしまい結局効果をあまり実感しないまま終わってしまいます。それではもったいないのでより効率的にビタミンCを摂取できる高濃度ビタミンC点滴を生活の一部に取り入れてみてはいかがでしょうか。
よくあるご質問
点滴を行っている最中のいわゆる血管痛は他の点滴より出現率は高いです。そのため点滴の速度を調節したり、点滴を差している部分を温めたりすることで軽減します。また事前に点滴内にマグネシウムを混注しているクリニックもありますので、痛みが心配な方は事前にクリニックに確認するのもよいでしょう。
点滴を控えたほうがいい方は以下の通りです。
・G6PD欠損症の方
・心不全の方
・腎不全の方
・透析が必要な方
・腹水や胸水の方
・血糖コントロールが必要な方
・妊娠中やまたその可能性がある方
G6PD欠損症については本文中に解説しておりますのでご参照ください。
点滴の効果は1週間程度です。水溶性のビタミンのため尿として排泄されてしまうのでずっと体内に残るわけではありません。しかし顔に対してビタミンを補給する場合は毎日のスキンケアで補給していきましょう。また、より効率的に補給するのであればイオン導入でビタミンCを入れ込むことで手で入れるよりもより奥に浸透していきます。イオン導入は椿クリニックの治療でも患者様から人気の施術です。無痛で施術直後からしっとり感がでるためおすすめの治療です。
点滴の間隔は1週間に1回がよいため、月4回程行うとよいでしょう。そのため定期的に行うことでより効果的にビタミンを摂取しましょう。(内服や点滴・食品などで)