「ビタミン」と聞いて皆さんはどんなイメージを持たれるでしょうか。
身体の健康や、肌をきれいに整えるためにも必要な栄養素ですが、食事だけで十分に補うことが難しいこともあるでしょう。
今回はそんなビタミンを手軽に摂取することができる「ビタミン剤」について、またメリットや副作用や摂取方法・トータルケアをご紹介していきます。
美肌の秘訣、ビタミン剤。知っておきたい副作用と7つのポイント
この記事を読んでわかること
ビタミン剤の効果と選び方
- ビタミン剤は美肌や健康維持に効果的で、脂溶性と水溶性のビタミンごとに効果が異なります。自分の体調や目的に合わせて適切なビタミン剤を選ぶ必要があります。
- 過剰なビタミン摂取は副作用を引き起こす場合があります。特にビタミンCやB群は用量を守ることが大切です。
- ビタミンCはシミやニキビ予防に、ビタミンEは肌の保湿に効果的です。日常的なビタミン摂取や点滴によって美肌維持が期待でき、クリニックでの治療と合わせるとさらに効果的です。
- 美肌を目指すには、ビタミン摂取とスキンケアのバランスを考え、外側からの日焼け止めや美白ケアと一緒に、内側からのビタミンケアで透明感と健康的な肌を目指しましょう。
目次
ビタミン剤摂取のメリットとは
ビタミン剤は病院でも処方されたり、ドラッグストアでもマルチビタミンとして販売されたりしています。よく見かけるけど案外知らない方も多いと思います。そんなビタミン剤について解説していきます。
美肌を手に入れるためのビタミンの役割
ビタミンといってもたくさんあります。まずは大きく分けて油に溶ける脂溶性ビタミンと水に溶ける水溶性ビタミンがあります。主に脂溶性ビタミンはビタミンA・D・E・K、水溶性ビタミンはビタミンC・B1・B2・B6・B12・葉酸・ビオチンなどがあります。主な役割を説明します。
~脂溶性ビタミン~
- ビタミンA⇒皮膚や目などの上皮細胞の新陳代謝に関わるビタミン
- ビタミンD⇒日光に当たると皮膚表面でビタミンDが作られ体内に吸収される。そのため骨や歯の成長、リン・カルシウムの代謝調節に必要なビタミン
- ビタミンE⇒抗酸化作用や血液循環改善作用によって、皮膚の新陳代謝を高め、しわ・しみを改善する働きがある。また冷え性体質の方の治療にも使用される。
~水溶性ビタミン~
- ビタミンB1⇒消化液の分泌促進や補酵素として糖代謝に関与するビタミン。神経機能の維持にも関与しているため、不足すると脚気などを引き起こす。
- ビタミンB2⇒皮膚を含めた全身の新陳代謝を盛んにするビタミン。補酵素としてアミノ酸・脂質・炭水化物の代謝に関与している。
- ビタミンB6⇒皮膚の抵抗力増進、補酵素としてアミノ酸の代謝に関与。妊婦さんは胎児の発育も担っている。
- ビタミンB12⇒赤血球の増殖に関与している。末梢神経障害の治療に使用される。
- 葉酸⇒細胞の新陳代謝を活発にし、皮膚や粘膜を丈夫にする作用がある。妊活中や妊娠中に必要なビタミンといわれている。
- ビオチン⇒補酵素として糖質・アミノ酸・脂質の代謝に関与し、アトピー性皮膚炎の治療として炎症を抑える作用もある。
- ビタミンC⇒アスコルビン酸とも呼ばれている。皮膚や粘膜の健康維持に大切な栄養素。コラーゲンの生成や脂質の酸化防止・免疫能の増強・動脈硬化の予防など様々な働きがある。
肌から吸収されにくいビタミンC
ビタミンCには皮膚の健康維持やコラーゲンの生成など、ビタミンの中でも特に美肌には欠かせない栄養素で、化粧品などにも含まれています。しかし、純粋なビタミンCは分子が大きいので浸透しにくく、またデリケートなので空気や光ですぐに壊れてしまいます。また、水溶性のため、皮脂膜で覆われている肌表面となじみにくい性質を持っています。そのため手軽に摂取できる方法としてビタミン剤や、医療機関では点滴からビタミンCを取り入れる方法などもあります。
美肌の味方ビタミンCはニキビも抑制する
ビタミンCは、皮脂抑制作用によって皮膚の過剰な皮脂を抑制し、ニキビのできにくい肌にしてくれます。また、ニキビの炎症を抑える抗炎症作用もあります。
ニキビの原因は、肌の過剰な皮脂分泌が古くなった角質と混ざり合うことで毛穴を塞ぐ角栓を作ってしまうことが始まりです。ニキビの始まりである肌の過剰な皮脂を抑制してくれるため、ニキビのできにくい肌環境を作りやすくなります。
また、細胞膜に存在する脂質から生成される脂肪酸は、酸化することによって過酸化脂質となりますが、この過酸化脂質は細胞や組織に損傷を与え炎症を引き起こします。他にも、皮膚のバリア機能を低下させたり、アクネ菌の増殖を促進したりしてしまうため、ビタミンCの抗酸化作用を利用して過酸化脂質の生成を抑制することもニキビ予防に効果的です。
参考:Wikipedia – ビタミンC
ビタミン剤選びのポイント
数あるビタミン剤の選び方のポイントは以下になります。
- 「医薬品」と表示されているかどうか
- 体の不調に合わせた選択
- 継続して飲むことができるか
皆さんはビタミン剤とサプリメントの違いを知っていますか?ほとんどの方があまり違いを分かっていないと思います。ビタミン剤は「医薬品」でサプリメントは「健康食品」の扱いになります。そのためビタミン剤を選ぶときは医薬品と表示されているものを選びましょう。
またビタミン剤にも大きく分けて2種類あり、単独ビタミン剤と複合ビタミン剤があります。「このビタミンが不足している」や「目が疲れてる」「肌荒れがひどい」など体の不調が明確な場合は単独ビタミン剤がおすすめです。しかし「なんとなく体がしんどい」など不調の原因が曖昧な場合は、数種類のビタミンを一度に摂取できる複合ビタミン剤がおすすめです。
またビタミン剤は継続して内服することで効果を感じやすくなります。そのため「続けやすさ」に目を向けることが大切です。継続するためのポイントは「コストパフォーマンス」と「形状」です。継続的して内服するためにはお金がかかるため、できるだけ安いビタミン剤を買いたいと思うかもしれません。しかし、安くても一度に複数粒飲まなければいけないものだとそれだけビタミン剤の減りも早くなり、少し高いビタミン剤を買っても結果同じぐらいのコストだったりもします。しっかりとビタミンの配合量や飲み方を確認し、トータルコストを計算して購入することをおすすめします。
ビタミン剤の形状は錠剤・カプセル・粉末などがあります。自分の最も飲みやすい形状であるかどうかを事前に確認することも重要です。
ビタミン剤の副作用とその対処法
ビタミン剤を内服するときは必ず用法・用量を守って内服することが大切です。なぜ大切なのか見ていきましょう。
ビタミンの過剰摂取がもたらすリスク
ビタミンは体にいいからたくさん摂取すればするほどいいと思われがちですが決してそうではありません。1日の摂取量が厚生労働省で定められています。主に内服薬で処方されるビタミンの過剰摂取によるリスクを説明します。
- ビタミンE⇒高血圧・血中の脂質上昇・血液凝固障害
- ビタミンB2⇒吐き気・悪心・胃腸障害
- ビタミンB6⇒末梢神経障害・不眠
- ビタミンC⇒吐き気や下痢・頭痛
ビタミンCの過剰摂取がもたらす可能性のある副作用
ビタミンCは美容に最も関連深いビタミンです。色素沈着の改善や紫外線防御・しわやシミ改善・息鼻治療にも使用されるためたくさん内服したくなってしまいます。先ほども説明しましたが、過剰摂取してしまうと吐き気や下痢・頭痛になる可能性があります。また過剰摂取しても吸収率が低下してしまうため、吸収されなかったビタミンCは尿として排出されますので用量を守ることが大切です。
ビタミンB群の副作用に注意
ビタミンB群は補酵素としてたんぱく質・脂質・糖質の栄養素のエネルギー代謝に関与しています。ビタミンB群は具体的にビタミンB1・2・3・5・6・7・9・12のことを指しています。ビタミンB群を過剰摂取したからといってこういう副作用が出ますよというわけではありません。それぞれのビタミンによって副作用が出ますので解説していきます。
- ビタミンB1(チアミン)⇒浮腫み・脈拍増加・ヘルペス・神経症・震え
- ビタミンB2(リボフラビン)⇒吐き気・悪心・しびれ・胃腸障害
- ビタミンB3(ナイアシン)⇒肝障害・下痢・吐き気・頭痛・悪心
- ビタミンB5(パントテン酸)⇒特になし
- ビタミンB6(ピリドキシン)⇒末梢組織障害・腎結石・記憶力減退・不眠
- ビタミンB7(ビオチン)⇒特になし
- ビタミンB9(葉酸)⇒亜鉛の吸収阻害
- ビタミンB12(コバラミン)⇒赤血球増多・末梢血管の血栓・皮膚病変
安全な摂取量の目安と対処方法
安全な摂取量は処方してもらった医療機関で指示があるためそちらで確認をしてください。またドラッグストアで購入した場合は裏面などに必ず記載されているため確認してください。異常が起こった場合はすぐに内服を中断し医療機関に受診してください。その時に内服しているものを持参するとよいでしょう。
美容と健康のためのビタミン摂取の方法
ビタミンCはシミやくすみの予防、美白に効果的で、ビタミンEは肌荒れの修復、保湿に優れています。ニキビ対策にはビタミンB6やニコチンアミドが、乾燥肌にはビタミンEやCが推奨されます。美肌維持にはこれらのビタミンをバランス良く摂取することが重要ですが、ビタミン摂取といってもどうやってとればいいの?普段の食生活との組み合わせも難しいですよね。どうやって摂取していけばいいか解説いたします。
ビタミンの日常的な摂取のコツ
ビタミンを日常的にかつ簡単に摂取するには、ビタミン剤を内服することです。よく美容クリニックで処方されているビタミンといえば「シナール」です。シナールはアスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸(ビタミンB5)の複合ビタミンです。実はシナールは2種類あり「シナール配合錠」と「シナール配合顆粒」です。違いは錠剤か粉末かの違いですが人によっては好き嫌いがあるため毎日摂取しやすい方を選択しましょう。
また美容クリニックによって用法・用量が違いますが、基本的には食後の内服がよいでしょう。
※ここで伝えているシナールは市販薬ではございません。
ビタミン点滴・注射の選び方
多くの美容クリニックでビタミン点滴、またはビタミンが配合されている点滴が多く存在しますが、種類が多すぎてわからないですよね。選ぶポイントはどのような薬剤が入っているかです。クリニックによってはHPに点滴の内容が書いている場合がありますので事前に確認することがおすすめです。もし書いていないようであればクリニックに問い合わせしていただければ答えてもらえることが多いです。また高濃度ビタミンC点滴の場合はビタミンCの配合量とそのほかに入っている薬剤も確認するとよいでしょう。
食事とビタミンサプリのバランスの取り方
最近は忙しさやダイエットを理由に食事を抜いている方が多くいますが、美肌には栄養バランスのとれた食事を3食摂ることが大切です。でも、食事だけで1日に必要な栄養素を摂ることは難しいですよね。そのため「食生活が乱れているな」「野菜やフルーツなどしっかり食べてないな」などといった食事・栄養のバランスに不安がある方にはマルチビタミンといわれているサプリメントがよいでしょう。しかしサプリメントはいわゆる栄養機能食品で、あくまでもサポート的な役割となりますので基本は3食バランスの良い食事を摂ることを意識しましょう。
また綺麗な肌を作るためにはたんぱく質の摂取も大切になってきますのでマルチビタミンなどの内服だけではなく肉や魚や手軽に摂取できるゆで卵を取り入れるとなおよいでしょう。
美肌のためのトータルケアのススメ
美肌を作るためには外側だけではなく内側からのケアも大切です。効率よく美肌を作るためには日々のケアも重要です。
美肌のための日常ケアの重要性
まずは肌を劣化させてしまう要因を簡単に説明します。外的要因は①乾燥 ②酸化 ③紫外線、内的要因は①加齢 ②栄養バランス ③代謝不良 ④ストレス ⑤ホルモンバランスです。
外的要因の乾燥と紫外線については多くの方がご存じだとは思いますが、酸化については少し馴染みが薄いかもしれません。簡単に言えば鉄がさびている事と同じで、肌が酸化すると老化を加速させてしまいます。酸化の原因は紫外線だけではなく、大気汚染や喫煙・排気ガスなども原因です。では私たちはどのように対策していけばよいのでしょうか?
- 紫外線対策
- タバコの本数を減らす
- 睡眠をとる
- 過度なアルコールは控える
特に外的要因で一番気を付けていただきたいことは紫外線対策です。(老化の原因の8割は紫外線)夏でも冬でも毎日の紫外線対策は怠らないようにしましょう。
内的要因重要なことは「栄養バランス」です。栄養バランスといっても難しいですよね。
注目していただきたい栄養素はたんぱく質・ビタミンA・ビタミンCの3つです。
- たんぱく質⇒肌を作るために必要な栄養素 (卵・肉・魚)
- ビタミンA⇒抗酸化作用。粘膜や肌を正常に保つ。(ニンジン・ほうれん草・レバー)
- ビタミンC⇒抗酸化作用。コラーゲン生成。(イチゴ・ピーマン・ブロッコリー)
脂質や糖分は摂りすぎないようにすること、3つの栄養素だけではなく食物繊維やミネラルなどバランスよく食事を取りましょう。
参考:Wikipedia – ビタミン
ビタミン点滴・注射との組み合わせ効果
先ほど美肌を作るためには内側と外側からアプローチすることが大切とお伝えしました。
その中で栄養素としてのビタミンの必要性について説明しましたが、食事やビタミン剤だけから十分な栄養素を摂ることは難しいです。ビタミン剤の内服も手軽でとても良いですが、点滴や注射でも補えることはご存じでしょうか?点滴・注射は経口摂取よりも効果と即効性があります。直接血管内にビタミンを点滴するため素早く全身にいきわたります。そのため即効性が欲しい・内服が苦手な方や飲み忘れてしまう方は点滴や注射が良い場合もありますのでライフバランスに合わせて選択していきましょう。
より高濃度のビタミンCを点滴で
ビタミンCは肌から吸収されにくいことをお話ししましたが、効率的にビタミンCの効果を得たい方には高濃度ビタミンC点滴がおすすめです。
血中に直接ビタミンCを入れることで血液中のビタミンCの濃度が経口摂取時に比べ20~40倍以上に増えます。高濃度のビタミンCを血液で全身に行き渡らせることでコラーゲン生成の促進や抗酸化作用など美肌に嬉しい作用を得ることができます。
参考:点滴療法情報サイト – 高濃度ビタミンC点滴療法(アンチエイジング)より
椿クリニックおすすめの美容点滴・注射
高濃度ビタミンC点滴以外にも、椿クリニックでは様々な種類の点滴・注射があります。点滴・注射の中身を徹底解説していきます。
スノーホワイト美白点滴・注射の特徴
スノーホワイト点滴・注射はビタミンC・Lシステイン・トラネキサム酸・グルタチオンの成分が入っています。
- ビタミンC⇒抗酸化作用・コラーゲン生成の促進・メラニン生成抑制・美白・美肌作用
- Lシステイン⇒抗酸化作用・ターンオーバーの正常化・メラニン生成抑制
- トラネキサム酸⇒メラニン生成抑制・抗炎症作用
- グルタチオン⇒抗酸化作用・ビタミンC・ビタミンEを酸化型から還元型に戻す作用・美白作用・疲労回復効果
美白になりたい・シミや肝斑が気になる・透明感が欲しい方にはおすすめです。
マシュマロ美肌点滴・注射での肌トラブル改善
マシュマロ点滴・注射はビタミンB群・グルタチオン・ビタミンC・ノイロトロピンの成分が入っています。
- ビタミンB群⇒エネルギー代謝
- グルタチオン⇒抗酸化作用・ビタミンC・ビタミンEを酸化型から還元型に戻す作用・美白作用・疲労回復効果
- ビタミンC⇒抗酸化作用・コラーゲン生成の促進・メラニン生成抑制・美白・美肌作用
- ノイロトロピン⇒血行促進・アレルギー抑制作用
ニキビ・肌荒れを治したい・色素沈着を軽減したい・肌の炎症を抑えたい方にはおすすめです。
ぷるるんアンチエイジング点滴・注射の効果
ぷるるんアンチエイジング点滴・注射はビタミンC・パントテン酸・ビタミンB群・強ミノファーゲンC・グルタチオン・アミノ酸・αリポ酸の成分が入っています。
- ビタミンC⇒抗酸化作用・コラーゲン生成の促進・メラニン生成抑制・美白・美肌作用
- パントテン酸⇒ビタミンB群の一種。ターンオーバーの正常化。
- ビタミンB群⇒エネルギー代謝。
- 強力ネオミノファーゲンC⇒肝機能の改善・二日酔いの回復。
- グルタチオン⇒抗酸化作用・ビタミンC・ビタミンEを酸化型から還元型に戻す作用・美白作用・疲労回復効果
- アミノ酸⇒コラーゲンのもととなる物質のため、美肌を作るためには必須な成分。
- αリポ酸⇒抗酸化作用・脂肪燃焼作用
こちらの点滴はお肌に良い成分が盛りだくさん!「美肌よくばり点滴」と言えるでしょう。
疲労回復点滴・注射でエネルギッシュな毎日を
疲労回復点滴・注射は強力ネオミノファーゲンC・ビタミンB群・ビタミンB1・アミノ酸・ノイロトロピン・チオトミン・ビタミンCの成分が入っています。
- 強力ネオミノファーゲンC⇒肝機能の改善・二日酔いの回復。
- ビタミンB群⇒エネルギー代謝。
- ビタミンB1⇒糖代謝を助ける栄養素。
- アミノ酸⇒コラーゲンのもととなる物質のため、美肌を作るためには必須な成分。
- ノイロトロピン⇒血行促進・アレルギー抑制作用
- チオトミン⇒抗酸化作用・脂肪燃焼効果
- ビタミンC⇒抗酸化作用・コラーゲン生成の促進・メラニン生成抑制・美白・美肌作用
疲労が溜まっている方・二日酔いの方・二日酔いを防止したい方にはおすすめです。
ビタミン摂取と一緒に取り入れたいスキンケア
内側からのケアは全体的にきれいになりたい方にはとても有効的ですが、「頬のシミや肝斑が気になる」「おでこや口周りのニキビが治らない」など局所的に気になっている方も多いと思います。ではどのようなスキンケアを取り入れていくとよいのでしょうか。
内側からのケアと外側からのケアの組み合わせ
スキンケアの方法としては大きく分けて2種類あります。ホームケアと美容クリニックで行う治療です。
ホームケアは化粧水やクリーム・美容液・パックなどを行っていると思いますが、気にかけていただきたいポイントがあります。それはいろんな種類の化粧品をたくさん使いすぎていないかです。
効果があるからと言って美容液を複数使っていたり、クリームを何種類も使い、その後さらに乳液やオイルも使っていませんか?化粧品の使い過ぎはお肌の負担になっているため逆効果です。有名なインフルエンサーや有名人が使っている化粧品だからといって、自分の肌に合うとは限りません。複数の基礎化粧品を持っている方は、どれが自分の肌に本当に合うものなのか、今自分の肌にほしい成分は何なのかを考え、一度スキンケアの見直しをしてみるとよいと思います。
美容クリニックで行う治療は気になる部分を徹底的にケアしていきます。シミが気になる方はレーザ治療やIPL治療、肝斑が気になる方はレーザートーニング、ニキビが気になる方はケミカルピーリングとイオン導入など、様々な治療があります。まずは自分の肌悩みには何の治療が合っているのかプロに相談してみるとよいでしょう。しかしや、基盤となるのはインナーケアのため、美容治療と併用してビタミン剤の内服や美容点滴や注射を取り入れると相乗効果が出てより効果的です。
ビタミンCと日焼け止めの相乗効果
ビタミンCは抗酸化作用・コラーゲン生成の促進・メラニン生成抑制・美白・美肌作用があると説明しました。中でも抗酸化作用は日焼けを最小限にとどめることができます。そのため内側からはビタミンCを摂取して日焼けによるダメージを最小限にし、外側からは日焼け止めを塗って紫外線から肌を守ることで、効果的に紫外線対策を行うことができます。
美白と保湿のWケアで透明感ある肌へ
皆さんは美白ケアと保湿が一緒になっていませんか?透明感のある肌を作るためには「美白」と「保湿」のWケアが必須となってきます。では何が違うのでしょうか?
美白成分は主にビタミンC誘導体やトラネキサム酸・アルブチン・コウジ酸となっています。
一方、保湿成分は主にセラミドやヒアルロン酸・コラーゲン・プラセンタなどです。
見比べてもよくわかる通りそもそも成分が違います。化粧品の使い過ぎは肌への負担が大きくなると先ほど説明しましたが、例えば美容液は美白成分が配合されたもの、化粧水・クリームは保湿成分の高いものを使用するとより効果的に透明感のある肌を作ることができます。
椿クリニックで叶える、理想の美肌ライフ
椿クリニックでは今までたくさんの患者様のお肌悩みを解決してきました。患者様にとって必要な施術のみお伝えをしている椿クリニックで理想のお肌を作りませんか?
点滴・注射を取り入れたライフスタイルの提案
きれいな肌を作るためにはある程度時間がかかります。1日ですべて綺麗になるわけではありません。少しでも早く理想の肌に近づけるためにはインナーケアが必要です。即効性を求めるなら美容点滴や注射がおすすめです。
でもわざわざクリニックに行くのがめんどくさいと思う方は多いと思います。しかしほとんどの美容点滴は30分程度、注射であれば15分もあれば施術が終わるため、お仕事終わりや買い物や美容院などのついでにご来院される方が多いです。実はあまりハードルは高くないので簡単にライフスタイルに入れることができます。
初回はしっかりとカウンセリングをして患者様にとってなにが必要なのかを診させていただき、その後点滴・注射を行いますのでお時間を頂戴いたします。次回以降は点滴・注射の施術のお時間のみとなりますのでお気軽にご相談ください。
まとめ
ビタミン剤は、ビタミンの種類によって効果や副作用が変わります。例えばビタミンCであれば、美白や美肌への効果の他、抗炎症作用や皮脂分泌の抑制作用、抗酸化作用、コラーゲン生成の促進作用など様々あり、手軽に取り入れることができる美肌ケアと言えます。用法・用量を守って正しく内服すれば安全に効率よくきれいになれます。
また「内側からも外側からもケアする」ことが美肌にとっては重要になるため、どこを綺麗にしたいのか、何を改善していきたいのかを考えてみてください。そうすると必要な治療・ホームケア・インナーケアが見えてきます。
もし何をすればいいのかわからないときは、ぜひ椿クリニックにご相談ください。今行うべきことや今後行っていくとさらによくなることをお伝えし、に美肌へのお手伝いをいたします。お電話やLINEからお気軽にご相談ください。
参考元:南山堂 改訂10版 「美容の皮膚科学」
よくあるご質問
ビタミンCは色素沈着の改善や紫外線防御・しわやシミ改善・息鼻治療にも使用されます。肌の老化を早める原因である酸化から肌を保護したり、コラーゲンの合成を助ける作用や、メラニンの生成を抑制し肌のトーンを均一にする作用などもあるため、美肌への効果が期待できます。
美肌にはターンオーバーを整えたり、外的刺激からの保護などが必要なため、ビタミンC,E,A,DやビタミンB群などが効果的です。栄養バランスのとれた食事を3食摂り、時には栄養機能食品のためのサポートとして、サプリメントをうまく取り入れるのもよいでしょう。
肌荒れの改善には肌のバリア機能の強化、肌の修復、肌の水分保持能力を上げるなどが必要です。
ビタミンA,C,E,DやビタミンB群が肌の再生を促してくれたり、紫外線などから受けるストレスを緩和してくれる効果があるため肌荒れの改善に役立ちます。
ビタミンCの推奨摂取量は成人で100㎎/日ですが、美容目的の場合は1,000mg以上摂取すると良いでしょう。ビタミンCを一度に過剰摂取してもほとんどが吸収されず流れていくため、こまめに摂取することを心掛けましょう。1日3~4g以上になると、過剰摂取となり、吐き気や下痢・頭痛などの恐れがります。